収穫の歌ヤマハ幼児科でのメロディー暗唱と移調練習の全て

収穫の歌ヤマハ幼児科での役割と移調・練習のポイント

収穫の歌をただの「簡単な童謡」と思って流すと、子どもの絶対音感が育つ黄金期を丸ごと逃します。

この記事でわかること
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「収穫の歌」とは何か?

ヤマハ幼児科ぷらいまりー①のメロディー暗唱曲として登場する「収穫の歌(Harvest Song)」の位置づけと、幼児の音楽教育における重要性を解説します。

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家庭でできる練習方法

メロディー暗唱をスムーズに定着させる具体的な練習ステップと、移調練習の進め方を紹介します。

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J専オーディションとの関係

「収穫の歌」がJ専オーディションで移調聴唱として出題される可能性と、そのための対策・練習法まで詳しく説明します。

収穫の歌がヤマハ幼児科ぷらいまりー①で担う役割とは

 

「収穫の歌(Harvest Song)」は、ヤマハ音楽教室の幼児科テキスト「ぷらいまりー①」のメロディー暗唱曲として登場します。ぷらいまりー①には全部で8曲のメロディー暗唱曲があり、「収穫の歌」はその中の1つです。他の7曲は「メリーさんのひつじ」「きらきらぼし」「ぶんぶんぶん」「まりなげ」「きつつきさん」「コスモス」「パンチネロ」と、いずれも子どもたちにとって親しみやすいメロディーで構成されています。

メロディー暗唱とはどのような活動でしょうか? 先生の歌や演奏を聴いて、その場でドレミを使って歌い返す活動のことです。楽譜を読む技術よりも先に「耳で音を捉える力」を鍛えることが狙いになっています。ヤマハでは1959年の教室開設以来一貫して「聴く力を育てることが音楽の入口」と位置づけており、これはぷらいまりーのカリキュラム全体に貫かれている考え方です。

つまり音感教育が根幹です。 この活動を通じて子どもたちは、音の高低・音程の幅・リズムを体で覚えていきます。「収穫の歌」はハ長調のシンプルな旋律で構成されており、ドレミの動きが比較的なだらかなため、音感教育の入門として非常に適した曲です。

ヤマハ公式の家庭学習サポートページにも、「収穫の歌(うたう)」の動画が掲載されており、自宅でも繰り返し歌える環境が整っています。幼児期、特に3〜6歳は脳の可塑性が高く、絶対音感が育ちやすい時期とされています。この時期に「収穫の歌」のようなシンプルで美しいメロディーを繰り返し歌うことは、子どもの音楽的素地の形成に直接つながります。

この時期を逃さないことが重要です。 参考として、ヤマハの公式サポートページでは動画とともに家庭練習の方法を案内しています。

ヤマハ音楽教室 ご家庭での練習サポートページ(幼児科のメロディー暗唱動画一覧)

収穫の歌ヤマハのメロディー暗唱を家庭で定着させる練習ステップ

「収穫の歌」をしっかり定着させるには、ただ聞かせるだけでは不十分です。 ヤマハの幼児科では週1回のグループレッスンが基本ですが、家庭での反復練習がメロディー暗唱の定着に直結します。ここでは保護者・保育者として活用できる実践的なステップを紹介します。

ステップ1:まずは「聴く」だけの時間を作る

子どもに最初から「ドレミで歌って」と求めるのは逆効果になる場合があります。最初の2〜3日は、ヤマハの公式動画を流してBGMのように聴かせるだけで十分です。就寝前のリラックスした時間や、お風呂の中で口ずさめる環境を整えると、自然に耳に入ります。

ステップ2:先生のまねをして一緒に歌う

動画を見ながら大人が先に歌ってみせます。「ドードード ドー、ミーレーレ ドー」のように、ゆっくり・大げさなくらいはっきりドレミで歌います。大人が楽しそうに歌っていると、子どもは自然に参加してきます。これが基本です。

ステップ3:区切って短い単位で答えさせる

1フレーズずつ区切って「次はどんな音だっけ?」と問いかけます。全曲を一気に歌わせようとすると集中が切れやすいため、4小節程度を1つの単位として練習するのが効果的です。子どもが正解したら大げさに褒めましょう。これは使えそうです。

ステップ4:毎日1〜2分を習慣化する

長時間の練習よりも、毎日短い時間で触れる方が定着率は高いです。1日1〜2分、「朝ごはんの前に1回だけ歌ってみる」程度の感覚で十分です。

練習ステップ 目的 所要時間
①聴く(BGM) 音を耳に馴染ませる 3〜5分
②まねして一緒に歌う 音程感覚を育てる 2〜3分
③短く区切って答えさせる 記憶の定着 2〜3分
④毎日短く繰り返す 長期記憶への移行 1〜2分

幼児科の音楽基礎グレード試験(幼児科2年目の2月ごろ実施、受験料3,300円)でもメロディー暗唱が出題されます。「収穫の歌」はぷらいまりー①の曲なので試験範囲に含まれており、早い段階からの練習が評価に直結します。

収穫の歌ヤマハを使った移調練習の進め方とJ専への活用

「収穫の歌」が注目を集める理由の一つが、J専(ジュニア専門コース)オーディションの移調聴唱対策として使われることです。意外ですね。 J専とはヤマハ音楽教室の幼児科修了後に進める最上位コース で、月謝は約22,000円(施設費含む)とその他コースより高めです。進むためにはオーディションへの合格が必須となります。

J専オーディションの「メロディー聴唱」では、ぷらいまりー①〜③の暗唱曲が出題範囲となり、「収穫の歌」もその候補に入ります。しかも移調バージョン(ヘ長調・ト長調など)でも出題されるため、原曲のハ長調だけを覚えていては不十分です。1曲につき3種類の調で歌えることが求められ、ぷらいまりー①の8曲だけでも「8曲×3調=24パターン」の練習が必要になります。

これは覚悟が必要な量です。 具体的な移調のキーは以下の通りです。

ヘ長調に移調した場合、原曲の「ドードード ドー」は「ファーファーファ ファー」に変わります。ト長調なら「ソーソーソ ソー」です。子どもがこの変化を耳だけで聴き取って歌えるようにするには、保護者がピアノで各調の最初の音(開始音)を示さずに弾き、子どもに続きを歌わせる練習が有効です。

移調練習の目標は「耳で調を聴き取ること」が原則です。 くじ引き形式で曲を選び、「今日はこの調でやってみよう」とゲーム感覚で取り組むと集中が続きます。練習の際には下記の非公式練習動画も参考になります。

『収穫の歌』移調聴唱練習用(ヤマハJ専オーディション対策)YouTube動画

なお、J専オーディションはレパートリー演奏・メロディー聴唱・メロディー聴奏・ハーモニー聴奏・面接の計5項目で構成されています。落ちた例が少ないとも言われますが、それは日頃の練習の積み重ねがあってこそです。

収穫の歌ヤマハ幼児科グレード試験での出題と保育士が押さえるポイント

ヤマハ幼児科の「音楽基礎グレード」は、2年間の幼児科を修了する前(2月頃)に実施される評価試験です。受験料は3,300円で、試験は10分程度の個別形式で行われます。落ちることはないと言われており、あくまで2年間の成長確認が目的です。試験で優しく褒めてもらえる体験が子どもの自信にもつながります。

グレード試験では5つの項目が評価されます。

  • 歌うこと: ぷらいまりーから好きな1曲をドレミ唱または歌詞唱で歌う
  • 聞くこと: メロディー暗唱の聴き取りと和音の聴き取り(ドレミで答える)
  • 弾くこと: ぷらいまりー③④から2曲を演奏
  • 読むこと: 演奏した曲の中から2小節をドレミで読む
  • つくること: メロディーに伴奏をつけて演奏する

「収穫の歌」はぷらいまりー①の曲なので、「聞くこと」のメロディー暗唱出題範囲に含まれます。実際に試験では「ぷらいまりー3からイギリス精兵が出た」「ぷらいまりー2から出た」という体験談も多く、出題曲は年度・教室によって異なります。範囲が広いから油断禁物です。

保育士として子どもたちの音楽的成長を支援する立場から見れば、このような「耳で音を捉えて歌い返す」活動は、歌うことを苦手とする子どもにも有効なアプローチです。楽譜を読む技術がなくても参加できるため、音楽的な自信を育てやすいという強みがあります。

グレード試験に向けては「聞くこと」の練習を早めに始めることが条件です。 メロディー暗唱の曲数が多いため(2年間で32曲)、試験直前に慌てて詰め込むのではなく、日々のレッスンの延長として少しずつ蓄積していく方法が最も効果的です。

ヤマハ幼児科音楽基礎グレード試験の実体験レポート(5項目の内容・練習法・結果)

保育士が収穫の歌ヤマハで学ぶべき秋の音楽活動への応用アイデア

「収穫の歌」は秋の収穫をテーマにしたメロディーで、ヤマハ幼児科の文脈を超えて、保育現場の秋の音楽活動にも自然に取り入れられます。これは使えそうです。 ただし、ヤマハの楽曲は著作権管理がされているため、保育の場で使用する際には注意が必要です。音源の無断使用や印刷配布は避け、口ずさんだり、ピアノで弾いたりする形での活用が基本になります。

保育での活用として、「収穫の歌」のメロディーを使った以下のような活動が考えられます。

  • 🍂 秋の野菜・果物を題材にした創作歌詞活動: 子どもたちと一緒に「りんご・みかん・さつまいも」などをメロディーに乗せて歌う
  • 🎃 リズム打ち活動: 「ドドド ドー」のリズムを手拍子打楽器タンバリン・マラカス)で叩く
  • 🌾 体を動かす表現活動: 「収穫するしぐさ」を音楽に合わせて表現する身体遊び

特に3〜5歳児クラスでは、ドレミを使って「音の名前」を言葉遊び感覚で教えるきっかけにもなります。ヤマハの幼児科に通っている子どもが在籍していれば「知ってる!」と積極的に参加するケースも多く、その子が自然なリーダー役になれる場面も生まれます。

音楽遊びの主役は子ども自身が原則です。 保育士がピアノで弾き歌いをする際には、ハ長調のシンプルなアレンジで十分に通用します。ピアノが苦手な保育士でも「ドドド ドー、ミレレ ドー」程度の音域なら右手1本でも弾けるため、現場での活用ハードルは低めです。

保育士向けのピアノ練習教材としては、「保育士を目指す人のための音楽講座」シリーズ(楽譜ナビ)が参考になります。現場で使える曲を段階的に練習できる構成になっています。

保育士向けピアノ練習教材一覧(楽譜ナビ)

また、ヤマハが保育園・幼稚園向けに展開している正課音楽プログラム「おと♪はぐ」は、専門講師が園に出向いて音楽活動を行うサービスです。「収穫の歌」のような曲を通じた音楽教育を本格的に取り入れたい園は、こちらの活用も選択肢になります。

ヤマハの保育園・幼稚園向け正課音楽プログラム「おと♪はぐ」公式サイト

メンデルスゾーン : 歌曲集/高声用(独語)/ペータース社