太鼓の歌を保育園で使う手遊び・効果・指導のすべて
「おおきなたいこ」を歌詞コピーして壁に貼ると、著作権違反になる可能性があります。
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太鼓の歌「おおきなたいこ」の歌詞と基本の振り付け
「おおきなたいこ」は保育現場で長年愛されてきた定番の手遊び歌です。歌詞はシンプルで、1番のみというコンパクトな構成のため、まだ語彙が少ない0〜2歳の子どもたちでも無理なく取り組めます。
歌詞は以下の通りです。
| フレーズ | 擬音 |
|---|---|
| おおきなたいこ | どーん どーん |
| ちいさなたいこ | とんとんとん |
| おおきなたいこ ちいさなたいこ | どーん どーん とんとんとん |
振り付けの基本は、音の大小をそのまま体で表現することです。「おおきなたいこ」のフレーズでは、両腕を大きく広げて力強く手を打ちます。「ちいさなたいこ」では、指先を軽くすぼめて小さく叩くように動かします。この対比こそが、この手遊びの核心です。
重要なのは「声の大きさも動作に合わせて変えること」です。大きな太鼓では思い切り大きな声で「どーん!」と叫ぶように歌い、小さな太鼓ではひそひそ話のように「とんとんとん」とつぶやく。その落差が大きいほど子どもは喜び、集中して聴きます。
動作と声量を変える。これが基本です。
慣れてきたら、少しずつテンポを変えてみましょう。ゆっくり→普通→速くという流れで繰り返すと、子どもたちのリズム感がさらに鍛えられます。アレンジとして「おおきなたいこ」を「おそいたいこ」「はやいたいこ」に替えるなど、言葉遊びを加えると3〜5歳クラスでも飽きずに楽しめます。
保育士バンク!では、振り付き動画も無料で確認できます。初めて指導する保育士さんは、まず動画で動きのイメージをつかんでから練習するとスムーズです。
保育士バンク!「おおきなたいこ」手遊び動画ページ(振り付きで確認できます)
太鼓の歌が保育園での発達に与えるリズム感・脳への効果
「おおきなたいこ」はただ楽しいだけの歌ではありません。子どもの発達に深く関わる教育的な手遊びです。
手遊びをするとき、子どもは歌詞を覚えながら手を動かすという「2つの作業を同時にこなす」体験をします。この「二重課題処理」が脳の前頭前野を刺激し、血流を増加させます。研究によると、手を動かすことで脳の血流が高まる効果が期待できるとされており、特に乳幼児期に反復することでその効果が蓄積されます。
これは意外ですね。
大阪芸術大学の紀要でも、保育における手遊びは「旋律の記憶・拍子感覚・リズムの記憶といった音楽的経験」を楽しみながら習得できる手段として評価されています。「おおきなたいこ」はオノマトペ(擬音語)が豊富な歌詞のため、言語発達の観点からも特に有効です。「どーん」「とんとん」という言葉は子どもが体で理解しやすく、語彙の定着が早くなります。
- 🔵 0〜1歳:音の大小・強弱を「体感」することがねらい。保育士が大きな動作で見せるだけで、聴覚・視覚の刺激になります。
- 🟡 2〜3歳:擬音語(どーん・とんとん)を声に出して楽しむことで語彙力が育ちます。
- 🟢 4〜5歳:音の強弱を意識しながら仲間とテンポを合わせる体験が、協調性と集中力を育てます。
つまり、年齢によってねらいを変えることが大切です。
同じ曲でも「何を引き出すか」は担任の工夫次第です。「大きく叩く」「小さく叩く」という対比に加え、4〜5歳では「同じ速さで叩く」「みんなで声をそろえる」というハードルを加えると、発表会や運動会への準備にも活用できます。
大阪芸術大学紀要:保育における「手遊び」の効果(手遊びの教育的価値について学術的に論じています)
太鼓の歌を保育園で使う場面別の活用方法と導入のコツ
「おおきなたいこ」が特に力を発揮するのは、活動の「切り替えのタイミング」です。子どもが次の活動に気持ちを向けるための「導入」として、非常に使いやすい曲です。
保育現場でよく使われる場面を整理すると、以下のようになります。
- 🎨 製作の前:手を動かしてウォームアップすることで、手先の感覚が目覚め、作業への集中度が上がります。
- 📚 絵本読み聞かせの前:歌い終わった後に「しー」と静かなポーズをとるよう促すと、子どもが自然と聞く体勢に入れます。
- 🏃 集合・整列の前:ざわついているクラスをまとめたいとき、保育士が突然歌い始めると子どもの注目を集めやすいです。
- 🕐 隙間時間:活動と活動の間の数分に活用でき、子どもの待ち時間のストレスを減らせます。
導入のコツは「保育士が楽しそうに始めること」です。子どもは大人の表情と温度感を敏感に察知します。保育士がすでに笑顔で歌い始めていると、子どもは「何か楽しいことが始まった」と感じて自然と引き寄せられます。
これは使えそうです。
一方で、毎日同じタイミングで使い続けると子どもが「またか」と慣れてしまい、効果が薄れる場合があります。定番として固定しつつも、バリエーションを加えるのが理想です。例えば、ある日は「とてもゆっくりバージョン」、また別の日は「ヒソヒソ声バージョン」というように変化をつけると新鮮さが保てます。
なお、3〜5歳クラスでは子どもに「リーダー役」を交代でやってもらうアレンジも効果的です。前に出てクラス全体をリードする経験が、自己肯定感と表現力を育てます。子ども同士が「次は私がやりたい!」と主体的に参加し始めたら、その場の雰囲気は一気に盛り上がります。
太鼓の歌を保育園で使う際の著作権と指導テンポの注意点
保育士が見落としがちなのが、「おおきなたいこ」の著作権に関するリスクです。
「おおきなたいこ」はJASRAC(日本音楽著作権協会)の管理楽曲です。著作権保護期間がまだ切れていないため、取り扱いには注意が必要です。
- ⭕ 問題なし:クラスで歌う、保育活動内で使用する
- ⚠️ グレーゾーン:園内の壁に歌詞全文を掲示する
- ❌ 違反の可能性あり:保護者向け通信・SNSへの歌詞全文の掲載、市販楽譜のコピー配布
SNS投稿には特に注意が必要です。
「保護者に練習してもらいたいから」と歌詞全文を連絡帳アプリやInstagramに貼り付けてしまう保育士は少なくありません。しかし、これはJASRAC管理楽曲の無断掲載にあたる可能性があります。安全な対応としては、冒頭1〜2フレーズの引用にとどめ、出典を明記するか、YouTubeなど公式動画のURLを共有する方法が推奨されます。
著作権に関する正確なルールは、文化庁の公式ガイドラインで確認できます。
文化庁:著作権制度の解説(教育現場での著作物利用の範囲・例外規定について説明されています)
次に、指導テンポについても触れておきます。現場でよく見られるのが「速すぎるテンポでの指導」です。焦って速く歌わせると、子どもは擬音語を体で感じる前に口だけで追いかける状態になり、リズム感ではなく「模倣癖」だけが身についてしまいます。理想的なテンポは1分間に約80〜90拍、つまりゆったりめです。
まず手拍子でテンポを確認してから歌い始める。これが条件です。
太鼓の歌を使った手作り楽器遊びも、コストをかけずに実践できる方法です。牛乳パックや紙箱、風船を張ったものを太鼓に見立てると、1個あたり約100円以下で製作できます。製作時間は15分程度で、4〜5歳児であれば自分で装飾まで行えます。使用後にグループ発表の場を設けると、協調性の育成にもつながります。ただし、素材の耐久性は高くないため、予備を2〜3個多めに準備しておくと安心です。
太鼓の歌を保育園での言語発達・反対語学習に応用する独自視点
「おおきなたいこ」は、多くの保育士が「リズム遊び」として使いますが、実は言語発達の教材としても非常に優秀です。これは意外と知られていない視点です。
この曲の構造を分解すると、「おおきい」と「ちいさい」という対義語(反対語)が歌詞の軸になっています。つまり、楽しく歌いながら自然に「反対語の概念」を体感できるのです。
3〜4歳は反対語の習得が加速する時期です。
この時期の子どもは「大きい・小さい」「速い・遅い」「強い・弱い」といった対比概念を体感的に理解しようとしています。手遊び歌で「大きく叩く」「小さく叩く」を繰り返すことは、視覚・聴覚・触覚を同時に使った学習体験になります。国語の授業のように座って覚えるより、はるかに定着しやすいと言えます。
発展的な活用として、以下のようなアレンジを試してみてください。
- 🔤 反対語替え歌:「おそいたいこ(スローモーション)」→「はやいたいこ(速く叩く)」に変えて対比を体感させる。
- 💬 言葉遊びの導入:歌の後に「じゃあ、おおきいものって他に何がある?」と問いかけて語彙を広げる。
- 🎨 絵カードとの連動:「大きい動物・小さい動物」の絵カードを見せながら歌うと、イメージ語彙が育ちます。
言語発達の教材にもなるということです。
さらに、日常生活の中でも「おおきい」「ちいさい」を自然に使うきっかけになります。例えば、給食のおかずを「これはおおきいね」「これはちいさいね」と言葉に出すよう促すと、歌で覚えた概念が生活に結びつきます。保育の中で遊びと言語を橋渡しする役割を担えるのが、「おおきなたいこ」の隠れた魅力です。
リズム遊びの実践的なアイデアを探している方は、子どものリズム遊び・リトミックに詳しい以下のサイトも参考になります。
私の保育:リズム遊びで子どもの感性を磨く(年齢別のリズム遊び活動アイデアが詳しく掲載されています)

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