動物の鳴き声の歌で洋楽を保育に活かす方法

動物の鳴き声の歌・洋楽を保育で活かすおすすめ曲と活用法

「日本語の鳴き声で教えると、英語の発音習得が遅れる可能性があります。」

🎵 動物の鳴き声・洋楽を保育で使う3つのポイント
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英語と日本語の鳴き声は別物

犬は「ワンワン」ではなく「woof woof」、ブタは「ブーブー」ではなく「oink oink」。英語圏の鳴き声表現を使った洋楽で遊ぶことで、子どもの英語の音感が育ちます。

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鳴き声の歌は語彙と数の両方が学べる

「Five Little Ducks」は動物の鳴き声(quack quack)と数のカウントダウンが同時に学べる一石二鳥の定番洋楽童謡です。

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YouTube再生数世界一もヒントになる

「Baby Shark」はYouTube史上最多の約160億回再生。子どもが自然に惹きつけられるリズムと繰り返し構造が保育活動に最適です。


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動物の鳴き声の歌・洋楽の定番「Old MacDonald Had a Farm」の使い方

 

「Old MacDonald Had a Farm」は、イギリス発祥のマザーグースのひとつで、1709年ごろから歌い継がれてきた歴史ある童謡です。日本では「ゆかいな牧場」という名前でよく知られており、「スイカの名産地」のメロディーと同じと聞くと、ぐっと親しみが湧きますね。

この歌の最大の強みは、動物の名前と英語の鳴き声がセットで繰り返し登場するという構造にあります。牛(cow)は「moo moo」、豚(pig)は「oink oink」、アヒル(duck)は「quack quack」、羊(sheep)は「baa baa」、馬(horse)は「neigh neigh」と、毎フレーズ異なる動物が登場するため、子どもたちは飽きずに歌い続けられます。

保育活動で活用するときは、3ステップで組み立てると効果的です。

  • 🐄 ステップ1:動物カードを使って「この動物は英語で何て鳴くかな?」と問いかけ、英語の鳴き声に耳を慣らす
  • 🎵 ステップ2:YouTubeの「Super Simple Songs」版や「Cocomelon」版を一緒に視聴しながら体を動かして歌う
  • ✏️ ステップ3:「Old MacDonald」の部分を子どもたちの名前に置き換えて「オリジナル牧場ソング」を作る

特にステップ3は子どもが主役になれるアレンジです。「○○ちゃんの牧場にはどんな動物がいる?」と問いかけると、子どもが好きな動物を選び、自然とその英語名と鳴き声に興味を持ちます。これが条件です。

また、この歌には「Here」と「There」という場所を示す単語も繰り返し出てきます。動物のフィギュアや絵カードを2か所に置いておくだけで、空間認識の言葉もついでに覚えられます。これは使えそうです。

参考として、歌詞の解説や保育への活用アイデアを詳しく紹介しているページも確認しておくと安心です。

「Old MacDonald had a farm」で動物と鳴き声を覚えるレッスン方法(tontonttu.com)

動物の鳴き声の歌・洋楽で数も学べる「Five Little Ducks」の活用法

「Five Little Ducks」は、アヒルの親子を題材にした英語童謡で、「quack quack quack」というアヒルの鳴き声と数のカウントダウンが組み合わさった一石二鳥の曲です。5羽のアヒルが一羽ずつ丘を越えて帰ってこなくなり、最後に全員戻ってくるストーリー構造になっています。

数を1から5まで逆順で覚える練習になるというのが、この曲の大きな特徴です。「five little ducks went out one day…four came back」と、1ずつ減っていく過程が繰り返し歌われます。たとえるなら、折り紙で作った5羽のアヒルを一羽ずつ隠していくだけで、ビジュアルと歌がリンクした保育活動が完成します。

保育士がこの曲を扱うとき、特に注目したいのが「quack quack quack」という繰り返しの鳴き声です。英語の「quack」という発音は日本語に存在しない音の組み合わせで、子どもが自然にこの音を繰り返すことで英語特有の「qu-」の発音が身につきます。これが基本です。

手あそび歌としても有名で、指を一本ずつ折りながら歌えます。

  • 🖐️ 歌い始めは両手を広げて「5」を表現
  • 🤚 「one came back」のたびに指を一本ずつ立てていく
  • 🦆 「quack quack quack」の部分で手をアヒルのくちばしのように動かす

この手あそびの動きがあることで、0歳から2歳の乳児クラスでも参加できます。言葉がわからない段階でも、リズムと動きで「英語の音」として体に刻まれていくわけです。

日本語では「クワックワック」と近い表現ですが、英語の「quack」は語尾が「k」音で終わるため、口の動きが少し異なります。この違いが、発音教育の意味でも価値があります。つまり、ただ楽しく歌うだけでなく、英語の音の感覚を育てる練習にもなるということです。

Five Little Ducks 手遊びソングの使い方解説(eigo-blooming.com)

動物の鳴き声の歌・洋楽「Baby Shark」が保育に強い理由

「Baby Shark(ベイビーシャーク)」は、韓国の教育系企業ピンクフォン(Pinkfong)が制作し、YouTube史上最多となる約160億回再生を記録した楽曲です。再生数だけで言えば、世界中のポップスターを含めたすべての動画を抑えてランキング1位という、前代未聞の記録を持っています。

この曲が保育の現場で特に使いやすい理由は、シンプルな繰り返し構造と、体を動かすダンスが一体化していることにあります。「Baby Shark, doo doo doo doo doo doo」というフレーズは、歌詞の意味を知らなくても口ずさめるほどキャッチーで、1歳を過ぎた子どもでも自然に声を出し始めます。

また、「Baby Shark」には家族の呼び名(Baby / Mommy / Daddy / Grandma / Grandpa)が順番に出てくる構造があります。保育活動の中で「あなたのお父さんはどう鳴く?」という問いかけができるため、家族単語の導入としても使えます。これは意外ですね。

さらに、ビルボードチャートで6週連続1位を獲得した実績があり、英語圏の子どもたちが実際に日常生活で親しんでいる曲です。「保育園で歌った曲が海外でも通じる」という体験は、子どもにとって大きな自己効力感につながります。

以下のポイントで活用するとスムーズです。

  • 🦈 サメの手の形(指先をくちばし状に合わせる)でダンスしながら歌う
  • 👨‍👩‍👦 Baby→Mommy→Daddyと家族呼称が出るたびにその動作を変える(例:Daddyは大きな声で)
  • 🌊 「Run away!」の部分で子どもたちに逃げるアクションをさせると大盛り上がりになる

「Baby Shark」の世界的な人気についての詳細な情報はこちらで確認できます。

YouTube100億回再生「Baby Shark」で英語学習DVDが再注目(newsweekjapan.jp)

動物の鳴き声の歌・洋楽「The Fox (What Does the Fox Say?)」の保育活用

「The Fox(What Does the Fox Say?)」は、ノルウェーのコメディデュオ「Ylvis」が2013年に発表した曲で、様々な動物の英語の鳴き声が一曲に凝縮された、ちょっと変わった教材です。

この曲の特徴は、犬(dog)・猫(cat)・鳥(bird)・馬(horse)・牛(cow)・蛙(frog)・象(elephant)・アヒル(duck)と、実に多種多様な動物の鳴き声が英語でテンポよく登場するところにあります。「Dog goes woof, cat goes meow, bird goes tweet, and mouse goes squeak(犬はウーフ、猫はミャオ、鳥はツィート、ネズミはスクイーク)」というフレーズは、複数の動物と鳴き声をまとめて確認できる「まとめ復習」として使えます。

ただし、曲のテンポはやや速く、歌詞全体は幼児が覚えるには難しい内容もあります。保育での活用時は、最初のAメロ部分(「Dog goes woof~」のセクション)だけを抜粋して使うのがおすすめです。そのセクションだけでも10種類近い動物が登場し、語彙の確認として十分すぎるほどの情報量があります。

保育活動への組み込み方としては、「動物の名前を言ったら、子どもたちが英語で鳴き声を返す」というクイズ形式が盛り上がります。

動物 英語名 英語の鳴き声 日本語の鳴き声
dog woof / bow wow ワンワン
cat meow ニャーニャー
cow moo moo モーモー
アヒル duck quack quack クワックワッ
pig oink oink ブーブー
rooster cock-a-doodle-doo コケコッコー
sheep baa baa メーメー
horse neigh neigh ヒーンヒーン

この表を印刷して保育室に貼っておくと、「この動物は英語でなんて鳴く?」という日常的な問いかけがしやすくなります。日本語と英語で鳴き声が全く異なる動物(豚・鶏など)は、子どもたちが特に反応を示すことが多く、笑いを誘う会話のきっかけにもなります。意外ですね。

英語と日本語で鳴き声がこれほど異なる理由については、言語学的な面からも整理されているページがあります。

日本語と英語で異なる動物の鳴き声・その違いの理由(gymboglobal.jp)

動物の鳴き声の歌・洋楽を保育活動に組み込む独自の工夫と注意点

動物の鳴き声を使った洋楽は、保育の現場でそのまま流して終わりにするだけでは、英語の習得という意味での効果が半減してしまうことがあります。「聴かせるだけで英語が身につく」というイメージを持ちやすいですが、実際には繰り返しの「参加型活動」と組み合わせることが語彙定着のカギです。

ここでは、よくある使い方の落とし穴と、改善につながるアイデアを整理します。

まず注意したいのは、「日本語の鳴き声で教えてから英語に切り替える」というアプローチです。子どもが「犬はワンワン」という刷り込みを強く持った後に「woof woof」を教えると、脳の中で混乱が生じやすくなります。英語の鳴き声を覚えさせたいなら、最初から英語の鳴き声で導入するほうが定着しやすいです。これは保育士が意識するだけで変えられる点です。

次に、洋楽童謡を使う際のスラングや特殊表現への注意も必要です。特に「The Fox」のような大人向けのコメディ曲は、幼児向けとして作られていないため、一部の表現や映像が保育に適さない場合があります。使う前に必ず大人が全体を確認することが原則です。

そして、歌う活動をより深めるためのアプローチとして「音の聞き分け遊び」があります。具体的には以下の流れです。

  • 🎧 まず目を閉じて、動物の鳴き声の音だけを聴かせる
  • 🃏 次に動物カードを並べて「どの動物の声だった?」と当てさせる
  • 🗣️ 最後に「英語だとどう言う?」と問いかけて、鳴き声の英語表現を確認する

この流れを使うと、1つの活動で「聴く力・語彙・発音」の3つが同時に練習できます。一度試してみると、子どもたちの集中力が高まることに気づくはずです。

また、保育士自身が英語に自信がないという声はよく聞かれます。その場合は、YouTubeの「Super Simple Songs」や「Cocomelon」チャンネルの動画を活用して、保育士が「一緒に覚える存在」として関わるのが自然なアプローチです。大人が楽しそうに動物の鳴き声を真似する姿を見せるだけで、子どもたちはどんどん興味を持ちます。楽しさが条件です。

保育士養成課程での英語の歌の活用についての研究報告も参考になります。

動物の鳴き声を使った洋楽は、「曲を流して終わり」ではなく、子どもが声に出して参加する仕掛けを作ることで、本来の英語教育効果が最大限に発揮されます。結論はシンプルで、「歌う・動く・当てる」の3つを組み合わせることが、保育での洋楽活用の王道です。


『動物農場』ことば・政治・歌 (理想の教室)