ロンドン橋歌詞の意味と保育で使える遊び方完全解説

ロンドン橋の歌詞の意味と由来を保育に活かす方法

「ロンドン橋落ちた」の歌詞には10番以上の続きがあり、1番しか歌わないと本当の物語が子どもに伝わらないままです。

この記事のポイント3つ
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歌詞の本当の意味

「ロンドン橋落ちた」は単なる楽しい童謡ではなく、橋の崩壊と再建にまつわる約1,000年以上の歴史が詰まった歌。歌詞には「人柱」説をはじめ諸説ある深い背景があります。

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保育現場での活用法

4〜5歳児を中心に、子どもだけでも遊べる集団遊び。3歳児は大人が橋役になれば十分楽しめます。「あたま・かた・ひざ・ポン」の原曲でもある万能な曲です。

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「マイ・フェア・レディ」の謎

歌詞に繰り返し登場する「My Fair Lady」の正体は今も不明で、聖母マリア説・女王説・人柱にされた女性説など複数の解釈が存在します。

ロンドン橋の歌詞の全体像と英語原文の読み方

 

保育の現場では「ロンドン橋落ちた、落ちた、落ちた〜♪」という1番だけが繰り返し歌われますが、実はこの歌、英語の原曲には10番以上の歌詞が存在します。橋が「木と土で作ったら流される」「レンガとモルタルでは耐えられない」「鉄とスチールでは曲がってしまう」「銀と金では盗まれる」と続き、最終的に「見張りを立てよう、でも見張りは寝てしまう」「パイプタバコを吸わせよう」と展開するという、なかなか壮大なストーリーです。

英語の正式タイトルは “London Bridge Is Broken Down” ですが、アメリカ版では “London Bridge is falling down” が一般的です。このメロディーは1879年にアメリカで出版された楽曲が広まったもので、現在日本でよく歌われるバージョンもこのアメリカ版に近いものです。

番号 英語歌詞(抜粋) 内容
1番 London Bridge is broken down… 橋が落ちた(崩壊)
2〜3番 Build it up with wood and clay… 木と土で作ろう→でも流される
4〜5番 Build it up with bricks and mortar… レンガで作ろう→でも崩れる
6〜7番 Build it up with iron and steel… 鉄で作ろう→でも曲がる
8〜9番 Build it up with silver and gold… 金銀で作ろう→でも盗まれる
10〜11番 Set a man to watch all night… 見張りを立てよう→でも寝てしまう
12番 Give him a pipe to smoke all night… タバコを吸わせて眠らせない

この「諦めずに何度でも橋を作り直そうとする」という歌詞の構造は、子どもたちに「失敗してもまた挑戦する」という気持ちを自然に伝えられる内容でもあります。保育士として歌詞の背景を知っておくと、子どもへの説明や絵本・製作活動との連携にも役立てやすくなります。つまり全歌詞を把握しておくことが基本です。

歌詞の詳細・和訳を確認するには以下のページが参考になります。

「ロンドン橋落ちた」歌詞の意味・和訳(世界の民謡・童謡)|マイ・フェア・レディの由来まで詳しく解説

ロンドン橋落ちたの歌詞に隠れた「人柱」の怖い意味

「ロンドン橋落ちた」は保育でも楽しく歌われるかわいい童謡ですが、その歌詞には怖い意味が隠されているという説があります。意外ですね。

特に注目されるのが「見張り番(a man to watch all night)」という表現です。古代から橋を建造する際に人柱を立てる習慣が世界各地に存在していましたが、一部の研究では、このロンドン橋の「見張り」こそが橋を守るための人柱を意味しているという解釈があります。オクスフォード童話事典(The Oxford Dictionary of Nursery Rhymes)でも、各国に伝わる橋の人柱の例を挙げつつ、この説について言及しています。

ただし、これはあくまでも「説」のひとつです。歴史記録においても、石橋の建設時に人柱が捧げられた明確な記録は残っておらず、人柱が行われたとしてもそれは12世紀以前の木橋時代の話と推定されています。

また歌詞に登場する「パイプタバコを吸わせよう(Give him a pipe to smoke all night)」という箇所についても注目すべき事実があります。タバコがイギリスに持ち込まれたのは1565年であり、ロンドン橋の木橋が架けられていた時代(10〜12世紀)とは大きくずれています。これは歌詞が長い年月をかけて継ぎ足され、時代の異なる要素が混在していることを示しています。

保育士として子どもたちにこの歌を伝える際は、怖い意味を強調する必要はまったくありません。ただ、保護者や年長の子どもから「どんな歌なの?」と聞かれたときに答えられる知識として持っておくと安心です。歌詞の背景を知ることで、歌を歌う際の深みや広がりが生まれます。

ロンドン橋の歌詞が怖い理由についての詳しい解説は以下のページもご参照ください。

「ロンドン橋落ちたは怖い!?童謡の歌詞に隠された残酷な意味」(leisurego.jp)|人柱説からマザーグース比較まで

ロンドン橋の歌詞に登場する「マイ・フェア・レディ」の意味

歌詞のすべての節の最後に登場する「My Fair Lady(マイ・フェア・レディ)」。保育現場では「可愛いお嬢さん」程度の意味として扱われることが多いですが、実はこの一言は研究者の間でも未だに謎のままです。

代表的な説を整理すると、次の4つがあります。

  • 🙏 聖母マリア説:カトリックで聖母マリアの誕生日とされる9月8日にヴァイキングがロンドンを攻撃し、町がかろうじて守られた。この奇跡的な出来事が「聖母マリア(フェア・レディ)のご加護」と解釈され、歌詞に残ったという説です。
  • 👑 イングランド王妃説(2名):ヘンリー1世の王妃マティルダ(1080〜1118年)はロンドン橋の建設責任者であり、ヘンリー3世の王妃エリナー・オブ・プロヴァンス(1223〜1291年)は1269年から1281年ごろまで橋の収益を管理していたことから、どちらかがモデルとする説があります。
  • 🏰 レイディ・リー説:1744年に発行された最古の文献には「Dance over my Lady Lee」という歌詞があり、この「リー(Leigh)」とはウォリックシャーの貴族リー家の婦人ではないかとされています。工事中にその婦人が人柱にされたという伝説もあります。
  • 🌊 リー川説:「Lady Lee」とはイングランドのリー川(River Lee)を指しているという見解もあります。ただしリー川とロンドン橋の距離の関係から、疑問を呈する研究者もいます。

これらの説のうち、現在最も広く紹介されているのは「聖母マリア説」と「王妃説」です。どの説も決め手に欠け、謎は解明されていません。「My Fair Lady」は最低でも280年以上前から歌われているにもかかわらず、その正体が不明という点は、保育でこの歌を紹介する際に「なんで最後はいつもマイ・フェア・レディって言うんだろう?誰のことかな?」と子どもたちに問いかける絶好の機会になります。これは使えそうです。

「マイ・フェア・レディ」の意味と各説の詳細はWikipediaの解説も参考になります。

「ロンドン橋落ちた」Wikipedia|歌詞の成立年代・解釈・遊び方まで網羅した信頼性の高い解説ページ

ロンドン橋の歌詞と遊び方を保育に取り入れる具体的な手順

「ロンドン橋落ちた」は集団遊び(関所遊び)として保育に取り入れやすい歌です。最低5人ほどいれば十分楽しめ、準備物もいりません。

基本的な遊び方の流れはシンプルです。まず2人が「鬼(橋役)」となり、向かい合って両手でアーチを作ります。それ以外の子どもたちは「子」として、時計回りに順番にそのアーチをくぐっていきます。歌の終わり「My fair lady」の部分で橋役が腕を下ろし、その瞬間にくぐっていた子を捕まえます。捕まった子は次の橋役と交代し、これを繰り返すというものです。

  • 👶 3歳児クラス:大人が橋役になって見本を見せながら進める。歌はゆっくり明るい調子で歌い、捕まえる際もゆっくり腕を降ろすと怖がらずに楽しめます。
  • 🧒 4〜5歳児クラス:子どもたちだけで遊べる年齢。フェイントを入れたり、橋を複数作ったりするアレンジが盛り上がります。
  • 👫 異年齢・親子レク:海外ルーツの子どもや保護者も知っている曲のため、インクルーシブな場でも活用しやすい点が強みです。

遊びの安全面として、子どもが走って橋をくぐるとぶつかる危険があります。「ゆっくり歩いてくぐる」というルールだけしっかり最初に約束しておくことが条件です。また捕まえる際は腕を広げながらゆっくり降ろすと安全で、スキンシップも自然に生まれます。

同じ曲のメロディーで遊べる「あたま・かた・ひざ・ポン(Head, Shoulders, Knees and Toes)」と組み合わせると、活動に変化が生まれ、飽きずに英語リズムに親しむことができます。集団遊びの導入として「まずあたまかたひざポンで体を慣らしてから、ロンドン橋遊びへ移行する」という流れが実践しやすく、計画案にも組み込みやすいです。

保育における集団遊びの具体的な導入方法については下記も参考になります。

「【保育】ロンドン橋おちた【集団遊び】」(kodomo-tto.com)|遊び方の手順・アレンジルール・年齢別ポイントが実践的にまとめられたページ

保育士だけが知っておくべきロンドン橋と「とおりゃんせ」の共通点と違い

「ロンドン橋落ちた」の遊び方を説明するとき、必ずといっていいほど「とおりゃんせに似ている」という声が上がります。確かに両者は「関所遊び歌」という同じカテゴリに属していますが、その歌詞の背景には興味深い違いがあります。

「とおりゃんせ」は江戸時代に生まれた日本のわらべ歌で、川越の三芳野天神(現在の三芳野神社)の参道を舞台にしているという説が有力です。「行きはよいよい帰りは怖い」という歌詞は、神社への参道を通る許可を求める問答を表しており、「帰りが怖い」のは奉納した子供が神様に引き留められるという意味とも解釈されています。

一方「ロンドン橋落ちた」は、橋の崩壊と再建という現実的な歴史から生まれた歌です。遊びの仕組みは似ていますが、「捕まえる」行為の意味合いが異なり、ロンドン橋では橋が落ちて通行人が閉じ込められるというイメージが背景にあります。

項目 ロンドン橋落ちた とおりゃんせ
発祥 イングランド(17世紀以前) 日本・江戸時代
初出文献 1744年(Tommy Thumb’s Pretty Song Book) 18世紀末〜19世紀初頭ごろ
遊びの仕組み アーチをくぐって捕まえる 関所を問答しながら通り抜ける
怖さの要素 人柱説・橋の崩壊 帰り道が「怖い」=神様に引き留められる
保育での対象年齢目安 3〜5歳(大人補助あり) 4〜5歳

この2つの曲を並べて子どもたちに紹介することで、「世界にも日本にも似た遊び歌があるんだ」という文化的な気づきを自然に促せます。異文化理解の導入として、保育計画に組み込む視点は他の記事ではあまり取り上げられていないユニークな切り口です。日本と海外の「関所遊び歌」を比べることで、子どもたちの「なぜ?」を引き出す保育実践につながります。

遊び歌の歴史的背景に興味のある方には、国立国会図書館の調査資料も参考になります。

「童謡『ロンドン橋落ちた』の橋がなぜロンドン橋なのか」(国立国会図書館デジタルコレクション)|発祥の背景と橋の歴史的経緯に関する調査回答

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