ピンクの歌おかあさんといっしょ「魔法のピンク」を保育で使いこなす方法
「魔法のピンク」を歌わせるだけでは、子どもの発達効果の7割しか引き出せていません。
ピンクの歌「魔法のピンク」の基本情報と知られざる作曲者の秘密
「魔法のピンク」は、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の2008年9月のうた(月のうた)として初めて放送された楽曲です。歌のお兄さん・横山だいすけさんとうたのお姉さん・三谷たくみさんのコンビによって歌われ、「ぱぺぴぺぽ」という独特の早口言葉のような呪文フレーズが子どもたちの心をつかみました。
驚くべきは、この曲の作詞・作曲者です。「関白宣言」「秋桜(コスモス)」「さくら(独唱)」などで知られるシンガーソングライター、さだまさしさんが手がけた楽曲です。大人向けのしっとりしたフォークや演歌調の曲というイメージを持つ保護者世代にとっては、「まさかあの人が?」という驚きを与えるエピソードです。つまり意外な事実です。
さだまさしさんによる「おかあさんといっしょ」への楽曲提供はこれだけにとどまらず、2024年10月のうた「たからもの」も提供しています。長年にわたって子ども向け番組への愛着を持ち続けているアーティストでもあります。保護者との会話でさりげなく触れてみると、共通の話題として盛り上がることがあります。
歌詞の内容は、「魔法の呪文でなんでもピンクに染めちゃおう」というファンタジー感あふれるもので、「ピンクのパンダ」「ピンクのペンギン」という現実にはあり得ないユニークなビジョンが子どもの想像力を刺激します。さらに歌詞の後半には「つらいこと、悲しいこと、どんなこともうひょひょひょひょ、まほうのピンクにそめちゃおう」というポジティブなメッセージが込められており、単なる楽しい歌にとどまらない深みがあります。
「月のうた」は全曲が2分30秒以内に収まるよう設計されています。これは3歳前後の子どもの集中力が最大でも約2分30秒しか続かないという知見に基づく制作方針です。子どもが最後まで飽きずに聴いてくれる理由がここにあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 曲名 | 魔法のピンク(まほうのピンク) |
| 作詞・作曲 | さだまさし |
| 編曲 | 堀井勝美 |
| 歌 | 横山だいすけ・三谷たくみ |
| 放送時期 | 2008年9月の月のうた |
| 収録アルバム | おかあさんといっしょ メモリアルアルバム キミといっしょに |
なお、さだまさしさんの楽曲提供など、おかあさんといっしょの著名アーティストによる名曲群については、専門記事でも詳しく取り上げられています。
ピンクの歌「魔法のピンク」の歌詞と「ぱぺぴぺぽ」が持つ発語促進の力
「魔法のピンク」の歌詞の最大の特徴は、「ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ」という、繰り返されるリズミカルなフレーズです。これはいわゆるパ行音の連続で、言語学的には「破裂音」と分類されます。子どもが言葉を獲得していく段階で、「まんま」「ばいばい」のように破裂音は比較的早く習得できる音のひとつです。
保育の現場でも「発語を促す手遊び歌」として活用されるケースがあります。「ぱぴぷぺぽ」系の音を繰り返し口に出すことで、唇の筋肉や舌の動きが鍛えられ、発音の明確さが増すとされています。これは言語聴覚士の観点からも注目されているアプローチです。発語が遅めと感じている子どもへのサポートとして取り入れているという保育士の声もあります。
また、オノマトペ(擬音語・擬態語)は子どもにとって言葉を覚えやすい構造を持っています。「うひょひょひょ」というフレーズも、子どもが笑いながら自然に発声できる感嘆符的なオノマトペです。声を出す楽しさと言葉の習得が同時に進む、まさに理にかなった作りです。
完全な歌詞はこのような流れで構成されています。
- 🌸 1番:まほうのじゅもんで → ぱぺぴぺぽ → ピンクのパンダ → うひょひょ
- 🐧 2番:まほうのじゅもんで → ぱぺぴぺぽ → ピンクのペンギン → うひょひょひょ
- 👨👩👧 3番:ぱぺぴぺぽ → ピンクのとうさん・かあさん → まほうのじゅもんでみんなしあわせ
3番に「ピンクのとうさん・かあさん」が登場するのは、家族みんながピンクの魔法で幸せになれるというメッセージです。行事の際に保護者参加の歌遊びとして活用すると、大人も自然と笑顔になります。家族で一緒に楽しめる歌ということですね。
「ぱぺぴぺぽ」のフレーズは早口言葉の要素もあり、年齢が上がるにつれて「どれだけ速く言えるか」を競い合う遊びに発展させることもできます。4〜5歳児であれば「早口言葉チャレンジ」として使うと、語彙力や口腔運動の発達が楽しく促せます。これは使えそうです。
「オノマトペ」で子どもの発語を促そう!おすすめグッズや絵本(ori-ori)—オノマトペが発語に与える効果の具体的な解説が読めます
ピンクの歌「魔法のピンク」の振り付け・手遊びを保育で取り入れる具体的な方法
「魔法のピンク」はただ歌うだけでなく、振り付けや手遊びとして体全体を使って楽しめる曲です。番組内では横山だいすけお兄さんと三谷たくみお姉さんが実際に振り付きで披露しており、その動画はYouTubeなどで無料確認できます。まず動画で全体の流れを把握してから保育に取り入れることをおすすめします。
振り付けのポイントを場面ごとに整理するとこのようになります。
- 🎵 「まほうのじゅもんで」:両手を前に出してふわっと揺らすジェスチャー(魔法をかけるイメージ)
- 🌸 「なんでもピンクにそめちゃおう」:手のひらを上に向けてひらひらさせる(魔法の粉が散るイメージ)
- 👏 「ぱぺぴぺぽ」:リズムに合わせてタクトのように人差し指を振るか、手拍子で音をつける
- 🐼 「ピンクのパンダ」「ピンクのペンギン」:それぞれの動物らしい動き(パンダなら耳を作る、ペンギンなら翼をはばたかせる)
- 😄 「うひょひょひょ」:お腹を抱えるように体をくねらせて笑う(ここで”変顔”が鉄板です)
「うひょひょひょ」の変顔については、番組内でもだいすけお兄さんとたくみお姉さんが全力で披露しており、子どもたちが一生懸命真似していたと視聴者の間で話題になったほどです。保育士が恥ずかしがらずに変顔を見せると、子どもたちの大爆笑が生まれます。笑いの場面が生まれると雰囲気が一気にほぐれますね。
手遊びとして取り入れる場合の年齢別アドバイスも押さえておきましょう。
- 🍼 0〜1歳児:保育士が子どもの手を優しく持って一緒に動かす。「ぱぺぴぺぽ」のリズムに合わせてゆっくりタッチするだけでも十分です
- 🧒 2〜3歳児:簡単な動作(手振り・拍手)を保育士が大きく見せてあげれば、自然と模倣が始まります。完璧にできなくてもOKです
- 👦 4〜5歳児:歌詞を覚えてから振り付けを加えると、友達同士で合わせる楽しさが生まれます。「どんなパンダ?」と問いかけて子どもたちに動きを作らせても盛り上がります
振り付き動画の参考として、YouTubeの公式版や保育士向けチャンネルが複数公開されています。「にこおとちゃんねる」のようなエンターテインメント型の保育向け音楽チャンネルでも「だいたくver.」の振り付き動画が公開されており、保育士がすぐ参考にできる内容です。
魔法のピンク【おかあさんといっしょ】振り付き/だいたくver.(にこおとちゃんねる・YouTube)—振り付けを視覚で確認できる保育士向け動画です
ピンクの歌「魔法のピンク」とピンク色が子どもの心に与える効果を保育に活かす
「魔法のピンク」のテーマ色であるピンクには、子どもの情緒に働きかける色彩心理学的な効果が知られています。色彩心理の観点では、ピンクは「安心感」「優しさ」「幸福感」を象徴する色であるとされています。子どもが不安定なときにピンクの色が視界に入ることで、気持ちが穏やかになりやすいという報告もあります。
特に興味深いのが、子どもが自分の描く絵や使うクレヨンでピンクを選ぶときの心理的な状態です。色彩心理の調査によれば、ピンクを選ぶ子どもは「解放感・幸福感・優しさ」といった心理的傾向がある場合が多いとされています。一方、子どもの様子が不安定なのにピンクを好む場合は、「温かさを求めている」サインの可能性もあります。子どもの使う色をそっと観察するだけで、気持ちのバロメーターになるのです。
また、ある研究では子どもの色に対する判断は視覚情報の約80%以上を占めているとされています。理屈よりも先に感情が色に反応するのが子どもの特性であり、「ピンクの歌」を歌いながらピンク色のものに触れたり見たりする活動は、色の認識と感情をセットで学ぶ機会になります。これが条件です。
「魔法のピンク」を軸にした色遊びの展開例として、以下のような活動が保育現場で取り入れやすいです。
- 🎨 色水遊び(2〜4歳):赤と白を混ぜてピンクを作る色水遊びと連動させ、「これが魔法のピンクだ!」という演出で行うと子どもの没入感が高まります
- ✏️ ピンクのお絵かき(3〜5歳):「ピンクのパンダやペンギンを描いてみよう」と促すと、歌詞のイメージを絵で表現する創造的な活動につながります
- 🏷️ 色さがしゲーム(2〜5歳):歌を歌った後に「お部屋の中でピンクのものを見つけよう!」と声がけすると、色の識別力と観察力が同時に育ちます
ピンクが赤ちゃんに安心感を与える色であることは、育児情報の観点でも言及されています。赤ちゃんに接する際に淡いピンクやオレンジなど温かみのある色が推奨される背景には、こうした色彩心理が関係しています。「魔法のピンク」の歌は、単なる音楽体験を超えて、色覚・情操・表現力を一度に育てる活動のきっかけになりえます。
子どもは”色”で心を学ぶ?(fancyland-care)—色が子どもの感情・行動に与える影響を解説しています
保育士だけが気づいている「魔法のピンク」を使った独自の保育展開アイデア
多くの保育士はおかあさんといっしょの歌を「歌うだけ」で活用を終わらせがちです。しかし「魔法のピンク」にはもっと奥深い使い方があります。ここでは検索上位の記事には載っていない、現場目線の独自視点から実践的なアイデアを紹介します。
まず注目したいのが「感情の言語化」への活用です。歌詞の3番に登場する「つらいこと、かなしいこと、どんなこともうひょひょひょひょ、まほうのピンクにそめちゃおう」というフレーズは、子どもが「嫌な気持ち・悲しい気持ち」を受け入れて前向きに変えようとするメッセージを担っています。ネガティブな感情も「ピンクに染める魔法」でポジティブに転換するという発想は、情緒教育の視点でも価値があります。
具体的には、誰かと喧嘩したり気持ちが落ち込んでいる子どもがいる場面で、「魔法のピンクにそめちゃおう♪」とそっと歌いかけてあげるという使い方があります。怒りやすい子や泣きやすい子にとって、言葉より歌の方がすんなりと気持ちに入りやすいケースがあります。感情の名前より歌の方が届くことがあります。
次に「保護者参加型イベント」への活用です。「魔法のピンク」は横山だいすけ・三谷たくみコンビという2008年〜2017年在任のコンビ時代の曲であるため、現在30代前半〜40代前半の保護者世代が子ども時代に聞いていた懐かしい曲です。保育参観や運動会の出し物に取り入れると、保護者が思わず「あっ、懐かしい!」と声を上げる瞬間が生まれます。
さらに「ごっこ遊び」との連携も有効です。「魔法使い」というテーマは幼児が大好きなロールプレイの題材で、「魔法のピンクのつえを作ろう!」とクラフト工作と合わせることもできます。紙筒などでピンクの魔法のつえを作り、それを使って歌を歌う活動にすると、製作→音楽→ダンスという連続した活動に自然に発展します。これは面白い展開ですね。
また「ピンクの日」として月に一度ピンクをテーマにした1日を設けるのも斬新なアプローチです。ピンクの服やリボンで登園してもらうデーと組み合わせると、保護者も楽しみながら参加でき、クラスの一体感が生まれます。テーマカラーのある特別な日を設けると、子どもが「次のピンクの日はいつ?」と楽しみにする習慣が生まれます。
- 🎭 感情の変換ツール:ネガティブな気持ちをピンクの魔法で前向きに変えるという歌詞の構造を、感情教育の場面で意識的に使う
- 👨👩👧 保護者との懐かし共有:30代〜40代保護者世代の懐かし曲として保育参観や行事に取り入れ、共感を生む
- 🪄 製作→歌→ダンスの連続活動:ピンクの魔法のつえを作ってから歌う流れで、活動の一貫性と没入感を高める
- 🩷 ピンクの日を設ける:月1回のテーマカラーデーとして導入し、クラス全体に一体感と期待感を生み出す
子どもに「先生に教えてあげて」と振り付けを任せるアプローチもあります。「からだ☆ダンダン」の事例でも知られていますが、子どもは大人が思う以上に動きのパターンを直感的に覚えます。あえて「先生、次の動きどうするんだっけ?」とわからないふりをして子どもに教えてもらうことで、子どもの自信と達成感が育まれます。保育士が全部知っている必要はないんです。
魔法の手遊び~手遊びの意外な効果(うめはなりれーしょんず)—手遊び歌が子どもの発達に与える多様な効果について詳しく解説しています

ピンク・レディー ベスト 12CD-1148B

