パンダうさぎコアラの歌詞と保育士が知っておきたい活用術
手遊びを全員に「一緒にやって!」と声をかけると、子どもの発達を妨げることがあります。
パンダうさぎコアラの歌詞と曲の成り立ち
「パンダうさぎコアラ」は、作詞・高田ひろお、作曲・乾裕樹のコンビが生んだ手遊び歌です。 1990年5月、NHKの教育番組「おかあさんといっしょ」の「月のうた」として初登場し、第7代歌のお兄さん・坂田おさむと第16代歌のお姉さん・神崎ゆう子が歌いました。 30年以上が経った今も保育現場の定番として歌い継がれています。これは並大抵のことではありません。
歌詞の構成はシンプルで、「おいで おいで おいで おいで」という呼びかけに続き、「パンダ パンダ」「うさぎ うさぎ」「コアラ コアラ」と動物の名前が繰り返されます。 セリフパートで「じゅんばんにやってみてね」「こんどはちょっとはやくなりますよ」「さいごはもっともっとはやくなりますよ」と難易度が段階的に上がる仕掛けがあり、子どもが自然と引き込まれる構成になっています。 つまり、歌詞の単純さこそが教育的設計の巧みさです。uta-net+2
この「スピードが3段階で上がる」という構造は、子どもに達成感と挑戦する喜びを同時に与えます。保育士として曲の意図を理解してから歌うと、声かけの質がぐっと上がります。
- 作詞:高田ひろお(「およげ!たいやきくん」などでも知られる作詞家)
- 作曲:乾裕樹
- 初出:1990年5月、NHK「おかあさんといっしょ」月のうた
- 対象年齢:2歳児〜5歳児
保育士・作詞家に関する情報。
パンダうさぎコアラの歌詞に合わせた振り付けのコツ
振り付けは3種類の動物ポーズが基本です。 パンダは両手で目のまわりを覆って「目の模様」を作る、うさぎは両手を頭の上でピンと立てて「耳」を表現する、コアラは両手で自分を抱きしめるように「しがみつく」動作をします。これが基本です。
保育士は動きをなるべく大きく、メリハリをつけることが重要です。 子どもは保育士の動きを「見本」として脳にインプットするため、小さい動きでは伝わりにくくなります。振り付けを誇張するくらい大きく見せることで、子どもが自然に模倣しやすくなります。意外ですね。
テンポのアレンジも欠かせません。 最初はゆったりと確認しながら、次に普通のテンポ、最後に「もっともっとはやく」という3段階で盛り上げていくと、子どもの集中力と興奮が維持されます。スピードアップは子どもにとって「ゲーム感覚」になり、参加意欲が格段に上がります。
- 🐼 パンダ:両手で目まわりを覆う「眼鏡ポーズ」
- 🐰 うさぎ:両手を頭上でピンと立てる「うさ耳ポーズ」
- 🐨 コアラ:自分を両手で抱きしめる「しがみつきポーズ」
- ⚡ テンポ:ゆっくり→普通→速い の3段階で盛り上げる
- 📢 動きは「大げさすぎるくらい大きく」が基本
パンダうさぎコアラ歌詞が育てる子どもの発達効果
脳科学の観点から、脳は3歳までに80%、6歳までに90%発達するとされています。 この重要な時期に長時間子どもと関わる保育士は、子どもの成長に非常に大きな影響を与える存在です。手遊び歌はその強力な支援ツールになります。
参考)https://www.e-hoikushi.net/column/149/
「パンダうさぎコアラ」の歌詞と動きが組み合わさることで、言語能力・模倣力・リズム感・表現力がバランスよく育ちます。 動物の名前を繰り返し聞くことで語彙が定着し、動作を模倣することで「手本を見る→真似をする」という脳の回路が強化されます。 これは思いやりや社会性の発達にも直結します。つまり遊びが学習です。hoikunote+1
手遊び歌による模倣は「延滞模倣(いちど見たものを記憶し、後で再現する力)」も鍛えます。 保育園では手を動かさずに見ているだけの子でも、家では完璧にできていることがあります。これは異常ではなく、むしろ健全な学習の証拠です。無理に参加させる必要はありません。
| 発達領域 | 手遊びからの主な効果 |
|---|---|
| 言語能力 | 繰り返しの歌詞で語彙・リズム感が定着 |
| 模倣力 | 保育士の動きを見てまねることで脳を刺激 |
| 集中力 | テンポ変化による「次はどうなる?」という期待感 |
| 表現力 | 動物ポーズで体全体を使った表現を体験 |
| 社会性 | みんなで合わせる経験が思いやりの基盤に |
手遊びが育む発達についての詳細。
「手遊び歌で脳が発達する?」保育士向けコラム|e-保育士(脳の発達80%・延滞模倣の解説)
パンダうさぎコアラ歌詞を使った年齢別・場面別の導入法
手遊びを「とりあえず始める」より、場面と年齢に合わせた導入の方が効果が2〜3倍変わります。これは使えそうです。年齢ごとに子どもの理解力と模倣能力が大きく違うため、同じ歌でもアプローチを変えることが大切です。
1歳児には、保育士がパンダ・うさぎ・コアラのぬいぐるみを手に持ち、歌に合わせて動かしながら見せると効果的です。 まだ模倣が難しい月齢でも、ぬいぐるみを動かすだけで動物の名前と動作の対応が直感的に伝わります。2〜3歳児には、保育士が大げさなポーズで見本を見せ、子どもが自然に真似できる雰囲気を作ります。 4〜5歳児には、子ども自身が「新しい動物バージョン」を考える参加型アレンジが盛り上がります。
場面別にも活用の幅は広いです。
参考)保育現場で大活躍!注意を引きたいときにも役立つ!人気の手遊び…
- 🍽️ 給食前:食欲を高め、席に着くきっかけとして
- 📚 絵本・活動の導入:子どもの注意を集中させる「つなぎ」として
- 🚶 移動前の待ち時間:列が整うまでの時間つぶしに最適
- 🛁 着替え・片付けの前後:気持ちの切り替えスイッチとして
- 🎉 新入園・慣らし保育期:名前を覚え緊張をほぐすアイスブレイクに
パンダうさぎコアラの歌詞をアレンジして飽きさせない工夫
定番曲は「マンネリ化」が最大のリスクです。同じやり方を繰り返すと、子どもは半年ほどで反応が薄くなります。飽きにならないための工夫が保育の質を左右します。
歌詞のアレンジはシンプルな方法から始められます。 例えば動物の順番を入れ替えて「うさぎ・コアラ・パンダ」にしたり、子どもに好きな動物を言わせてその動きを即興で作ったりするだけで、毎回新鮮な活動になります。歌の速さを「ゆっくりすぎるくらいゆっくり」→「普通」→「できるだけ速く」という3段階より細かく設定するのも有効です。大人でもついていけないほどの速さにすると、子どもたちは爆笑します。
手話と組み合わせるアレンジも注目されています。 動物ポーズを手話で表現することで、インクルーシブ保育の文脈でも活用でき、耳が聞こえにくい子どもや外国にルーツを持つ子どもとも一緒に楽しめます。多様な子どもが混在するクラスでも使えます。
- 🔄 動物の順番を毎回変えてランダム化する
- 🦁 子どもが好きな動物を「リクエスト」させてオリジナル版を作る
- ⏱️ スピードを極端に遅く・極端に速くしてギャップを楽しむ
- 🤫 最後だけ声を出さず「口パクチャレンジ」にする
- 🤟 手話を取り入れてインクルーシブなアレンジにする
手話アレンジの具体的な動画。
「手話と歌おう」パンダうさぎコアラ|YouTube(手話単語の説明・アレンジ方法の実演)

「おかあさんといっしょ」スペシャル60セレクション

