えびのたいそう歌「エビカニクス」を保育で活かすコツ
「エビカニクス」の作詞者は、エビもカニも食べられないアレルギー持ちです。
えびのたいそう歌「エビカニクス」誕生の意外な秘話
保育現場でおなじみの「エビカニクス」は、音楽ユニット・ケロポンズが2001年にレコーディングし、2002年にアルバムとして発売した楽曲です。作詞・作曲・振付はすべてケロ(増田裕子さん)が手がけました。実はこの曲、「エアロビクスみたいなものを作りたい」というアイデアがきっかけで生まれています。「エアロビ」という語感から「エビカニ」という言葉が浮かんだという、なんともユニークな発想が出発点でした。
意外なのはレコーディングの場所です。2001年9月11日の同時多発テロ直後という困難なタイミングにもかかわらず、ニューヨークで収録が行われました。現地のゴスペルシンガーが日本語でバックコーラスを担当しており、あの陽気なサウンドにはアメリカ人シンガーの力も入っているのです。
さらに、作詞したケロさん本人が甲殻類アレルギーで、エビもカニも食べられません。これが驚きの制作背景となっています。
発売当初(2002年)の歌詞には「でもアレルギーのひと食べれな〜い」というフレーズが含まれていました。ところが、2007年のシングルカットのタイミングで「ほら むきむきプリプリおどろう」という歌詞に変更されています。背景には、重度のアレルギーを持つ子どもの保護者から「食べられないことが強調されて、子どもが傷ついた」という声が届いたことがあります。アレルギーへの配慮が歌詞に直接反映された、とても大切な変更点です。
| 時期 | 歌詞 | 理由 |
|---|---|---|
| 2002年(発売当初) | 「でもアレルギーのひと食べれな〜い」 | 作詞者自身がアレルギー持ちで率直に表現 |
| 2007年(シングルカット時) | 「ほら むきむきプリプリおどろう」 | アレルギーの子どもへの配慮のため変更 |
保育士として子どもに歌を届けるとき、歌詞の変遷や背景を知っておくことはとても重要です。古いCDやDVDを使う場合は歌詞が旧バージョンのままである可能性があるため、確認が必要です。つまり、使用する音源のバージョンには注意が必要です。
エビカニクス – Wikipedia(歌詞変更の経緯・収録作品一覧など詳細情報)
えびのたいそう歌が子どもの発達に与える3つの効果
「エビカニクスを流せばとりあえず子どもが踊ってくれる」という感覚で使っている保育士も多いでしょう。しかし、この曲には子どもの発達に対する具体的なメリットが複数あります。結論から言うと、体・脳・心の3つに働きかける体操です。
① 全身運動による身体的発達
エビのように体を大きく前後に曲げる動き、カニのように両手・両足を広げる動き。これらは体幹を使うポーズで、バランス感覚や柔軟性を自然に育てます。子どもは1回の体操でも全身の関節を動かすことができ、冬場の冷えた体をほぐす準備体操としても優秀です。
② リズム感・音楽的発達
音楽に合わせて体を動かすリズム遊びは、脳の活性化にも関係すると言われています。「エビ!カニ!エビ!カニ!」という繰り返しのかけ声は、0歳児でも音のリズムを感じやすいように設計されています。早い段階から音楽と体の連動を体験させることで、リズム感が自然と身につきます。
③ 社会性・コミュニケーション能力
先生や友達と同じ動きを「一緒にやること」自体が、協調性を育てます。「エビになりきる」「カニになりきる」という動物に変身する体験は、表現力や想像力の芽も育みます。これは使えそうです。
保育現場で体操を取り入れるねらいとして、「全身の柔軟性・心肺機能・リズム感・コミュニケーション能力の向上」が挙げられていますが、エビカニクスはそのすべてをカバーできる体操のひとつです。
- 🦐 体幹・バランス感覚:エビポーズで前後に体を曲げ、体幹を自然に使う
- 🦀 リズム感・音楽的感受性:テンポよい繰り返しで0歳児から音を楽しめる
- 🎵 協調性・表現力:友達と一緒に踊ることで、社会性と想像力が育つ
保育園で体操を取り入れるねらいとは?(保育のヒント:年齢別おすすめ曲・効果を解説)
えびのたいそう歌の年齢別・振り付けのポイント
エビカニクスの対象年齢は0〜2歳とされており、乳児クラスでの活用が特にすすめられています。ただし、振り付けを工夫すれば3歳以上のクラスでも十分に楽しめます。年齢による「楽しみ方の違い」を把握しておくと、活用の幅が広がります。
0〜1歳児クラス(ねんね〜あんよ期)
この時期の子どもは、まだ振り付けを「覚えて踊る」ことより「音と動きを感じる」段階です。先生が楽しそうに踊っている姿を見て、手を上げたり体を揺らしたりするだけで十分な体験になります。座ったままでもOKで、腕をパタパタ動かすだけでも立派な参加です。大切なのは先生の笑顔と声がけです。
1〜2歳児クラス(よちよち歩き〜駆け回る時期)
この年齢になると、先生の動きをまねしようとする力が高まります。「エビ!」のかけ声に合わせて体を前に丸める動き、「カニ!」で両手を横に広げる動きを少しずつ覚えていきます。完璧に踊れなくても問題ありません。動きを楽しんでいればOKです。
3〜5歳児クラス(以上児)
以上児では、振り付けを通しで覚えて踊ることができます。「エビカニクス音頭」バージョンを取り入れると、夏祭りや盆踊りの雰囲気でより盛り上がります。また、歌いながら踊る、大きな動きで踊るなどのアレンジも可能で、表現の幅が広がります。
| 年齢目安 | ポイント | おすすめの楽しみ方 |
|---|---|---|
| 0〜1歳 | 音とリズムを感じる段階 | 先生が楽しく踊る姿を見せる、抱っこしながらでもOK |
| 1〜2歳 | まね・模倣がさかん | 「エビ!」「カニ!」のかけ声に合わせた動きを一緒に楽しむ |
| 3〜5歳 | 振り付けを覚えて踊れる | 通しで踊る・音頭アレンジ・歌いながら踊るなど |
振り付けを「完璧に教えよう」とすると、子どもも先生も緊張してしまいます。先生自身が楽しんで踊ることが、子どもの参加意欲を高める一番の近道です。先生の笑顔が基本です。
えびのたいそう歌を運動会・お遊戯会で活かすアイデア
エビカニクスは、運動会やお遊戯会の演目としても非常に人気があります。YouTube公式動画の再生回数は2025年時点で1億7千万回を突破しており、保護者にとっても「知っている曲」として親しみやすいのが大きな強みです。保護者も一緒に楽しめる体操です。
運動会での活用ポイント
乳児クラスの親子競技や、全園ダンスとして活用する保育園が多く見られます。振り付けが明快でシンプルなため、当日初めて見た保護者でも一緒に踊れます。これが子どもにとっての大きな喜びにもなります。
また、「エビカニクス ~ダンシング玉入れバージョン~」という編曲版もあり、エビカニクスと「天国と地獄」のメドレーになっています。玉入れの競技BGMとして使えるので、一石二鳥の活用ができます。
お遊戯会での活用ポイント
エビやカニのコスチューム、もしくはカラフルなTシャツや衣装と合わせると、見栄えが格段にアップします。振り付けに「エビポーズ」「カニポーズ」など名前をつけて練習すると、子どもが覚えやすくなります。子どもが自分で「エビ!」と言いながら動ける状態を目指しましょう。これが条件です。
英語・多言語バージョンの活用
ケロポンズは2016年に英語版(EBI & KANI)、中国語版、スペイン語版の動画を公開しています。外国にルーツを持つ子どもがいるクラスや、インターナショナルイベントの機会に活用すると、保護者への印象も大きく変わります。
- 🎵 親子競技BGM:乳児クラスの運動会で保護者も一緒に踊れる
- 🎪 玉入れBGM:ダンシング玉入れバージョンで競技中も盛り上がる
- 🌏 多言語バージョン:英語・中国語・スペイン語版で多文化対応も可
- 👗 衣装アイデア:エビ・カニのコスプレや色分けTシャツで視覚的に映える
ケロポンズ公式サイト(最新の音源・DVD・コンサート情報はこちら)
えびのたいそう歌を保育に定着させるための独自視点:「先生自身の体験」が子どもを動かす
「どうしてもクラスの子どもたちが体操に乗ってこない」「先生が頑張っているのに子どもが座ったまま」——そんな悩みを持つ保育士は少なくありません。しかし、子どもが動かない原因は曲の問題ではないことがほとんどです。
子どもは保育士の「本気で楽しんでいる姿」に反応します。エビカニクスは特にこの傾向が顕著で、先生が全身でエビのポーズ・カニのポーズをとることで、子どもは「わたしもやってみたい!」という気持ちになります。厳しいところですね。
つまり、導入のカギは「先生自身がまず踊ること」です。
ケロポンズのお二人は、もともと保育現場で働いていた経験を持っています。現場を知っているからこそ、子どもがすぐに反応できるシンプルなリズム設計になっているのです。保育士経験者が作った曲であることも、この曲の信頼性を高めています。
保育士バンクのインタビューでは、ケロポンズは「子どもとの関わりで大切にしていること」として「大人が本気で楽しむこと」を語っています。保育士が楽しんでいる場は、子どもにとって安心・信頼できる空間です。
また、毎日のルーティンとして同じ時間帯に取り入れることで、子どもは「この曲が流れたら体を動かす時間だ」とわかるようになります。1週間もあれば、自然とクラスに体操の習慣が根付きます。1週間が目安です。
さらに、NHKの「おかあさんといっしょ」体操をはじめとする定番体操曲と組み合わせてローテーションすることで、飽きずに長期的に楽しめます。エビカニクスは2〜3週ごとに登場させる「スペシャルな体操」として使うのもよい方法です。
- 📅 毎日同じ時間に流す:1週間でクラスに体操の習慣が定着する
- 😄 先生が本気で踊る:子どもの参加意欲はまず大人の姿勢から生まれる
- 🔄 他の体操とローテーション:2〜3週ごとに取り入れると新鮮さが持続する
- 🎤 かけ声を子どもに委ねる:「エビ!」「カニ!」を子どもが叫べる場面を作ると盛り上がる
ケロポンズインタビュー(保育バンク):元保育者の目線で語る子どもとの関わり方

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