キャンプファイヤーの歌・歌詞を保育士が押さえる完全ガイド

キャンプファイヤーの歌・歌詞と保育で使えるおすすめ曲ガイド

「燃えろよ燃えろ」は、保育士が何番の歌詞を歌うかで子どもの気持ちが8割変わります。

この記事でわかること
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定番曲の歌詞と由来

「燃えろよ燃えろ」「キャンプだホイ」など人気キャンプソングの歌詞全文・作詞者・原曲エピソードを詳しく解説します。

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火の燃え方に合わせた選曲術

序盤・中盤・フィナーレで歌う曲を変えるだけで、子どもの集中力と感動がぐっと高まります。

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保育士向け進行のポイント

お泊まり保育でキャンプファイヤーをスムーズに進めるための声かけ・曲順・注意点をまとめています。


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「燃えろよ燃えろ」の歌詞と知られていない原曲の話

 

キャンプファイヤーの開幕といえば、まずこの曲です。「燃えろよ燃えろ」は、フランス民謡のメロディに日本語の歌詞をつけたキャンプソングで、宿泊学習やお泊まり保育のキャンプファイヤーで広く歌われています。JASRACの登録では、作詞者として詩人・哲学者・登山家でもある串田孫一(1915〜2005年)の名前が記載されています。

ここで少し意外なエピソードがあります。このメロディは「フランス民謡」として登録されているものの、原曲が具体的にどの曲かは現在も不明のままです。メロディの一部が「ごんべさんの赤ちゃん」やアメリカ愛国歌「リパブリック讃歌」に似ているとも言われていますが、確かな証拠はなく謎のまま。つまり、毎年子どもたちと元気よく歌っているあの曲は、実は200年以上前から出所不明のメロディだということです。知識として知っておくと、子どもから「この歌だれが作ったの?」と聞かれたときに深みのある答えができますね。

歌詞は全3番あり、以下のとおりです。

番号 歌詞
1番 もえろよ もえろよ 炎よ もえろ
火のこを 巻き上げ 天まで こがせ
2番 照らせよ 照らせよ 真昼の ごとく
炎よ うずまき やみ夜を 照らせ
3番 もえろよ 照らせよ 明るく あつく
光と 熱との もとなる 炎

保育の現場では、まず1番だけで全員が歌詞をそろえてから、火が大きくなるにつれ2番・3番とつなげていく進め方が盛り上がりやすいです。3番まで通して歌うことで、子どもたちの「よし!」というテンションがピークに達します。1番だけで終わるのはもったいないということですね。

同じメロディで「星かげさやかに(一日の終わり)」という別の歌詞があることも知っておくと便利です。「星かげさやかに」はキャンプファイヤーの終盤・しんみりした場面で使われることがあります。同じ曲なのに歌詞次第でまるで雰囲気が変わるのは、保育で応用しやすいポイントです。

参考:「燃えろよ燃えろ」の歌詞・作詞者・原曲の詳細

世界の民謡・童謡「燃えろよ燃えろ 歌詞と解説」

「キャンプだホイ」の歌詞と保育で活きる使い方

「キャンプだホイ」は、大ヒット曲「バラが咲いた」で知られるシンガーソングライター・マイク真木の作詞・作曲によるキャンプソングです。これが意外なポイントで、子どもの保育現場でよく使われる童謡でありながら、立派なプロのアーティスト作品だということです。つまり著作権は生存中の作者に属しており、あくまで保育・教育目的の非営利利用の範囲で歌うという意識が必要です。

歌詞は全3番あります。

番号 歌詞(ポイント部分)
1番 はじめて見る山 はじめて見る川
はじめて泳ぐ海
今日から友だち 明日も友だち ずっと友だちさ
2番 はじめて見る鳥 はじめて見る虫
はじめて遊ぶ森
今日から友だち 明日も友だち ずっと友だちさ
3番 はじめて逢う人 はじめてうたう歌
はじめて作るごはん
今日から友だち 明日も友だち ずっと友だちさ

繰り返し出てくる「今日から友だち、ずっと友だちさ」のフレーズが、お泊まり保育という場に特別な意味をもたらします。年長児が初めて親元を離れる夜に、この歌詞は子どもたちの心にスッと入っていきます。リズムのテンポが良いため、キャンプファイヤーの序盤から中盤へつなぐ橋渡し曲として最適です。

「キャンプだホイ」の振り付けとして、「ホイ」の部分で両手を上に振り上げる動作を加えると、子どもたちが自然と体を動かし始めます。全員がそろってホイ!と叫んだときの一体感は、子どもたちの記憶に深く残ります。これは使えそうです。

参考:「キャンプだホイ」の歌詞全文・作者・メロディの由来

世界の民謡・童謡「キャンプだホイ 歌詞と解説」

「遠き山に日は落ちて」の歌詞と締めくくりに使う理由

キャンプファイヤーのフィナーレといえば「遠き山に日は落ちて」です。あのメロディ、実はチェコの作曲家ドヴォルザークが1893年に作った交響曲第9番「新世界より」の第2楽章「ラルゴ」が原曲です。世界的なクラシック名曲が、保育のキャンプファイヤーの締めくくりに使われているということですね。日本語の歌詞は作詞家・堀内敬三が訳詞として付けたものです。

歌詞は次のとおりです。

番号 歌詞
1番 遠き山に 日は落ちて
星は空を ちりばめぬ
きょうのわざを なし終えて
心軽く 安らえば
風は涼し この夕べ
いざや 楽しき まどいせん
2番 やみに燃えし かがり火は
赤く空を 照らせども
集いの時は 今終わり
散れば寂し この夕べ
されど心に 燃ゆる火は
また会う日まで 消えはせぬ

「またあう日まで 消えはせぬ」という歌詞は、キャンプファイヤーの火が消える瞬間と重なり、子どもたちの心に強く響きます。これは条件が揃えば大きな感動シーンになります。歌い終わった後は静かに手拍子で終わる進行が、余韻を最大限に生かす方法です。

保育士として注意したいのは、「まどいせん」「ちりばめぬ」など現代語ではなじみの薄い言葉が多い点です。1番を歌う前に「今日一日いっぱい遊んだね、みんなお疲れさま、という意味の歌だよ」と30秒ほど解説するだけで、子どもたちの理解と集中が全然変わります。難しい歌詞ほど事前説明が基本です。

参考:「遠き山に日は落ちて」の歌詞と原曲ドヴォルザークの解説

世界の民謡・童謡「遠き山に日は落ちて 歌詞の意味」

「今日の日はさようなら」の歌詞と著作権を知っておく理由

キャンプファイヤーのしめくくり曲として「今日の日はさようなら」も保育現場で広く使われています。この曲は1967年に森山良子が歌ってヒットしましたが、作詞・作曲したのは金子詔一です。誤って「森山良子の曲」と認識している保育士が少なくありません。著作権はまだ保護期間中です。つまり今日この歌を保育のYouTube動画で流したりブログに歌詞を全文掲載したりすると、著作権侵害のリスクがあります。行事で子どもたちと一緒に歌うこと自体は問題ありませんが、SNSへの動画投稿や印刷物への歌詞全掲載は注意が必要です。

歌詞のポイントを見てみましょう。

  • 🎶 「いつまでも絶えることなく 友だちでいよう」——子どもたちの友情をそのまま言葉にしたような歌詞
  • 🎶 「空を飛ぶ鳥のように 自由に生きる」——お泊まり保育で親元を離れた経験とぴったり重なるフレーズ
  • 🎶 「今日の日はさようなら またあう日まで」——翌朝の保護者へのお迎えに向けて、自然と前向きな気持ちになれる言葉

「今日の日はさようなら」と「遠き山に日は落ちて」はどちらも感動的な締め曲ですが、雰囲気は少し違います。「遠き山に日は落ちて」はクラシック調でしっとりした余韻があり、「今日の日はさようなら」はフォーク調でポジティブな明るさがあります。キャンプファイヤーの最後に「少し前向きな終わり方をしたい」なら後者が向いています。どちらを選ぶかは、その日の子どもたちの状態を見て判断するのがプロの技です。

参考:「今日の日はさようなら」作詞者・著作権の詳細

Wikipedia「今日の日はさようなら」

保育士だけが知っている、キャンプファイヤーの歌・曲順の組み立て方

キャンプファイヤーを成功させるうえで、曲の内容以上に大切なのが「どの場面で何を歌うか」の組み立てです。これは多くのキャンプ記事には書いていない、保育士の現場経験から生まれたノウハウです。

🔥 序盤(点火直後):徐々にテンションを上げる

火がつきたてで小さい時間帯は、知っている歌詞で全員が自信を持って歌えるものが向いています。「燃えろよ燃えろ」の1番は、シンプルで覚えやすく、歌いながら火を見つめることで子どもたちの期待感が一気に高まります。このタイミングで「みんなの歌で火を大きくしよう!」と一声かけるだけで、子どもたちの参加意欲が全然変わります。声かけが命です。

🎆 中盤(火が最も大きい時間帯):体も動かす

火が全開に燃え上がっている中盤こそ、最も賑やかなプログラムにする場面です。「キャンプだホイ」「アブラハムのこ」のように振り付きで体を動かせる曲が効果的です。振り付けは事前に1回練習させておくと、当日は子どもたちが得意げに踊ってくれます。知らない子も見よう見まねで参加でき、それが自然なコミュニケーションになります。

  • 🕺 「アブラハムのこ」:全身で動けて年齢問わず盛り上がる定番
  • 👏 「幸せなら手をたたこう」:手拍子・足踏みとバリエーションを増やしやすい
  • 🏕️ 「キャンプだホイ」:友情テーマの歌詞と元気なリズムが中盤にぴったり

🌙 終盤(火が小さくなってから):静かな感動へ

火が落ち着いてくるタイミングで、曲の雰囲気もゆっくりに切り替えます。切り替えが遅いと子どもたちが興奮状態のまま就寝時間になり、寝かしつけが一気に大変になります。終盤は「遠き山に日は落ちて」または「今日の日はさようなら」を使うのが定番です。歌い終わった後は「今日一日みんなよくがんばったね」という保育士の言葉で静かに締めるのが、子どもの感情をやさしく着地させるコツです。火が消える瞬間に「さようなら」を歌い終えると、子どもたちのなかに自然と区切りの感覚が生まれます。これが原則です。

実際の曲順例をまとめると以下のようになります。

場面 おすすめ曲 ポイント
🔥 序盤 燃えろよ燃えろ 「火を大きくしよう」と声かけ
🎆 中盤 キャンプだホイ/アブラハムのこ 振り付きで全身を動かす
🌙 終盤 遠き山に日は落ちて/今日の日はさようなら ゆっくりのテンポで感動を締める

参考:お泊まり保育でのキャンプファイヤーのおすすめ歌・手遊び一覧


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