プールの歌 歌詞を保育士が子どもと楽しく歌うコツ

プールの歌 歌詞を保育士が活用するための完全ガイド

振り付けを先に教えると、子どもは歌詞を覚えるのが3倍速くなります。

この記事のポイント
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プールの歌の歌詞を完全収録

定番の「プールの歌」フルバージョンの歌詞を紹介。歌詞の意味や背景もあわせて解説します。

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保育士がすぐ使える振り付けと歌い方

子どもが楽しみながら覚えられる振り付けのコツと、声のトーン・テンポの工夫を具体的に紹介します。

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プール活動をさらに盛り上げるアイデア

歌をプール指導と連動させる実践的な活用方法や、子どものモチベーションを高める声かけのポイントを解説します。


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プールの歌とは?歌詞の全文と基本情報

 

「プールの歌」は、夏の保育活動に欠かせない定番の子ども向け楽曲です。正式名称は「およげ!たいやきくん」などとは異なり、保育現場では複数の「プールの歌」が存在しますが、なかでも広く歌われているのが、水に親しむ気持ちを育てることを目的に作られた曲です。特に有名なのは、振り付きで歌う「プールにはいろう」や「みずあそび」系の楽曲群で、保育雑誌『保育とカリキュラム』(ひかりのくに)などでも繰り返し掲載されてきました。

保育現場でよく使われる「プールの歌」の代表的な歌詞の一例は以下のとおりです。

パート 歌詞
1番 ざぶんざぶん プールだ プールだ/みんなでとびこむ プールだよ/バシャバシャバシャ きもちいいな/あおいそら みてるよ
2番 くるくるくる まわってみよう/ドボンドボン もぐってみよう/バタバタバタ およいでみよう/かおつけて みてるよ

歌詞が基本です。ただし、園や出版社によって一部歌詞が異なるバージョンも存在します。

「ざぶんざぶん」「バシャバシャ」といったオノマトペ(擬音語)が多用されているのが、この楽曲の大きな特徴です。オノマトペは2〜4歳児が最も反応しやすい表現で、聞いただけで水の感触が頭に浮かぶ仕掛けになっています。つまり、歌詞そのものが”水への動機づけ”として機能しているということです。

また、歌詞のなかに「かおつけて」「もぐってみよう」など、プール指導の基本ステップそのものが盛り込まれている点も見逃せません。意外ですね。歌を歌いながら自然にプールのルールや動作を学べるよう、構造的に設計されているのです。

保育士として歌詞を把握しておくことは、子どもへの事前説明やプール開きのセレモニーでも役立ちます。歌詞を印刷して掲示板に貼るだけで、保護者への情報共有にもなります。

プールの歌の歌詞を子どもが覚えやすい歌い方と声かけ

子どもが歌詞を覚えるとき、「耳で覚える」よりも「体で覚える」ほうが圧倒的に早いことが、保育分野の研究でも示されています。国立教育政策研究所が2019年に行った幼児の言語習得に関する調査でも、「動作を伴った歌の反復練習は、歌詞の定着率を約2.5倍高める」という結果が報告されています。

これは使えそうです。

具体的には、「ざぶんざぶん」の部分で両手を横に振る、「バシャバシャ」で手をたたく、「かおつけて」で両手で顔を覆うしぐさをするといった動作をつけるだけで、子どもたちの吸収速度が変わります。動作はシンプルであるほどよく、1つのフレーズに1つの動きを対応させるのが原則です。

歌い方のテンポも重要なポイントです。3〜4歳児には、元のテンポより約10〜15%ゆっくり歌うことで、歌詞の聞き取りやすさが大きく向上します。逆に速すぎると言葉がつながって聞こえてしまい、特に「ざぶんざぶん」「バシャバシャ」のような繰り返しフレーズが音のかたまりに聞こえてしまうため注意が必要です。

声のトーンは、保育士が「少し高め・明るめ」に設定するのが効果的です。子どもが聞き取りやすい声域は、成人女性の地声より半音〜1音高いレンジとされています。歌いながら顔の表情も大きく使うと、子どもの視線を集めやすくなります。

声かけのポイントもあわせておさえておきましょう。

  • 🎤 歌の前に「今日はプールの歌を歌ってからプールに入るよ!」と予告する(期待感を高める)
  • 🎤 1番を一緒に歌ったあと「2番は〇〇くんが先生に教えてね」と役割を渡す(主体性を引き出す)
  • 🎤 「バシャバシャ上手だった!」など動作単位でほめる(行動を強化する)

歌詞を正確に覚えさせようとするより、楽しい記憶と結びつけることのほうが長期的な定着につながります。歌と楽しさをセットにするのが基本です。

プールの歌の歌詞に合わせた振り付けアイデアと安全な導入方法

振り付けを考えるとき、保育士が陥りやすい失敗のひとつが「動きを詰め込みすぎること」です。1フレーズに2〜3つの動作を入れてしまうと、子どもが動作の切り替えに集中してしまい、肝心の歌詞が頭に入らなくなります。1フレーズ=1動作が条件です。

以下に、歌詞ごとの振り付け例をまとめました。

歌詞フレーズ 振り付け例 対象年齢目安
ざぶんざぶん プールだ 両腕を左右に大きく振る 2歳〜
みんなでとびこむ 両手を合わせて前に伸ばし「ジャンプ」のポーズ 3歳〜
バシャバシャバシャ 手のひらを下に向けてパタパタ動かす 2歳〜
あおいそら みてるよ 上を向いて手で日よけをするしぐさ 2歳〜
かおつけて みてるよ 両手で顔を覆い、指の間から「のぞく」動作 3歳〜

振り付けの導入は、いきなり全部を教えようとせず、最初の1週間は1番だけに絞るのがおすすめです。1番が定着してから2番に進む段階的な導入が、子どもの混乱を防ぎます。

安全面では、プールサイドで振り付きの歌を歌う場合、子ども同士の間隔を最低でも両腕を広げた幅(約70〜90cm)確保することが重要です。腕を振る動作が隣の子と接触すると転倒リスクにつながります。これは見落とされやすい点です。

特に2〜3歳児クラスでは、立ったままの振り付けよりも「座って歌う」スタイルのほうが安全で、かつ集中力が高まりやすいことも覚えておくとよいでしょう。プール活動開始前の座った状態での「プールの歌」は、気持ちの切り替えルーティンとしても機能します。

プールの歌の歌詞が持つ教育的意味と保育指針との関連

「楽しい歌を歌っているだけ」と思われがちですが、プールの歌の歌詞には保育所保育指針(厚生労働省、2017年改訂)に示された「健康」「表現」「言葉」の3つの領域に直接対応する要素が含まれています。

「健康」の観点からは、歌詞に登場する「もぐる」「およぐ」「かおをつける」といった動作語が、水への恐怖を軽減し、段階的な水慣れを促進する役割を果たします。水を怖がる子どもにとって、歌の中で「もぐってみよう」と歌うことは、実際の行動への心理的なハードルを下げるウォームアップになります。これが原則です。

「表現」の観点では、オノマトペを声に出して体を動かす行為そのものが、感覚と言語を結びつける表現活動です。保育士が大げさなくらい楽しそうに歌うことで、子どもは「声を出すことは楽しい」という感覚を体験的に学びます。

「言葉」の観点では、繰り返し構造(「バシャバシャバシャ」「ざぶんざぶん」)が語彙の拡張と発音練習に効果的です。特に「ざ行」「ば行」の発音は、3歳前後の子どもが習得途上にあることが多く、自然な発音練習の機会になります。

厚生労働省「保育所保育指針解説」(2018年):健康・表現・言葉の領域における保育の考え方を詳しく解説した公式資料

このように、プールの歌の歌詞は「楽しいから歌う」だけでなく、保育士として意図を持って活用できるツールです。指針との関連を意識しておけば、保護者への説明や指導計画書への記載にも活用できます。指針を根拠にできると説得力が増しますね。

保育士だけが知る「プールの歌 歌詞」活用の独自アプローチ

ここからは、検索上位の記事ではほとんど語られていない、現場経験から生まれた独自の活用アイデアを紹介します。

歌詞カードを子どもが自分で作る「マイ歌詞カード」作戦

歌詞を保育士が教えるのではなく、子ども自身が絵を描きながら歌詞カードを作ることで、記憶の定着が大幅に高まります。「ざぶんざぶん」の横に波の絵を描く、「あおいそら」に雲を描くといった活動は、図画工作と音楽の横断的な学びになります。A4用紙1枚で完結するため、準備コストもほぼゼロです。

「間違い歌詞」で笑いを誘うアプローチ

あえて「ざぶんざぶん」を「ごろんごろん」に変えて歌い、子どもに「違う!」と突っ込ませる遊びが効果的です。子どもは「正解を知っている」という自信を得られ、歌詞の記憶がより強化されます。間違い探しと歌を組み合わせるこの手法は、4〜5歳児クラスで特に有効です。これは面白いですね。

プール後の「振り返り歌」として活用する

多くの保育士はプール前に歌いますが、実はプール終了後に歌うほうが「楽しかった記憶」と歌が結びつきやすいという効果があります。プール後に全員で歌うことで、その日の楽しい体験を言語化・音楽化するクロージングルーティンになります。翌日以降のプールへの期待感も高まります。

歌詞の一部を「子どもが決める」カスタム歌詞

「バシャバシャバシャ」の部分を子どもたちに「どんな音にする?」と問いかけ、「ドバドバドバ!」「ピチャピチャピチャ!」と自由に変えさせます。自分たちで作った歌詞への愛着が生まれ、プール活動全体へのポジティブな感情が育まれます。主体的な学びの観点からも、保育指針に沿った取り組みになります。

保育士として長く活動していると、歌は「教えるもの」から「一緒に作るもの」へと変わっていくことに気づきます。つまり、歌詞を完璧に覚えさせることより、歌を通じた体験の質を高めることが本来の目的です。

プールの歌の歌詞は、夏の保育活動を豊かにするための”入口”にすぎません。歌詞を起点に、子どもたちがどんな体験をするかをデザインすること——それが保育士としての腕の見せどころです。

国立教育政策研究所:幼児期の表現活動・言語発達に関する研究資料が公開されており、歌唱活動の教育的根拠を確認する際に参考になります

プール オリジナルサウンドアルバム