どんぐりころころの歌詞は怖い?
どんぐりころころは、日本の童謡であり、青木存義が作詞し、梁田貞が作曲しました。
歌詞の中で、どんぐりが池に落ちる様子が描かれています。
作詞者の青木存義は、自身の幼少期の経験を元に歌詞を書いたそうです。青木存義は宮城県松島町の大地主の息子として育ち、広い屋敷にはどんぐりのなるナラの木と大きな池があったところから、なにかヒントを得たのかも知れません。
歌詞の結末は明確に描かれておらず、想像力に委ねられています。
歌詞には一部「怖い」と感じる人もいるが、青木存義が子どもたちの心を気遣う大人の優しい気持ちが込められていると考えます。どんぐりやどじょうが擬人化されており、子どもたちの感性に訴える歌詞となっています。
ただ、同時に作品が作られた時代背景や子どもたちが抱える悲しみや不安が歌詞に表現されているという意見もあります。
どんぐりが幼い子ども自身を表していると考えると、自分ではどうにもできない世界を見せつけられる恐ろしさや、作品終盤でどんぐりが山に戻されないことに対して不安や怖さを感じる人もいるようです。
どんぐりころころの3番の歌詞
作曲家の岩河三郎が制作した「幻の3番」も存在します。
幻の3番は、1986年に制作され、子りすがどんぐりを山へ連れ帰る展開が描かれている。
3番によって、いったん物語を完結させるという意図があったのかも知れません。
「どんぐりどうなっちゃったのぉおお?」と不安になる子どもが予想外に多かったのかな。
たぶん、秋をイメージしてちょっと寂しい感じの要素も入れようかな、というはずが、予想外に子どもの心に響いたのかも。
それはともかく、今では「どんぐりころころ」は日本の秋を楽しませる名曲として知られているので、ある程度は成功と言えるんじゃないでしょうか。