あんたがたどこさ歌詞の意味と保育で使える遊び方まとめ

あんたがたどこさ歌詞の意味と保育活用ガイド

この歌を「子どもの遊び歌」として保育に使っている保育士は多いですが、歌詞に戊辰戦争の暗号が隠されていたと知ったら、子どもへの伝え方が変わるかもしれません。

あんたがたどこさ 歌詞の意味と保育活用ポイント3選
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歌詞の基本的な意味

「肥後さ→熊本さ→船場さ」と続く問答歌。たぬきを猟師が撃って煮て焼いて食べる、というストーリーが歌われています。

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隠された歴史的な意味

「たぬき=徳川家康」「猟師=新政府軍」という解釈があり、戊辰戦争(1868年)を歌に隠したとも言われています。

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保育で使う際のねらい

2〜5歳児を対象に、リズム感・バランス感覚・達成感を育てる遊びとして活用できます。ボール遊び・室内手遊びと多様に展開できます。

あんたがたどこさの歌詞全文と言葉の意味を解説

 

「あんたがたどこさ」は、正式名称を「肥後手まり唄(ひごてまりうた)」といい、熊本県を舞台とする問答歌(もんどうか)です。 問答歌とは、問いかけと答えが交互に繰り返される形式の歌のことで、複数の子どもが掛け合いながら楽しめる構造になっています。jpnculture+1

歌詞の意味は以下の通りです。

参考)「あんたがたどこさ」の歌詞全文とその意味とは?実は怖い歌だっ…

歌詞 意味
あんたがたどこさ あなたたちはどこの人ですか?
肥後さ 肥後の国(現在の熊本県)です
熊本さ 熊本藩です
船場さ 船場(熊本城近くの地名)です
船場山にはたぬきがおってさ 船場山というところにたぬきがいます
猟師が鉄砲で撃ってさ 猟師がたぬきを鉄砲で撃ちます
煮てさ焼いてさ食ってさ たぬきを煮て・焼いて・食べます
木の葉でちょいとかぶせ 食べた後の骨などを木の葉で隠します

「船場山」とは、熊本城の堀に沿った土塁(敵の侵入を防ぐために積み上げた土の塀)のことだとされています。 この土塁付近にたぬきが出没したことが、歌の背景にあると考えられています。

意外ですね。「せんば」という言葉ひとつで、熊本説と埼玉・川越説の2つの発祥地が長年争われてきたのですから。

参考)あんたがたどこさ 歌詞の意味 熊本 船場山 仙波山 埼玉県川…

あんたがたどこさ歌詞が「怖い」と言われる3つの理由

この歌が「実は怖い」と言われる理由は、複数の解釈が存在するからです。 保育士として歌の背景を知っておくと、保護者への説明にも役立ちます。

参考)あんたがたどこさの意味は怖い?歌詞に隠れた都市伝説を検証

🔍 怖いとされる主な解釈3つ

  • 戊辰戦争暗号説:「たぬき=徳川家康(狡猾なたぬき親父)」「猟師=新政府軍(薩長連合)」として、1868年の倒幕を歌に隠したという説。「煮てさ焼いてさ食ってさ」は幕府を徹底的に壊滅するという意志を表し、「木の葉でかぶせ」は戦争の蛮行を言葉で覆い隠すという意味だと解釈されています

    参考)あんたがたどこさの意味が怖い?都市伝説だけどとても真実味のあ…

  • 人身売買説江戸時代の飢饉で全国各地の遊郭に売られた少女たちが、お互いの出身地を問答している場面という解釈。「どこさ?肥後さ」の繰り返しは、二度と帰れない故郷への絶望感を表すともいわれています
  • 食人説:飢饉で食糧難となった際、亡くなった子どもを親が食べる場面を歌ったという、最も衝撃的な解釈。「煮てさ焼いてさ食ってさ、木の葉でちょいとかぶせ」がその証拠として挙げられることがあります

これらはいずれも確証のある事実ではなく、都市伝説や民俗学的解釈の範囲です。 ただし、作者不明で江戸時代後半〜幕末ごろに生まれたとされるこの歌に、当時の世相が反映されていても不思議ではありません。notecrux+1

歌詞の背景を知ること自体は、保育士としての文化的素養を深めるうえで大切なことです。

あんたがたどこさの保育でのねらいと対象年齢

この遊びの対象年齢は2歳〜5歳児とされており、発達段階に合わせてアレンジしながら使えます。 単純にボールをつくだけでなく、以下のような発達上のねらいが含まれています。

🎯 保育でのねらい(遊びのポイント)

  • バランス感覚の育成:「さ」のタイミングで片足を上げる動作が、全身のバランス力を鍛えます
  • リズム感の習得:歌詞のリズムに合わせて体を動かすことで、音楽と動作の協調性が育ちます
  • 達成感と粘り強さ:成功するまで何度も繰り返すことで、やり遂げる力を養います
  • コミュニケーション力:2人組・グループで遊ぶバリエーションでは、相手に合わせる協調性が育ちます

わらべ歌全般には「ことばの意味を体得する」「安心感の提供」「運動機能の向上」など6つの機能があると研究でも指摘されています。 とくに発達障害のある子どもへの療育場面でも、わらべ歌は高い有効性が報告されています。

参考)発達障害のある子に『わらべ歌』を取り入れる目的・方法を解説|…

これは使えそうです。ボールなしでも、手拍子や「さ」でハイタッチするだけで、室内でも十分に楽しめます。

あんたがたどこさの遊び方3パターンとアレンジ方法

遊び方は大きく分けて3パターンあります。 子どもの年齢や場所に応じて使い分けましょう。

① ボールを使ったまりつき遊び(定番)

歌に合わせてボールを地面にバウンドさせ、「さ」が来るたびにボールの下を足でくぐらせます。 最後の「ちょいとかぶせ」でボールを高く弾ませ、背面キャッチできたら成功です。難易度が高めなので、最初は「前でキャッチできたら成功」とルールを緩くするのがポイントです。

② 地面に輪を書いて遊ぶ方法(屋外向け)

地面に縦横2つずつ、計4つの円を書きます。 「さ」が来るたびに前後に移動し、最後の「せ」で両足で左右の円を踏めれば成功です。道具がなくても地面にチョークで書くだけで遊べます。

③ 室内でできる手遊び版

2人で向き合い、歌詞に合わせて手拍子、「さ」のタイミングで両手をハイタッチします。 ボールも広い場所も不要なため、梅雨の時期や雨天時の室内保育にも活用できます。

アレンジ例として、慣れてきたらスピードを上げて競う、3人以上でリレー形式にするなどの発展版もあります。

あんたがたどこさの遊び方のイラスト解説(保育IS)。

あんたがたどこさを保育士が子どもに伝えるときの独自ポイント

歌詞の意味や都市伝説を、子どもにどう伝えるかは保育士の腕の見せどころです。 「怖い話」として伝えるのではなく、「昔の人が作ったなぞなぞみたいな歌だよ」というフレームで伝えると、子どもの知的好奇心が引き出しやすくなります。

参考)あんたがたどこさの歌詞の意味が怖いとされる全理由を徹底解説

具体的には、以下のような声かけが有効です。

  • 「この歌のたぬきは本当のたぬきじゃないかもしれない。どんな人だと思う?」
  • 「昔の人はなぜ木の葉で隠したんだろうね?」
  • 「肥後ってどこか地図で調べてみよう」

このように「問いかけ」を入れることで、歌の遊びが地理・歴史・想像力につながる学びの機会になります。 わらべ歌は、子どもが「なぜ?」と感じる本能と非常に相性が良い素材です。

また、5歳児クラスでは「熊本はどんな場所?」「昔と今では地名が変わることがある」と発展させると、社会認識の芽を育てることにもつながります。

歌詞の背景を知っている保育士と知らない保育士とでは、子どもへの言葉かけの質に大きな差が生まれます。それが最終的に、子どもの「学びへの姿勢」を決定する要因の一つになります。

発達障害の子へのわらべ歌活用について(保育IS)。

発達障害のある子に『わらべ歌』を取り入れる目的・方法|保育IS

あんた売れないわよ!