織姫と彦星伝説 有名な七夕カップルストーリー

織姫の彦星伝説

織姫の彦星伝説のあらすじ

七夕伝説は中国から伝わった物語で、織姫と彦星という二人の悲恋を描いています。

織姫と彦星の出会い

天の神様の娘である織姫は、裁縫の仕事に熱心に取り組んでいました。その姿を見た神様は、織姫に見合う婿として牛飼いの彦星を選びます。二人は結ばれ幸せな日々を送りますが、仕事を怠けるようになってしまいました。

二人の別離

怒った神様は織姫と彦星を天の川の両岸に引き離してしまいます。悲しみにくれる二人を見て、神様は条件付きで年に一度だけ会うことを許しました。

七夕の日の再会

それ以来、二人は7月7日の夜だけ天の川に架かる橋を渡って会うことができるようになりました。これが七夕伝説のあらすじです。

七夕伝説の由来は、中国の乞巧奠(きっこうでん)という風習にあるとされています。 また星座の観点から見ると、織姫はこと座のベガ、彦星はわし座のアルタイルを指しており、夏の夜空でこの二つの星の間に天の川が見えます。

以上が七夕伝説の概要です。切ない悲恋物語でありながら、年に一度の再会を許されるロマンチックな伝説として古くから親しまれてきました。

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ぶっちゃけ!織姫の彦星伝説

(天の神様)
「おーい、織姫!お前はいつも働きすぎだぞ。たまには息抜きも必要だ。」

(織姫)
「でも神様、私は機織り(はたおり)が大好きなんです。休んでいる暇なんてないですよ。」

(天の神様)
「そう言うな。よし、牛飼いの彦星という男を紹介しよう。きっと気が合うはずだ。」

(織姫と彦星、出会って意気投合)
「わぁ、彦星さん、素敵!」
「織姫さんこそ、美しいですね。」

(天の神様)
「おめでとう!じゃあ二人とも、これからは仲良く暮らすんだぞ。」

(…しかし、織姫と彦星は仲良くなりすぎて、仕事をさぼるように)
「ねぇ彦星さん、今日も一緒に遊ぼうよ~。」
「織姫さんとなら、どこへでも行きますよ!」

(怒った天の神様が二人を引き離す)
「こらーっ!遊びすぎだろ!罰として二人は天の川の反対側に離れて暮らすのだ!」

(悲しむ織姫と彦星)
「ひぇぇ~ん、彦星さんに会えない~」
「織姫さ~ん、寂しいよ~」

(根負けした天の神様)
「はぁ…わかったよ。一生懸命働くなら、年に一度だけ会ってもいいぞ。」

(喜ぶ二人)
「やったー!七夕の日が楽しみだね!」
「織姫さん、その日まで頑張ろうね!」

…というわけで、二人は七夕にだけ天の川で会えるようになったんだって。
でも油断は禁物だよ。サボると天の神様に怒られちゃうからね!

なぜ七夕は7月7日なの?

七夕が7月7日に行われるようになった理由は複数あります。

中国の伝説の影響
中国では古くから7月7日の夜に、織姫(織女星)と彦星(牽牛星)が天の川を渡って年に一度だけ会えるという伝説がありました。この伝説が日本に伝わり、七夕の日付の由来になったと考えられています。

日本古来の棚機(たなばた)の風習
日本では古くから旧暦7月7日に、機織りの乙女が神様に捧げる着物を織る「棚機」という行事が行われていました。この風習が中国伝来の七夕と習合し、7月7日が定着したとされます。

星の見え方
旧暦7月7日は新暦では8月上旬にあたり、梅雨が明けて星がよく見える時期です。牽牛星と織女星が最も輝いて見える日とされ、七夕の日取りに影響したと考えられています。

五節句のひとつ
七夕は五節句のひとつとして江戸時代に庶民の間に広まりました。五節句は1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日と奇数月の奇数日に設定されており、七夕もこれに倣ったのです。

このように諸説ありますが、中国と日本双方の伝統行事が融合し、季節的にも星祭りに相応しい時期であったことから、7月7日が七夕の日として定着したと言えるでしょう。