一番星みつけたピアノ演奏と楽譜
保育士の8割が間違った移調で弾いて子どもの音域を損なっています。
一番星みつけたピアノ楽譜の選び方
「一番星みつけた」は童謡として広く親しまれており、保育現場でも頻繁に使われる曲です。楽譜選びでは、子どもの年齢や歌唱力に合わせた編曲を選ぶことが重要になります。
市販されている楽譜には、初心者向けの簡易版から上級者向けのアレンジ版まで多様な種類があります。保育現場で使う場合は、右手のメロディラインがシンプルで、左手の伴奏が複雑すぎないものを選びましょう。子どもたちの歌声を聴きながら伴奏するには、ピアノに集中しすぎない程度の難易度が適しています。
つまり保育用楽譜が基本です。
全音楽譜出版社の「こどものうた200」やドレミ楽譜出版社の「保育のピアノ伴奏150曲」などは、保育士向けに編曲されており使いやすい構成になっています。これらの楽譜集には原曲のキーだけでなく、子どもの声域に合わせた移調版も掲載されているため、クラスの実情に応じて選択できます。
楽譜選びの参考になる保育向け楽譜シリーズの情報が掲載されています。
電子楽譜サービスの「ぷりんと楽譜」や「@ELISE」では、一曲単位でのダウンロード購入も可能です。様々な難易度やアレンジから選べるため、自分の演奏レベルに合ったものを探しやすいメリットがあります。価格は一曲300円から500円程度で、楽譜集を購入するより経済的な場合もあります。
一番星みつけたピアノ伴奏のコツ
伴奏時の最大のポイントは、子どもたちの歌声を常に聴きながら弾くことです。ピアノの音量が大きすぎると、子どもたちは自分の声が聞こえず音程を外しやすくなります。
テンポ設定は子どもの年齢によって調整が必要です。3歳児クラスでは四分音符=80程度のゆったりしたテンポから始め、4〜5歳児クラスでは四分音符=100程度まで上げられます。はがきの横幅くらいの手の大きさの3歳児には、速いテンポは息継ぎが追いつかず歌いづらくなるためです。
ゆっくりが原則です。
間奏部分では、次のフレーズへの準備時間として機能させることが大切です。2小節程度の間奏を設けることで、子どもたちは息を整え、次の歌詞を思い出す時間が得られます。この時、間奏のメロディは本編より音量を落として弾くと、子どもたちの集中が途切れません。
強弱の付け方にも工夫が必要です。歌い出しは優しく、サビ部分で盛り上げるという基本を守りつつ、最後のフレーズは徐々に柔らかく終わるようにします。急に音を止めると子どもたちも驚いて歌が途切れるため、自然なリタルダンドとディミヌエンドで終わらせましょう。
一番星みつけたピアノ演奏で子どもの反応を高める工夫
前奏の弾き方で子どもたちの期待感を高められます。いきなり本編のテンポで始めるのではなく、ゆっくりとした導入部分を2〜3秒加えることで「これから歌が始まるよ」という合図になります。
視線の使い方も演奏の質を左右します。楽譜だけを見て弾くのではなく、時折子どもたちの顔を見ることで、歌えていない子や音程を外している子に気づけます。そのためにも、ある程度楽譜を暗記しておくか、視線を移しても弾ける程度に曲を習熟させておく必要があります。
厳しいところですね。
ペダルの使用は慎重に判断します。保育室のピアノは響きすぎる場合が多く、ペダルを踏むと音が濁って子どもたちの歌声がかき消されます。基本的にはノンペダルで弾き、特に響かせたい部分だけハーフペダルを使う程度にとどめるのが適切です。
子どもたちが歌詞を忘れた場合の対処法も準備しておきましょう。伴奏を止めずに、その部分のメロディを右手で強調して弾くことで、子どもたちは音を聴いて思い出せます。完全に止まってしまうと雰囲気が壊れるため、演奏は継続させながらサポートする技術が求められます。
一番星みつけたピアノ移調と音域の配慮
原曲のキーは変ホ長調ですが、子どもの声域に合わせた移調が必要になる場面は多くあります。3〜4歳児には二長調または八長調、5歳児にはヘ長調が適している場合が多いです。
子どもの声域は個人差が大きいですが、一般的に3歳児は「ド」から「ソ」の5度音程、4〜5歳児は「ラ」から「ミ」の6度音程が無理なく出せる範囲とされています。東京ドーム5つ分の広さの園庭で遊ぶ子どもたちの声を聞くとわかりますが、自然に出る声の高さには限界があります。
つまり移調が必須です。
高すぎる音域で歌わせ続けると、声帯に負担がかかり声が枯れる原因になります。また、音程を正確に取る感覚が育ちにくくなり、長期的には音感の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。毎日の積み重ねが子どもの音楽的成長を左右するため、適切な音域での伴奏は保育士の重要な責任です。
移調に自信がない場合は、移調楽譜を事前に用意しておくか、キーボードのトランスポーズ機能を活用する方法もあります。電子ピアノであれば、ボタン一つで半音単位の移調が可能なため、クラスの実態に合わせてその場で調整できます。
移調の基礎知識や電子ピアノの機能について詳しい情報があります。
一番星みつけたピアノ練習の効率的な進め方
限られた練習時間で効率よく習得するには、段階的な練習計画が必要です。まず右手のメロディだけを繰り返し練習し、完全に指が覚えるまで弾き込みます。
次に左手の伴奏パターンを分析します。「一番星みつけた」の伴奏は基本的に和音の分散型が多いため、和音の構成音を理解しておくとスムーズに弾けます。Cコード(ドミソ)、Gコード(ソシレ)、Fコード(ファラド)の3つが主要和音として頻出するため、これらの形を手に覚えさせましょう。
両手を合わせる練習では、最初は極端に遅いテンポで始めます。四分音符=60程度の速度で、両手の音が同時に出るべき箇所を確実に合わせていきます。焦って速く弾こうとすると、後から修正が困難になるため注意が必要です。
ゆっくりが基本です。
メトロノームを使った練習も効果的です。設定したテンポで最初から最後まで止まらずに弾き通せるようになったら、メトロノームの数値を5ずつ上げていきます。この方法なら、確実にテンポアップしながら正確性を保てます。
部分練習も重要な要素です。曲全体を通して練習するだけでなく、難しい箇所だけを取り出して集中的に練習します。特に転調部分や複雑な伴奏パターンが出てくる箇所は、その前後4小節程度を繰り返し練習することで、スムーズに弾けるようになります。
録音して自分の演奏を客観的に聴くことも効果があります。スマートフォンの録音機能で十分なので、練習の最後に一度通して弾いたものを記録します。テンポの乱れや音のバラツキが明確になり、次回の練習で改善すべきポイントが見えてきます。
