かき氷の歌・手遊びを保育で使いこなすための全ガイド
かき氷の手遊びをSNSに投稿したら、1000万円以下の罰金リスクがあなたに届くかもしれません。
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かき氷の歌・手遊びの種類と代表曲の歌詞
「かき氷の手遊び」とひと口に言っても、現場で使われているバリエーションはいくつかあります。代表的なのは、荒巻シャケ・平井敬人・キッズプランナーによる「ガリガリかきごおり」と、スタジオぼくときみ。(しょうおにいさん・けいちゃん)が手がけた「ゴリゴリかきごおり」の2曲です。どちらも2歳児から5歳児まで対象としており、夏の保育現場で広く親しまれています。
「ガリガリかきごおり」は、「ガリガリ〜」「シロップかけて〜」「ベーッ!」など、五感に訴える擬音語と色の変化が特徴的な手遊び歌です。イチゴ・メロン・レモン・ブルーハワイなど、シロップの種類を変えながら繰り返し遊べる構成になっています。
「ゴリゴリかきごおり」の歌詞はこちらです。
| バース | 歌詞の流れ |
|---|---|
| 1番 | ぼくのかきごおり/おいしくつくろう かきごおり/ゴリゴリゴリゴリ〜/いっただっきまーす!/シャリシャリ〜 あたまがキーン! |
| 2番 | ねずみさんのかきごおり(小さく削る)/…あたまがチュー! |
| 3番 | ぞうさんのかきごおり(大きく削る)/…あたまがパオーン! |
各バースで「ねずみさん」「ぞうさん」と動物を変えながら、氷を削るスピードと器の大きさを変えていくのが楽しさのポイントです。これは意外ですね。動物の鳴き声でオチをつける仕掛けが、子どもたちの大きな笑いを引き出します。
また、「かわいいかくれんぼ」の替え歌バージョン(ひろみ先生の手遊び)では、氷の山を作り、そこにシロップの雨を降らせるイメージで体を動かします。最後に「とけちゃった!」とへたり込む動作が子どもたちに大受けです。どの曲を選ぶかは、子どもたちの年齢や歌いやすさに応じて決めるのが原則です。
参考:ガリガリかきごおりの振り付きの詳細はほいくnoteで確認できます。
ほいくnote「ガリガリかきごおり」振り付き動画・年齢別ねらい解説
かき氷の手遊び・振り付けのポイントと見せ方
手遊びの上手な見せ方は、動作のメリハリにあります。「ガリガリ(削る)」の場面は力強く腕全体を動かし、「シロップかけて〜」の場面はふんわりと腕を広げて流れるように見せる、この緩急が子どもたちの視線を引きつける最大のコツです。保育者が本当に楽しそうに演じることが条件です。
子どもが自然に引き込まれる振り付けのポイントを整理すると、以下のように考えられます。
- 🖐️ 「ゴリゴリ」部分:両手のひらを向かい合わせにして擦る動作を大げさに。肩ごとグルグル動かすと見栄えが増します。
- 🍓 「シロップかける」部分:片手を高く上げ、さらさらと流すように手首をひらひらさせます。「いちごにしようかな?」と声かけをすると子どもが集中します。
- 😋 「いただきます!」部分:大きく口を開けてパクっとする動作はオーバーに。表情豊かに演じるだけで子どもの笑い声が起きます。
- 🥶 「あたまがキーン!」部分:両手で頭を抱えてよろよろするのが定番。ここは保育者のアドリブが活きる場面です。
ぼくときみ。のアドバイスでは、「ゴリゴリ削る前の合図は『せーの!』や『さんはい!』と元気よく」と紹介されています。先生の元気さと子どもたちのノリは比例します。シロップのバリエーション(メロン・レモン・ブルーハワイなど)を子どもたちに選ばせると、自己表現の機会にもなり、参加感が増します。これは使えそうです。
動物バリエーションを使う場合は、「ありさん→ねずみさん→ぞうさん→かいじゅう」と段階的に大きくしていくと、「次はどれだ?」というワクワク感が連続して生まれます。5歳児クラスなら、子ども同士でリクエストを出し合うかたちにすると、より活発なやりとりにつながります。
参考:「ゴリゴリかきごおり」のアレンジ方法と遊び方の工夫はぼくときみ。の公式サイトで詳しく紹介されています。
ぼくときみ。公式「ゴリゴリかきごおり」アレンジと遊び方ガイド
かき氷の手遊び・年齢別のねらいと導入のタイミング
かき氷の手遊び歌は、2歳児から5歳児まで幅広く活用できます。ただし、各年齢で「何をねらいにするか」を明確にしておくと、指導案にも活かしやすくなります。年齢によってねらいが大きく変わる点が特徴です。
| 年齢 | 主なねらい | 導入のコツ |
|---|---|---|
| 2歳児 | 擬音語に合わせた手の動きの模倣・模倣意欲の育成 | 保育者がゆっくり動作を見せて「まねっこしてみようね」と誘導 |
| 3歳児 | リズムに合わせて歌と動作を一致させる・語彙の拡大 | 「今日はかきごおりを作るよ!いちご?メロン?」と味の話で盛り上げる |
| 4歳児 | 味や色を想像しながら表現遊びに発展・想像力とコミュニケーション力 | かき氷の写真や絵を見せて「どんな味を作ろう?」と展開を予感させる |
| 5歳児 | 自分で選んで演じる自己表現・友達とのペア活動 | 「アイス屋さんになってみよう」とごっこ遊びと連動させる |
大阪芸術大学の研究論文「保育における手遊びの効果」では、手遊びが言葉の発達・数の理解・旋律やリズムの記憶に寄与することが示されています。特に、歌と動作が一体化した手遊びは、脳の複数の領域を同時に使うため、認知機能の発達に好影響を与えるとされています。つまり、かき氷の手遊びは「楽しい」だけでなく、発達を多面的に支援するものです。
また、梅花短期大学が2歳児クラスを対象に行った研究では、「課題に関連した手遊びを導入に用いた場合、子どもの集中力が有意に高まった」という結果が報告されています。たとえば、夏の食育活動の前にかき氷の手遊びをはさむことで、子どもたちの注意がスムーズに切り替わることが期待できます。導入として使うなら問題ありません。
導入のタイミングとしては、食育活動の前・夏祭りの出し物の前・7月の誕生日会の前などが効果的です。保育士がスムーズに活動へ誘導できる「活動の切り替えスイッチ」としての機能も持っています。
かき氷の手遊びを食育・季節感と組み合わせる保育アイデア
かき氷の手遊びは、歌だけで終わらせるのがもったいない素材です。食育・製作・言語活動と連携させることで、1つの手遊びから保育の幅が大きく広がります。これは使えそうです。
食育との連携で特に効果的なのは、手遊びの後にかき氷の実物(または製作物)を見せながら「シロップはどこから来るの?」「いちごはどんな色?」と展開する方法です。3〜5歳児クラスでは、シロップの色と使う食材を結びつける言語活動として発展させることができます。
製作活動との連携では、以下のアイデアが保育現場で人気です。
- 🎨 ティッシュ&ワタを使った立体かき氷製作:白いワタを器に盛り付け、絵の具でシロップに見立てた色水を垂らす活動。感触遊びと造形遊びが同時に楽しめます。
- 🖍️ スタンプでシロップ表現:スポンジや綿棒でシロップの「しゅ〜っ」とかかる感じを表現する製作活動。手遊びの動作と製作が連動します。
- 📖 スケッチブックシアターとの組み合わせ:手遊びの後に、かき氷の絵を見せながら「何味にする?」とシロップを貼り替えていく展開が子どもたちに大人気です。
壁面飾りとの連動もおすすめです。7月・8月の壁面にかき氷を作っておき、「今日の手遊びで作った味はあれだ!」と子どもたちが実感できるような環境構成にすると、手遊びの体験が保育室の中で生き続けます。
季節感という観点では、6月下旬〜8月が最適な活用時期です。暑い時期に「涼しさ」や「氷の冷たさ」を身体で想像しながら表現することで、季節の変化を感覚的に学ぶことができます。夏祭りイベントの前週から取り入れておくと、子どもたちの気持ちを自然に盛り上げることができます。夏に活用が原則です。
かき氷の手遊び動画・SNS投稿で知らないと怖い著作権の落とし穴
保育士の中には、かき氷の手遊びをSNSや動画で「子どもたちに見せる用」としてシェアしたり、園のブログに歌詞を掲載したりしている方も多いでしょう。しかし、この行為が著作権法上のリスクを伴う可能性があります。厳しいところですね。
著作権法では、楽曲を無断でSNS・YouTubeに投稿する行為は「公衆送信権の侵害」にあたり、最大で10年以下の拘禁刑または1,000万円以下の罰金が科される可能性があります(著作権法第119条)。「教育現場だから大丈夫」という考えは、公衆送信には適用されません。
注意が必要な行為を整理します。
- ❌ 手遊び歌の歌詞全文を保護者向けのプリントやSNSに掲載する:著作権者の複製権・公衆送信権を侵害するおそれがあります。
- ❌ 楽曲を流しながら手遊び動画を撮影してInstagramやTikTokに投稿する:著作権管理団体(JASRACなど)の管理楽曲であれば使用料が発生します。
- ❌ 著作権付きの手遊びCDの楽曲を複製(コピー)して配布する:個人利用の範囲を超えた複製にあたります。
- ✅ 保育室内での使用(子どもたちへの実演):著作権法第38条の「非営利・無料・演奏」の要件を満たす場合は許可不要です。
ぼくときみ。では公式サイトに「当楽曲の著作権は所属事務所が管理しております。ご利用される場合は著作権についてを必ずお読みください」と明記されています。まず確認が必要です。
著作権的に安全に使うための実践的な方法としては、①JASRAC管理作品は「J-WID」で確認してから使用する、②「ゆめある」などのコンテンツ管理事業者の教育機関向け利用規約を読んで許諾範囲内で使う、③オリジナルの手遊び歌を作るかフリー素材を活用する、の3つが挙げられます。法令を守ることが原則です。
参考:著作権の基本ルールと教育現場での適用については、文化庁のガイドラインが参考になります。
文化庁「著作権」公式ページ — 教育現場向けQ&Aや法律解説
参考:JASRAC管理楽曲かどうかは公式のデータベースで確認できます。


