お昼寝の歌で保育園の午睡を快適にする方法と選曲

お昼寝の歌で保育園の午睡を快適にする方法と選曲のコツ

音楽をかけても、子どもが眠れないままの午睡が1時間続くことがあります。

🎵 この記事の3つのポイント
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クラシック音楽で入眠が35%早くなる

マイアミ大学の研究によると、幼児にクラシックBGMを流すと入眠が35%早まることが判明。選曲の科学的根拠を解説します。

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「おひるねしましょう」手遊び歌の導入効果

お昼寝前の手遊び歌「おひるねしましょう」は2〜5歳に効果的。歌詞・振り付け・現場での使い方を詳しく紹介します。

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音楽をかけっぱなしにすると逆効果になる

眠ったあとも音楽を流し続けると、音楽がないと眠れない依存が生まれるリスクがあります。タイミングと使い方の注意点を解説。


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保育園のお昼寝で歌・BGMが果たす役割とは

 

保育園での午睡タイムは、子どもの成長にとって欠かせない時間です。ただ「布団に寝かせる」だけでは、午前中に元気いっぱい遊び回った子どもたちはなかなか切り替えられません。そこで多くの現場で取り入れられているのが、歌やBGMを使った「入眠の儀式」です。

音楽には、子どもが覚醒状態から眠りに向かうための「切り替えスイッチ」としての役割があります。保育士向けに行われたアンケート(全国私立保育園連盟職員23名対象)では、午睡時に音楽を流している理由として「入眠時に気持ちを落ち着かせるため」「午睡時という場面の区切り・メリハリをつけるため」という回答が多く集まりました。つまり音楽は、子どもの脳に「今から寝る時間だよ」とサインを送るシグナルとして機能しているのです。

毎日同じ音楽を同じタイミングで流すことが条件です。これを継続することで、子どもはその音楽を聞いた瞬間に「お昼寝モード」へと自然に気持ちが切り替わるようになります。

実際に使われている音楽の種類は幅広く、子守唄・童謡・クラシック・オルゴールアレンジ・自然音雨音川のせせらぎ)など多岐にわたります。年齢によっても向いている音楽の種類が異なりますが、共通して重要なのは「音量」「テンポ」「タイミング」の3点です。この3点さえ押さえれば、どの曲を選んでも一定の効果が期待できます。

以下のセクションでは、具体的な曲の選び方と現場での活用法を詳しく解説していきます。

保育現場でのBGM選曲の参考になるサイトです。クラシックから童謡まで幅広く紹介されています。

【子守唄】オルゴールの音色で赤ちゃんもぐっすり – RAG Music

お昼寝の歌として保育園で定番の曲ランキングTOP5

保育現場で実際に使われている寝かしつけの歌には、長年にわたって支持されている定番曲があります。現役保育士への調査でもとに、現場での人気が高い曲を紹介します。

順位 曲名 特徴
🥇1位 ゆりかごのうた 北原白秋作詞・草川信作曲。ゆったりしたリズムで安心感が高い
🥈2位 きらきら星 子どもが日頃から親しんでいる。ハミングもOK
🥉3位 シューベルトの子守唄 やさしいメロディでマッサージと組み合わせると効果的
4位 ブラームスの子守唄 テンポが安定していて落ち着いた雰囲気を作りやすい
5位 おひるねしましょう 手遊び歌として導入から入眠まで一連の流れで使える

「ゆりかごのうた」が1位に輝く理由は、そのテンポにあります。1分間に60〜80拍(BPM60〜80)前後というテンポは、人間の安静時の心拍数に近く、聴いているだけで自律神経が整いやすくなるとされています。これはオルゴール音源にも同じことが言え、特に高周波音を含むオルゴールは赤ちゃんの注意を引きつけリラックスさせる効果があるといわれています。

「きらきら星」は子どもたちがすでに知っている曲のため、聴いた瞬間に安心感が生まれやすい点が強みです。歌詞つきで歌うのも効果的ですが、ハミングで繰り返すスタイルも現場では好評です。声を出さずに静かな空気を作れるため、徐々に眠りに誘いやすいというメリットがあります。

シューベルトの子守唄は「ねむれ ねむれ 母の胸に」という歌詞が象徴的で、やさしくからだをなでるマッサージと合わせることで相乗効果が得られます。小田原乳児園の保育士たちが実際に推薦している曲でもあり、現場の信頼が厚い1曲です。

定番曲が大前提です。子どもは慣れていない曲に対して「新しい刺激」として反応してしまい、かえって覚醒状態になることがあります。そのため、新しい曲を導入する場合は最低1〜2週間かけて徐々に耳慣れさせることが理想です。

乳児園保育士が実際に選んだ寝かしつけの歌ランキングはこちらで詳しく紹介されています。

保育者が選んだ寝かしつけにおすすめの歌ランキングTOP3|小田原乳児園

「おひるねしましょう」保育園での手遊び歌の使い方と歌詞

お昼寝前の導入として現場で人気が高い手遊び歌が「おひるねしましょう」です。この曲は2歳から5歳まで幅広い年齢で楽しめ、歌いながら自然に眠りへの気持ちを高められる構成になっています。

歌詞は全3番あり、それぞれ「こねこ・ちょうちょ・さかな」が登場してすてきな夢を見るというストーリーです。

🐱 1番(こねこ)

> おひるねしましょう こねこになって

> ひざのうえで おやすみなさい

> こねこのゆめは どんなゆめかな

> しっぽがはえてる おひさまのゆめ

🦋 2番(ちょうちょ)

> おひるねしましょう ちょうちょになって

> はねをたたんで おやすみなさい

> ちょうちょのゆめは どんなゆめかな

> きらきらそらをとぶ たんぽぽのゆめ

🐟 3番(さかな)

> おひるねしましょう さかなになって

> うみのそこで おやすみなさい

> さかなのゆめは どんなゆめかな

> おしゃべりのすきな かいがらのゆめ

振り付けのポイントは、先生が子どもたちに歌いかけるスタイルで行うことです。スムーズに眠りにつけるよう、ゆっくりやさしく、子守唄をイメージしながら歌います。テンポを落として歌うほど、子どもの覚醒レベルが下がりやすくなります。これは使えそうです。

導入の流れとしては、まず布団に横になった状態で先生が歌いかける形が理想的です。手の動きは大きく動かさず、ゆっくりとした小さな動作に抑えるのがコツ。歌い終わりには音量を徐々に落としてフェードアウトさせると、そのまま静かな空気が生まれ入眠につながりやすくなります。

昼寝を嫌がる子どもには、「こねこになって寝ようか」「どんな夢みるかな?」と声かけするだけで気持ちが切り替わりやすくなります。特に動物が好きな子には絶大な効果があります。想像力に働きかけることが条件です。

「おひるねしましょう」の動画と振り付け解説は保育士バンク!で確認できます。

【動画】手遊び おひるねしましょう – 保育士バンク!

保育園のお昼寝BGMに科学的根拠あり!クラシックで入眠が35%早まる

「なんとなくクラシックを流している」という保育士さんは多いですが、実はこれには明確な科学的根拠があります。

マイアミ大学医学部小児科の研究者ティファニー・フィールド氏は、大学の保育園で昼寝をする幼児と未就学児を対象に調査を行いました。先生たちが昼寝の始まりにクラシック音楽を流した結果、「幼児の場合、入眠が35%早くなりました。未就学児の場合も入眠が19%早くなりました」という結果が得られたのです。

35%という数字が条件です。たとえば入眠まで通常20分かかる子どもが、クラシックBGMを活用することで13分ほどで眠れるようになる計算です。保育士の午睡対応にかかる時間が実質7分短縮できるわけですから、保育の効率面でも大きなメリットになります。

同氏の別の研究では、NICU(新生児集中治療室)の乳児を対象に「モーツァルトを聴いた乳児」「母親の子守唄を聴いた乳児」「何も聴かなかった乳児」を比較しました。その結果、母親の子守唄グループが最もよく眠り、心拍数・呼吸数が落ち着き、哺乳もよくなったことが確認されています。つまり乳児(0〜1歳クラス)には、機械的な音源よりも保育士が実際に声で歌う「生の声」の方が効果的という可能性が高いのです。

また、オークランド大学の音楽心理学研究チーム(サム・メア氏)の調査では、言語が異なる子守唄でも乳児がリラックスする結果が出ています。「子守唄にはDNAのようなものがあり、言葉が分からなくても赤ちゃんを落ち着かせる効果がある」という興味深い知見が得られており、外国の子守唄を取り入れることにも意味があることがわかります。

脳波の観点では、リラックス効果のある音楽は日常の覚醒状態(β波)から眠りに向かう状態(α波)への切り替えをスムーズにする作用があるとされています。特にBPM60〜80のゆったりとしたテンポの音楽が有効で、これは安静時の心拍リズムに近いため、自律神経が整いやすくなるためです。

「母親が歌う子守唄の魔法」を科学者が語るNPRの特集記事です。研究の詳細が読めます。

「母親が歌う子守唄の魔法」を科学者が語る – amass

お昼寝の歌・BGMを保育園で使う際の注意点と著作権

保育園でのお昼寝BGMには、見落としがちな注意点がいくつかあります。しっかり確認しておくことで、子どもへの効果を最大化しながらトラブルを防げます。

❶ 音楽をかけっぱなしにしない

子どもが眠った後も音楽を流し続けるのは避けましょう。眠ったら音楽を止めるのが原則です。音楽をかけっぱなしにすると、音楽がある状態が「日常」になってしまい、音楽なしでは眠れない依存状態を生み出すリスクがあります。これは、家庭と園の睡眠環境が異なる場合に特に問題になりやすく、保護者からのクレームにつながることもあります。音楽は「入眠の導入ツール」として使い、眠りについたら静かにオフにするのが条件です。

❷ 音量は「会話を邪魔しない程度」を守る

一部の海外の保育園では昼寝タイムに85〜90デシベルもの音量で音楽を流すケースが報告されていますが、これは聴覚発達に悪影響を与える可能性があります。保育園でのBGM音量は、保育士と子どもが普通の声で話せる程度(40〜50デシベル程度)に留めるのが基本です。

❸ 保育園のBGMと著作権の関係

保育園でCDやストリーミング音楽を流す際には、著作権に配慮する必要があります。ただし、JASRACの規定では「営利を目的としない園内の行事での音楽利用」については著作権手続き不要とされているケースが多いです。一方で、園のWebサイトや動画に音楽を使用する場合には別途手続きが必要になります。トラブルを防ぐために最も安全なのは、著作権フリーの音源を使用することです。

著作権フリーのお昼寝BGM音源は以下のような方法で入手できます。

  • YouTubeのフリー音楽ライブラリ(用途によっては商用利用可能なものも多数)
  • Freepd.com や Musopen(クラシック音楽のパブリックドメイン音源)
  • 保育専用BGMサービス(BGMが保育施設向けに許諾済みのもの)

厳しいところですね。著作権は見えにくいリスクですが、確認作業は1回で済みます。

❹ 音楽だけに頼らない環境づくり

入眠研究の考察では「音楽は入眠に直接的な影響より間接的な影響が大きい」とも指摘されています。室内の温度(夏は26〜28℃、冬は20〜23℃程度が目安)、カーテンで光を遮って薄暗くする、眠れない子のそばに保育士が寄り添うなど、音楽と組み合わせた環境整備が最も効果的です。

保育現場での著作権の基礎知識はこちらで学べます。

学校で音楽を使うときには|JASRAC(日本音楽著作権協会)

【独自視点】保育士が「歌う」ことで生まれる午睡以外の副効果

お昼寝の場面で保育士が歌うことは、単に子どもを寝かせるためだけでなく、保育士自身と子どもの関係性にも予想外の副効果をもたらします。あまり語られない視点ですが、現場では見逃せないポイントです。

まず、子どもへの影響として「保育士の声=安全の象徴」という認識が育まれます。前述のマイアミ大学の研究にもあった通り、子守唄は「見知らぬ人が歌っても効果がない」とも指摘されています。つまり毎日同じ保育士が同じ曲を歌うことで、その声自体が安心感のトリガーになっていくのです。これは子どもとの信頼関係(アタッチメント)を強化するという大切な効果をもたらします。

次に、保育士側への効果も見逃せません。イギリスで約400人の母親を対象にした研究では、毎日赤ちゃんに歌いかけることが「産後うつが少ない」「ウェルビーイング(心身の良好な状態)が高い」「自尊心の向上」と関連していることが示されました。保育士においても、歌いかけという行為が「今、この子のためだけに動いている」という充実感を生み、仕事のやりがいや精神的安定に寄与する可能性が考えられます。

いいことですね。歌うことで保育士自身のストレスも和らぐ可能性があります。

さらに、毎日のお昼寝の歌を通じて子どもの音楽的感性が育まれるという側面もあります。人間の聴覚は4〜5歳の時期に最も発達するとされており、この時期に豊かな音楽体験を積み重ねることで脳の聴覚野の神経細胞が増加するという研究結果もあります。お昼寝の歌は、単なる「寝かしつけ」ではなく、子どもの情操教育の一環としても機能しているのです。

実践として取り入れやすいのは「歌いながら背中をゆっくり10回なでる」という方法です。スキンシップと音楽を組み合わせることで、聴覚と触覚の両面から安心感を与えられます。このルーティンを2〜3週間継続するだけで、多くの子どもが「なでられながら歌を聴く=眠る時間」と自然に認識するようになります。

人間関係が条件です。音楽の力は信頼関係があってこそ最大限に発揮されます。特に0〜1歳児クラスでは、担当保育士の声で歌うことの効果が段違いに高まることを覚えておいてください。

子守歌が子どもと保護者へ与える効果についての詳細資料はこちら。

子守歌が子どもと保護者へ与える効果|千葉市子育て支援館(PDF)

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