海の歌 保育園 海の歌
海の歌のねらいと海の日
保育園で「海の歌」を扱うとき、最初に整理したいのが“ねらい”です。歌うこと自体が目的になりやすい一方で、実際の保育では「季節を感じる」「語彙を増やす」「リズムに乗る」「友だちとそろえる」「安心して声を出す」など、狙える学びがいくつもあります。そこで、導入の言葉かけを少し工夫すると、活動の質が上がります。
海の日は国民の祝日で、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」日とされています。保育園では難しい説明は不要ですが、“海って、魚がとれるね”“船で物が運ばれるね”“海があるから夏は涼しい風も来るね”のように、子どもの生活に引きつけて伝えると、歌が「ただの夏の定番」から「意味のある行事活動」に変わります。
海の日をきっかけにした短い導入例(年齢混合でも使いやすい)を置いておきます。
・「海って、どんなにおいがする?」(感覚)
・「海の中には、どんな生き物がいる?」(知識・想像)
・「海があると、みんなのごはんはどうなる?」(生活との接続)
・「今日は海の歌で、海に“ありがとう”を言ってみようか」(行事の意味づけ)
園だよりや掲示に書く一文も、保護者に伝わりやすい形にしておくと便利です。
「海の日にちなみ、海の歌や手遊びを通して、海に親しみ、季節を感じる活動を行いました。」
海の日の由来・趣旨を確認したい場合は、次の公的・準公的な説明がまとまっていて安心です。
海の日の意味(祝日の趣旨)を確認。

海の歌のうみ
「うみ(海は広いな 大きいな)」は、保育園でも夏の定番として扱いやすい唱歌です。ゆったりした曲調のため、テンポで盛り上げるというより「情景を思い浮かべる」「保育者の声を聴く」「みんなで息を合わせる」方向で良さが出ます。特に午前の活動後や、プール前の落ち着き導入、午睡前のクールダウンにも向きます。
ねらい設定の例としては、「ゆったりとしたメロディーを感じながら歌を楽しむ」がわかりやすく、乳児にも導入しやすいです。実際に海の日向けの手遊び歌紹介でも、この曲のねらいがその形で示されています。歌う前に“海は広い”を身体で表すと、声が出にくい子も参加しやすくなります。
動きの付け方(簡単で揃えやすい)
・「海は広いな」:両手を大きく横に広げる
・「大きいな」:腕を上に上げて背伸び
・「月がのぼるし」:片手で上に丸を描く
・「日が沈む」:手をゆっくり下ろす
・「波」:両手を左右にゆらゆら
“意外に効く”小技として、歌の前に「波の音」を3秒だけ入れるのはおすすめです。波の音があると、子どもは一気に海の世界に入ります。屋外が暑すぎる日でも、室内で「海の雰囲気」を作れるので、保育者側の準備が最小限で済むのも利点です。
また、「うみ」は作詞が林柳波、作曲が井上武士の文部省唱歌として知られています。曲の背景を長く語る必要はありませんが、保育者が知っておくと“歌の重み”が出て、言葉の扱いが丁寧になります。
「うみ」の扱い・ねらい(保育向け整理)を確認。

海の歌の手遊び
海の歌は、歌詞を覚えるより先に「手遊び」で参加を引き出すと成功しやすいです。理由は単純で、子どもは“声”より先に“身体”で理解できるからです。歌詞がまだ曖昧でも、手が動いていれば「参加している実感」があり、集団の輪から外れにくくなります。
手遊びの代表格として使いやすいのが、「水中めがね」です。リズミカルで、海の生き物が次々に登場する構造なので、“知っている生き物”が出た瞬間に子どもが反応し、自然に集中が戻ります。海の日向け紹介では、この歌のねらいを「手遊びを楽しみながらいろいろな海の生き物を知る」としており、導入時にイラストや絵本を使う提案もされています。ここがポイントで、手遊び歌を“ただのノリ”で終わらせず、語彙と知識につなげられます。
現場での展開アイデア(準備が軽い順)
・イラストカードを3枚だけ用意(例:カニ・タコ・クジラ)して、歌の前に見せる
・「次は何が出ると思う?」と予想させてから歌う(集中が戻りやすい)
・途中で“スピードを変える”(普通→少し速い)で大盛り上がり
・歌詞を園のクラスに合わせて変える(身近な生き物・図鑑で見た生き物へ)
安全面での注意も、手遊びは意外と大事です。興奮して隣の子に肘が当たりやすいので、座ってやる・立つなら間隔を取るなど、環境構成で事故を減らせます。
「水中めがね」など海の手遊び歌のねらい・提案。

海の歌の保育園
保育園で「海の歌」を活動として成立させるには、年齢別の“勝ち筋”を押さえるのが近道です。上手に歌わせるより、クラスの発達に合った体験に変換できるかが鍵になります。ここでは、ありがちな失敗(歌詞を覚えさせようとして停滞)を避けるための、年齢別の組み立て例をまとめます。
0〜1歳児:聴く・まねるが中心
・保育者が歌の主旋律をやさしく歌う(声量は控えめにして安心感を作る)
・手遊びは動きを2種類に絞る(“波”“おさかな”など)
・触れ合い要素を入れる(膝の上でゆらゆら=波、手をタッチ=魚がはねる)
2歳児:つもり・擬音が強い
・「水中めがね」のように擬音がある曲が強い
・“速く/遅く”の変化で遊ぶと集中が続く
・生き物を「どこにいる?」と問いかけて言葉を引き出す
3〜5歳児:想像・表現・協同へ
・「うみ」で情景を言葉にする(「月ってどこ?」「波はどんな色?」)
・踊りや隊形をつける(半円・2列など)
・製作(魚・ヨット)→歌、歌→製作、どちらにもつなげられる
さらに、海の歌は「水遊び」や「プール」前の導入にも相性がよいです。短い曲を“準備運動”のように扱うと、子どもは見通しが立ち、行動がスムーズになります。海をテーマにした活動は、子どもの関心を育てたり、自然にかかわろうとする姿勢を育むねらいとして整理されることもあり、歌→ごっこ遊び→環境構成へ展開しやすいのが強みです。
海テーマの活動のねらい例(関心・自然保護など)。

海の歌の海の歌
検索上位に多い構成は「海の歌を紹介(曲リスト)」「手遊び歌まとめ」「行事(海の日)に使える歌」の3パターンですが、保育現場で“差”がつくのは「歌を、子どもの表現活動に翻訳する視点」です。ここを独自視点として、歌の時間を“発表会の練習”に寄せず、日々の保育の表現に落とし込む方法を提案します。
独自視点:歌を「音の観察」に変える(音の強弱・間・響き)
同じ「うみ」でも、ただ歌うのではなく、1番を“ささやき声”で歌ってみる、2番を“波が大きい声”で歌う、最後を“遠くへ行く声”で歌う、というように声の質を変えると、子どもは“音の表現”を体験として理解します。これは、音楽的な正しさより「音で気持ちや景色が変わる」ことに気づく活動なので、歌が得意・不得意の差が出にくいのも利点です。
独自視点:歌→図鑑の導線を作る(知識の芽を逃さない)
「水中めがね」で生き物が出たら、歌の直後に図鑑を1分だけ開きます。たった1分でも、“歌の世界”が“本物の世界”につながり、子どもの質問が増えます。ここで大人が全部教える必要はなく、「今度、絵本の時間に探そう」「明日もう一回見よう」と次につなぐだけで十分です。
独自視点:海の歌の“間違いOK”ルールで安心基地を作る
歌詞を間違えた子を正さず、「違ってもいい、みんなで海を作る」と宣言すると、声が小さい子が出やすくなります。保育園の歌は“正確さ”より“参加と関係性”が価値になりやすいので、このルール設定は地味ですが効きます。
最後に、海の歌の選曲は「行事だからこの曲」ではなく、クラスの状態で選ぶと失敗が減ります。
・落ち着きたい日:うみ(情景・ゆったり)
・盛り上げたい日:水中めがね(擬音・テンポ)
・触れ合いを増やしたい日:わらべうた系(舟・波)
海の歌・童謡の選曲候補を増やしたい場合(曲リスト系)。
https://www.ragnet.co.jp/sea-nursery-songs

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