カノン ピアノ 初級の楽譜選びと練習法
保育士の8割が「初級用の楽譜なら誰でも弾ける」と思っている
カノン初級楽譜の難易度レベルと選び方
パッヘルベルのカノンは「初級」と書かれていても、実際の難易度には大きな差があります。一般的に初級楽譜は、バイエル修了程度からブルクミュラー前半程度までを想定していますが、出版社によって基準が異なるんです。
これは重要なポイントですね。
楽譜を選ぶ際は、以下の要素を確認しましょう。
- 音域の広さ:両手の音域が1オクターブ以内なら初心者向け
- 和音の複雑さ:3つ以上の和音が頻出する楽譜は中級寄り
- リズムパターン:16分音符が多用される場合は難易度が上がる
- ページ数:2〜3ページ程度なら初級者でも取り組みやすい
最も簡単なアレンジでは、メロディーラインだけを右手で弾き、左手は単音のベース音のみという構成になっています。つまり、片手ずつ練習すれば比較的短期間で弾けるようになります。
逆に「初級」表記でも、左手に分散和音(アルペジオ)が含まれる楽譜は、実質的に初級後半から中級レベルです。
厳しいところですね。
楽譜選びで失敗しないためには、購入前に試し読みや動画デモを確認することが基本です。多くの楽譜販売サイトでは、最初の数小節を無料で閲覧できるサービスを提供しています。
ヤマハミュージックメディアでは、初級から上級まで幅広いアレンジのカノン楽譜を扱っており、難易度表記も明確なので、自分のレベルに合った楽譜を見つけやすくなっています。
カノンの右手メロディー練習のコツ
カノンの右手パートは、美しいメロディーラインが特徴です。しかし、初級者にとって最初の壁となるのが「指の独立性」と「レガート奏法」の習得です。
どういうことでしょうか?
カノンのメロディーは、音が滑らかにつながる「レガート」で演奏することで、本来の美しさが引き立ちます。指を鍵盤から離すタイミングが早すぎると、音が途切れて聞こえてしまうんです。
効果的な練習方法は以下の通りです。
- ゆっくりしたテンポで練習:メトロノームを使い、元のテンポの半分から始める
- 1小節ずつ区切って反復:完璧に弾けるまで同じフレーズを繰り返す
- 指番号を厳守:楽譜に書かれた指番号を必ず守って練習する
- 音の長さを意識:次の音を弾くまで前の音を伸ばし続ける
特に重要なのが「指番号」です。カノンのメロディーは音域が広く、途中で指をくぐらせる(親指を下に通す)動作が必要になります。指番号が不適切だと、スムーズな演奏ができません。
1週間程度、右手だけを毎日15分練習すれば、メロディーラインは覚えられます。
いいことですね。
手が小さい保育士の方は、オクターブ以上離れた音を同時に弾く箇所で苦労するかもしれません。その場合は、下の音を省略するか、アルペジオ(分散和音)で弾く方法もあります。楽譜に明記されていなくても、演奏しやすいアレンジに変更することは問題ありません。
カノンの左手伴奏パターンの習得法
カノンの左手パートは、規則的なパターンの繰り返しが基本です。原曲では「Ⅰ-Ⅴ-Ⅵ-Ⅲ-Ⅳ-Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ」という有名なコード進行が使われていますが、初級楽譜では単純化されています。
最もシンプルな初級アレンジでは、左手は各小節で1つの音を伸ばすだけです。
これだけは例外です。
中級寄りの初級楽譜になると、左手に以下のようなパターンが登場します。
- 単音の交互打鍵:低音と中音域を交互に弾くパターン
- オクターブ奏:同じ音を1オクターブ離して同時に弾く
- 簡易分散和音:和音を1音ずつ順番に弾く
左手の練習で注意すべきは「リズムの安定性」です。カノンは4拍子の曲なので、各拍の長さを均等に保つことが重要なんです。
結論は、メトロノームを使った練習が効果的です。
最初はテンポ60(1分間に60拍)程度の遅いスピードで始め、正確に弾けるようになったら徐々にテンポを上げていきます。目標は原曲のテンポである♩=50〜60程度です。
保育現場で弾く場合、完璧な演奏よりも「安定したテンポで最後まで止まらずに弾く」ことが重要です。子どもたちは音の間違いよりも、演奏が途切れることに敏感に反応します。
左手だけの練習は、1日10分程度を1週間続ければ、基本パターンは身につきます。
これは使えそうです。
カノン両手合わせの段階的練習法
右手と左手が別々に弾けるようになったら、いよいよ両手合わせの練習に入ります。しかし、ここで多くの初級者がつまずくんです。
片手ずつは完璧でも、両手を同時に動かすと混乱してしまう。
これが「脳の処理能力の限界」です。
両手合わせの練習では、以下の段階的アプローチが効果的です。
- 超スローテンポで合わせる:まずはテンポ40程度の極めて遅いスピードで
- 4小節ずつ区切る:最初から最後まで通すのではなく、短い区間で完成させる
- 難しい箇所を重点的に:スムーズに弾けない部分だけを繰り返し練習
- 徐々にテンポアップ:完璧に弾けたら、テンポを5ずつ上げていく
カノンの場合、曲の構造が「8小節のフレーズの繰り返し」なので、最初の8小節がマスターできれば、後半部分も同じパターンです。つまり最初の部分を集中的に練習すれば効率的ですね。
両手合わせで最も難しいのは「手の独立性」です。右手がメロディーを弾いている間、左手は規則的なリズムを刻み続ける必要があります。
これを克服するには「片手の動きを自動化する」ことが重要です。左手のパターンを無意識レベルで弾けるようになるまで反復練習すると、右手のメロディーに意識を集中できます。
練習時間は1日20分程度を2週間続けることで、ゆっくりしたテンポなら最後まで通して弾けるようになります。
〇〇だけ覚えておけばOKです。
保育現場でのカノン活用シーンと簡易アレンジ
保育園や幼稚園でカノンを演奏する機会は意外と多くあります。
主な活用シーンは以下の通りです。
お昼寝の時間に弾く場合、完全版を演奏する必要はありません。
意外ですね。
子どもたちが眠りにつくまでの10〜15分程度、メロディー部分だけをゆっくり繰り返し演奏する方法が実用的です。この場合、楽譜通りに最後まで弾くのではなく、美しいメロディーラインだけを抜き出して演奏します。
保育現場向けの簡易アレンジのポイントは以下です。
- 右手はメロディーのみ、左手は各小節で1音伸ばすだけの超簡易版
- テンポを通常より20〜30%遅くして、より穏やかな雰囲気に
- 強弱をつけすぎず、一定の音量で優しく弾く
- 繰り返し記号を無視して、2〜3回ループさせるだけ
卒園式などの式典で弾く場合は、もう少し丁寧な演奏が求められます。ただし、完璧を目指して本番で失敗するよりも、確実に弾ける範囲のアレンジを選ぶことが原則です。
子どもたちに「ピアノの先生すごい!」と思ってもらうことよりも、「優しい音楽だな」と感じてもらうことが保育におけるピアノ演奏の本質です。
〇〇が基本です。
また、カノンは著作権が切れているパブリックドメインの楽曲なので、園の行事やYouTubeでの配信など、自由に演奏・録音できます。
これは無料です。


