ふじの山 歌詞 意味 保育
作曲者不明のまま歌い継がれてきた「ふじの山」は実は著作権が曖昧でした
ふじの山 歌詞の全文と基本情報
「ふじの山」は1910年(明治43年)に発表された文部省唱歌で、作詞は児童文学の礎を築いた巖谷小波(いわや・さざなみ)によるものです。作曲者は不詳とされており、現在まで作曲者が誰なのか特定されていません。
原曲はニ長調で4分の4拍子です。
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歌詞は2番まであります。
1番
あたまを雲の上に出し
四方(しほう)の山を見おろして
かみなりさまを下にきく
富士は日本一の山weblio+1
2番
青空高くそびえ立ち
からだに雪の着物着て
霞のすそを遠く曳く
富士は日本一の山wikipedia+1
この歌詞は七五調で書かれており、字面だけでも日本の古き良き雰囲気を感じられます。1番では山頂が雲や雷雲より高い位置にある日本最高峰の雄大さが、2番では青空・雪・霞と共に見る富士山の美しさが歌われています。
参考)唱歌「ふじの山」の魅力を深堀! – Guidoo…
ふじの山 歌詞に込められた意味と言葉の解説
1番の歌詞では、富士山の圧倒的な高さが表現されています。
「あたまを雲の上に出し」は、富士山の山頂が雲よりも高い位置にあることを示しており、標高3,776.24mという日本最高峰の高さを表現しています。四方(しほう)は「あらゆる方角」という意味で、周囲の山々を見下ろす様子を描写しています。hoikunohikidashi+1
「かみなりさまを下にきく」という表現は、雷雲よりも高い位置に山頂があることを意味します。実際に富士山の山頂付近では、眼下に雷が発生する様子を見ることができます。
2番では、富士山を人に見立てた擬人化表現が使われています。「からだに雪の着物着て」は雪化粧をした富士山の姿を着物に例えており、「霞のすそを遠く曳く」は山裾に広がる霞を着物の裾に見立てた美しい表現です。つまり富士山全体を優雅な人物に例えているということですね。hoikunohikidashi+1
保育現場では「四方(しほう)」や「霞(かすみ)」など子どもたちには聞き慣れない言葉も登場するため、写真などを用いて意味をていねいに説明すると、子どもたちもイメージをふくらませながら楽しんで歌えます。
ふじの山を保育で活用する年齢別の方法
「ふじの山」は対象年齢によって活用方法を変えることで、0歳児から5歳児まで幅広く楽しめる歌です。
3歳未満児(0〜2歳児)
この年齢では、歌詞の意味を深く理解させるよりも、ゆったりとしたメロディーに触れることを重視します。保育者が優しく歌いかけながら、子どもを抱っこして揺らしたり、膝の上で軽くリズムを取ったりすることで、音楽の心地よさを感じられます。富士山の写真や絵を見せながら歌うと視覚的な刺激にもなります。
3歳児(年少)
写真や絵本を使いながら、富士山の姿を具体的にイメージできるようにします。「雲の上」「雪の着物」などの言葉に合わせて、簡単な身振り手振りを加えると楽しめます。「高い」「大きい」といった基本的な概念を富士山という具体例で学べるのが特徴です。
4〜5歳児(年中・年長)
歌詞の意味を理解し、日本の文化や自然の美しさを感じられる年齢です。「四方」「霞」などの難しい言葉も、具体的な説明とともに理解できるようになります。手話うたやペープサートなど、より複雑な表現活動に発展させることも可能です。recrea+3
発達段階に応じた活用が基本です。
ふじの山のペープサート・シアター活用法
ペープサートを使った「ふじの山」の実践は、視覚的に歌の世界を表現できる効果的な方法です。
基本的な作り方
画用紙で富士山の形を作り、1番の歌詞に合わせて「雲」「雷」「周囲の山々」のパーツを、2番に合わせて「青空」「雪」「霞」のパーツを用意します。割り箸や竹製の丸割り箸に貼り付け、ラミネート加工をすると長持ちします。材料は百均で揃えられるので、コストも抑えられます。
演じ方のポイント
歌に合わせて各パーツを動かします。1番では富士山を中心に配置し、周囲に雲や山のパーツを富士山より低い位置に置くことで「見おろして」の意味を視覚化できます。2番では富士山に雪のパーツを重ね、裾に霞のパーツをゆらゆらと動かすことで「遠く曳く」様子を表現します。
活動の発展
ペープサートを見せた後、子どもたちと一緒に富士山の絵を描いたり、折り紙で富士山を作ったりする制作活動に繋げると効果的です。季節に合わせて富士山の様子を変える(春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪)アレンジも楽しめます。
アレンジは無限大です。
ふじの山を手話うたで楽しむ方法
手話うたは、聴覚だけでなく視覚と身体表現を組み合わせた活動として保育現場で人気があります。
「ふじの山」の手話うたは、理解しやすく親しみやすい手話サインが特徴で、振りつきのうたのように気軽に楽しく取り組めると好評です。手話うたパフォーマーのふうちゃん(藤岡扶美)による動画や書籍が参考になります。
参考)手話で歌う「ふじの山」
基本的な手話の動き
「あたまを雲の上に出し」では、両手を頭の上に持ち上げて雲を表現します。「四方の山を見おろして」では、手を水平に広げて周囲を示す動作をします。「からだに雪の着物着て」では、体の前で着物を羽織るような仕草をします。
保育での活用場面
朝の会や帰りの会での歌の時間、1月の季節の歌として取り入れるのが一般的です。手話は3歳児以上から段階的に導入すると効果的で、最初は保育者が見本を見せながら、徐々に子どもたちも一緒に動かせるようにします。
手話うたは表現力を育てます。
手話を通じて聴覚に障害のある方とのコミュニケーションの大切さも学べるため、インクルーシブ保育の観点からも価値があります。絵本の読み聞かせと組み合わせて「てのひらえほん」として活用する方法もあります。
ふじの山を1月の保育で取り入れる理由
「ふじの山」は1月の保育で特によく歌われる季節の歌です。
1月は新年を迎え、日本の伝統文化や自然を意識する季節です。富士山は日本の象徴的な山であり、初日の出や年賀状のデザインなどでも頻繁に登場するため、子どもたちにとって身近な存在になります。冬の富士山は雪をかぶった美しい姿を見せるため、歌詞の「からだに雪の着物着て」という表現が実際の風景と重なりやすいのも理由の一つです。
季節感を楽しむ工夫
写真や絵本で実際の富士山の姿を見せながら歌うと、子どもたちのイメージがより豊かになります。また、お正月遊びや伝統的な日本文化の紹介と組み合わせることで、総合的な学びに繋がります。
他の冬の歌との組み合わせ
「雪」「たき火」「こたつ」など、他の冬の歌と一緒に歌うことで、季節のテーマをより深く感じられます。「ゆき」では雪だるまを作る動作を、「たき火」では火を囲む動作を取り入れると、体で季節を表現できます。
季節の歌は文化理解に繋がります。
ふじの山の独自アレンジと保育の工夫
「ふじの山」は伝統的な唱歌ですが、現代の保育では様々な独自アレンジが可能です。
リトミック的アプローチ
歌詞に合わせて体を動かすリトミック活動に発展させられます。「あたまを雲の上に出し」で背伸びをして体を伸ばす、「見おろして」でしゃがむ、「そびえ立ち」で再び立ち上がるなど、高低の動きを体で表現できます。これにより空間認識や身体コントロールの力が育ちます。
多文化保育への展開
日本に住む外国籍の子どもたちにとって、「ふじの山」は日本文化を知る良い機会になります。富士山の写真と一緒に各国の有名な山(エベレスト、キリマンジャロなど)の写真も見せることで、世界の多様性を学べます。「あなたの国にはどんな山がありますか?」と問いかけることで、文化の違いと共通点に気づけます。
ICT活用
タブレットやスマートフォンで富士山のライブカメラ映像を見せることで、リアルタイムの富士山の姿を確認できます。天気による見え方の違いや、時間による光の変化を観察することで、自然への関心が高まります。
制作活動との連携
歌った後に、青い画用紙に白い絵の具で富士山を描く、折り紙で立体的な富士山を作るなどの制作活動に繋げられます。完成した作品を保育室に飾ることで、1月の季節感を演出できます。
独自の工夫で活動が広がります。
地域によっては、実際に富士山が見える場所から観察する「富士山探し」の活動も可能です。「今日の富士山は雪をかぶっているかな?」「霞がかかっているかな?」と歌詞と実際の景色を照らし合わせることで、観察力と言語能力が同時に育ちます。
保育現場での「ふじの山」活用は、単なる歌唱活動に留まらず、日本文化の理解、自然観察、身体表現、制作活動など、多様な学びに発展させられる可能性を持っています。子どもたちの発達段階や興味に合わせて、柔軟にアレンジしながら取り入れてみてください。

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