ヤマハジュニアアンサンブルについていけない時の対処法

ヤマハジュニアアンサンブルについていけない原因と対策

月謝を毎月払い続けても、練習しないまま6年間でグレード7級止まりになることがあります。

この記事でわかること
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ついていけない3つの主な原因

家庭練習不足・グループレッスンの進度・レベル差の問題をわかりやすく解説します。

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すぐできる具体的な対策

個人レッスン追加・練習習慣づくり・先生への相談方法など、今日から実行できる解決策を紹介します。

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費用・コース選択の実態

月謝・教材費・オプションレッスンの費用感と、コース継続か退会かの判断ポイントを整理します。

ヤマハジュニアアンサンブルでついていけない3つの主な原因

ヤマハジュニアアンサンブルコースは、幼児科を修了した子どもが進む「グループレッスン中心のコース」です。月3回・1回60分のレッスンで、ソルフェージュ・アンサンブル・アレンジ・レパートリーを総合的に学びます。6年間かけてじっくり音楽の基礎力を育てる設計ですが、「ついていけない」という悩みを抱えるご家庭は少なくありません。

実際、「ついていけない」と感じる原因は大きく3つに分類できます。

原因 具体的な状況 影響
①家庭練習の不足 レッスン間に1週間空くため、自宅で練習しないと定着しない 曲が仕上がらないまま次へ進む
②グループ内のレベル差 クラス全体の中間ペースで進行するため、苦手な子は置いてかれやすい アンサンブルのパート分けで差が出る
③レッスン回数・時間の少なさ 月3回・年間約36回しかレッスンがない 習得スピードが個人差で大きく変わる

特に影響が大きいのは、①の家庭練習不足です。つまり、レッスン内だけで完結しようとすると必ずつまずくということですね。ヤマハジュニアアンサンブルは「週1回のレッスン+毎日の家庭練習」がセットになって初めて成立する学習設計になっています。

あるブログ体験談によると、クラスの7人中、毎回の自宅練習をしっかりやれている子は「2〜3人程度」という現実もあります。練習できていないと感じたら、まずはレッスン前日の5〜10分だけでも鍵盤に触れる習慣を作ることが第一歩です。

参考:ジュニアアンサンブルコース(ヤマハ音楽教室公式サイト)

ジュニアアンサンブルコース | ヤマハ音楽教室公式サイト
レパートリーと呼ばれる専用教材を使いながら、演奏力の基礎となるソルフェージュ力を養い、音楽をアンサンブルで演奏するジュニアアンサンブルコースです。

ヤマハジュニアアンサンブルのレッスン内容と進度の実態

アンサンブルコースでは主に4種類の学習を行います。「ジュニア」教材で取り組むアンサンブル・ソルフェージュ、「レパートリーブック」で取り組む個人演奏、そしてアレンジ学習と発表会です。レッスンは「聴く→歌う→弾く」の順に進み、1回60分の中に多くの要素が詰め込まれています。

これだけ内容が多いと思うかもしれませんが、実際の進行は「クラス全員が揃って次に進める」ペースで動きます。これがグループレッスンの仕組みです。

進度の早い子には「もう少し難しい課題を出してもらえる」一方で、遅れている子は「次の曲に入っても前の曲が完全に弾けていない」という状態が続くことがあります。グレード試験は6年間で3回(2年に1回)あり、アンサンブルコース単独で取得できる最高グレードは7級です。ちなみに専門コース(J専)や総合コースでは最高6級まで取得目標があり、アンサンブルコースは比較的ゆるやかな設計といえます。

グループ内でパート分けが行われるアンサンブル練習では、演奏力の差がより顕著に出やすい場面があります。「自分だけ弾けなくて恥ずかしい」という気持ちが積み重なると、レッスンへのモチベーション低下にもつながります。グループ全員の音を合わせるのが目標なので、1人が遅れると全体の仕上がりに影響します。これが原則です。

参考:ヤマハジュニアアンサンブルコースの教材・料金一覧

料金・教材 | ヤマハ音楽教室公式サイト
ジュニアアンサンブルコースのレッスン料金と教材を紹介。教材については動画でも確認できます。

ヤマハジュニアアンサンブルについていけない時の具体的な対策

「ついていけない」と感じた時に、すぐ退会を考えるのはまだ早いかもしれません。実際には、いくつかの手を打つことで状況が改善するケースが多いです。

まず最も効果的な対策は、オプションの個人レッスンを追加することです。アンサンブルコースは個人レッスンが含まれていませんが、オプションとして月1〜月2回の個人レッスンを追加できます。先生が1対1で弱点を指摘してくれるため、グループレッスンで曖昧になっていた部分を補えます。これは使えそうです。

ただし注意点があります。オプション個人レッスンの費用は、他のコース(総合コース・専門コース)と比べると割高になるケースがあるとのこと。試算すると、アンサンブルコース(月8,250〜9,350円)+個人オプション(教室による、月数千円〜)で合計すると、月に1万円を超えることも珍しくありません。費用対効果を考えてから追加するかどうかを検討しましょう。

次に有効な対策は、家庭練習を「短時間・毎日」に変えることです。週1回の長時間練習よりも、毎日5〜15分の練習を積み重ねる方が定着しやすいことが音楽教育の現場でも知られています。とくに小学1〜2年生の子どもには、「今日はこの曲の右手だけ3回弾いたらOK」という小さなゴール設定が有効です。

さらに、早めに先生に相談することも重要です。「うちの子がついていけていないかもしれない」と感じたら、レッスン後にひと言話しかけるだけで対応してもらえることがあります。先生はクラス全体の進捗を把握しているので、「特に何の曲を重点的に練習すべきか」を教えてもらうのが条件です。

  • 📅 毎日練習の習慣化:1日5〜15分、苦手な箇所だけ集中して弾く
  • 🎵 CDを活用する:教材付属のCDを流すだけでも「耳からの学習」になる
  • 👩‍🏫 先生への早期相談:レッスン後に「家でどう練習すればよいか」を聞く
  • 個人レッスンの追加:費用を確認したうえで月1回から試してみる
  • 🔄 コース変更の検討:途中変更は原則難しいが、進級前に相談する

ヤマハジュニアアンサンブルの費用と続けるかどうかの判断基準

費用の面も、継続を判断する大きな要素です。アンサンブルコースの月謝は1〜2年目が月額約8,250円(税込)、3〜6年目は月額約9,350円(税込)です。これに加えて、施設費(教室により異なる)、教材費(1年目約10,450円、2年目以降6,000〜7,000円前後)、発表会費用、グレード受験料などがかかります。

6年間通い続けた場合の総費用を大まかに試算すると以下のようになります。

費用の種類 目安金額(税込) 備考
月謝(1〜2年目) 約8,250円/月 年間約99,000円
月謝(3〜6年目) 約9,350円/月 年間約112,200円
教材費(1年目) 約10,450円 2年目以降は約6,000〜7,000円
施設費 教室によって異なる 1,000〜2,000円/月が多い
発表会費用 年1〜2回 衣装・会場代込みで数千〜1万円超

6年間トータルで見ると、最低でも60〜70万円前後の費用になる計算です。これは痛いですね。だからこそ「ついていけない」と感じたら、早めに対処することが金銭的にも大切なのです。

退会の判断をするタイミングは、「子ども自身がレッスンに行きたがらなくなったとき」が一番わかりやすいサインです。他の習い事が増えて時間的・費用的に厳しくなったケースも多く見られます。退会する場合は、各月の15日が「各種変更締め日」のため、15日までに退会届を出せばその月末が退会日になります。16日以降だと翌月末が退会日となり、翌月分の月謝が発生するので注意が必要です。

参考:ヤマハ音楽教室 基本会則(PDF)

https://school.jp.yamaha.com/music_lesson/rule/pdf/kaisoku_202105ver.pdf

保育士が知っておきたいヤマハジュニアアンサンブルと子どもの音楽教育の関係

保育士の視点から見ると、ヤマハジュニアアンサンブルコースの学習内容は、子どもの音楽的発達を考える上で非常に参考になります。とくに「アンサンブル(合奏)」の経験は、保育現場での音楽活動にも直接つながっています。

ヤマハの教育設計では、「聴く→歌う→弾く」の流れを大切にしています。これは保育や幼児教育で重視される「音楽的感受性の発達」の理論とも共通しています。保育士として担当する子どもの中に「ヤマハに通っている子」がいれば、その子が「みんなで音を合わせる経験」を積んでいることを理解しておくことで、保育活動での声かけも変わってきます。

また、アンサンブルコースでは「アレンジ学習」があります。既存の曲のリズムや音を自分で変えてみるという経験は、創造性の発達においても重要な活動です。「こうすればもっとおもしろくなる」と感じる感覚は、保育の中の音楽遊びにも活かせる考え方です。これは保育士にとって参考になる視点ですね。

さらに独自の視点として注目したいのが、「グループレッスンで育つ協調性」です。アンサンブルでは自分が弾けるだけでは完成せず、他の子の音を聴いてタイミングを合わせることが求められます。これは「他者の存在を意識して行動する」という社会性の発達そのものです。保育士として子どもの成長を見守る際に、こうした習い事での経験がどのような力を育てているかを知っておくことは、保護者との面談や日常の声かけに役立ちます。

ヤマハ音楽振興会が展開する「おとはぐ」という保育園・幼稚園向けの正課音楽プログラムも存在しており、保育と音楽教育の接点は実際に広がっています。保育士として子どもの音楽環境に関心を持つことは、今後のキャリアにも関係してきます。

参考:ヤマハの保育園・幼稚園向け音楽プログラム「おとはぐ」

https://www.yamaha-mf.or.jp/oto-hug/