ご飯の歌 歌詞を保育で活かす食育と手遊びの活用術

ご飯の歌 歌詞を保育に活かす食育と手遊びの完全活用術

ご飯の歌の歌詞をただ歌うだけでは、偏食の子どもへの効果が半分も出ていません。

この記事でわかること
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代表的なご飯の歌の歌詞と特徴

「おべんとうばこのうた」「ごはんだごはんだ」「食育のうた いただきます」など、保育で使われる定番曲の歌詞の内容・由来・保育現場での特徴を整理します。

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年齢別おすすめ曲と歌詞の選び方

0歳〜5歳の発達段階に合わせて、どの歌詞のご飯の歌を選べばよいかを解説。給食前の導入効果が最大になる組み合わせも紹介します。

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著作権と替え歌の注意点

ご飯の歌の歌詞を印刷・替え歌・SNS投稿する際に保育士が知っておくべき著作権の基礎と、現場での正しい対応方法をわかりやすく整理します。


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ご飯の歌 歌詞の定番3曲:種類と特徴を整理

 

保育現場で「ご飯の歌」と呼ばれる曲には、実は複数の種類があります。歌詞の内容も目的も少しずつ異なるため、場面に応じて使い分けることが大切です。ここでは特に保育士に人気の3曲をまとめます。

🍱 おべんとうばこのうた

「これっくらいの おべんとうばこに」で始まる手遊び歌で、作詞:香山美子・作曲:小森昭宏のバージョンが1978年にシングルリリースされ、現在の形として広まりました。歌詞にはおにぎりのほか、ショウガ・ゴマ・ニンジン・シイタケ・ゴボウ・レンコン・フキなど10種類近い食材が登場します。一回の歌で10種もの食材名に自然に触れられる点が、食育ツールとして優れています。実は歌詞のルーツは「わらべうた」にあり、作詞・作曲者が不詳の民間伝承の曲です。のちに香山美子と小森昭宏が補作詞・補作曲する形で現在の版になりました。「おにぎりおにぎり」が正しく「おにぎりを握り」ではないこと、「ごまふりかけて」が正しいことを作詞者の香山美子がホームページで公式に説明しています。歌詞についての誤解が広まりやすい曲なので、覚えておくと安心です。

🎵 ごはんだごはんだ さぁ食べよう

「ごはんだごはんだ さぁ食べよう」で始まるキャンプソング・レクソングです。メロディーはアメリカ民謡線路は続くよどこまでも」の替え歌で、おいしいご飯への感謝と喜びを明るく歌い上げます。歌詞は食事前バージョンと食事後バージョンがあり、「残さず食べたよ 感謝して みんなで楽しく 片付けよう」と続く食後版は、食事のマナー指導と組み合わせやすいのが特徴です。作詞者については「JASRAC」のデータベースに「訳詞:深尾須磨子」の表記が1件見つかっているものの、歌い出しの「ごはんだごはんだ さぁ食べよう」のルーツは現在も完全には明らかになっていません。一説では東京YMCA関連のキャンプソングを多数作った冨岡正男が作詞者とする記録もありますが、詳細は不明です。こういった背景は意外ですね。

🌟 食育のうた「いただきます」(弓削田健介)

合唱作曲家・弓削田健介が内閣府主催の食育推進全国大会をきっかけに作った食育ソングです。歌詞は3番構成で、1番は朝ごはんへの感謝、2番は給食と関わる人々(パパ・ママ・給食の先生・農家・漁師)への感謝、3番は命への感謝へと段階的に深まっていきます。「ご飯にみそしる、卵焼き」という具体的な食材が1番の歌詞に登場するため、子どもが日常の食事と歌を結びつけやすい構成になっています。2020年から小学校4年生の音楽教科書(教育芸術社)にも楽曲が掲載されている作曲家の作品というのも、信頼性の高さの証拠です。つまり、食育の観点で選ぶならこの曲が基本です。

食育の歌「いただきます」の歌詞と制作背景 | 弓削田健介公式サイト
「ごはんだごはんだ さぁ食べよう」の歌詞と研究 | 世界民謡・童謡・唱歌音楽館

ご飯の歌 歌詞を年齢別に選ぶ保育の実践ポイント

曲を選ぶ際に「なんとなく知っているから」という理由だけで決めると、子どもが楽しめないだけでなく、食育の効果が出にくくなります。年齢に合わせた選び方が原則です。

以下は発達段階を踏まえた目安表です。

年齢 おすすめのご飯の歌 歌詞の特徴・ポイント
0〜1歳 さかながはねて ゆったりしたテンポ、体への触れ合いと組み合わせやすい
1〜2歳 ミックスジュース くだもの名を繰り返す歌詞でまねっこしやすく語彙強化に効果的
2〜3歳 おべんとうばこのうた 食材名が豊富に登場、手指の動きも加わり食への関心を高める
3〜4歳 カレーライスのうた 調理の様子を体で表現できる歌詞、食材の組み合わせを楽しめる
4〜5歳 やきいもグーチーパー ゲーム性の高い歌詞、グループで盛り上がり地域の食文化にも触れる

「おべんとうばこのうた」は2歳以降から楽しめますが、歌詞に登場するゴボウやフキのような「現代の子どもには少々渋い食材」が入っているため、歌いながら「これは何の食べ物かな?」と問いかけることで語彙拡張と食材学習を同時にできます。はがきを横に並べた幅(約15cm)ほどの小さなお弁当箱という設定が、子どもの頭の中に具体的な絵を作りやすく、歌詞と現実の食事がつながりやすい構造になっています。

「やきいもグーチーパー」(作詞:阪田寛夫 / 作曲:山本直純)はじゃんけんのルールが理解できる4歳以降向きです。歌詞の「グー・チョキ・パー」がじゃんけんの動きと連動するため、5歳児クラスでグループ対抗形式にすると給食前の時間が一気に盛り上がります。食育と楽しさが両立するので、これは使えそうです。

0〜1歳向けは歌詞の複雑さより「声のトーン・テンポ・体への接触」が大切です。「さかながはねて」のような歌詞とふれあい動作が一体になった曲で、保育士との信頼関係を育みながら食への関心の土台を作ることが狙いです。歌詞の内容よりも、歌うときの表情と温かさが0歳児には直接届きます。歌い方が条件です。

ご飯の歌 歌詞を偏食対策に活かす3ステップの実践法

偏食のある子どもに「残さず食べなさい」と声をかけることは、かえって食への嫌悪感を強めるリスクがあります。歌を使った「間接的アプローチ」のほうが、長期的な偏食改善に有効です。

具体的な実践は、たった3ステップです。

  1. 給食前に、その日の献立に入っている食材が歌詞に登場するご飯の歌を1曲歌う
  2. 歌い終わったら「今日の給食にも出てくるよ、どこにあるか見つけてみよう」と一言だけ添える
  3. 給食中は「さっきの歌に出てきた〇〇だね」と自然に声をかける

この流れを踏むことで、子どもの視点が「嫌いな食べ物」から「知っているもの」に切り替わります。苦手な食材でも「名前を知っている・歌に出てきた」という親しみが、食卓での心理的ハードルをぐっと下げるのです。これがポイントです。

保育現場でのコラム(株式会社三共保健ハウス)でも「歌を歌うことで気持ちが盛り上がり、その楽しい状態で食事が始まると、苦手な食材の先入観を無理なく解消できる」と述べられています。さらに、繰り返し続けて歌うことで「自らのタイミングで食材を口にできるきっかけになる」とも記されています。つまり、即効性より継続性が鍵ということですね。

同じ曲を最低2週間続けて歌い続けることが重要です。子どもが歌詞を自分で口ずさむようになった段階で、その食材への親しみは確実に生まれています。1週間では効果を実感しにくいため、途中でやめてしまいがちですが、2週間が一つの目安として覚えておきましょう。「ごはんハンハン」という曲を子どもたちに聴かせ続けた実験でも、聴く前と後で食行動に変化が見られたという研究事例があります。

さらに一歩進めた応用として「色で分類する食材探しゲーム」があります。広島市の食育の歌「食べよう!」の歌詞のように「赤・黄・緑の三色食品群」という概念を取り入れた曲を歌いながら、給食のお皿の上の食材を三色に分けて探させるゲームです。歌詞に直接登場しない食材も「どの色に入るかな?」と問いかけることで、子どもが食材を主体的に観察するようになります。観察が始まると「食べる・食べない」の二択がゆるみ、まず「触れてみる・眺めてみる」という段階へと自然に移行します。偏食への効果が出るまでの流れが、だいぶ具体的になりましたね。

家庭への発信も食育です(歌編) | 株式会社三共保健ハウス(給食委託)
食育の歌「食べよう!」歌詞と解説 | 広島市食育推進会議

ご飯の歌 歌詞を給食ルーティンの「スイッチ」にする独自の設計術

検索上位の記事でよく紹介されるのは「歌詞の紹介」や「おすすめ曲一覧」ですが、現場で最も効果が出やすい活用法として、あまり語られていない視点があります。それは「ご飯の歌の歌詞を、給食準備という生活習慣のスタートスイッチ(トリガー)として設計する」方法です。

子どもは「言葉で説明される指示」より「聞き覚えたメロディー」のほうに素直に反応することがあります。「手を洗ってください」と口頭で言うより、特定のメロディーが流れた瞬間に体が動く状態を作る方が、保育士の声がけ回数を大幅に減らせるのです。行動科学で言う「条件反射的な行動ルーティン」の形成です。

具体的には次の「3曲ルール」として設計します。

🎵 第1の歌(30秒以内・シンプルな歌詞):活動開始の合図として使います。「手をあらいましょ」などの歌詞が「今から給食の準備を始める時間」というシグナルになります。

🥦 第2の歌(1〜2分・食材が出てくる歌詞のご飯の歌):その日の給食に入っている食材が登場するご飯の歌を選びます。「おべんとうばこのうた」「カレーライスのうた」など、歌詞の中の食材名で食事への期待感を引き出します。

🙏 第3の歌(定型の「いただきますの歌」):全員が席に揃い、姿勢を整えて感謝のあいさつへ移行するための切り替えシグナルです。食前のあいさつを「音楽が鳴ったら席に着く」という流れで習慣化できます。

この3曲セットを2〜3週間固定して続けると、子どもは歌の始まりを聴いただけで次の行動へ自然に移れるようになります。これは意外ですね。厚生労働省「楽しく食べる子どもに〜保育所における食育に関する指針〜」でも、食欲は生活全体の充実の中で育まれると述べられており、日常の流れの中に食育を組み込む重要性が示されています。この3曲ルールはまさにその精神と合致しています。

さらに、おたよりや連絡帳に「今月の食育の歌:〇〇(曲名)」と一行添えるだけで、保護者が家庭でも同じ歌を取り入れられるようになります。園で形成した「歌→食事の準備」という条件反射が家庭でも再現されれば、食育の効果は何倍にも広がります。全職員で同じ曲を共有し、担当が変わっても同じ歌を使うようにルール化することが、クラスの食育の質を安定させる条件です。

楽しく食べる子どもに〜保育所における食育に関する指針〜(PDF) | 厚生労働省

ご飯の歌 歌詞と著作権:保育士が知っておくべき3つのポイント

「子どもと教室で歌うだけだから著作権は関係ない」と考えている保育士は多いですが、これは状況によって正確ではありません。著作権の問題が発生するケースと、そうでないケースをきちんと区別することが大切です。

まず結論として、通常の保育活動の中で子どもと一緒に歌うことは問題ありません。著作権法第38条により、営利目的でなく入場料も取らない場で演奏・歌唱することは許諾なく行えます。日常の給食前の手遊び歌はこのケースに当たります。これは安心ですね。

ただし、次の3つのケースは注意が必要です。

⚠️ 歌詞を印刷して配布する場合:著作権保護期間内の歌詞を無断でプリントして保護者に配布するのは「複製権」の侵害になります。保護期間は作者の死後70年です。「やきいもグーチーパー」は作詞:阪田寛夫(1934〜2004年)、作曲:山本直純(1932〜2002年)のため、2026年時点ではまだ保護期間内です。

⚠️ 替え歌を使う場合:元の歌詞を改変する替え歌は、著作者の「同一性保持権」を侵害するリスクがあります。保育で替え歌を使いたい場合は、著作権者への許諾確認か、著作権フリーの楽曲を選ぶという2択が現実的な対応です。一方、「ごはんだごはんだ さぁ食べよう」のように作詞者が不詳でJASRACデータベースでもパブリックドメイン(P.D.)扱いになっている曲は、替え歌の自由度が高くなります。曲ごとに異なるのが実情です。

⚠️ 動画をSNS・YouTubeに投稿する場合:JASRACなどが管理している楽曲は、プラットフォームがJASRACと包括契約を結んでいれば投稿できますが、管理外の楽曲は個別に許諾が必要です。保育の様子を撮影した動画をSNSに上げる際は、BGMや歌われている曲の管理状況を事前に確認することが条件です。

「おべんとうばこのうた」は作詞・作曲者不詳のわらべうたが原曲ですが、現在広く知られているバージョンは香山美子(補作詞)と小森昭宏(補作曲)の版です。JASRACが著作権を管理しているため、商業的な利用や印刷物への歌詞の全文掲載には注意が必要です。保育の現場での歌唱自体は問題ありません。歌詞の「使い方の場面」ごとに判断することが基本です。

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