若松歓曲一覧
実は若松歓の曲、保育士が選曲すると行事で使えない曲が混ざっています。
若松歓の代表的な合唱曲リスト
若松歓は1965年東京生まれの作曲家・編曲家で、小中学生を対象にした合唱曲を数多く手がけています。父は作曲家の若松正司で、NHKの番組などで長年活躍した人物です。wikipedia+1
慶應義塾大学文学部を卒業後、一般企業を経て音楽の道に進んだ経歴を持ちます。このような経歴から、学校現場のニーズを的確に捉えた作品作りが特徴です。
代表曲には以下のような作品があります。
- 「いつだって!」
- 「この地球のどこかで」
- 「君とみた海」
- 「Good-bye また明日ね」
- 「南風にのって」
- 「帰り道」
- 「船で行こう!」
- 「瞳そらさずに」
- 「出会い」
これらは小学校高学年から中学生向けの合唱曲として、音楽会や卒業式で広く歌われています。旋律が覚えやすく、歌詞が前向きなのが特徴です。
保育現場で直接使える曲は限られますが、小学校との連携行事や年長クラスの発表会では参考になります。メロディーラインがシンプルなため、ピアノ伴奏のアレンジ素材としても活用できますね。
若松歓の卒業式・行事向け楽曲
卒業式や送別会などの行事に特化した作品群も充実しています。感動的な場面を演出する楽曲が揃っているのが特徴です。
以下は行事でよく選ばれる曲です。
- 「奇跡」
- 「ずっと・・・!」
- 「さよなら!夏」
- 「忘れることなんかできない」
- 「永遠のマーチ」
- 「ゆうき」
- 「KIZUNA」
「奇跡」や「ずっと・・・!」は卒園式・卒業式の定番として認知度が高く、感動的な歌詞と覚えやすいメロディーで人気があります。「KIZUNA」は絆をテーマにした楽曲で、クラスの団結を表現したい場面に適しています。
これらの曲は中学生向けが多いため、保育園では年長児でも歌唱が難しい場合があります。どういうことでしょうか?
音域が広く、ハーモニーパートが複雑なためです。保育現場で使用する際は、メロディーラインだけを抽出してアレンジするか、BGMとして流す使い方が現実的です。
小学校との交流会で小学生が歌う姿を見せることで、年長児の就学への期待感を高める効果も期待できます。
若松歓の児童合唱ミュージカル作品
若松歓は合唱曲だけでなく、児童向けの合唱ミュージカル作品も手がけています。
代表作は「太陽のうた」です。
参考)音楽之友社:若松歓/太陽のうた(児童合唱ミュージカル)/57…
「太陽のうた」は主人公ダイゴと仲間たちによる冒険物語で、2部合唱、6曲と間奏曲からなる約28分の脚本付き作品です。オリジナルはオーケストラ伴奏ですが、ピアノ版も出版されています。
構成曲は以下の通りです。
- 「冒険のうた」
- 「満天の星の下で」
- 「誓いのうた」
- 「死神のうた」
- 「勇気のうた」
- 「太陽へヨーソロー!!」
各ナンバーは単独でも音楽会や行事のレパートリーとして魅力的な合唱曲として使えます。ストーリー性があるため、子どもたちが役割を演じながら歌う楽しさを体験できるのが特徴です。
保育園の発表会で全編上演は時間的に難しいですが、「勇気のうた」など一部の楽曲を抽出して使うことは可能です。年長クラスの劇遊びのBGMとして活用すると、冒険というテーマが子どもたちの想像力を刺激します。
ミュージカル形式に興味を持った子どもには、小学校での音楽活動への橋渡しとなります。
若松歓の編曲作品一覧
若松歓はオリジナル合唱曲だけでなく、洋楽スタンダードやポップスの編曲も数多く手がけています。これらは合唱コンクールや音楽会のレパートリーとして人気があります。weblio+1
主な編曲作品には以下があります。
- 「We Are The World」
- 「Hey Jude」
- 「A Whole New World」
- 「Yesterday」
- 「Top Of The World」
- 「明日に架ける橋」
- 「オペラ座の怪人」
- 「Honesty」
- 「What A Feeling」
これらは原曲が有名なため、子どもたちが親しみやすく、保護者世代にも馴染み深い曲が多いのが特徴です。合唱用に音域や和音進行が調整されているため、学校現場で使いやすくなっています。
保育現場では直接歌唱には使えませんが、英語に触れる活動やリトミックのBGMとして活用できます。「A Whole New World」などディズニー楽曲は子どもたちの関心を引きやすいですね。
ピアノ伴奏が得意な保育士なら、これらの編曲スコアを参考にして保育園向けの簡易アレンジを作ることも可能です。
若松歓の曲を保育現場で活用する際の注意点
若松歓の楽曲は小中学生向けに作られているため、保育園で使用する際にはいくつかの配慮が必要です。音域が広すぎる曲が多いことが第一の注意点です。
小学校高学年や中学生の声域を想定しているため、幼児には高音部分が出せない場合があります。無理に歌わせると声帯に負担がかかるため、キーを下げる調整が必須です。
次に歌詞の内容です。「別れ」「成長」「未来への旅立ち」といったテーマが多く、これらは年長児には理解できても、3~4歳児には抽象的すぎます。
つまり年齢に応じた選曲が基本です。
著作権についても確認が必要です。
保育園の発表会で使用する場合、JASRACへの届け出が必要なケースがあります。特にCDやDVDを制作して配布する場合は、事前に著作権処理を済ませておかないと後からトラブルになる可能性があります。
具体的には、園の規模や配布方法によって手続きが変わるため、JASRAC公式サイトで確認するか、直接問い合わせると安心です。
著作権処理に不安がある場合は、園内での歌唱のみに留め、録音・録画物の配布は避ける選択もあります。
若松歓の曲選びで押さえるべき独自視点
若松歓の曲を選ぶ際、多くの人が「有名な曲」から選びがちですが、実は隠れた名曲にこそ保育現場向けの素材が眠っています。例えば「地球のちから」や「あめにうたおう」は知名度は低いものの、自然や環境をテーマにしており、保育園の自然体験活動と組み合わせやすい内容です。
これらの曲は音域が比較的狭く、リズムもシンプルなため、年長児でも取り組みやすいという特徴があります。有名曲にこだわらず、楽譜を実際に見て判断することが大切です。
もう一つの視点は「部分使い」です。
若松歓の曲は全体を通すと難易度が高くても、サビ部分だけなら幼児でも歌えるケースが多くあります。「いつだって!」のサビ部分は繰り返しが多く、覚えやすいため、朝の会や帰りの会で部分的に取り入れると効果的です。
楽曲を「完璧に歌う」のではなく、「一部を楽しむ」という発想に切り替えると、活用の幅が広がります。
さらに、小学校教員との情報共有も有効です。卒園後に子どもたちが小学校でどんな曲を歌うかを事前に知っておくと、年長クラスでの選曲が就学準備にもつながります。小学校との連携を意識した選曲は、保護者からの評価も高まります。
楽譜購入の際は、音楽之友社や教育芸術社などの出版社サイトで試聴できる場合があるため、必ず音源を確認してから決めましょう。
このリンクでは若松歓の出版楽譜が一覧で確認でき、試聴や楽譜サンプルが見られる作品もあります。
最後に、保育士自身が「好きな曲」を選ぶことも重要です。保育士が楽しんで弾き歌いできる曲は、子どもたちにもその楽しさが伝わります。技術的に完璧でなくても、気持ちを込めて演奏することが何より大切ですね。


