音域調べるサイト無料で保育士が選曲に活かす方法

音域を調べるサイト無料で保育士の選曲力を上げる

音域に合わない曲を歌い続けると、子どもの声帯にポリープができるリスクがあります。

🎵 この記事でわかること
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無料で使える音域チェックサイト・アプリ

スマホ・PCのブラウザだけで完結。インストール不要のWebサービスから定番アプリまで、今すぐ使える無料ツールを紹介します。

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年齢別・子どもの音域早見表

0歳〜5歳の声域データをもとに、各年齢で歌いやすい音域の幅を解説。選曲ミスを防ぐ基準がわかります。

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保育士自身の声域を活かした歌い聞かせのコツ

自分の音域を把握することで弾き歌いのキー設定が楽になり、無理な発声による喉トラブルも防げます。

音域を調べるサイトとアプリの無料ツール一覧と特徴

 

音域を調べるためのツールは、大きく「Webサイト型」と「スマホアプリ型」の2種類に分かれます。それぞれ得意な場面が違うので、使い分けを知っておくと便利です。

まずWebサイト型の代表格が、KeyTube(keytube.net/pitch/measure) です。ブラウザ上でマイクに声を入れるだけで「最低音」「最高音」「発声しやすい音」を自動表示してくれます。アプリのインストール不要。PCでもスマホでも動作し、測定後はその音域で歌える楽曲検索まで連動しています。これは使えそうです。

同じくWeb型の Voice Range Online(sound-tools.net) は、録音ボタンを押して声を出すだけで音高をリアルタイム解析し、最低音〜最高音の音域を画面に表示します。音声データはデバイス内でのみ処理されるため、プライバシー面でも安心です。

ツール名 種別 対応端末 特徴
KeyTube 音域測定 Webサイト PC・スマホ 楽曲検索と連動、登録不要
Voice Range Online Webサイト PC・スマホ リアルタイム解析、データ外部送信なし
Vocal Tuner アプリ(iOS) iPhone 波形表示、録音音声の読み込みも可
ボーカル音程モニター アプリ(Android) Android メトロノーム機能付き、無料
音程チェッカー アプリ(iOS/Android) 両対応 シンプル操作、マイク感度調整可
カラオケ診断 UtaPro アプリ(iOS/Android) 両対応 音域に合った曲を提案、ゲーム感覚で診断

スマホアプリ型は画面の見やすさやゲーム感覚の操作性が高く、忙しい保育士でも隙間時間に試しやすいのが強みです。どれも無料で使えるのが条件です。

使い方はどれも共通していて、「録音ボタンを押す→低い声から高い声まで出してみる→結果を確認する」という流れです。専門知識は一切不要。まず1回試してみるだけで、自分がどのキーで歌いやすいかがすぐにわかります。

参考:音域チェックのやり方とおすすめ無料アプリ詳細

音域チェックのやり方5選!音域チェックにおすすめの無料アプリ5選 ー Mスタ

音域の表記(国際表記・日本表記)の読み方を保育士向けに解説

音域チェックの結果画面には「C4」「mid2G」などの文字が表示されます。初めて見ると戸惑うかもしれません。ここだけ押さえておけばOKです。

音域の表記には2種類あります。ひとつは「国際表記(C3・A4など)」、もうひとつは「日本語ラベル表記(mid2C・hiAなど)」です。どちらも同じ音を指していますが、使われる場面が異なります。

国際表記は「ドレミ」をアルファベットの「CDEFGAB」に置き換えたもので、数字がオクターブの高さを表します。C4が「真ん中のド」にあたり、ピアノの鍵盤でいうとちょうど中央付近の音です。数字が大きいほど高い音になります。

日本語ラベル表記は邦楽でよく使われ、低い音域から「low → mid1 → mid2 → hi → hihi」と段階が上がっていきます。「hiA」は「高いラ」のことで、スピッツ『チェリー』の最高音に相当する音です。

日本語ラベル 国際表記(目安) 音の高さのイメージ
low C〜low B C2〜B2 低い男声・低すぎて聞き取りにくい
mid1 C〜mid1 B C3〜B3 男性の話し声の中心
mid2 C〜mid2 B C4〜B4 女性の話し声〜ポップス主音域
hi C〜hi B C5〜B5 女性高音・子どもの歌声の高音部

保育現場での使い方でいうと、子どもの歌曲に多い音域は「C4〜D5(mid2C〜hiD)」付近です。この数字感覚を持っておくだけで、楽譜や音域チェックアプリの結果と子どもの声域を照らし合わせやすくなります。

参考:音域表記の詳細な解説(ラベル表記と国際表記の早見表あり)

【音域チェック】自分の音域を調べるための方法をご紹介 ー NOPPO MUSIC SCHOOL

音域を調べる無料サイトで保育士が自分の声域を把握するメリット

「子どもの音域に合った曲を選ぶ」という話は保育の教科書にも書いてあります。しかし、保育士自身の声域がどこにあるかを把握している人は意外と少ないです。

自分の音域を知ることで、弾き歌いのキー設定が格段に楽になります。たとえば楽譜通りのキーが高すぎて喉に力が入ってしまう場合、無理に張り上げて歌い続けると声帯に負担がかかります。喉の疲労や声がれが慢性化すると、日々の保育全体に影響が出ます。これは痛いですね。

神戸親和女子大学の研究(保育士養成課程における歌唱表現の指導)では、「まず保育者(学生)自身の地声の音域を知り、発声方法をコントロールすることが必要」と指摘されています。つまり自分の音域把握は、子どもへの指導の前提です。

無料Webサイトで声域を確認する手順は次の3ステップです。

  • 🎙️ ステップ1:KeyTubeの音域測定(keytube.net/pitch/measure)を開く
    ブラウザでアクセスし「測定開始」を押してマイク使用を許可します。
  • 🎵 ステップ2:低い声からゆっくり高い声まで「ア〜」と声を出す
    無理のない範囲で、楽に出せる最低音から限界の最高音まで出してみます。
  • 📋 ステップ3:「最低音」「最高音」「発声しやすい音」をメモする
    この3つが自分の現在の声域です。楽譜のキー選定のときに参照します。

一般的な成人女性の音域はG3〜A4(mid1G〜hiA)程度、男性はC3〜E4(mid1C〜mid2E)程度とされています。保育士の多数を占める女性の場合、G3〜A4の範囲が地声で無理なく出せる音域の目安です。

自分の声域が判明したら、弾き歌いの練習で使う曲のキーと照らし合わせてみましょう。最高音が自分の限界音より1音以上低い曲から練習するのが原則です。

参考:保育士・幼稚園教諭を目指す学生の音域と発声指導に関する学術研究

保育士養成課程における歌唱表現の指導 ー 神戸親和女子大学紀要(PDF)

音域を調べることで分かる年齢別・子どもの声域と選曲の基準

保育現場で「この曲、子どもたちが歌いにくそうにしているな」と感じたことはないでしょうか。その原因の多くは、曲の音域が子どもの声域と合っていないことにあります。

宮崎国際大学の研究(日髙ら、2021年)では、保育・幼児教育で活用されているあそび歌300曲を分析したところ、音域が1オクターブ以上の曲が全体の約70%を占めていたことがわかっています。一方、幼児が無理なく歌える声域は年齢によって異なり、特に乳幼児は1オクターブ程度が限界とされます。

意外ですね。子ども向けの歌の7割が、子どもが歌うには音域が広すぎる可能性があるということです。

年齢別の声域の目安は次の通りです。

年齢 声域(目安) 音程の幅 選曲のポイント
1歳児 C#4〜G4 2〜3度 音階移動が少ない曲・手遊び歌
2歳児 C#4〜A4 2〜4度 親しみやすいリズムと歌詞の繰り返し
3歳児 B♭3〜A4(半オクターブ) 3〜5度 生活に関係する歌詞、音域は控えめに
4歳児 B♭3〜B♭4 5〜6度 少し長めの曲、強弱の表現も意識
5歳児 A3〜B4(約1オクターブ) 6〜7度 ストーリー性のある曲、パート分けも可

音域が合わない曲を無理に歌わせると、子どもは高音を出すために「怒鳴って歌う癖」がつきます。その状態が続くと、声帯に慢性的な負担がかかり、ひどい場合は声帯ポリープのリスクも高まります。子どもが歌に苦手意識を持ってしまうというデメリットも見逃せません。

音域チェックアプリで曲の最高音と最低音を確認し、上の表の声域と比べる。この作業を選曲前に1分だけ行う習慣をつけるだけで、選曲ミスは大幅に減らせます。

参考:年齢別の子どもの音域と発達に合った選曲ガイド

子どもの音域に合わせた歌の選び方 ー 保育ネクスト

参考:幼児の歌唱声域とあそび歌300曲の音域分析(学術論文)

幼児の歌唱声域と子どもの歌曲集の音域についての考察 ー 宮崎国際大学(PDF)

音域チェックアプリを使った保育現場での選曲テクニック(独自視点)

ここまで「音域を調べるツール」と「子どもの声域の基準」を見てきました。これらを組み合わせた、保育現場ならではの活用法を紹介します。

着目したいのは「保育士自身の声域」と「子どもの声域」が重なる音域帯を意識することです。たとえば保育士(女性)の地声の無理なく出せる音域がG3〜A4だとすると、この範囲の中で子どもの声域(5歳児でA3〜B4程度)と重なるA3〜A4の1オクターブが、最もスムーズに弾き歌いができる「共通音域帯」になります。

この共通音域帯に収まる曲を選ぶことで、保育士も子どもも無理なく歌えます。共通音域帯が条件です。

具体的な手順は以下の通りです。

  • 🎤 ①自分の声域を無料サイトで測定する
    KeyTubeやVoice Range Onlineで「最低音〜最高音」を確認し、メモしておきます。
  • 📚 ②担当クラスの子どもの年齢と声域を上の表で確認する
    たとえば年長(5歳)ならA3〜B4が基準になります。
  • 🎼 ③曲の最高音・最低音を音域チェックアプリで調べる
    スマホアプリ「音程チェッカー」などで実際に曲を流し、最高音・最低音をメモします。
  • ④「自分の声域」と「子どもの声域」の両方に収まる曲を選ぶ
    どちらかに極端に合わない曲は、1〜2音キーを下げて弾き歌いするのがおすすめです。

カラオケ診断アプリ「UtaPro」は、音域に合った曲を自動でレコメンドしてくれる機能があります。保育士が自分の声域を入力しておけば、「このキーで歌いやすい曲」の候補が表示され、選曲の参考にできます。全員にぴったり合うわけではありませんが、選曲候補を絞り込む時間が短縮できます。これは使えそうです。

もうひとつ意外な視点として、わらべうたは音域チェックの観点から見ると非常に優れた曲群です。伝統的なわらべうたの多くは、自然と子どもの声域(C4〜G4程度)に収まるように作られており、声帯への負担が少ないと複数の音楽教育研究で指摘されています。保育現場での「とりあえず歌える曲」として積極的に活用する価値があります。

参考:音域に合った曲の選び方・カラオケ診断アプリの紹介

音域チェック!自分の音域を調べる方法 ー ボーカルスクールVOAT

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