カンガルーの歌しまじろうで保育が変わる活用法
しまじろうの「カンガルーの歌」は子ども向けに作られた歌なのに、ラウドロックのサウンドを使うと子どもの集中力が上がります。
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カンガルーの歌しまじろうには2種類ある!それぞれの特徴を比較
「しまじろうのカンガルーの歌」と聞いて、ひとつの曲だけを思い浮かべている保育士さんは注意が必要です。実はしまじろう関連のカンガルーを題材にした楽曲には、大きく分けて2種類存在しています。この2つをしっかり区別することが、保育での適切な活用につながります。
1曲目は「パタパタカンガルー」です。作詞は春野いちご、作曲は勝誠二によるこの曲は、2009年発売の「はっけんたいけんだいすき!しまじろう〜おやこでハッピー!おでかけツインアルバム〜」に収録されています。歌詞はとてもシンプルで、カンガルーが「パタパタ」「ゴロゴロ」「ピョンピョン」と動き回る様子を楽しく描いています。0〜3歳の子どもでも真似しやすい動作が多く、保育現場での手遊びや体操に非常に取り入れやすい1曲です。
2曲目は「カンガルーはどこに行ったのか」です。2021年4月17日に「しまじろうのわお!」のうたのコーナーで初放送されたこの曲は、ラウドロックバンド「打首獄門同好会」が書き下ろした楽曲です。「考えることを考える」というメタ認知をテーマにした歌詞が特徴で、作詞・作曲・編曲すべてを大澤敦史が担当しています。
| 項目 | パタパタカンガルー | カンガルーはどこに行ったのか |
|---|---|---|
| 発表年 | 2009年 | 2021年 |
| アーティスト | しまじろう(CV:南央美)、小野ひまわり | 打首獄門同好会 |
| テーマ | カンガルーの動き・リズム | 考えることを考える(メタ認知) |
| 対象年齢イメージ | 0〜3歳 | 3歳〜(大人も楽しめる) |
| 音楽スタイル | 童謡・ポップ | ラウドロック |
つまり、対象年齢や活用シーンがまったく異なります。保育士として両方の特性を把握しておくことが大切です。
「カンガルーはどこに行ったのか」のYouTube MVは公開から約9ヶ月後(2021年12月時点)で再生回数100万回を突破しており、子ども向けコンテンツとしては異例のスピードで拡散した話題作でもあります。
しまじろうのわお!公式サイトで行われた「うたダンスフェス」では、「カンガルーはどこに行ったのか」が好きな歌・ダンス部門で堂々の1位を獲得しています(2022年10月発表)。これは「パタパタカンガルー」よりも後発の楽曲でありながら、子どもたちの間で圧倒的な支持を得ていることを示しています。
音楽ナタリー:打首獄門同好会×芦沢ムネト×しまじろう「カンガルーはどこに行ったのか」映像公開の詳細記事
カンガルーの歌しまじろうの歌詞・振り付けのポイントと保育での活かし方
「パタパタカンガルー」の歌詞には、子どもが真似しやすい動作の宝庫が詰まっています。歌詞の構成を振り返ってみましょう。「パタパタパタパタ カンガルー、あっちで パタパタ、こっちで パタパタ」という繰り返しのフレーズ、続いて「ゴロゴロ カンガルー」「ピョンピョン カンガルー」と変化していきます。
「パタパタ」では両腕を羽のようにパタパタと動かす、「ゴロゴロ」では床の上でゴロゴロ転がる、「ピョンピョン」では両足でジャンプする——という具合に、動詞そのものが振り付けになっている点が優れています。言葉と身体動作が直結しているため、0〜2歳の乳幼児でも直感的に動きを理解できます。これは保育士にとって「説明なしで楽しめる歌」という大きな利点です。
一方「カンガルーはどこに行ったのか」は振り付けがより複雑です。歌詞の中心は「カエルが考えることを考えているうちに無限ループに入る」というストーリー仕立てになっており、4〜5歳以上の子どもが楽しめる内容です。「なぜカンガルーがいるのに見えないのか?」という謎解き要素が含まれており、子どもの好奇心を刺激します。
保育現場では、以下のシーン別に使い分けると効果的です。
| 活用シーン | おすすめ曲 | ポイント |
|---|---|---|
| 🌅 朝の会 | パタパタカンガルー | テンポよく全身を動かして目覚めさせる |
| 🏃 室内リズム遊び | パタパタカンガルー | 「パタパタ→ゴロゴロ→ピョンピョン」で3種類の動作を楽しむ |
| 🎵 自由遊びのBGM | カンガルーはどこに行ったのか | 大人も楽しめるラウドロックで保育士のモチベUP |
| 🤔 集まりの導入・問いかけ | カンガルーはどこに行ったのか | 「カンガルーはどこにいる?」と子どもと一緒に考える |
「パタパタカンガルー」の「あらら たいへん わすれもの」というフレーズも、保育での活用に向いています。カンガルーのお腹のポケット(育児嚢)に物を入れて忘れる——という場面が想像でき、「わすれもの しないようにしようね」と生活習慣の話に自然につなぎやすいのです。歌から生活習慣へのブリッジとして使えます。これは使えそうです。
また「カンガルーはどこに行ったのか」については、2021年の初放送時にしまじろう公式スタッフのSNSが「この曲の根底のテーマ #メタ認知 について気になっている方も多い」と言及しており、保護者や保育者からも注目された楽曲です。4歳以降になると「自分が考えていることを考える」という高次の思考が芽生えはじめます。曲を通じてその感覚を遊びの中で育む仕掛けが込められているのです。
カンガルーの歌しまじろうが子どもの発達に与える効果
しまじろうのカンガルーの歌を保育で使うと、子どもにどんな変化が起きるのでしょうか?ここでは発達の観点から整理します。
まず言語発達への効果が挙げられます。保育所保育指針の「表現」領域では「歌を歌ったり、簡単なリズム楽器を使ったりする楽しさを味わう」ことが示されており、歌を通じた言語習得は保育の根幹の一つです。「パタパタ」「ゴロゴロ」「ピョンピョン」などのオノマトペ(擬音語)は、子どもの語彙の中でも最初期に習得される言葉の一群です。繰り返し歌うことで口の動かし方が自然に練習でき、発語を促す効果があります。
次にリズム感と音感の育成です。大阪芸術大学の研究によれば、手遊びを含む歌遊びには「旋律を記憶する・拍子を感じる・リズムを記憶する」という3つの音楽的経験が含まれると指摘されています。「パタパタカンガルー」の場合、曲の各フレーズがほぼ等しい拍子のまとまりで構成されており、反復の中でリズム感が自然と身につきます。リズム感が基本です。
3歳から4歳にかけては、音楽のリズムを聞き分ける能力と言葉の音の違いに気づく力(音韻意識)が同時に発達することが複数の研究で確認されています。USEN音空間デザインラボによれば、「3〜4歳児では音楽のリズムを聴きわける力が高いと、言葉の音の違いに気づく力も高くなっていた」とされており、この時期に良質な音楽体験を提供することが重要です。
「カンガルーはどこに行ったのか」に関しては、思考力・問題解決力への貢献が期待できます。テーマである「考えることを考える」はメタ認知と呼ばれる能力で、自分の思考を客観的に観察する力のことです。幼児期にこの感覚の芽生えを体験させることが、就学後の学習能力の土台になります。
- 🗣️ 言語発達:オノマトペや繰り返しフレーズが語彙習得を促進する
- 🎶 音感・リズム感:反復構造の歌が拍子感・リズム感を自然に育む
- 🧠 思考力・メタ認知:「考えることを考える」テーマが高次思考の芽生えを支援
- 🤝 協調性・集中力:クラス全員でリズムを合わせる経験が集中力・協調性を育む
- 💃 運動発達:全身を使った動作(ジャンプ・寝転ぶ・腕を振る)が身体発達を促進
リズム遊びの効果についてはセントスタッフが運営する保育専門情報サイトでも詳細にまとめられています。
セントスタッフ「保育求人あるある」:リズム遊びとは?ねらいや遊び方のポイント(リズム感・表現力・協調性・集中力への効果を解説)
年齢別・カンガルーの歌しまじろうの活用アイデアと指導のコツ
同じ「カンガルーの歌」でも、0〜1歳・2〜3歳・4〜5歳では使い方をガラッと変えることで効果が上がります。年齢に合わせた工夫がポイントです。
0〜1歳クラス(乳児クラス)では、「パタパタカンガルー」を保育士がゆっくり歌いながら、赤ちゃんの腕や足を優しく動かしてあげるふれあいあそびとして使うのが効果的です。自分では動けない月齢でも、大人に手を取って動かしてもらうことで触覚と聴覚の両方が刺激されます。「パタパタ」のフレーズで腕をパタパタさせ、「ゴロゴロ」で膝の上でゴロゴロ転がしてあげる——というように、歌詞に合わせた動かし方をするだけで立派な活動になります。
2〜3歳クラスでは、自分で動作を真似できるようになるため、保育士が見本を見せながら全身で動く体操スタイルに発展させましょう。2〜3歳は人の真似ができるようになる年齢で、ジャンプや寝転びといった動作も少しずつこなせるようになってきます。「ピョンピョン カンガルー」の部分では両足ジャンプに挑戦させると、足腰の発達にも良い影響を与えます。振り付けを全員で揃えようとするうちに、自然と協調性も育まれます。
4〜5歳クラスでは、「カンガルーはどこに行ったのか」を導入しやすい時期です。歌を流した後、「ねえ、カンガルーってどこにいると思う?」と問いかけるだけで子どもたちが想像力を働かせて答えてくれます。答えを求めるのではなく、「考えること自体を楽しむ」という経験をさせることが、この歌の本来の目的です。結論は出なくてOKです。
また4〜5歳では、クラスを2グループに分けて「カエルチーム」と「しまじろうチーム」に分かれ、歌詞の掛け合い部分(「カンガルーいなかった?」「いないんじゃない?」)を役割分担して歌うという応用もできます。セリフを分担することで、聞く力・タイミングを計る力が鍛えられます。
指導の際の実践的なコツをまとめると次のとおりです。
- 🔁 繰り返しを恐れない:子どもは同じ歌を何十回聞いても飽きない。繰り返しの中で動作が洗練されていく
- 🎤 保育士自身が楽しむ:保育士が本当に楽しんでいると、子どもはその感情を見て「楽しいもの」と判断する
- ⏱️ テンポの調整:最初はゆっくり歌ってから、慣れたらテンポを上げると子どもの挑戦心が引き出される
- 📱 YouTube公式動画を活用:しまじろうチャンネル公式のYouTubeには振り付き動画があり、大型テレビで流すだけで即座に活動の導入になる
カンガルーの歌しまじろうを使う際に保育士が知っておくべき著作権と注意点
保育現場での楽曲使用については、思わぬ落とし穴があります。知らないと損します。
保育園・幼稚園での歌の演奏については、著作権法第38条により「営利を目的とせず、かつ聴衆・観衆から料金を受けない」場合に限り、著作権者の許諾なく演奏や歌唱ができると定められています。つまり、保育士がクラスで「パタパタカンガルー」や「カンガルーはどこに行ったのか」を子どもたちと一緒に歌う分には問題ありません。
しかし注意が必要な場面があります。それはSNSへの動画投稿です。
保育活動の記録や発表会の様子をYouTubeやInstagramなどに投稿する際、BGMや子どもたちが歌っている場面で著作物が含まれていると著作権侵害になるリスクがあります。具体的には、①商業CDの音源をそのまま流している場合、②保護者が後から視聴できるように録画・配信している場合、③保育園の公式SNSに投稿する場合——が特に注意が必要なケースです。
「カンガルーはどこに行ったのか」はベネッセコーポレーション×日本コロムビア管理の楽曲です。使用許諾が必要な範囲については、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)のサイトで確認できます。保育施設が年間1回以上不特定多数に向けて音楽を使用する場合は、施設単位での使用許諾申請が必要になることがあります。
- ✅ クラス内での歌唱・体操:著作権法38条の範囲内で基本的にOK
- ✅ 大型TVでYouTube公式動画を流す:公式チャンネルの動画を施設内で視聴する分には問題なし
- ⚠️ 発表会でのCD音源再生:保護者から入場料を取る場合は要注意
- ❌ SNSへの動画投稿に音源を使用:無断使用は著作権侵害になる可能性あり
- ❌ 楽曲を編曲・改変して配布:著作者人格権の侵害になるリスクがある
SNSで保育動画を発信したい場合は、Canvaなどで提供されているロイヤリティフリーのBGMを使うか、著作権フリーの楽曲サービスを活用するのが安全な対策です。著作権に注意すれば問題ありません。
JASRAC(日本音楽著作権協会):イベント・催し物での音楽利用についての案内ページ(使用申請の方法・範囲を確認できる)
しまじろうのカンガルーの歌を保育計画に組み込む独自視点:「変化の歌」として使う
ここまで紹介してきた一般的な活用法に加えて、少し視点を変えた使い方も紹介します。これはあまり語られていない活用法です。
「パタパタカンガルー」の歌詞には、「パタパタ→ゴロゴロ→ピョンピョン」という3段階の動きの変化が埋め込まれています。この構造を「変化への切り替えを練習する歌」として意識的に使うことができます。
保育の現場では「切り替えの難しい子ども」の存在が課題になることがあります。遊びから食事への移行、食事から昼寝への移行——こういった場面で気持ちや行動を切り替えられない子どもは少なくありません。「パタパタカンガルー」の「ゴロゴロ カンガルー(→静かに移動するイメージ)」や「あらら たいへん わすれもの(→立ち止まって確認するイメージ)」というフレーズを、活動の切り替えサインとして使う実践が考えられます。
たとえば「次はお昼寝だから、みんなもカンガルーみたいにゴロゴロしようね」と声をかけながら歌を流すと、子どもたちが楽しみながら自然と布団に向かいやすくなります。「言葉で指示するより歌で誘導する」という手法は、3歳以下のクラスでは特に有効です。
また「カンガルーはどこに行ったのか」を問いかけ型の絵本読み聞かせと組み合わせる方法もあります。「どこへいったの?」「なぜいなくなったの?」という問いは、絵本の読み聞かせで保育士がよく使うファシリテーションのパターンと同じです。歌を聴いた後に絵本を読むことで「問いを立てて考える」という一連の体験を深めることができます。
さらに、「カンガルーのお腹のポケット(育児嚢)」に着目したネイチャー教育との連携も面白い展開です。実際のカンガルーの育児嚢は50cmほどの深さがあり、生まれたばかりの赤ちゃんカンガルー(2cm程度、コーヒー豆くらいの大きさ)が半年以上かけてその中で育ちます。「お母さんのポケットで赤ちゃんが育つんだよ」という話を歌の後に添えることで、生命への興味・親子の絆への気づきを自然に促すことができます。これは多くの保育現場ではまだ試みられていない、独自の展開方法といえます。
- 🔄 切り替えサイン歌として活用:「ゴロゴロ」フレーズでお昼寝・休憩への移行をスムーズに
- 📚 絵本読み聞かせの導入として使用:「カンガルーはどこ?」という問いかけ型思考を練習できる
- 🌿 カンガルーの生態を伝える小話と連携:育児嚢の話で親子関係・生命について自然に話題提供
- 🎭 役割分担の掛け合い歌として発展:4歳以降は2グループに分けてセリフのやり取りを体験
歌を単なるBGMで終わらせないことが、保育の質を高める鍵です。

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