ピティナ ステップ 課題曲 基本と選び方
ピティナ ステップ 課題曲 23ステップの仕組みと基本ルール
ピティナ・ピアノステップには、課題曲の難易度によって導入・基礎・応用・発展・展開という5つの大きな区分からなる全23段階の「23ステップ」と、課題曲を設けない「フリーステップ」があります。
23ステップでは、各ステップレベルごとに指定されたリストから課題曲を1曲選び、その演奏を通して現在の到達度を確認してもらう仕組みになっています。
複数のレベルにまたがる課題曲については、受験者がどのレベルで参加するかを選べるため、同じ曲でも「安全なレベル」で受けるか「挑戦レベル」で受けるかを戦略的に決められます。
2023年度からは、従来の「課題曲+自由曲」の2曲構成だけでなく、課題曲1曲だけで23ステップに参加できるようになり、忙しい受験者や初参加の子どもでもエントリーしやすくなりました。
また、23ステップの課題曲の中には「ピアノソロ」と「連弾」が用意されており、アンサンブル経験を積むこともできるため、フレーズの呼吸や相手との聴き合いといった声楽にも通じる感性を育てる場として活用できます。
ピティナ ステップ 課題曲 レベルとステップ名の感覚をつかむ
23ステップのレベル名は、導入(1〜3)、基礎(1〜5)、応用(1〜7)、発展(1〜5)、展開(1〜3)という順番で並びますが、「応用→展開→発展」のような日常語と違う並び方を想像してしまい、最初は直感的に理解しにくいという声もあります。
実際には「応用」の上に「発展」があり、そのさらに上に最上級の「展開」が置かれているため、発表会やコンクール経験がある中上級者でも、自分の感覚より高いレベルを選んでしまって負担になることがあります。
ブログ例では、シベリウス「樅の木」が発展2、シューマン「アラベスク」が発展3、グラナドス「アンダルーサ」が発展4といった具合に、憧れのレパートリーがかなり高いステップに位置づけられているケースが紹介されており、「初受験でいきなり発展5」は現実的ではないと感じる体験談も語られています。
このように、曲の有名さや自分の好みだけでなく、ステップ表のレベル位置を一度冷静に確認してから選曲することで、無用なプレッシャーを避けつつ着実にステップアップできる計画を立てやすくなります。
声楽を学んでいる人がピアノを副科として受ける場合も、「歌ではこのレベルだけれど、ピアノは基礎~応用あたりから」といったように、楽器ごとにレベル設定を分けて考えると、負担を抑えつつ音楽性のトレーニングとしてステップを活用しやすくなります。
ピティナ ステップ 課題曲 選曲方法と実力より少し上を狙うコツ
23ステップの課題曲は、公式サイトの「課題曲検索」ページから、導入1〜展開3までの各ステップごとに一覧表示やキーワード検索ができるようになっています。
各ステップレベルには、それぞれバロック・古典・ロマン・近現代といった様式別に課題曲が配置されており、例えばエステン「人形の夢とめざめ」なら基礎4〜応用2、リヒナー「勿忘草」なら基礎4〜応用2といったように、1曲が複数レベルにまたがる設定になっている曲も存在します。
この「複数レベルにまたがる課題曲」は、余裕を持って弾きたいなら下のレベル、少し背伸びして評価やアドバイスの質を高めたいなら上のレベルを選ぶという使い方ができる、意外と知られていない調整弁です。
選曲に迷ったときは、まず自分が「楽しく最後まで通せる曲」を基準に候補を絞り、その中から様式やテンポの違うものを組み合わせると、ステップでの講評でも「音楽的な幅」を指摘してもらいやすくなります。
さらに、課題曲の段階的なレベル構成を意識して、あえてシンプルな曲を選んだうえで「拍感・フレーズ・音色」を徹底的に磨くと、コンクールとは違う「基礎力のチェックの場」としてステップを最大限に活かすことができ、結果的に声楽のフレーズ感や言葉の運びも洗練されていきます。
ピティナ ステップ 課題曲 自由曲・コンペ課題曲との関係と注意点
23ステップでは、課題曲1曲(必須)に加えて自由曲1曲(任意)を組み合わせることができ、自由曲では「挑戦したい曲」「憧れの曲」「好きな曲」など、自分の弾きたい曲を比較的自由に選べますが、市販されている楽譜であることや、参加者の判断で抜粋・カット・編曲をしないことなど、いくつかのルールが定められています。
自由曲の選び方としては、課題曲のスタイルと対照的な雰囲気を持つ曲を選ぶと、ステージ全体に起伏が生まれ、「短いミニリサイタル」のような構成になり、講評でも表現の幅広さについてコメントをもらいやすくなります。
2023年度からは、その年のピティナ・ピアノコンペティションの課題曲が、期間限定で23ステップの課題曲として演奏可能となっており、例えばB級の課題曲が23ステップの基礎〜発展レベルに対応する形で設定されるなど、コンペとステップを横断したレパートリープランニングがしやすくなっています。
この制度を使うと、「今年コンペには出ないが、課題曲だけはステップの場で試してみる」「コンペ本番前に、公開の場で課題曲を弾いて講評をもらう」といった練習戦略が取りやすく、特に音大受験や専門進学を視野に入れた受験生にとっては、実戦的なステップアップ手段になります。
一方で、ステップでは課題曲の抜粋やカット、自由な編曲が認められていないため、時間内に収めたい場合はリピート処理やテンポ設定を事前に細かく詰める必要があり、ここを曖昧なまま本番を迎えると、演奏途中で時間切れになるなどのトラブルにつながるので注意が必要です。
ピティナ ステップ 課題曲 声楽学習者ならではの活用と意外な練習効果
声楽を学んでいる人がピティナ・ピアノステップの課題曲に取り組むとき、鍵盤技術の向上だけでなく「音程感」「和声の流れ」「フレーズの呼吸」を体で理解できるという、通常のピアノ学習者とは少し違ったメリットがあります。
例えば、ロマン派や近現代の課題曲には、転調や半音階が多く含まれる作品があり、これをピアノで弾き分ける練習は、そのまま歌うときの不安定な音程や、和声進行に沿ったクレッシェンド・ディミヌエンドの感覚づくりに直結します。
また、連弾課題曲やアンサンブル的な曲では、相手のフレーズを聴きながら自分の音量やタイミングを調整する必要があり、これは声楽でいう「重唱」や「合唱」の感覚に非常に近く、ステップを通して「人と合わせる耳」を鍛える副次的な効果も期待できます。
ステップはコンクールと違い、順位ではなく講評に重点が置かれているため、「音程感が良くなった」「フレーズの終わり方が丁寧になった」といった細かな成長をコメントで確認しながら、長期的にレパートリーを積み上げていける点も、声楽学習者にとっては安心材料です。
意外なポイントとして、課題曲検索で自分の弾きたい曲の正式名称や作曲者名を調べていく過程そのものが、オペラアリアや歌曲を調べるときのリサーチ力の訓練にもなり、「曲の背景を理解してから練習する」という音楽的な態度を、器楽と声楽の両方で共通して養う場としてピティナ・ステップを活かすことができます。
ピティナ公式サイトの課題曲一覧と選曲ガイド(23ステップと自由曲の基本ルール、レベル説明の詳細を確認する部分の参考リンク)

課題曲検索画面(導入~展開までのステップ別・キーワード別で課題曲を検索できる部分の参考リンク)
コンペ課題曲のステップでの演奏可や、課題曲レベル対応表など、コンペとステップをつなぐ活用の具体例を確認したいときの参考リンク
https://step.piano.or.jp/news/2024/10/entry_366.html

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