シャボン玉 保育園 歌
シャボン玉 保育園 歌 のねらい：言葉の発達・好奇心・創造性
保育で「ねらい」を意識してシャボン玉遊びや歌を組み立てると、月案・指導案に落とし込みやすくなります。
シャボン玉の活動には、友だちと一緒に作って興味をもつこと、光や風を感じて楽しむこと、息の吹き方や液の量を変えて工夫することなどのねらいが示されています。
期待される姿として「シャボン玉を吹くことで口の運動能力を高め、言葉の発達を促す」「不思議さの体験で好奇心を養う」「遊び方を考えることで創造性を養う」も挙げられており、歌（音・言葉）と実体験（風・光・動き）を往復させる設計が相性良いです。
活動の組み立て例（歌→遊び→ふり返り）
・導入（歌）：歌詞の中に出る言葉を、絵カードやジェスチャーで共有（例：「とんだ」「きえた」「かぜ」）。
・展開（遊び）：風のある日／ない日で飛び方が変わるのを観察し、感じたことを短い言葉で表す（「はやい」「ふわふわ」「きえちゃった」）。
・ふり返り：歌に戻り、「さっきのシャボン玉、どこまで行った？」のように体験と言葉を結びます。
シャボン玉 保育園 歌 歌詞：こわれて消えた の意味を年齢別に扱う
「シャボン玉」は野口雨情作詞・中山晋平作曲の日本の童謡で、童謡としては1923年に発表され、詩は1922年に仏教児童雑誌『金の塔』で発表されたとされています。
歌詞は「とんでこわれて きえた」「うまれてすぐに こわれて きえた」「かぜ かぜ ふくな」といった、消えてしまう描写が繰り返されるのが特徴です。
この“はかなさ”を保育で扱うときは、重たい説明をせずに、子どもが実際に見た「消える」「割れる」を言葉にしていくことが安全で、感情の整理にもつながります。
年齢別の伝え方の工夫
・0〜2歳：歌は短く区切り、繰り返しの部分を一緒に口ずさめるようにする（例：「とんだ」「きえた」だけを一緒に）。
・3〜5歳：「どうして消えちゃうのかな？」を、風・触れた・ぶつかった等の現象の言葉で整理し、怖さや不安に寄らない説明にします。
・5歳：歌詞の「かぜ かぜ ふくな」を“お願いの言葉”として捉え、子ども自身の願い（「もっと飛んでほしい」）に置き換えると、表現活動に発展します。
参考：歌詞の確認（導入で保育者が把握しておく用）
歌詞が確認できる（活動前に保育者が読み、言葉の難易度を調整できる）
シャボン玉 保育園 歌 遊び方：年齢・道具・ルールの具体例
シャボン玉遊びは、お約束を理解して守りながら遊べる3歳頃からが目安とされつつ、工夫すれば0〜2歳でも楽しめるとされています。
0〜2歳は誤って液を飲むリスクや「やさしく吹く」動作の難しさがあるため、保育者が作って見せ、観察や追いかけ遊びに寄せる方法が紹介されています。
3歳以上は自分で作れる一方、初回は誤飲リスクがあるので、ストローのように口にくわえる道具より、モール・うちわ・針金ハンガー等の“口を付けない道具”が勧められています。
歌とセットにすると盛り上がる「遊び方」案
・歌のフレーズで合図：「屋根まで飛んだ」のところで一斉に“見上げる”→視線が揃い、観察が深まります。
・「風 風 ふくな」で実験：うちわで弱い風・強い風を作り、飛び方の違いを比べます（強風は割れやすい、流される等の気づき）。
・道具の違いを言葉に：モール／うちわ／ハンガー等で出る泡の数や大きさを比べ、「いっぱい」「おおきい」「ちいさい」を引き出します。
シャボン玉 保育園 注意点：誤飲・目・転倒を防ぐ
シャボン玉遊びでは誤飲への注意が必要で、市販液でも大量に飲み込んだ場合や手作り液の場合は体調を崩す可能性があるため、十分に見守ることが示されています。
厚生労働省の通知では、年少児のシャボン玉遊びで誤飲が考えられ保健衛生上問題になり得るとして、中性洗剤を材料として使用することを特に慎むよう指導する旨が書かれています。
また、液が目に入った場合はすぐに流水ですすぐこと、シャボン玉に夢中になって転倒・衝突が起きやすいので全体を見渡せる位置で見守ることも具体的に挙げられています。
保育園で共有しやすい「お約束」例（掲示にも使える形）
・🫗「シャボン玉液は飲まない・吸わない」：ストローをくわえたまま上を向かない／息を吸わない。
・👀「目を守る」：お友だちに向けて吹かない（割れた液が目に入るのを防ぐ）。
・🏃「走るときは手ぶら」：道具を持ったまま追いかけない（転倒・衝突の予防）。
参考：公的な注意喚起（年少児と中性洗剤の扱い）
年少児の誤飲リスクを踏まえた指導（中性洗剤の使用を慎む）
シャボン玉 保育園 歌：独自視点 余韻の時間で感情の言語化
「シャボン玉」は「こわれて消えた」「飛ばずに消えた」と“消える場面”がはっきり描かれるため、活動後に気持ちが動きやすい題材です。
そこで、歌や遊びの直後に1〜2分だけ「余韻の時間」を確保し、子どもが感じたことを一言で置ける場をつくると、表現が“その子の言葉”になりやすくなります。
具体的には、ホワイトボードに「たのしい／ふしぎ／くやしい／かなしい」を絵で並べて指さしで選べるようにし、最後にもう一度サビ（繰り返し部分）を静かに歌うと、同じ歌でも経験に基づいた理解が生まれます。
活動が深まる問いかけ例（答えが1語でも成立する形）
・🫧「いちばん大きいの、どれ？」（観察→比較の言葉へ）
・🌬️「風があると、どうなる？」（原因と結果の言葉へ）
・🎵「“きえた”って、どんな気持ち？」（感情語の獲得へ）
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