じゃがいもの歌の歌詞を保育に活かすための完全ガイド
「じゃがいもの歌を毎回同じように歌うだけでは、子どもの野菜嫌いは9割解消できません。」
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じゃがいもの歌の歌詞【すごいぞ!じゃがいも】全文と特徴
「すごいぞ!じゃがいも」は、NHK「おかあさんといっしょ」の2005年7月の月の歌として放送された食育ソングです。作詞はEGG・宮田舞子、作曲は赤坂東児が手がけており、今井ゆうぞうとはいだしょうこが歌っています。その後、花田ゆういちろうとNHK専属アーティストによる新録音も出ており、世代を超えて親しまれている一曲です。
保育現場での人気が非常に高い曲です。歌詞の全文は以下のとおりです。
| 番号 | 歌詞 |
|---|---|
| 冒頭 | ホクホク ニコニコ マルマル じゃがじゃが じゃがいも~ じゃが じゃが じゃが じゃが じゃが |
| 1番 | すごいぞ!じゃがいも ぽて~と うまいぞ!じゃがいも ぽてとてと オレたち!じゃがいも じゃがじゃが いろんな おあじに しちへんげ パパもだいすき にくじゃが |
| サビ | ひとくちたべれば ニコニコ みんなのえがおが マルマル じゃがいもの じゅもんです ホクホ~ク じゃ~がじゃが! |
| 2番 | すごいぞ!じゃがいも ぽて~と うまいぞ!じゃがいも ぽてとてと みんなも!じゃがいも じゃがじゃが いろんな えがおに しちへんげ |
| 締め | (サビ繰り返し) じゃがじゃが |
歌詞のなかに「にくじゃが」「フライドポテト」「クリームシチュー」「カレー」と、子どもが日常でよく食べる4種類の料理が登場するのがポイントです。つまり、知っている料理の名前が次々と出てくるので、給食に出てくる日のメニューと歌がリンクしやすいということですね。
保育に取り入れる際は、「ホクホク」「マルマル」「じゃがじゃが」といったオノマトペに合わせた動きをつけると盛り上がります。「ホクホク」なら口を丸く膨らませ、「じゃがじゃが」ならひざを軽く上下に弾ませるイメージです。テンポよく進むため、活動の切り替えや給食前のウォーミングアップとして使いやすい曲です。
NHK出版から弾き語り用の楽譜も出ています。ピアノ伴奏は「バイエル修了程度」が目安とされているため、ピアノが得意でない先生でも十分に対応できます。
歌ネット「すごいぞ!じゃがいも」作詞・作曲クレジットと歌詞の確認ページ
じゃがいもの歌の歌詞【じゃがいも芽だした】わらべうたと手遊びの進め方
「じゃがいも芽だした」は作詞・作曲不詳のわらべうたで、保育現場で「じゃんけん手遊び」として広く使われています。シンプルな歌詞のなかに、種いもが土から芽を出し、花が咲き、収穫まで成長していく様子が凝縮されています。
歌詞はこちらです。
| 歌詞 | 手の動き |
|---|---|
| じゃがいも めだした | 握りこぶし(グー)から親指を立てて「芽」を表現 |
| はなさきゃ ひらいた | パー(花が開く様子) |
| はさみで ちょんぎるぞ | チョキ(ハサミで切る動作) |
| えっさかほっさか じゃんけんほい | 最後にじゃんけん |
グー・パー・チョキが歌詞の流れのなかに自然に登場するのが最大の特徴です。子どもが「次はじゃんけんだ!」と理解できるようになるまでに、繰り返し歌うことで「予測する力」が育まれます。これは使えそうです。
年齢別に使い方を整理すると、次のようなアプローチが現場では馴染みやすいです。
- 2〜3歳児:保育士とマンツーマンか小グループで、手の形だけを一緒に確認するところから始める
- 4〜5歳児:クラス全体でじゃんけん大会として展開し、勝ち残り形式にするとさらに盛り上がる
- 1歳児以下:じゃんけんではなく、単純に手を「グー→パー」とひらく動作を保育士と楽しむ
「給食にじゃがいもが出る日」に前後して歌うと、食材への興味が自然に高まります。春(3〜4月)の種いもを植える季節にも、歌詞の内容と生活体験がつながりやすいタイミングです。
ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスが出版している「かんたんピアノでもっと楽しく!保育で使える手あそび歌 春夏編」にも「じゃがいも芽だした」の楽譜が収録されており、ピアノでの弾き歌いにも対応しています。
ヤマハ「保育で使える手あそび歌 春夏編」楽譜の収録曲・購入ページ(じゃがいも芽だしたのピアノ楽譜が掲載)
じゃがいもの歌の歌詞【じゃがいもポテト】童謡の世界観と保育での使い方
「じゃがいもポテト」は、詩人・宮沢章二による作詞、服部公一による作曲の童謡です。宮沢章二は「行為の意味」という詩の作者としても知られており、教育現場や道徳の文脈でも長く親しまれてきた文学的背景を持つ方です。この二人のコンビが生み出した「じゃがいもポテト」は、ほかの「じゃがいもの歌」と比べると詩的な情感が際立っています。
歌詞は大きく2番構成で、1番では「ドコドコドコドコ♪ ジャガイモ ジャガイモ ポテトポテト」とリズミカルな掛け声が続き、ジャガイモがどこで生まれ、どう大きくなったかを朗らかに歌います。2番では「アクアクアク」「ポテポテポテ」と擬音語が続き、料理されていく様子が楽しく描かれます。「ほくほく」「じゃがじゃが」などのオノマトペが豊富で、聴いているだけで食欲を刺激する曲です。
この曲が持つ特徴を他の2曲と比べると、次のように整理できます。
| 曲名 | 雰囲気 | 向いている場面 | 対象年齢の中心 |
|---|---|---|---|
| すごいぞ!じゃがいも | 元気・テンポ速め | 活動の切り替え・給食前 | 2〜5歳 |
| じゃがいも芽だした | ゲーム性・短い | じゃんけん遊び・隙間時間 | 2〜5歳 |
| じゃがいもポテト | 詩的・しっとり | 読み聞かせ後・落ち着いた時間 | 3〜5歳 |
「じゃがいもポテト」は、活動の「締め」や「読み聞かせとの組み合わせ」に特に馴染みやすい曲です。じゃがいもが登場する絵本を読んだあと、静かな雰囲気のままピアノで弾き語りする導入として使うと、子どもたちが聴き入ってくれる場面が生まれます。
楽譜はピアスコア(Piascore)でダウンロード販売されており、「ピアノ弾き語り・初〜中級」として購入できます。2番の歌詞とコードネーム付きでPDF2ページ分が揃っているため、ピアノを習った経験がある保育士ならすぐに使い始められる難易度です。
Piascore「じゃがいもポテト」楽譜ダウンロードページ(弾き語り用コードネーム付き)
じゃがいもの歌の歌詞を使った食育活動への3ステップ展開
調査によると、3〜10歳の子どもの88.2%がなんらかの野菜嫌いを持っているという結果があります。しかし、歌を食育の「入口」に使うアプローチは、苦手意識を和らげることに意外なほど効果を発揮します。
その背景には「系統的脱感作」という人間の心理メカニズムがあります。楽しく安心した状態で食材の名前に繰り返し触れることで、実際の食卓での心理的なハードルが少しずつ下がっていく仕組みです。「じゃがいもが嫌い」という子が歌でじゃがいもを楽しんだ後、給食で少し食べてみるという行動変容につながります。
食育として「じゃがいもの歌」を使う際の具体的な3ステップをご紹介します。
ステップ1:歌で名前と親しむ(給食の2〜3日前)
その週の給食に登場するじゃがいも料理を「先取り」して、歌に合わせて紹介します。「今週はカレーが出るよ!すごいぞじゃがいも!じゃがじゃが!」とひと声かけるだけで、子どもの中に「知っている食材」として刷り込まれていきます。
ステップ2:実物や絵本で視覚的に確認する(給食前日)
実際のじゃがいもを持ってきて見せるか、じゃがいもが登場する絵本を読み聞かせします。おすすめは「やさいだいすき」(柳原良平著・こぐま社)や「ごめんやさい」(わたなべあや著・ひかりのくに)です。「これが昨日歌ったじゃがいもだよ!」とつないであげると、記憶が一気に深まります。
ステップ3:給食前に歌って気持ちを整える(当日)
食事前に「今日のごはんにじゃがいも入ってるよ!じゃがじゃが!」と歌って場の雰囲気を和ませてから食事に移ります。この流れを繰り返すことで、「じゃがいも=楽しい体験」という文脈が子どもの記憶に積み重なっていきます。
食育の効果は急には出ません。3ステップの繰り返しが基本です。毎回の給食を「歌→実物→食べる」のサイクルで体験させることが、長期的な食習慣の基礎をつくる最短ルートです。
じゃがいもの歌の歌詞を活かすマンネリ防止アレンジ術【保育士独自視点】
「また同じ歌か…」という子どもの反応は、定番曲の宿命でもあります。検索上位の記事では歌詞の紹介や振り付けの基本は解説されていても、「マンネリを打破するアレンジ」まで踏み込んだ内容はほとんど見当たりません。現場で長く使い続けるためには、引き出しの多さが保育の質を支えます。
以下に、保育現場で実際に試しやすいアレンジをまとめます。
🔄 スピードアレンジで盛り上げる
同じ「すごいぞ!じゃがいも」を、①ゆっくり②普通③超高速の3段階で歌うだけで、子どもたちは大喜びします。3段階目の超高速バージョンは毎回笑いが止まらなくなる定番の盛り上がりポイントです。音楽的なテンポ感・リズム感を自然に育てる活動としても価値があります。
🎲 「じゃがいも料理クイズ」への発展
「すごいぞじゃがいも」の歌詞に出てくる4つの料理(にくじゃが・フライドポテト・クリームシチュー・カレー)を使ったクイズに発展させられます。「ヒントは白くてミルクが入ってる!これは何?」と問いかけると、4〜5歳児が積極的に手を挙げてくれます。正解したら一緒に歌うことで、達成感と歌が連動します。
🌿 季節の野菜に差し替える「オリジナル歌バージョン」
「すごいぞじゃがいも」のメロディのまま、食材を季節の野菜に差し替えて歌うアレンジが人気です。夏なら「すごいぞ!とうもろこし!」、秋なら「すごいぞ!さつまいも!」といった具合です。子どもたちに「次は何の野菜にする?」と考えさせると、創造性も育ちます。これが応用です。
🥔 栽培体験との連動
保育園の畑でじゃがいも栽培をおこなっている場合、「芽が出てきたね!じゃがいも芽だした!」と歌詞と現実を結びつける言葉がけが効果的です。実際に土から掘り出す収穫体験は「自分で育てた食材への愛着」につながります。複数の保育園の実践事例として、収穫したじゃがいもをおやつや給食で食べた子どもたちが「じぶんでとったじゃがいもはとくべつ」と話したという記録も残っています。栽培から調理までつながると、歌が記憶の「アンカー」として機能します。
マンネリ対策が条件です。定番曲は慣れてからが本当の腕の見せどころで、アレンジを加えるたびに子どもたちの反応が新鮮になります。


