どんぐりの歌歌詞を保育士が子どもに正しく伝える方法

どんぐりの歌 歌詞を保育で正しく活かす全知識

54%の大人が「どんぐりこ」と子どもに教えて恥をかいています。

この記事でわかること
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正しい歌詞と意味

「どんぶりこ」か「どんぐりこ」か?実は54%が間違えている冒頭フレーズの正解と、1番・2番・幻の3番の全歌詞を解説します。

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手遊びの振り付けと保育のねらい

年齢別のアレンジ方法や、情操教育・言語発達につながる保育での活用ポイントを紹介します。

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保育士試験との関係と活用術

2019年度保育士実技試験の課題曲にも選ばれた経緯や、現場でのピアノ弾き歌いのコツもお伝えします。


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どんぐりの歌 歌詞の全文と「どんぶりこ」の正しい意味

 

どんぐりころころ」の冒頭フレーズ、あなたはどちらで歌っていますか? 2018年にSNSで行われた3,237人を対象としたアンケート調査では、なんと54%が「どんぐりこ」が正しいと思っていることが明らかになりました。正しく「どんぶりこ」と認識していた人は38%にとどまり、4割に届かなかったのです。保育の現場で子どもたちに教える立場にある保育士が誤った歌詞を伝え続けてしまうと、その子どもたちも大きくなってから同じ間違いを繰り返す可能性があります。

正しい歌詞は次のとおりです。

歌詞(正式)
1番 どんぐりころころ どんぶりこ
おいけにはまって さあたいへん
どじょうがでてきて こんにちは
ぼっちゃん いっしょに あそびましょう
2番 どんぐりころころ よろこんで
しばらくいっしょに あそんだが
やっぱりおやまが こいしいと
ないては どじょうを こまらせた

「どんぶりこ」とは、物が水に落ちるときの音を表す擬音語です。池に落ちた音を「どんぶりこ」と表現しており、その直後の「おいけにはまって」という歌詞ともきちんとつながります。

つまり「どんぐりこ」は間違いです。

なぜ多くの人が間違えてしまうのかというと、「どんぐり」という言葉の響きに引きずられてしまうためだと考えられています。「どんぐり」→「どんぐりこ」と無意識のうちに変換してしまうのは、ある意味で自然な脳の働きとも言えますが、保育士として正しい知識を持っておくことは子どもへの教育上、非常に重要です。

作詞は青木存義(1879〜1935年)、作曲は梁田貞(1885〜1959年)。大正時代に作られた唱歌で、言語学者の金田一春彦が「日本の三大童謡の一つ」と評した名曲です。歌詞の内容は、青木が宮城県松島町で大地主の「坊ちゃん」として育った幼少期の体験が元になっており、屋敷の庭に実際にナラの木と大きな池があったと伝えられています。

参考:どんぐりころころの正しい歌詞について(アンケート調査結果つき)

正しく歌える人は4割以下!?「どんぐりころころ」 – ねんざブログ

どんぐりの歌 歌詞に込められた意味と2番の「怖い」解釈

1番の歌詞は明るくて楽しい印象ですが、2番はどこか切ない雰囲気があります。1番と2番をつなげて読むと、その意味がより深く見えてきます。

1番では、池に落ちてしまったどんぐりをどじょうが見つけ、「ぼっちゃん、いっしょに遊びましょう」と声をかけます。山から来た「お坊ちゃん」であるどんぐりを、どじょうが優しく歓迎する場面です。

2番になると状況が変わります。

どんぐりはどじょうと喜んで遊んでいたものの、「やっぱりおやまが こいしいと ないては どじょうを こまらせた」という展開になります。山に帰れず泣き続けるどんぐりに、どじょうはどうしてあげることもできない。そこで歌は唐突に終わります。

「どうなったの?」と感じる人が多いのは当然です。

実は、ネット上で「歌詞が怖い」という声が一定数あります。それは「2番で終わってしまい、どんぐりが結局お山に帰れるかどうかわからない」という不安感からきていると考えられます。童謡らしいハッピーエンドがないのです。

一説では、作詞家の青木存義は意図してあえて3番を書かなかったとされています。理由は「子どもたちに自分でオリジナルの続きを考えてほしかったから」だと言われています。子どもの豊かな発想力を信じた作者の思いが込められているわけです。これは保育の視点からも非常に興味深いポイントです。子どもに「このあとどうなると思う?」と問いかけることで、想像力を伸ばす絶好の機会になります。

参考:「どんぐりころころ」の歌詞の意味と背景

童謡「どんぐりころころ」には、幻の3番の歌詞がある? – tenki.jp

どんぐりの歌 歌詞「幻の3番」とは何か?保育で使える続き歌詞

原曲には存在しない「幻の3番」が世の中に広まっています。この3番の歌詞を知っているかどうかで、保育での子どもへの伝え方が大きく変わります。

幻の3番の歌詞はこちらです。

どんぐりころころ 泣いてたら
仲良しこりすが とんできて
落ち葉にくるんで おんぶして

急いでお山に 連れてった

この3番は、1986年に作曲家・岩河三郎氏によって作られました。2番で泣いていたどんぐりを、仲よしのりすが落ち葉にくるんでお山まで連れ帰ってあげる、というハッピーエンドの内容です。

ただし、これはあくまで岩河三郎氏による「後から創作された歌詞」であり、作詞者・青木存義の原作ではありません。この点は保育士として正確に把握しておく必要があります。子どもに教えるときや、保護者への説明の場面で「本当は2番までの曲ですよ」と一言添えられると、信頼感が高まります。

3番の歌詞を使う場合は有効に活用できます。特に3歳未満の子どもには「悲しいまま終わる」歌よりも、救いのある3番まで歌ってあげることで、情緒的な安定につながりやすいです。年齢や状況に応じて2番までにするか3番まで歌うかを使い分けるのが、現場で役立つ判断軸になります。

参考:金城学院大学による「どんぐりころころには続きがある」解説

「どんぐりころころ」には続きがある – 金城学院大学(PDF)

どんぐりの歌 歌詞に合わせた手遊び・振り付けのやり方

「どんぐりころころ」は手遊び歌としても保育の定番です。振り付け自体はシンプルですが、細かいポイントを押さえることで子どもの反応がぐっと変わります。

基本の振り付けの流れは以下のとおりです。

  • 🌰「どんぐりころころ」:両手を合わせて丸くしたものを、ゆっくりと前に転がすようにクルクル回す
  • 💦「どんぶりこ」:両手を上から下へ振り落とし、池に落ちる動作を表現する
  • 😲「おいけにはまって さあたいへん」:頬に手を当てて驚いた顔を作る
  • 🐟「どじょうがでてきて こんにちは」:手を魚のひれのように動かし、おじぎをする
  • 🤝「ぼっちゃん いっしょに あそびましょう」:両手を広げて「どうぞ」のジェスチャーをする

振り付けの大きさやテンポを変化させると、繰り返しても飽きにくくなります。

これが基本です。

具体的には、1回目はゆっくり・丁寧に大きな動きで行い、2回目は少しテンポを上げてコンパクトな動きにするというアレンジが定番です。子どもたちは「速い!」という感覚そのものを楽しみ、集中が続きやすくなります。

また、3歳以下のクラスでは先生が大きくゆっくり動いてあげることで、模倣しやすい環境を作るのが大切です。4〜5歳のクラスでは子どもたち自身が振り付けを考える「オリジナル振り付けタイム」を設けると、表現活動としての深みが増します。この歌を使った活動を通じて、言語理解・身体表現・リズム感を同時に育てることができます。

保育士向けの振り付け実演動画が「ほいくis」の公式サイトで確認できます。実際の動きを映像で確認することで、保育の引き出しを増やすことができます。

どんぐりの歌 歌詞を活かした保育士試験対策と現場活用の独自視点

「どんぐりころころ」は、2019年度の保育士実技試験(後期)における音楽表現の課題曲として出題されました。実技試験では弾き歌いが求められるため、歌詞を正確に覚えていることが前提となります。「どんぐりこ」と間違えたまま試験本番を迎えてしまった受験者もいたと言われており、歌詞の正確な把握は試験対策の第一歩です。

ピアノのレベルについては「バイエル修了程度」が目安とされています。

難しいテクニックは不要です。

試験で重視されるのは正確なリズム・拍子の把握と、子どもに向かって歌いかける表現力です。ピアノが少々苦手でも、歌声が明るく、表情豊かであれば十分に合格を狙えます。練習は「弾く練習」と「歌う練習」を別々に行い、両方できるようになってから合わせるという手順が効果的です。

ここからは、日常の保育現場での活用に関する独自視点をご紹介します。

「どんぐりころころ」の歌詞を使って、子どもたちに「共感と想像力」を育てる活動ができます。2番が終わった後に「どんぐりくん、どうしたらお山に帰れるかな?」と問いかけるだけで、子どもたちは「リスが来る!」「葉っぱで包む!」「お池から出してあげる!」など様々なアイデアを出してきます。これは言語活動であると同時に、他者への共感能力を育てる機会にもなります。

この活動を絵本の読み聞かせと組み合わせるのも効果的です。歌の続きを描いた絵本「どんぐりころころ そのあとは…」(作:志村まゆみ、新日本出版社)は、まさにこの場面で役立ちます。歌いながら読み進められる構成になっており、手遊びの後に読み聞かせとして活用すれば、保育活動として30分以上の豊かな展開が生まれます。

参考:保育現場でよく使われる秋の歌と活用のポイント


どんぐりころころ そのあとは・・・