もみの木クリスマス歌詞で保育を盛り上げる完全ガイド

もみの木クリスマス歌詞の基本

実はクリスマスと関係ない恋の歌だった。

この記事の3つのポイント
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歌詞の起源と歴史

16世紀ドイツ民謡から19世紀にクリスマスソングへ変化した経緯と、日本での訳詞の違い

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保育現場での活用法

0歳児から5歳児まで年齢別の歌い方と、手遊び・ダンスアレンジの具体例

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クリスマス会での演出

発表会で使える振り付けや、巨大もみの木制作など子どもが夢中になるアイデア

もみの木の歌詞は元々失恋の歌

 

「もみの木」は世界中で歌われるクリスマスソングですが、実はクリスマスとは無関係の歌として始まりました。worldfolksong+1

16世紀にドイツ北部で伝わっていた民謡に、ヨハン・アウグスト・ツァルナック(1777-1827年)が「愛の歌」として歌詞をつけたのが最初です。

それも失恋の歌だったということですね。

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その後1824年に、ライプツィヒの教師エルンスト・アンシュッツ(1780-1861年)がツァルナックの1番の歌詞をそのまま使い、2番以降を書き直してクリスマスソングとして発表しました。xn--pckb2bza8gzh+2

19世紀後半に家庭でクリスマスツリーを飾る習慣が普及すると、この歌も急速に広まり、学校教育や教会音楽を通じて各国へ浸透していきました。英語圏では「O Christmas Tree」として知られています。furusatoa+1

日本語の訳詞は野口耽介によるものが古く、他にも複数の訳詞が存在します。

参考)もみの木・歌詞(ひらがな)と和訳(クリスマスソング)

もみの木クリスマス歌詞の全文と意味

日本の保育現場で歌われている「もみの木」の歌詞は、3番まであります。

1番の歌詞

もみの木 もみの木 いつも緑よ

輝く夏の日 雪降る冬の日

もみの木 もみの木 いつも緑よ

参考)もみの木(オークリスマスツリー)歌詞の意味・和訳 O Tan…

1番は原曲のドイツ語歌詞に最も近い内容です。常緑樹であるもみの木が、夏も冬も変わらず緑を保つ姿を歌っています。

2番の歌詞

もみの木 もみの木 こずえ静かに

喜び悲しみ やさしく見守る

もみの木 もみの木 こずえ静かに

2番では、もみの木が人々の喜びや悲しみを見守る存在として描かれています。

3番の歌詞

もみの木 もみの木 繁れ豊かに

雨にもくじけず 風にも折られず

もみの木 もみの木 繁れ豊かに

3番は、困難にも負けずに育つもみの木の強さを表現しています。これ以降の番は比較的自由に訳詞がつけられている印象です。

もみの木がクリスマスツリーになった理由

もみの木がクリスマスツリーとして選ばれた背景には、キリスト教の象徴性があります。

常緑樹であるもみの木の緑色は「生命力の象徴」を表すとされています。

クリスマスツリーの飾りにも意味があります。

ツリーの装飾にはそれぞれ意味があるんです。一番上の星は「キリストの降誕」、赤い実は「禁断の実」、ベルは「羊飼いのベル」を表します。

クリスマスカラーの赤は「キリストの血」、緑は「常緑・生命力の象徴」です。

原曲のドイツ語歌詞では、もみの木が一年中変わらず緑のままであることを、変わらぬ気持ち、すなわち「誠実さ」と重ね合わせて表現していました。この不変性が、キリスト教の「永遠の命」や「希望」といった概念と結びつき、クリスマスの象徴となったと考えられます。yayoikagetsu+1

もみの木の歌詞で子どもに伝えたいこと

保育現場で「もみの木」を歌う際には、歌詞の持つメッセージを子どもたちに分かりやすく伝えることが大切です。

参考)【クリスマスソング×あそび】おもしろもみの木ダンス〜うた/も…

まず、もみの木がクリスマスツリーであることを子どもたちに話しておくと、イメージが湧きやすくなります。

1番の「いつも緑よ」という歌詞からは、季節が変わっても変わらない強さや一貫性を感じ取ることができます。これは子どもたちにとって、友情や家族の絆など「変わらない大切なもの」を考えるきっかけになります。

2番の「喜び悲しみ やさしく見守る」という部分は、周りの人を思いやる優しさを表現しています。保育士が「もみの木みたいに、みんなのことを見守っているよ」と伝えることで、安心感を与えられるでしょう。

3番の「雨にもくじけず 風にも折られず」は、困難に負けない強い心を歌っています。子どもたちが挑戦する気持ちを持てるよう、励ましの意味を込めて歌うと良いですね。

具体的な伝え方としては、実際のもみの木の写真や絵本を見せながら歌うと効果的です。視覚的な情報があると、子どもたちの理解が深まります。

もみの木以外のクリスマス定番ソングとの違い

クリスマスソングには様々な種類がありますが、「もみの木」は他の曲とは異なる特徴を持っています。kyojiohno.cocolog-nifty+1

実は「ジングルベル」も本来はクリスマスソングではありません。オリジナルの歌詞には「クリスマス」という文字がどこにもなく、元々は「ソリに乗ってる楽しい♪」という内容の、ソリの歌だったんです。

参考)Kyojiの音楽ひとりごと: クリスマスソングとクリスマスの…

ソリと鈴がサンタクロースを連想させることから、いつの間にかクリスマスソングとされてしまいました。これは「もみの木」が後からクリスマスソングになった経緯と似ていますね。

一方、「きよしこの夜」は讃美歌として作られた曲で、最初からキリスト教のクリスマスを祝う目的で作られました。教会や修道院でのコーラスを前提にしているため、他の童謡に比べて荘厳な雰囲気があります。

参考)クリスマスソングが多すぎるので|うつろの雑談部屋

保育現場では、賑やかに盛り上がりたいときは「あわてんぼうのサンタクロース」や「赤鼻のトナカイ」、静かな雰囲気を作りたいときは「もみの木」や「きよしこの夜」といった使い分けができます。hoikushibank-column+1

曲ごとの特性を理解しておくと、クリスマス会の構成をより効果的に組み立てられるでしょう。

もみの木の歌詞を覚えやすくする工夫

子どもたちが「もみの木」の歌詞を覚えやすくするには、いくつかの工夫が効果的です。

参考)保育で使える手遊びアレンジのアイデア集【子どもが夢中になる!…

まず、歌詞の繰り返し部分に注目させることです。「もみの木 もみの木」というフレーズが各番で2回繰り返されるため、この部分を強調して歌うと記憶に残りやすくなります。

次に、身体の動きと組み合わせる方法があります。「いつも緑よ」では両手を広げて木を表現したり、「こずえ静かに」では手を上に伸ばして揺らしたりすることで、視覚と運動感覚を使って覚えられます。

歌詞の意味を絵カードで示すのも効果的です。「輝く夏の日」には太陽の絵、「雪降る冬の日」には雪の結晶の絵を用意すると、視覚的に理解が深まります。

また、1番から順番に少しずつ覚えていく段階的なアプローチも有効です。最初は1番だけを繰り返し歌い、慣れてきたら2番、3番と増やしていくことで、無理なく全体を覚えられます。

参考)【12月】保育園で冬を楽しむ歌や手遊び14曲。0歳児~5歳児…

年齢に応じて難易度を調整することも大切です。0歳児から2歳児クラスでは1番だけ、3歳児以上では全3番を歌うといった使い分けができます。

ピアノ伴奏のテンポをゆっくりめにして、歌詞をはっきり発音することも覚えやすさにつながります。

保育現場での活用アイデア

もみの木を使った0歳児から2歳児向けの活動

乳児クラスでは、「もみの木」を身体全体で感じられる活動にアレンジすると効果的です。

0歳児には、保育士が抱っこしながらゆっくりとしたリズムで歌ってあげることから始めましょう。「もみの木」のメロディは穏やかなので、寝かしつけの場面でも使えます。

1歳児クラスでは、「もみもみもみの木」というふれあい遊び歌にアレンジする方法があります。保育士が子どもの身体を優しくもみもみしながら歌うことで、スキンシップを取りながら曲に親しめます。

2歳児になると、簡単な手遊びを取り入れられます。「もみの木」の歌詞に合わせて、手を上に伸ばして木を表現したり、左右に揺れて風に吹かれる様子を表したりできますね。hoiclue+1

乳児クラスでの活動では、道具を使うアレンジも有効です。スカーフを使って「大きな木」を表現したり、緑色の布を身体に巻いてもみの木になりきったりすると、視覚的な楽しみが増えて子どもたちの興味を引きつけます。

また、お遊戯会や生活発表会で使用する場合は、衣装に緑色を取り入れると分かりやすくなります。

もみの木を使った3歳児から5歳児向けの活動

幼児クラスでは、より複雑な表現活動に「もみの木」を活用できます。

3歳児以上になると、歌いながら自由に身体を動かす「もみの木ダンス」が楽しめます。ぶつからないように広がってから、「も〜みのき〜 も〜みのき〜♪」の部分でツーステップを踏み、曲調が変わったら自由にもみの木を表現します。

曲が終わったら、好きなもみの木ポーズを決めるというルールにすると、創造性も育めます。

4歳児・5歳児クラスでは、リズム遊びとの組み合わせが効果的です。ピアノの音に合わせて全身を使い、飛んだり走ったりする活動に「もみの木」の曲を取り入れることで、身体能力の向上にもつながります。

参考)もみの木っ子の一日

また、「もみの木」のお面を作って踊ったり、クリスマスにちなんだものを身につけたりすることで、クリスマス気分がより盛り上がります。

アレンジ次第で活動の幅が広がりますね。

幼児クラスでは、歌詞の意味を深く考える活動も取り入れられます。「雨にもくじけず」という歌詞から、困難に負けない強さについて話し合ったり、「やさしく見守る」という言葉から、思いやりの心について考えたりできます。

クリスマス会での発表では、手話を取り入れたダンスにアレンジすることもできます。視覚的な表現が加わることで、より印象的な演目になるでしょう。

参考)《全園児》☆クリスマス会☆

もみの木で巨大ツリー制作プロジェクト

保育現場で人気なのが、みんなで協力して作る「巨大もみの木」プロジェクトです。

まず事前準備として、大きなもみの木を画用紙で作っておきます。壁に貼れるサイズの大きな三角形を作り、緑色に塗るか緑の画用紙を貼り合わせて土台を作りましょう。

制作当日は、「もみの木」の曲に合わせて、大きなもみの木に飾りつけをしていきます。

これが完成の合図になるんですね。

飾りつけの素材は、いろいろなものを用意して子どもたちが自由に選べるようにしておくのがポイントです。絵の具で指スタンプを押したり、折り紙を貼ったり、綿を雪に見立てて貼ったりと、様々な表現方法があります。

年齢によって飾りの難易度を変えることもできます。乳児クラスには大きめのシールや手形・足形、幼児クラスには折り紙で作った星やベル、自分で描いた絵などを用意すると良いでしょう。

このプロジェクトの魅力は、一人ひとりの作品が集まって一つの大きなツリーになることです。協力することの大切さや、自分の作品が全体の一部になる達成感を味わえます。

完成した巨大もみの木は、保育室やホールに飾ってクリスマスまでの期間を楽しむことができます。mominoki-oita+1

もみの木の手遊び歌アレンジ集

「もみの木」は手遊び歌としてもアレンジしやすい曲です。

基本的な手遊びとしては、「もみの木」と歌いながら両手を合わせて三角形を作り、木の形を表現する方法があります。「いつも緑よ」の部分で、手を左右に揺らして風に吹かれる様子を表現できます。

「輝く夏の日」では両手を大きく広げて太陽を表し、「雪降る冬の日」では指先を動かしながら手を下ろして雪が降る様子を表現します。このように、歌詞の内容を手の動きで表すことで、子どもたちの理解が深まります。

もう一つのアレンジとして、「手ぶくろ人形」を使った方法があります。手袋に目や口をつけて、もみの木の妖精を作り、歌に合わせて動かすと子どもたちが喜びます。

さらに発展させて、道具を組み合わせることもできます。スカーフを使って大きく広げれば「大きなもみの木」を表現でき、緑色の布を身体に巻けば自分自身がもみの木になりきれます。

保育の現場では、静かになってほしいときに手遊びを活用することも効果的です。「もみの木」の穏やかなメロディは、落ち着いた雰囲気を作るのに適しています。

手遊びをアレンジする際のコツは、子どもたちに動作を提案してもらうことです。「もみの木は風が吹いたらどうなるかな?」と問いかけることで、子どもたちの創造性を引き出せます。

もみの木を活用したクリスマス会の演出

クリスマス会で「もみの木」を効果的に使うには、プログラムの構成を工夫することが大切です。

多くの保育園では、各クラスの出し物として歌や踊りを披露する形式を取っています。「もみの木」は穏やかな曲調なので、賑やかな曲の後に配置すると、プログラムにメリハリがつきます。

具体的な演出例として、すみれ組が「あわてんぼうのサンタクロース」、たんぽぽ組が「赤鼻のトナカイ」を歌った後に、もも組が「もみの木」を発表するという流れがあります。

手話ダンスと組み合わせる演出も人気です。「もみの木」の歌詞を手話で表現しながら歌うことで、視覚的な美しさが加わり、保護者にも好評です。

照明の工夫も効果的です。「もみの木」を歌う場面では、照明を少し落として温かみのある色にすることで、クリスマスの雰囲気が高まります。

また、大きなもみの木の背景を用意しておき、歌いながら子どもたちが一人ずつ飾りをつけていくという演出もあります。歌が進むにつれて徐々に華やかになっていく様子は、見ている人にも楽しんでもらえます。

クリスマス会の最後に、全園児で「もみの木」を合唱するのも素敵です。年齢の違う子どもたちが一緒に歌うことで、一体感が生まれます。

もみの木の伴奏で気をつけるポイント

ピアノ伴奏で「もみの木」を弾く際には、いくつかのポイントを押さえると子どもたちが歌いやすくなります。

まず、テンポは子どもたちの年齢に合わせて調整しましょう。乳児クラスではゆっくりめ、幼児クラスでは標準的な速さで演奏すると良いですね。

「もみの木」はもともとドイツ民謡なので、3拍子のワルツのリズムが基本です。このリズムを崩さないように、1拍目を少し強めに弾くことを意識すると、曲の流れが分かりやすくなります。xn--pckb2bza8gzh+1

間奏を入れるタイミングも重要です。各番の間に短い間奏を入れることで、子どもたちが息を整えたり、次の歌詞を思い出したりする時間が取れます。

伴奏の音量は、子どもたちの声が聞こえる程度に抑えることが大切です。ピアノの音が大きすぎると、子どもたちの歌声がかき消されてしまいます。

参考)https://osaka-kyoiku.repo.nii.ac.jp/record/2093140/files/edu_32_031-056.pdf

また、歌い出しの前に必ず前奏を弾いて、子どもたちに心の準備をさせましょう。前奏で曲のテンポや雰囲気を伝えることができます。

保育現場では、ピアノが使えない状況もあるかもしれません。

その場合は、音源を活用する方法もあります。

YouTubeなどには保育士向けの伴奏動画が多数公開されているので、状況に応じて使い分けると良いでしょう。


樅ノ木は残った 下