体操のおねえさん歌を保育士が選ぶ年齢別おすすめ完全ガイド

体操のおねえさんの歌を保育士が活かす方法と年齢別おすすめ曲

「からだ☆ダンダン」は体操のうたなのに、振り付けを間違えると子どもの運動発達を妨げることがあります。

この記事でわかること
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体操のおねえさんとは?

NHK「おかあさんといっしょ」の歴代たいそうのおねえさんと、2019年から始まった「体操のおねえさん」制度の変遷を解説します。

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年齢別おすすめ体操のうた

0歳児から5歳児まで、発達段階に合った「体操のおねえさん歌」の選び方と、保育士が現場で使える曲を紹介します。

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保育士向け活用のコツ

振り付きで練習する方法、運動会・発表会での選曲ポイント、子どもが夢中になる体操の進め方まで詳しく解説します。

体操のおねえさんの歌はNHK「おかあさんといっしょ」が起源

 

「体操のおねえさん」と聞いて、真っ先に思い浮かべるのはNHK Eテレ「おかあさんといっしょ」ではないでしょうか。保育の現場でも子どもたちになじみ深いこの番組は、1959年の放送開始以来、60年以上にわたって日本中の子どもたちに体操の楽しさを届けてきました。

実は「体操のおねえさん」という役名は、2019年4月に初めて設けられたものです。それ以前(1981年〜2019年)は「身体表現のおねえさん」という役名で、体操とは別のコーナーが存在していました。この変更は番組の大きなリニューアルで、身体表現コーナーが体操に統合される形でなくなりました。意外ですね。

2019年4月、初代たいそうのおねえさんとして秋元杏月(あづきおねえさん)が就任。6歳から13年間新体操の選手として活動した経歴を持ち、「からだ☆ダンダン」を代表曲として子どもたちの心をつかんできました。そして2026年3月28日をもって7年間の任期を終えて卒業し、後任には初代「おどりのおねえさん」としてアンジェさんが就任することが決定しています。

保育士にとって重要なのは、番組の歌や体操が単なるエンターテインメントではないという点です。つまり発達支援と連動した内容という点が基本です。

参考情報として、歴代の身体表現・体操のおねえさん一覧をまとめます。

名前 担当コーナー 在任期間
初代(身体表現) 馮智英(ひょうちえ) ハイ・ポーズ 1981年〜1994年(13年)
2代目(身体表現) 松野ちか トライ!トライ!トライ! 1994年〜1999年(5年)
3代目(身体表現) タリキヨコ デ・ポン! 1999年〜2005年(6年)
4代目(身体表現) いとうまゆ ズーズーダンス→ゴッチャ! 2005年〜2012年(7年)
5代目(身体表現) 上原りさ パント! 2012年〜2019年(7年)
初代(体操) 秋元杏月(あづきおねえさん) からだ☆ダンダン 2019年〜2026年(7年)

歴代最長は初代・馮智英さんの13年間で、現在の保育士世代が子どもだった頃に活躍したおねえさんも多く含まれています。

おかあさんといっしょの体操楽曲は、子どもたちの年齢・発達段階に合わせて設計されており、保育の現場でも安心して使えることが大きな魅力です。

以下に「おかあさんといっしょ」に関する参考リンクを掲載します。歴代おねえさんの詳細や体操コーナーの変遷を確認するのに役立ちます。

歴代の体操・身体表現のおねえさんの詳細な一覧と就任期間を確認できます。

【おかあさんといっしょ】歴代の体操のお姉さん・身体表現のおねえさんまとめ

体操のおねえさん歌「からだ☆ダンダン」の歌詞と振り付きの特徴

「からだ☆ダンダン」は2019年から現在まで使われている、たいそうのおねえさんの代表曲です。作詞は「吉田戦車」、作曲は「小杉保夫」という組み合わせが独特で、漫画家が保育向け体操のうたを手掛けたことも話題になりました。

この曲の最大の特徴は、体のパーツを一つひとつ確認しながら動かせる構成です。頭・肩・手・お腹・足と、体全体をくまなく動かせるよう設計されており、3〜5歳児の体操に非常に向いています。テンポはミドルテンポで、動きを確認しながらでも遅れにくい点が保育士にとっても助かるポイントです。

振り付きの覚え方のコツは「体のパーツごとに区切って練習する」ことです。頭のパートを完全に覚えてから肩、というように節ごとに習得すると、保育士自身も短時間でマスターできます。

「からだ☆ダンダン」の前に使われていたのが「ブンバ・ボーン!」です。こちらはNHKオリジナルではなく、市販のCDや保育教材としても長く親しまれており、保育現場での使用率が高い曲のひとつです。子どもたちの間でもいまだ根強い人気があります。これは使えそうです。

  • 🎵 からだ☆ダンダン:体のパーツを意識させながら全身を動かす。2019年〜現在のたいそうのおねえさん代表曲。3〜5歳に特におすすめ。
  • 🎵 ブンバ・ボーン:動物の動きをモチーフにした体操。元気よくジャンプする動作が多く、2〜5歳に人気。保育CDとしても広く流通。
  • 🎵 ピカピカブ~!:NHK「いないいないばぁっ!」のうたスタが担当。0〜2歳の乳児クラスでも楽しめるゆったりしたテンポ。
  • 🎵 ドンスカパンパンおうえんだん:応援団のような振り付きがユニーク。声をしっかり出せる4〜5歳向き。運動会のオープニングにも使われる。

これらの曲はYouTubeのNHK公式チャンネルや「うたスタ」チャンネルで振り付き動画が公開されており、保育士が自宅や休憩時間に練習できます。特に「おどりっぴぃチャンネル」は振り付けの区切りが見やすく、練習用として多くの保育士に活用されています。

振り付き動画を練習するときは「0.75倍速」で再生するのが基本です。慣れたら等倍に戻す、この2ステップで体が自然に覚えられます。

体操のおねえさん歌を年齢別に選ぶポイントと保育のねらい

保育士がたいそうの曲を選ぶ際にもっとも大切なのは「子どもの発達段階に合っているか」です。楽しそうな曲でも、動きが複雑すぎると子どもがついてこれず、体操への意欲が下がる原因になります。年齢ごとの選び方を整理しておくことが重要です。

文部科学省の資料でも「積極的に体を動かす幼児は、やる気・我慢強さ・友達関係が良好・社交的などの前向きな性格傾向にある」と示されています。体操のうたを通じて体を動かすことは、運動面だけでなく社会性や情緒の発達にも深く関わります。

  • 🍼 0〜1歳(乳児):先生の膝の上やマットに寝た状態で行う「赤ちゃん体操」が中心。「さんぽとなりのトトロ)」「ミッキーマウスマーチ」など、ゆったりしたリズムで体の感覚を刺激する曲が向いています。歌詞の理解よりも「音の心地よさ」が優先です。
  • 👶 1〜2歳:シンプルな繰り返し動作が楽しめる年齢です。「どうぶつたいそう1・2・3」「ぴよピヨ行進曲」など、動物の真似が含まれる曲はこの年齢の子どもに大人気。体のバランス感覚を養う効果もあります。
  • 🧒 2〜3歳:足腰が安定し、ジャンプや方向転換もできるようになります。「ブンバ・ボーン!」「だんごむしたいそう」など、ストーリー性のある動きが楽しめる曲を選ぶと、子どもたちの集中力が続きます。
  • 🏃 4〜5歳(幼児)振り付けが複雑な曲や、歌詞に合わせて考えながら動く曲に挑戦できます。「からだ☆ダンダン」「わんぱく体操」「しゅりけんにんじゃ」「昆虫太極拳」などがおすすめです。達成感が自信につながる年齢です。

保育士が体操のうたを導入するときの大原則として「全部の振り付けを最初から見せない」ことが挙げられます。初日は1番だけ、翌週から2番を追加する、という段階的なアプローチが、子どもたちのやる気を長続きさせます。年齢に合わせた曲を選んだ上で、段階的に進めることが条件です。

また、苦手な動きがある子どもに対して「やってごらん!」と促すのは逆効果になる場合があります。「やりたくなったら先生のそばにおいで」という声かけが、子どものペースを尊重しながら参加を促す有効なアプローチです。

文部科学省:幼児期の身体活動と発達の関係を解説した資料です。体操を保育に取り入れるねらいを確認する際に参考になります。

幼児期における身体活動の課題と運動の意義(文部科学省)

体操のおねえさん歌を保育士が運動会・発表会で活用するコツ

運動会や発表会で体操のうたを使うとき、保育士がやりがちなのが「曲は決まっているのに練習が間に合わない」という失敗です。子どもたちが本番で動けるようになるには、日常の保育の中で繰り返し楽しんでいる曲を選ぶのが鉄則です。

厳しいところですね。本番2週間前から急いで新しい曲を練習しようとしても、子どもたちの体には入りません。普段から朝の会や体操の時間に使い続けている曲こそが、発表会で輝きます。

元NHK「おかあさんといっしょ」体操のお兄さん・佐藤弘道(よしおお兄さん)も指摘しているように、「サビの部分が印象的な曲を選ぶこと」「どれだけ長くても3分まで」が選曲のポイントです。子どもたちは曲の特徴的な部分をよく覚えているので、キャッチーなメロディーが繰り返される曲は練習も速く定着します。

運動会で保護者の目を引くには、道具を取り入れた演出も有効です。

  • 🎀 ポンポン使用曲:「たんぽぽダンス」「アロハ・エ・コモ・マイ」「パワフルパワー」など。屋外でも映える視覚的効果があります。
  • 🚩 フラッグ使用曲:「サクラフレフレ」「ここのちず」「スマイル」など。5歳児クラスが一斉に旗を動かす場面は圧巻です。
  • 🎵 体操のおねえさん風コーナー:「からだ☆ダンダン」や「ブンバ・ボーン!」を使ってクラス全員で揃えて踊るコーナーは、0〜5歳全クラスで保護者に馴染みがある点でも喜ばれます。

保育士自身が体操を楽しんでいる姿を見せることも、子どもたちのモチベーションに直結します。子どもたちは先生を見ながら動きを覚えるため、保育士がぎこちなく動いていると子どもも不安になります。まずは自分が堂々と踊れるよう、事前練習をしっかり積んでおきましょう。

運動会の体操時間の長さは「曲の長さ+移動時間」で計算するのが原則です。3分の曲を選んでも前後の整列に時間がかかれば5分以上かかるため、タイムスケジュールに余裕を持って設定することが大切です。

保育士向けの年齢別体操人気曲30選と選び方が詳しくまとめられています。

【年齢別】保育園の体操人気曲30選!ねらいや選び方も解説(ほいくらし)

体操のおねえさん歌を保育士が振り付きごと覚える独自の練習法

体操のうたをスムーズに子どもたちに伝えるには、保育士自身が「歌いながら踊れる」状態にしておくことが大前提です。歌詞を口ずさみながら体を動かすことで、子どもたちは次の動きを予測しやすくなり、体操が「みんなで楽しむもの」として定着していきます。

ここで紹介したいのが、多くの保育士が実践している「3ステップ習得法」です。

  1. 🎧 耳から入れる:まず曲を音だけで5回以上聞く。歌詞を自然と覚えることが最初の一歩です。通勤時間や家事中に流すだけでもOKです。
  2. 👀 目で確認する:YouTubeの「うたスタ」公式チャンネルや「おどりっぴぃチャンネル」で振り付き動画を再生。最初は0.75倍速で全体の流れを把握します。
  3. 🙌 体で繰り返す:1フレーズずつ止めながら、実際に体を動かして練習。全部通して踊れるようになったら等倍速で合わせてみましょう。

たいそうのうたは「歌詞と動きが連動している曲」ほど覚えやすいという特徴があります。「からだ☆ダンダン」では「頭・ダン」の歌詞に合わせて頭に手を当てる動作があるように、歌詞の言葉と動きを紐付けて覚えると忘れにくくなります。これが原則です。

また、保育士の間でよく使われる覚え方として「子どもに教えながら覚える」という方法があります。完璧に覚えてから教えるのではなく、「先生もいっしょに覚えよう」というスタンスで子どもたちと一緒に練習すると、子どもの方が先に覚えてしまうこともあり、それが子どもの自信とリーダーシップにつながる場面も生まれます。

一点注意が必要なのは、振り付けを覚える際に「鏡合わせ」になることです。子どもたちと向き合って踊る保育士は、左右が逆になります。「自分から見て右」と「子どもから見て右」が違うため、鏡合わせで踊れるよう意識的に練習しておく必要があります。見た目は同じでも実は左右が反転している点に注意が必要です。

振り付き練習に使えるYouTubeチャンネルとして、NHK公式の「うたスタ」チャンネル(おどりっぴぃチャンネル)が充実しています。保育士向けの練習用・スロー動画も公開されており、無料で手軽に使えます。

NHK「おかあさんといっしょ」たいそう曲の振り付き動画が豊富に揃い、保育士の練習に役立つYouTubeプレイリストです。

体操のお姉さん特集プレイリスト(YouTube)

体操のおねえさん歌が保育士の現場でもたらす発達効果と最新研究

歌に合わせて体を動かす体操のうたは、「楽しいだけ」ではないことが研究でも示されています。名古屋の大学が発表した研究(2024年)では、NHK「おかあさんといっしょ」のたいそうコーナーの楽曲について、「歌詞を聞きながら、あるいは口ずさみながら動くことが、幼児期のからだの発達に良い影響を与える」という分析がなされています。

具体的には、体操のうたがもたらす発達上の効果は次のように整理されます。

  • 🧠 認知・言語の発達:歌詞を繰り返し聞くことで語彙が増え、言葉の構造を自然に学べます。童謡と同様に「同じ言葉の反復」が語彙習得を促すことが知られています。
  • 🏃 運動能力の向上:全身を使う振り付きは、筋肉・関節の柔軟性、心肺機能、バランス感覚をバランスよく刺激します。毎日5〜10分の体操でも継続することで効果が積み重なります。
  • 🤝 社会性協調性の育成:みんなで揃えて踊る体験は「他者の動きに合わせる」力を育てます。運動会のダンスで他者とピタッと揃う喜びは、協調性の原体験になります。
  • 😊 情緒の安定:リズムに乗ることで得られる楽しさや達成感は、ストレスを軽減し情緒の安定をもたらします。特に登園時に不安を感じやすい子どもにとって、みんなで歌って踊る朝の体操は一日の安心感の土台になります。

保育士が体操のうたを「ただ踊らせる時間」ではなく「発達支援のツール」として意識的に使うことで、その効果は大きく変わります。たとえば「バランスを取る動きが苦手な子がいるクラス」には平衡感覚を使うポーズが多い曲を選ぶ、「友達との関わりが少ないクラス」には向かい合う動作がある曲を選ぶ、といった視点を持つことが重要です。

結論は「選曲に意図を持つ」ことです。

体操のうたは毎日使うものだからこそ、ねらいを持って選ぶことで保育の質が一段上がります。「子どもが好きそうな曲だから」という理由だけでなく、クラスの課題や季節・行事を意識した選曲が、保育士としての専門性を高めることにつながります。

保育における歌のねらい・子どもへの効果を詳しく解説しています。体操のうたを選ぶ際の視点として参考になります。

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