クワガタの歌ペニシリン「男のロマン」を保育に活かす方法

クワガタの歌ペニシリン「男のロマン」を保育で活かす全知識

ヴィジュアル系バンドの歌が、子どもの「なんで?」を一番引き出せる教材です。

この記事でわかること
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「男のロマン」って何の曲?

1997年発売のPENICILLIN4thアルバム収録曲。クワガタ愛が爆発した異色の名曲で、クヌギ・コナラに棲む種類を実名で歌い上げる唯一無二の一曲です。

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歌詞に登場するクワガタを全解説

ノコギリ・ミヤマ・ヒラタ・アカアシ・コクワガタの5種類が登場。それぞれの生息場所・特徴を知ると、保育の「虫の観察」授業にすぐ使えます。

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保育現場での活用アイデア

歌を導入にした夏の虫探し活動・飼育観察・生命教育まで、年齢別の取り入れ方を具体的に紹介します。


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クワガタの歌「男のロマン」はPENICILLINのどんな曲?

 

PENICILLINは1992年2月14日(バレンタインデー)、東海大学のバンドサークルで出会ったメンバーが千聖(ちさと)の下宿アパートに集まって結成した、日本を代表するヴィジュアル系ロックバンドです。1996年にメジャーデビューし、1998年リリースのシングル「ロマンス」は累計90万枚を超えるヒットを記録しました。

「男のロマン」は1997年7月2日発売の4thアルバム『Limelight』に収録された楽曲です。作詞・作曲を担当したボーカルHAKUEIが、プロデューサーを笑わせるつもりで仮歌詞にクワガタのことを書いたのがそのまま本採用になったという、ユニークな誕生秘話を持ちます。

つまり「冗談から始まった歌」ということですね。

それでいて歌詞の内容は非常に正確で、クワガタの生態・生息場所・種類の違いまでリアルに描写されています。テンポよく繰り返される「く、く、くぬぎの木とか こ、こ、こならの木には」というフレーズは覚えやすく、子どもたちが楽しみながら口ずさみやすいリズムになっています。

この曲は後に2002年にアップデート版「男のロマンZ」としてリリースされるほど、バンド内でも特別な位置づけの楽曲です。2025年11月には「阿修羅」という新曲も発表されており、「また今の時代にクワガタソング出すんですか」とファンから驚きの声が上がるほど、PENICILLINにとってクワガタテーマは一種のアイデンティティになっています。

項目 内容
バンド名 PENICILLIN(ペニシリン)
曲名 男のロマン(後に男のロマンZとしてリメイク)
収録アルバム Limelight(1997年7月2日発売)
ジャンル ヴィジュアル系ロック
誕生エピソード プロデューサーを笑わせるための仮歌詞がそのまま本採用

参考リンク:PENICILLINの公式バンド情報と結成の歴史について

PENICILLIN – Wikipedia(バンドの結成・歴史・メンバー情報)

クワガタの歌に登場する5種類のクワガタの特徴と見分け方

「男のロマン」の歌詞には、日本に実際に生息する5種類のクワガタが登場します。それぞれの生態を理解すると、歌詞がまるで理科の教科書のように読めてきます。これは保育現場で使えます。

まず「ノコギリクワガタ」です。体長はオスで30〜70mmと幅があり、ノコギリのようにギザギザした大アゴが特徴です。都市部の公園でも比較的見かけやすく、日本のクワガタの中でも代表的な種類のひとつです。歌詞通り、クヌギやコナラの樹液に集まります。

次に「ミヤマクワガタ」です。体の裏側(太もも部分)がオレンジ色の紋になっているのが大きな特徴で、他のクワガタと見分けやすいポイントです。山間部(ミヤマ=深山)を好み、昼間でも活動するめずらしい性質を持ちます。ただし飼育難易度は高め。寿命は短い種類で1ヶ月程度と短命です。

「ヒラタクワガタ」は、その名の通り体が平べったく、低木や地面近くにいることが多いのが特徴です。湿った場所を好みます。

「アカアシクワガタ」は、足の付け根が赤いことから名前がついた山地性のクワガタです。標高の高い場所に生息しており、平地ではあまり見かけません。

「コクワガタ」は日本全国に広く分布しており、最も身近なクワガタといえます。体が小さく(オスで20〜50mm程度)、飼育しやすいため、保育園や幼稚園で飼育するならコクワガタが最も入門向きです。

種類 特徴 生息場所の目安 飼育難易度
ノコギリクワガタ ギザギザの大アゴ、都市部でも見られる クヌギ・コナラの樹液 ★★☆
ミヤマクワガタ 太もも裏がオレンジ色、昼行性 山間部・高地 ★★★
ヒラタクワガタ 体が平べったい、湿地を好む 低地の樹皮・倒木 ★★☆
アカアシクワガタ 足の付け根が赤い 高標高の山地 ★★★
コクワガタ 小型で全国に分布 全国の雑木林 ★☆☆

歌詞に「スズメバチに気をつけろ!」というフレーズがあります。これは実際にクヌギやコナラの樹液場にはスズメバチも集まるためで、生態情報として正確です。歌を通じて子どもたちに「樹液の場所はスズメバチもいるから、近づくときは大人と一緒に」という安全教育も自然にできます。

覚えるだけで虫探しが上手になります。

参考リンク:日本のクワガタ種類・生態・飼い方の詳細情報

クワガタムシの飼い方を覚えて「クワガタマスター」になろう! | Honda(各種クワガタの特徴・飼育環境・注意点まとめ)

クワガタの歌が教える「クヌギ・コナラ」の木の知識と保育への応用

歌詞の冒頭「く、く、くぬぎの木とか こ、こ、こならの木には」というフレーズは、単なる語呂合わせではありません。実際にクワガタが好む代表的な木として、クヌギとコナラは昆虫採集の定番スポットです。

クヌギは直径が太く、樹皮がゴツゴツとしたどんぐりの木です。傷がついた部分から甘い樹液がにじみ出し、その匂いにクワガタやカブトムシ、さらにはスズメバチやカナブンが集まります。「昆虫の居酒屋」と呼ばれることもあります。

コナラはクヌギに比べると樹液の量は少なめですが、日本の雑木林に広く生育しており、クワガタの産卵場所(朽ち木)としても使われます。

保育現場でのポイントは、「木の名前を歌で覚えてから実際に見に行く」という流れです。歌を先に覚えてから公園や林に出かけると、「あ、これがクヌギだ!」という発見の喜びが大きくなります。これは子どもの学習意欲をぐっと高める効果があります。

夏の自然散歩の前に「男のロマン」を一緒に歌っておくのがおすすめです。実際に昆虫がいなくても「クヌギを見つける」「コナラを見つける」というミッションとして活動を設計できるため、クワガタが採れなくても十分な達成感を得られます。これは使えそうです。

また、歌詞にある「くさった木」「たおれた木」という情報も正確で、朽ち木(腐った木・倒木)にはヒラタクワガタやコクワガタが潜むことが実際に知られています。子どもたちと朽ち木をそっとめくって観察する活動は、生命への気づきにつながります。

  • 🌳 クヌギ:樹皮がゴツゴツして丸いどんぐりが目印。樹液が多く出るため「クワガタ集まる木」の代表格。
  • 🌿 コナラ:細長いどんぐりが特徴。クワガタの産卵場所(朽ち木)としても重要。
  • 🍂 朽ち木・倒木:ヒラタクワガタ・コクワガタが潜む。「たおれた木」は歌詞通りの観察ポイント。

参考リンク:クヌギの見分け方・樹液採集ポイントの解説

クヌギの木の見分け方。違いを理解して樹液に来るクワガタを採集する(昆虫採集に役立つクヌギ・コナラの特定方法)

クワガタの歌を使った保育活動アイデアと年齢別ねらい

「男のロマン」はヴィジュアル系ロックですが、保育に取り入れる方法はいくつかあります。直接CDをかけるのではなく、歌詞の内容をアレンジした「クワガタ紹介コーナー」として活用するのがスマートです。

たとえば、紙に描いたクワガタ5種のイラストを用意しておき、「男のロマン」の歌詞に出てくる順番に子どもたちに見せながら名前を紹介していく方法があります。「く・く・くぬぎ!」という冒頭のリズムは手拍子に合わせやすく、3〜5歳の子どもでも楽しみながら繰り返せます。

年齢別のねらいを整理するとこうなります。

  • 🐛 3歳児(年少):クワガタとカブトムシの違いに気づく。「大きなはさみがある虫」という認識を育む。
  • 🪲 4歳児(年中):ノコギリクワガタ・コクワガタなど2〜3種の名前を覚える。図鑑と実物を照らし合わせる楽しさを体験する。
  • 🌳 5歳児(年長):「クヌギ・コナラに集まる」「朽ち木に潜む」など生態の違いを理解する。飼育観察を通じて命の大切さを学ぶ。

保育での飼育活動に関しては、入門として最もおすすめなのはコクワガタです。全国に広く分布しているため入手しやすく、飼育ケース・昆虫マット・ゼリーエサがあれば手軽に始められます。飼育ケースはA4用紙サイズ程度のもので十分です。

飼育を通じた観察のねらいとして、プライムスター保育園グループの事例では「クワガタの飼育を通して、生命の不思議さや尊さに気付き、命があるものとして大切に育てる姿が見られる」という実践報告がされています。命と向き合う学びが深まります。

歌を知っている子どもは「先生!これがコクワガタだよ!」と飼育観察中に積極的に発言する場面が生まれやすくなります。事前学習としての歌の効果は意外なほど大きいです。

参考リンク:保育現場でのクワガタ飼育実践事例

ひかり組〜クワガタの飼育〜 | プライムスター保育園グループ(飼育を通じた命の教育の実践レポート)

クワガタの歌でわかるオオクワガタの価値と独自の昆虫文化

「男のロマン」の歌詞に「高く売れるんだぜ オオクワガタなんて50万」という一節があります。これは1997年当時のリアルな相場を反映しており、オオクワガタブームと呼ばれる社会現象を背景にしています。実際に1999年8月19日、東京の昆虫専門店で1匹のオオクワガタが約1,003万円で販売されたという日本記録も残っています。

1,000万円超えの虫がいるとは、意外ですね。

オオクワガタは「クワガタの王様」とも呼ばれ、体長が最大で8cmを超える個体も存在します。養殖が非常に難しく、歌詞にもある通り「カブトムシ1年 オオクワガタ4年」というように、成虫になるまでに約4年かかります。カブトムシが約1年で成虫になることと比べると、その希少さがよくわかります。

現在のオオクワガタの買取相場は大きさによって大きく異なり、6.5cm以上になると5,000円前後、8cm以上になると数万円単位の価値がつきます。かつてのバブル期のような100万円超えは落ち着いていますが、それでも昆虫の中では別格の存在です。

保育現場でこの知識を活かす場面として、年長クラスでの「生き物の不思議話」があります。「クワガタの中に、車1台と同じくらいの値段がついた虫がいたこと」を伝えると、子どもたちは目を丸くします。そこから「なんでそんなに高いの?」「4年もかかるってどれくらい長いの?」という問いかけが生まれ、命の重さや希少性について自然に話が展開します。

また、カブトムシとクワガタを比較する視点も歌詞には含まれています。「黒光りしている カブトムシよりもかっこいい / メスでも強いんだ カブトムシのメスはカナブンみたいさ」という歌詞は、クワガタマニアならではの目線で、子どもたちとカブトムシとクワガタを実際に比べて観察する活動につなげられます。

  • 🐛 カブトムシのメス:カナブンに似た丸みがある。ツノはない。
  • 🪲 クワガタのメス:小さいが大アゴがしっかりある。オスとの見分けがしやすい。
  • 🏆 オオクワガタ:成虫まで4年・最大8cm超。かつて1,003万円で売れた記録あり。

「カブトムシとクワガタを比べてみよう」という活動は、観察力と比較思考を育む保育として特に5歳児クラスに適しています。図鑑を広げて特徴を言い合うだけで、子どもたちはどんどん自分で調べ始めます。自分で調べる姿勢が大切です。

参考リンク:昆虫飼育が子どもの教育に与える効果について

小さな命が大きな学びに!「昆虫飼育」が教えてくれること | oriori(昆虫飼育が子どもに与える学習・情操教育上の効果まとめ)

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