ひょっこりひょうたん島 歌詞 2番を保育士が深く知るべき理由
この歌を保育園で歌うと、子どもの語彙力が落ちることがあります。
参考)ひょっこりひょうたん島
ひょっこりひょうたん島 歌詞2番の全文と読み方
「ひょっこりひょうたん島」の歌詞は、大きく2つのブロックに分かれています。 1番が「波をちゃぷちゃぷ ちゃぷちゃぷ かきわけて」から始まる海の冒険描写であるのに対し、2番(サビ以降のブロック)は一転してメッセージ性の強いフレーズが続きます。uta-net+1
2番の歌詞は以下のとおりです。
- 苦しいこともあるだろさ
- 悲しいこともあるだろさ
- だけどボクらはくじけない
- 泣くのはいやだ 笑っちゃおう
- 進め!ひょっこりひょうたん島
「〜だろさ」という語尾が特徴的です。 これは「苦しいことがある、それを否定しない」という肯定と受け入れの姿勢を表しています。 「泣くのはいやだ 笑っちゃおう」は命令でも否定でもなく、自分たち自身への励ましとして読むのが自然な解釈です。
参考)Oyama Takuji: 泣くのはいやだ笑っちゃおう 進め…
保育士として子どもに歌詞を教えるとき、「泣いてはダメ」と誤解させないよう、「泣いても進もう」という文脈で伝えるのが大切です。
参考)ひょっこりひょうたん島 歌詞 佐藤ひろ美 ふりがな付 – う…
ひょっこりひょうたん島 歌詞を作った井上ひさしの意図
作詞は当時まだ29歳だった井上ひさし(共同作詞:山元護久)が担当しました。 NHKの若いディレクターとともに企画をスタートさせ、当初は視聴率10%にも満たない苦戦を強いられたと言われています。 それでも独自の世界観と宇野誠一郎の多彩な楽曲が徐々に浸透し、国民的な人気番組へと成長しました。
参考)ひょっこりひょうたん島(NHK)の打ち切りは政治的圧力だった…
井上ひさしはこの歌を「ポジティブな歌詞」と語っており、実際にドン・ガバチョの「未来を信ずる歌」を聴いて一家心中を思いとどまった人がいるという手紙が届いたという逸話も残っています。 つまり、この歌は子どもだけでなく、苦境にある大人の心にも届く力を持っていたということです。
歌の力は侮れません。
参考:井上ひさし本人が語るひょっこりひょうたん島の誕生秘話
ひょっこりひょうたん島 歌詞に込められた「死後の世界」説とは
実はこの曲には、仏教的・死後の世界を描いているという解釈があります。 「丸い地球の水平線に何かがきっと待っている」というフレーズが、彼岸や極楲浄土を指しているのではないかという説で、実際に四国霊場で住職をされているお坊さんが「仏教的に読もうとすれば、とても仏教的に読める歌詞」と語っています。 「波は迷いの世界の苦しみのメタファー」「雲を追い抜いて=輪廻しようとするスピード感」という解釈まで存在します。
参考)『ひょっこりひょうたん島』は死後の世界の物語だった!? 四国…
これは意外ですね。
もちろんこれは一解釈にすぎませんが、「苦しいことも悲しいこともあるだろさ、だけどくじけない」という2番の歌詞が、死に直面した状況でも前向きに生きることへの応援歌として成立しうることを示しています。 保育士として子どもに教えるとき、「この歌には長い旅をする島の物語がある」という文脈を添えると、歌詞への理解が深まります。
ひょっこりひょうたん島 歌詞の打ち切り事件と検閲の真実
1964年から5年間放送されたこの番組は、人気絶頂のまま突然打ち切られました。 その理由として、1968年放送の「ポストリア国」エピソードが問題となったとされています。 郵便局員を揶揄する内容が当時の大物郵政族議員の怒りを買い、NHKに圧力がかかったと言われており、この事実は後年、井上ひさし本人が雑誌『論座』で認めています。wikipedia+1
全1,224回のうちほとんどの回が現存しないことも特筆すべきです。 NHKアーカイブスには記録が残されていますが、映像そのものは失われた回が多く、まさに「どこへ行くかわからない島」のように記録も漂流してしまいました。
参考:ひょっこりひょうたん島の打ち切り背景についての詳細
ひょっこりひょうたん島(NHK)の打ち切りは政治的圧力だった?!|GOSSIP-HISTORY
ひょっこりひょうたん島 歌詞2番を保育活動で使う独自アイデア
保育士が「ひょっこりひょうたん島」の2番歌詞を活用する場面として特に有効なのが、「感情の言語化」を助けるシーンです。 「苦しいこともあるだろさ」というフレーズは、子どもが感じているネガティブな感情を保育士が代弁するときのワードとして使えます。 たとえば友達とけんかして泣いている子に「苦しいよね、悲しいよね、それでいいんだよ」と声をかけた後、「でも、笑っちゃおう!」と一緒に歌えば、気持ちの切り替えが促しやすくなります。
これは使えそうです。
また、2番の歌詞には「くじけない」「進め」という前向きな言葉が集中しています。 運動会や発表会の前など、子どもが緊張している場面でこの歌を選曲することで、会場全体に「どんな困難も乗り越える」という空気感を作れます。 保育士が言葉で励ますより、歌を通じた方がメッセージが子どもの心に入りやすいという特性を活かした使い方です。
保育士として知っておくと、活動の引き出しが1つ増えます。
さらに独自の活用法として「感情マップ」との組み合わせがあります。歌詞のフレーズごとに「どんな気持ちが出てくる?」と子どもに聞いてホワイトボードに書き出すと、5歳児クラスでも感情の語彙が自然に増えていきます。 2番の歌詞だけでも「苦しい・悲しい・くじけない・いやだ・笑う」という5つの感情ワードが含まれており、言葉の教材としての密度は非常に高いです。hoikusi+1


