エイサー曲アップテンポで保育園の演目を成功させる選曲と指導のポイント
アップテンポなエイサー曲でも、テンポが速すぎると子どもの集中力が3分以内に切れて演技が崩れやすくなります。
エイサー曲アップテンポの選び方:BPMと年齢別の目安
エイサーの曲を選ぶとき、「なんとなく元気な曲」で決めてしまう保育士さんは少なくありません。しかし実際には、BPM(テンポ)の数値が演技のクオリティを大きく左右します。
幼児が動作を揃えやすいとされるBPMの目安は120〜140程度です。これはウォーキングのペース(約100〜110BPM)より少し速く、軽いジョギング程度のリズム感に相当します。イメージとしては、「1秒に2拍ちょっと」という感覚です。
| 年齢 | 推奨BPM目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 3歳児 | 100〜115 | 動作がゆっくりでも映えるアレンジ曲が◎ |
| 4歳児 | 115〜130 | 掛け声が入るとリズムをつかみやすい |
| 5歳児 | 125〜145 | フルテンポに近い曲でも対応可能 |
3歳児クラスにBPM150超の曲を使うと、子どもが動作についていけず、足の動きと手の動きがバラバラになりやすいです。これが演技全体の「まとまりのなさ」に直結します。
つまり年齢に合ったBPMを選ぶのが基本です。
市販のエイサーCDやサブスクリプション音楽サービスでは、トラックのBPMが記載されていないことも多いです。そのような場合は「BPMカウンター」と検索すると、曲を流しながらリズムをタップするだけでBPMを測定できる無料Webツールが複数見つかります。選曲前に一度確認しておくと安心です。
エイサー アップテンポの定番曲と保育現場での人気ランキング
保育現場でよく使われるエイサー曲には、沖縄の伝統曲をベースにしたものと、現代的にアレンジされたものの2種類があります。アップテンポを求めるなら、後者のアレンジ版が使いやすいです。
以下は保育士向け音楽教材・イベント用楽曲として人気が高いエイサー系アップテンポ曲の例です。
- 🥁 「ダイナミック琉球」(アレンジ版):テレビ番組でも使われた知名度の高い曲。BPM130前後のアレンジが多く、5歳児クラスの演技に特に向いています。
- 🎵 「唐船ドーイ」(保育アレンジ版):もともと踊りの締めに使われる伝統曲で、アップテンポ版は運動会のフィナーレに映えます。
- 🎶 「エイサー太鼓の響き」(教材CD収録曲):保育教材専門レーベルが制作したオリジナル曲で、掛け声タイミングが分かりやすく指導しやすいです。
- 🪘 「海の声(エイサーアレンジ)」:馴染みのあるメロディに三板・締太鼓のリズムを加えたアレンジ。保護者にも好評な選曲です。
これは使えそうです。
ただし、著名アーティストの楽曲をアレンジしたものを園内イベントで使用する場合、JASRACへの利用申請または施設使用料の確認が必要になるケースがあります。保育施設の場合、一定の条件下で免除されることもありますが、確認せずに使用するのはリスクがあります。管轄の著作権窓口か園の事務担当に事前確認しておきましょう。
エイサー曲アップテンポの振り付けを子どもが覚えやすくする指導法
アップテンポな曲に振り付けをつける際、最初からフルスピードで練習させると子どもは混乱します。まず「半分のテンポ(ハーフタイム)」で動作だけを覚えさせるのが、現場での定番アプローチです。
具体的には次の3ステップが効果的です。
- 曲を流さずに「イチ、ニ、サン、シ」と口頭カウントしながら動作を確認する
- ゆっくりめの音源(またはアプリで速度を0.7倍に落とした音源)に合わせて通し練習する
- 本番テンポで音楽に合わせて踊る
このとき、ステップ1→2の移行を急ぐと崩れやすくなります。目安として、ステップ1を3〜4回反復してからステップ2に移るとスムーズです。
掛け声の指導も重要です。「ハイヤ!」「エイサー!」などの掛け声は、子どもが自分でタイミングを決めると動作がバラけます。掛け声のタイミングは保育士が「ここで声を出すよ」と手を叩いてマーキングしておくと、視覚的に理解しやすくなります。
掛け声が揃うと演技の完成度が上がります。
音楽再生速度の調整には、スマートフォンの「Amazing Slow Downer」や「Transcribe+」などのアプリが便利です。CDトラックをそのまま取り込んでテンポだけ変えられるので、音楽の高さが変わらず自然に練習できます。
保育士が見落としがちなエイサー曲の著作権と音源の選び方
「YouTube動画から音だけ取り出して園で流す」という方法を取っている現場もあるようですが、これは著作権法上、違法にあたる可能性があります。動画からの音声抽出・複製は私的使用の範囲を超えるとされるケースが多く、発覚した場合は施設への損害賠償請求や指導が入ることもあります。
安全に使える音源の入手方法は以下の通りです。
- 🎵 保育教材専門CD:アイアップ、チャイルドブック、コロムビアミュージックエンタテインメントなどから保育向けエイサー曲CDが発売されており、使用許諾範囲が明記されています。
- 🎵 フリー音源サイト:「MusMus」「DOVA-SYNDROME」などでは商用・非商用不問の無料音源を配布しています。エイサー系の和楽器トラックも見つかります。
- 🎵 JASRAC許諾済みカラオケ音源:配信プラットフォームで購入したトラックはストリーミング再生の範囲で使用可能ですが、CDに焼いての配布や複製は別途申請が必要です。
著作権は複雑ですね。
一番安心なのは、保育教材専門の出版社・レーベルが制作したCDを購入することです。これらは「園内使用可」「発表会使用可」と明記されているものが多く、一冊確保しておくと使い回しが効きます。
アップテンポのエイサー曲に合う太鼓・小道具の選び方と演出の工夫
エイサーの演技には太鼓(パーランクー)が欠かせませんが、本物の締太鼓は1個あたり5,000〜15,000円前後するため、クラス全員分を揃えるのは予算的に難しいことがあります。
代替として保育現場でよく使われているのが以下の方法です。
- 🥁 段ボール+ガムテープで自作太鼓:丸く切った段ボールを2枚重ねてガムテープで縁を巻くだけで、叩いたときの「パン」という音が出せます。子ども自身が作ることで愛着も生まれます。
- 🪘 紙皿+割り箸のバチ:最もコストが低く、3歳児クラスでも持ちやすいサイズになります。
- 🎨 カラーポリ袋で作るウチカビ風衣装:黄・赤・青などのカラーポリ袋を切り開いてひも通しするだけで、エイサーらしい衣装になります。1クラス分が500円以内で揃うこともあります。
道具のコストを下げつつ演技の見栄えを上げるには、衣装の色を統一することが最も効果的です。小道具がバラバラでも、頭巻き(ハチマキ)と衣装の色を揃えるだけで演技全体に統一感が生まれます。
アップテンポの曲では子どもの動きが速くなるため、道具が飛ばないよう手首への固定方法も事前に確認しておくと安心です。太鼓を段ボールで自作する場合、持ち手部分に太めのゴムひもを通しておくと、演技中に落下するリスクを減らせます。
これが本番を成功させる条件です。
演出の仕上げとして、入場と退場の動線を音楽のイントロ・アウトロに合わせて設計すると、アップテンポな曲でも演技全体にメリハリが生まれます。本番前に一度だけ「通し+入退場」のリハーサルを行うことを強くおすすめします。

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