リレーの曲といえば定番から最新まで保育士向け厳選BGMガイド
運動会のリレーでBGMに市販のCDを使っても、当日の会場では著作権申請が不要なのに、その映像をSNSに投稿した瞬間に著作権違反になる場合があります。
リレーの曲といえば外せない!定番クラシック3選の特徴と使い分け
保育園の運動会でリレーのBGMとして最初に候補に上がるのが、「天国と地獄」「クシコス・ポスト」「道化師のギャロップ」の3曲です。この3曲は、保護者も子どもも世代を問わず耳なじみがあり、会場全体の一体感を作りやすいという強みがあります。
まず「天国と地獄」は、フランスの作曲家ジャック・オッフェンバックが1858年に発表した喜歌劇の第3部「カンカン」が特に有名です。段々とエンジンがかかっていくような出だしが競争競技にぴったりで、日本の運動会では明治時代から使われてきた実績があります。曲の知名度は3曲の中でも群を抜いており、「運動会の曲といえば?」と聞かれると最初に挙げる人も多い一曲です。
次に「クシコス・ポスト」は、ドイツの作曲家ヘルマン・ネッケが作ったピアノ曲が原曲です。「クシコス」とはハンガリー語で馬を操る人を指し、タイトルを直訳すると「郵便馬車」になります。グロッケン(鉄琴)とフルートのユニゾンが軽やかで、馬が駆けるような躍動感があります。スタートダッシュから中盤にかけての疾走感が欲しいシーンに向いています。
「道化師のギャロップ」は、ロシアの作曲家カバレフスキーが作った組曲「道化師」の第2曲です。シロフォン(木琴)の明るい音色が印象的で、コミカルな雰囲気を持ちながらもテンポが速くリレーの競技に集中しやすい曲調です。3曲の中では最もユニークな個性を持っており、毎年同じ曲に飽きてきたときの入れ替え候補としても重宝します。
これが基本です。
| 曲名 | 作曲者 | 特徴 | 向いているシーン |
|---|---|---|---|
| 天国と地獄 | オッフェンバック | 盛り上がりが段階的 | リレー全体のBGM |
| クシコス・ポスト | ネッケ | 馬が駆けるような疾走感 | スタート〜中盤 |
| 道化師のギャロップ | カバレフスキー | シロフォンの明るい音色 | 変化をつけたいとき |
参考リンク:運動会の定番クラシック音楽21選を解説しているサイトです。各曲の特徴や由来が詳しくまとめられています。
運動会で定番の有名クラシック音楽21選!リレーやかけっこが盛り上がるBGMはこれだ!
リレーの曲といえばJ-POPも選択肢!保護者が共感する人気曲5選
クラシックが定番とはいえ、近年はJ-POPをリレーのBGMに採用する保育園も増えています。理由は単純で、保護者が「知っている曲」「好きな曲」だと、それだけで会場の雰囲気が変わるからです。意外ですね。
J-POPをリレーに使う最大のメリットは、保護者の応援熱が上がることにあります。聴き慣れたメロディーが流れると無意識に気持ちが高揚し、自然と声援が大きくなります。子どもたちにとっても、普段から耳にしている曲が流れることで「自分の運動会だ」という特別感が生まれます。これは使えそうです。
以下は保育園のリレーBGMとして実績のあるJ-POPです。
- 🎵 「R.Y.U.S.E.I.」三代目 J Soul Brothers:BPM(テンポ)が速く、イントロから疾走感が抜群。親世代の認知度も高く、場が一気に盛り上がります。
- 🎵 「Happiness」嵐:明るく前向きな歌詞と軽快なリズムが特徴。幅広い年齢層に受け入れられやすい安定感があります。
- 🎵 「タマシイレボリューション」Superfly:力強いボーカルと疾走感のあるサウンドが、接戦のリレーをさらに熱くします。
- 🎵 「全力少年」スキマスイッチ:「全力」という言葉がリレーのシーンにぴったりはまります。保育士世代にも懐かしく、世代を超えて共感を呼ぶ一曲です。
- 🎵 「ともに」WANIMA:テンポが一定で走りやすく、歌詞の「ともに」というメッセージがチームで走るリレーの雰囲気に合います。
クラシックとJ-POPで迷ったときは、「子どもが主役か、保護者も一緒に盛り上げたいか」で判断するのが原則です。年長クラス(5歳児)のリレーなど、運動会のフィナーレを飾るシーンでは、保護者も一緒に感動できるJ-POPが特に効果的です。
なお、保育園児が体を動かしやすいJ-POPの目安はBPM(1分間の拍数)が110〜140程度とされています。選曲の際にはテンポも確認してみましょう。
参考リンク:保育士が厳選したリレーBGM8曲について、選び方の基準も含めて解説されています。
リレーの曲といえば選び方が重要!年齢・テンポ・保護者受けの3つの軸
「なんとなく知っている定番曲を使えばいい」と思っていると、子どもが全然乗れないまま競技が終わるケースがあります。曲選びには3つの確認ポイントがあります。
① 子どもの年齢に合ったテンポか
0〜2歳児のリレーや親子競技では、テンポが速すぎる曲は逆効果です。曲のリズムが子どもの走るスピードと合わないと、混乱してしまう子も出てきます。この年齢帯では、明るく軽快ながらもBPMが100前後のやや余裕あるテンポの曲がおすすめです。一方、4〜5歳児のリレーでは、BPM120〜140程度の疾走感のある曲が子どもたちのテンションを引き上げます。
② 曲の「盛り上がり部分」をどこで使うか
たとえば「天国と地獄」の場合、最も有名な「カンカン」の部分は曲の終盤に入っています。リレーの熱が最高潮になるバトンの受け渡し後半や、ラストスパートのタイミングに合わせてこの盛り上がり部分が流れるように逆算して曲の再生開始位置を調整すると、演出効果が格段に上がります。
③ 保護者が知っている曲か
保護者は競技そのものを応援しながらも、BGMにも反応します。「あ、この曲知ってる!」という共感が生まれると会場の熱が上がります。逆に、保育士だけが知っているマニアックな選曲は、競技中の静寂を生んでしまうこともあるため注意が必要です。
まとめると「年齢」「テンポの管理」「保護者の共感度」の3軸が条件です。
| 年齢クラス | おすすめBPM | 向いている曲の傾向 |
|---|---|---|
| 0〜2歳児 | 90〜110 | やさしいテンポの親しみやすい曲 |
| 3〜4歳児 | 110〜125 | 軽快で楽しい雰囲気の曲 |
| 5歳児(年長) | 125〜145 | 疾走感があり保護者にも馴染みある曲 |
リレーの曲といえば見落としがち!運動会BGMの著作権と配信の落とし穴
運動会当日に市販のCDをリレーのBGMとして会場で流すこと自体は、著作権法第35条(学校その他の教育機関における複製等)に基づき、JASRACへの申請は不要です。「非営利・入場料なし・演奏者への報酬なし」という3条件を満たしていれば、CDをコピーして使用することも許可されています。つまり、会場での使用はOKです。
しかし、多くの保育士が気づかずにやってしまうのが、運動会の動画をSNSや園のホームページに投稿するケースです。この場合は話が変わります。
動画の中に市販のBGMが含まれていると、インターネット上への公開には著作権者(JASRACやレコード会社)の許諾が必要になります。これはJASRAC公式サイトでも明確に記載されており、無断でSNSに投稿した場合、著作権侵害となる可能性があります。知らなかった、では済まない問題です。
ただし、YouTubeやニコニコ動画など、JASRACと包括契約を結んでいるプラットフォームへの投稿は、個別の手続きが不要なケースがあります。一方、保護者限定のLINEグループや園のブログへの投稿は、プラットフォームによって対応が異なります。
この問題を回避するシンプルな方法は2つあります。
- ✅ 著作権フリーBGMを使う:「ポケットサウンド」や「DOVA-SYNDROME」などのフリーBGMサイトには、運動会向けのリレーBGMが無料で公開されています。クシコス・ポストや天国と地獄のアレンジ版もあり、SNS投稿にも対応しているものが多いです。
- ✅ SARTRAS(授業目的公衆送信補償金制度)を活用する:学校等の設置者が補償金を支払うことで、一定条件下で著作物を配信に利用できる制度です。文部科学省が推進しており、対象となる教育機関は2021年以降、より広く制度を活用できるようになっています。
参考リンク:JASRACが運動会での音楽利用について「手続きが必要なケース・不要なケース」を具体的に図解説明しているページです。
運動会 | ジャスラの音楽著作権レポート(JASRAC PARK)
リレーの曲といえばフリーBGMも有力候補!保育士が知るべき活用術
著作権の問題をまるごと回避しながら、運動会のリレーを盛り上げたい。その答えとして、フリーBGMという選択肢があります。意外と見落とされがちな手段です。
フリーBGMとは、作曲者が「自分の楽曲を自由に使ってほしい」という意図で無料提供している音楽素材のことです。クオリティが低いイメージを持っている方もいますが、実際にはオーケストラアレンジのクシコス・ポストや天国と地獄、道化師のギャロップなども高品質な音源が無料で配布されています。
代表的なフリーBGMサービスとして「ポケットサウンド(pocket-se.info)」があります。ここでは「クシコス・ポスト」「天国と地獄」といった運動会の定番クラシックのアレンジ版が無料でダウンロードでき、商用・非商用問わず幅広い用途に対応しているものが多くあります。また「DOVA-SYNDROME(dova-s.jp)」にも「かけっこ競争」などの運動会向けオリジナル曲が豊富に揃っています。
フリーBGMを使う際の注意点は「利用規約の確認」の1点に尽きます。同じフリーBGMでも、「商用利用NG」「クレジット表記必須」「SNS投稿OK/NG」など、曲ごとに条件が異なります。曲をダウンロードする前に必ず規約ページを確認する、それだけ覚えておけばOKです。
保育士の業務効率という観点から見ると、著作権処理を個別に行うよりもフリーBGMを使う方が、準備時間を大幅に短縮できます。運動会の準備期間は忙しさのピークでもあるため、選曲・音源取得・著作権確認をワンストップで完結できるフリーBGMの活用は非常に実用的です。フリーBGMを活用するのが今のトレンドですね。
| サービス名 | URL | 特徴 |
|---|---|---|
| ポケットサウンド | pocket-se.info | 定番クラシックのアレンジ多数、ダウンロード無料 |
| DOVA-SYNDROME | dova-s.jp | オリジナル曲豊富、運動会向け曲あり |
| OtoLogic | otologic.jp | ハイテンポなクラシック系が充実 |
参考リンク:ポケットサウンドのフリーBGMサイトにある、クシコス・ポストのアレンジ音源ページです。ダウンロードして保育園の運動会で活用できます。
リレーの曲といえば意外な盲点!保育士だけが知る「失敗しない選曲の裏技」
定番曲の名前は知っていても、実際の運動会でどう使うかの「技術的な部分」まで考えている保育士は多くありません。ここでは実務で役立つ独自視点の選曲テクニックを紹介します。
曲の「再生開始位置」を調整する
「天国と地獄」の例で説明すると、フルコーラスで再生すると曲が始まってから約3〜4分後にあの有名なカンカンが始まります。しかし保育園のリレーは3〜5分以内に終わることがほとんどです。つまり、フルコーラスを頭から流すと、盛り上がりのピークに達する前に競技が終わってしまう可能性があります。これは痛いですね。
対策はシンプルで、事前に「カンカン」部分から再生するように編集するか、CDの再生位置を確認しておくことで解決します。リレーの予想所要時間に合わせて「最大の盛り上がり」が競技中盤〜後半に来るよう逆算しておくのが、経験豊富な保育士が実践している選曲の裏技です。
練習時と本番で同じ曲を使う
子どもたちはリレーの練習中にBGMを耳に覚えさせていきます。練習で聞き慣れた曲が本番でも流れることで、「あの曲だ!走れ!」という条件反射的な集中力を発揮しやすくなります。脳の学習という観点からも、練習と本番で同じBGMを使い続けることは理にかなった方法です。
曲をループ再生できるか確認する
リレーはチーム数やバトンの受け渡し回数によって所要時間が変わります。競技が長引いたときのために、選んだ曲がスムーズにループ再生できるかどうかも事前にチェックしておくと安心です。クシコス・ポストや道化師のギャロップは比較的繰り返しても違和感が少なく、ループ向きの曲と言えます。
つまり「ループのしやすさ」も選曲基準の一つです。
これらのポイントは、曲名そのものよりも「運動会当日のリレーをどう演出するか」という視点に立ったときに初めて意識できる部分です。選曲は曲を決めた時点で終わりではなく、再生設定や練習での使用計画まで含めて「完成」と考えておくと、本番での失敗が大幅に減ります。
まとめ:リレーのBGM選びで保育士がチェックすべきこと
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| 🎵 曲の種類 | クラシック定番3曲 or 保護者に刺さるJ-POP |
| 👶 年齢とテンポ | BPM110〜145の範囲を年齢に合わせて選ぶ |
| 📱 著作権・配信 | 会場はOK、SNS投稿は別途確認が必要 |
| 🆓 フリーBGM | 配信まで見据えるならフリーBGMが確実 |
| ⏱️ 再生開始位置 | 盛り上がりが競技中盤〜後半に来るよう調整 |
| 🔁 ループ再生 | 競技時間がのびても対応できる曲を選ぶ |


