チューリップの歌の歌詞
さいた さいた
チューリップのはなが
ならんだ ならんだ
あか しろ きいろ
どのはな みても
きれいだな
さいた さいた
チューリップのはなが
ならんだ ならんだ
あか しろ きいろ
どのはな みても
きれいだな
「チューリップ」は日本の童謡で、近藤宮子と井上武士によって作詞・作曲されました。歌い出しは「さいた さいた チューリップのはなが ならんだ ならんだ あか しろ きいろ」で、赤、白、黄色のチューリップの花が咲き並ぶ様子を歌っています。
メロディーも歌詞もシンプルで覚えやすいので、子供から大人まで幅広く親しまれている童謡の一つです。春になるとよく歌われ、チューリップの花と共に日本の春の風物詩となっています。
チューリップの作曲者
作曲は井上武士さん。
井上武士さんは自身の作曲集の前書きで、「チューリップ」が代表作であると記しています。息子が描いたチューリップの絵にインスピレーションを得て作曲したそうです。多くの人は曲を知っていても、作曲者の井上さんのことまでは深く知らないかもしれません。
前橋市出身の著名な作曲家
井上武士さんは群馬県前橋市の出身です。前橋市には「チューリップ」の童謡碑が建てられており、地元が誇る著名な作曲家として知られています。
地域再発見 井上 武士 童謡碑/前橋市チューリップの作詞者
作詞は近藤宮子さんによるものです。
近藤宮子さんは1907年生まれの唱歌作詞家で、東京都世田谷区に住んでいました。1932年(昭和7年)に『ヱホンシヤウカ ナツノマキ』で初出されましたが、当時は作詞者・作曲者が公表されませんでした。
実は、チューリップの歌、作詞者・作曲者が公表されなかったことが、後に著作権をめぐる裁判に発展しました。その結果、近藤宮子さんの作詞であることが認められました。
近藤宮子さんは「なにごとにも良いところがあるものです」という前向きな考えを持っていて、その思いを「チューリップ」の歌詞に込めたと言われています。
「チューリップ」は平和と多様性のメッセージを持つ歌としても知られています。2015年には国際協力NGOがイラクの子供たちに歌を届ける活動をしました。