子どものためのアルバム歌を保育士が選ぶときに知っておくべきこと
「思い出のアルバム」を3拍子で練習していた保育士さんが、本番で4拍子になって子どもたちが混乱し、式が止まった事例が報告されています。
子どものためのアルバム歌が保育現場に与える発達的効果
歌を通じた音楽活動は、子どもの脳発達に直接働きかけます。南カリフォルニア大学の研究では、音楽教育が子どもの頭脳形成や決断力の強化に有効であると報告されています。また、東京藝術大学の音楽活動に関するレポートでは、歌を中心とした音楽活動が自己肯定感・コミュニケーション能力・集中力を高めることが示されています。
つまり、アルバムの歌を選ぶ行為そのものが保育の質に直結するということです。
| 音楽活動の効果 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 🧠 脳の活性化 | 右脳と左脳の連携が促進され、神経回路のネットワークが豊かになる |
| 💬 言語能力の向上 | 歌詞のリズムや音韻を通して語彙力・文章理解力が伸びる |
| 🤝 社会性の発達 | みんなで歌う体験を通し、協調性・共感性が育まれる |
| 😊 自己肯定感の向上 | 歌えた・表現できたという成功体験が積み重なる |
| 🎭 感情表現の豊かさ | 歌詞の世界観を通じて多様な感情を安全に表現できる |
子どものためのアルバム歌は、単なる「BGM」ではありません。幼児期の音楽体験は、この時期しか積み上げられない固有の価値を持っています。脳の発達が著しい0〜6歳のうちに多様な音楽体験を積むことで、神経回路のネットワークが豊かになるといわれています。これは後天的に補うのが難しい部分でもあります。
これは見逃せない情報ですね。
保育の現場で毎日のように歌に触れさせる環境を整えることは、子どもたちの将来の学力・コミュニケーション力の土台を築く行為でもあると言えます。発達を意識した選曲の視点を持つことで、歌の時間がより豊かな保育活動へと変わります。
【東京藝術大学】子どもの心を育む音楽活動のレポート(保育士の自己肯定感・社会性との関連を詳述)
子どものためのアルバム歌を年齢別・季節別に選ぶポイント
子どものためのアルバム歌を選ぶ際、多くの保育士が「自分の好みの曲」や「知っている曲」を優先しがちです。しかし、発達の段階を無視した選曲は、子どもたちの響き合いを引き出しにくくします。選曲の基本は「年齢×季節×行事」の3軸です。
年齢別の選曲基準が原則です。
| 年齢 | 選曲のポイント | おすすめ例 |
|---|---|---|
| 0〜1歳 | テンポがゆっくり、繰り返しが多い、やさしい音域 | 「ぞうさん」「いぬのおまわりさん」 |
| 2〜3歳 | 動きと連動できる手遊び歌、リズムが明確 | 「グーチョキパー」「やきいもグーチーパー」 |
| 4〜5歳 | 歌詞に物語性がある、合唱にも対応できる | 「思い出のアルバム」「さよならぼくたちのほいくえん」 |
特に0〜1歳の子どもに対しては、テンポが速すぎる曲や音域が広い曲は逆効果になることがあります。保育の現場では「曲の難易度は子ども基準で選ぶ」という原則を忘れないようにしましょう。
季節については、シーズン到来の少し前から導入することがポイントです。例えば春の歌なら、2月の終わりごろから「もうすぐ春だね、どんな花が咲くかな?」と語りかけながら歌を導入することで、子どもたちの自然への関心と歌が自然につながります。
- 🌸 春(3〜4月):「チューリップ」「おはながわらった」「さよならぼくたちのほいくえん」
- ☀️ 夏(6〜8月):「うみ」「にじ」「アイスクリームのうた」
- 🍁 秋(9〜11月):「どんぐりころころ」「まつぼっくり」「やまのおんがくか」
- ❄️ 冬(12〜2月):「ゆきやこんこ」「あわてんぼうのサンタクロース」「おもちのきもち」
- 🎓 卒園期(2〜3月):「思い出のアルバム」「こころのねっこ」「ビリーブ」
特定の季節に合わせた歌は、子どもたちの語彙力と自然に対する感受性を同時に育てます。「まつぼっくり」を歌いながら実際の松ぼっくりを見たり触ったりする活動と組み合わせると、歌と体験が有機的に結びついて記憶に残ります。これは使えそうです。
【てぶら登園コラム】保育に欠かせないうたの選曲ポイントと季節導入の実践的な考え方
「思い出のアルバム」の歌い方と保育士が陥りやすい拍子ミスの対策
「思い出のアルバム」は卒園式の定番ソングとして広く知られています。しかし、この曲には保育士が本番前に必ず押さえておくべき落とし穴があります。
多くの保育士が3拍子と認識していますが、正確には8分の6拍子です。
8分の6拍子は「1小節に8分音符が6つ」入る拍子で、大きく2拍でとらえる拍子感を持ちます。ワルツのような3拍子の流れに聴こえるため混同されやすいのですが、実際には「1拍目・4拍目」を意識した2拍子系の曲です。練習中に無意識で3拍子のカウントをしてしまうと、伴奏と歌のズレが生じ、子どもたちのリズムが崩れる原因になります。
対策は1つです。まず最初の導入としてCDで音楽を聴きながら、子どもたちと「ひざ・手・手」「とん・ぱっ・ぱっ」とリズム遊びをして、全身で拍子感を体で覚えることが有効です。拍子の理解を頭だけで行うより、身体を動かして体感する方が定着しやすいことが知られています。
- 🎵 歌詞は全部で7番まであり、冬の歌詞が2種類存在する
- 📝 「あんなこと、こんなこと」という似た歌詞が続くため順番のミスに注意
- 🎤 33小節目の「高音レ」は最大の山場で、裏声で歌う部分。直前でしっかり息を吐き切り、たっぷり吸って歌いあげることが大切
- 📋 歌詞が長いため、絵や写真を用いて視覚化すると子どもたちが覚えやすい
本番で止まらないための準備として、歌詞カードをクラス内に掲示する方法も効果的です。また、発表の2〜3週間前からスライドショーや写真パネルと組み合わせることで、子どもたちが歌詞に感情移入しやすくなります。卒園式に向けた「思い出のアルバム」のアプローチは、歌の完成度と子どもたちの気持ちの充実をセットで考えることが条件です。
【ほいくis】思い出のアルバムのピアノ楽譜と弾き歌い解説動画(無料ダウンロードあり)
保育発表会で子どものための歌CDを使う際の著作権の注意点
保育の現場では「発表会はこちらが主催だから著作権は大丈夫だろう」と思い込んでいる保育士も少なくありません。しかしこれは誤解で、条件を満たさない場合はJASRACへの申請と著作権使用料の支払いが必要になります。
著作権法第38条により、以下の3つの条件をすべて満たす場合は許諾なしに演奏・上映が可能です。
- ✅ ① 入場料を徴収していない
- ✅ ② 演奏者・実演者に報酬を支払っていない
- ✅ ③ 営利目的ではない
多くの保育園の発表会はこの3条件を満たすため、JASRACへの申請は不要です。しかし問題になるのは、以下のようなケースです。
- ❌ 発表会を録画したDVDを有料で保護者に販売する場合
- ❌ 発表会の録画をYouTubeや限定公開でも動画共有サイトにアップロードする場合
- ❌ 市販CDの楽曲を複製して練習用CDを全員分作成する場合(50枚以上は要申請)
DVDの有料販売は特に見落とされやすいポイントです。「保護者しか見ないから問題ない」と思いがちですが、CD価格の6%が著作権料として発生します。市販CDで収録されている楽曲を使った録画DVDを1枚1,500円で50枚販売した場合、1曲あたり約90円の著作権料が曲数分かかる計算になります。
著作権のリスクを回避したいのであれば、著作権フリーの保育用CDや、パブリックドメイン(著作権切れ)の楽曲を積極的に活用する方法があります。「どんぐりころころ」「チューリップ」など明治〜昭和初期に作られた童謡の多くは著作権が切れていて、自由に使えます。一方、「ビリーブ」「こころのねっこ」などの比較的新しい楽曲は著作権が存続しているため、確認が必要です。
【JASRAC公式】学校・保育施設での演奏・発表会における著作権の手続き不要条件まとめ
子どものためのアルバム歌で保育士だけが作れる「オリジナル卒園ソング」の可能性
検索上位の記事では語られていない視点として、「保育士自身がオリジナル卒園ソングを作る」というアプローチがあります。近畿大学の研究(保育科学生の子どもの歌に関する現状と一考察)によれば、保育士志望の学生の多くが3月の選曲として「思い出のアルバム」を選ぶ一方、「園の子どもたちに合わせた替え歌・オリジナル曲」を作る発想を持つ人は少ないという結果が出ています。
オリジナル替え歌の作り方は、思ったより難しくありません。
「思い出のアルバム」の場合、メロディーはそのままに、歌詞を「その園その年のクラスの出来事」に置き換えるだけで、世界に1つだけの卒園ソングになります。例えば「春にはじめてプール入ったね」「秋の運動会みんな頑張った」など、子どもたちが実際に経験したエピソードを歌詞に入れることで、感情移入の深さが格段に変わります。保護者にとっても忘れられない発表になるでしょう。
替え歌作成の具体的なステップは以下の通りです。
- 📝 ステップ1:1年間の保育日誌や写真を見返して、「子どもたちが特に盛り上がったイベント」を季節ごとに5〜6個ピックアップする
- ✏️ ステップ2:既存の歌詞の1番〜6番に対応させて、季節ごとのエピソードを7〜10文字程度の短いフレーズに言い換える
- 🎤 ステップ3:実際にメロディーに乗せて声に出して読み、語感が合うか確認する(書き言葉と歌い言葉は違う)
- 👧 ステップ4:子どもたちと一緒に「この歌詞でいい?」と確認し、子ども発信の言葉があれば積極的に採用する
ただし、替え歌を発表会等で使用する場合、原曲の著作権が存続している楽曲については「翻案権」の問題が生じる場合があります。著作権保護期間内の曲を替え歌にして不特定多数の前で公表する行為は、著作者の許諾が必要になることがあるため注意が必要です。著作権が切れた童謡(「むすんでひらいて」「ぞうさん」など)をベースにするか、完全オリジナルのメロディーで作曲するのが最もリスクの少ない方法です。
現役保育士が作った完全オリジナルソングとして有名な「6才のうた」がマイナビ保育士でも紹介されており、現場発のオリジナル曲が園の個性を際立たせる事例として注目されています。
【マイナビ保育士】卒園式で歌いたい名曲30選とオリジナルソング事例の紹介
【poccle】思い出のアルバムの替え歌でオリジナル卒園ソングを作る方法と実例歌詞
リサーチ結果から驚きの一文を決定します。
読者の常識(推測):「保育士が子守歌を歌うときは、CDのような録音された音楽でも肉声でも、赤ちゃんへの効果は同じ。」
常識に反する事実(小児保健研究2008年、玉川大学脳科学研究所の調査・261名の母親対象):肉声形式の子守歌では、CDなどオーディオ形式に比べて「赤ちゃんの笑いの反応」が有意に多く見られた。特に生後1年目前半は肉声形式の方が赤ちゃんのポジティブな反応を引き出しやすい。
驚きの一文(テンプレート3):「CDだけで歌えば、赤ちゃんの笑顔が7割減ります。」→やや誇張になるため調整。
最終候補:「CDだけで歌うと、赤ちゃんが笑顔になる回数が減ります。」(24文字、具体的行動の否定・メリット関連)


