威風堂々の意味と曲を保育士が徹底解説

威風堂々の意味と曲を保育士向けに徹底解説

あなたが「威風堂々」と呼んでいるあのメロディ、実は正式には別の曲名です。

この記事でわかること
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「威風堂々」の四字熟語としての意味

「威風」+「堂々」が組み合わさった四字熟語の意味、語源、そして正しい使い方をわかりやすく解説します。

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エルガー作曲「行進曲・威風堂々」の全貌

1901年に作曲された全6曲の行進曲集の歴史・構成・意外なエピソードを詳しく紹介します。

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保育現場での活用ポイント

卒園式・入園式・運動会など、保育の行事で「威風堂々」を効果的に取り入れるための実践的なヒントをお伝えします。

威風堂々の意味と語源|四字熟語としての正しい読み方

 

「威風堂々(いふうどうどう)」は、威厳があって立派な様子を表す四字熟語です。「威風」とは周囲を圧倒するような威厳・勢いのことを指し、「堂々」とは人を圧するほどの風格があって立派なさまを意味します。この2つが組み合わさることで、「誰の目にも立派で威厳に満ちあふれた様子」という意味になります。

堂々とした横綱の土俵入り、王者が胸を張って入場する場面、あるいは大きな建物が辺りを圧するように建ち並ぶ光景──こうしたシーンに使われる言葉です。

褒め言葉として使えるのが基本です。

日常会話での使い方としては、「彼は威風堂々と壇上に立った」「威風堂々とした態度で試合に臨んだ」のように、人の立ち振る舞いや雰囲気を称える場面で使います。子どもたちの卒園式で「みんなが威風堂々と入場してきた」と使っても、まったく問題ありません。

構成要素 読み 意味
威風 いふう 周囲を圧するような威厳・勢い
堂々 どうどう 風格があり立派なさま・自信に満ちた様子

類義語としては「威風凛々(いふうりんりん)」「威武堂堂(いぶどうどう)」などがあります。「威風凛々」は凛々しさが加わったニュアンス、「威武堂堂」はより武威・武力的な迫力を感じさせる表現です。どれも「堂々として立派」という共通した意味を持っています。

保育士として子どもたちに言葉を教える機会があれば、「威風堂々」は卒園式や入場の場面でイメージしやすい四字熟語の一つです。ちなみに、対義語としては「こそこそ」「おどおど」など、自信のなさやいじけた様子を表す言葉が対比として挙げられます。

参考:「威風堂々」の語義と使い方について(コトバンク)

https://kotobank.jp/word/威風堂々-695098

威風堂々の曲の作曲者・エルガーとはどんな人物か

「威風堂々」の曲として知られるのは、イギリスの作曲家エドワード・エルガー(Sir Edward William Elgar、1857〜1934)が作曲した行進曲集です。エルガーは19世紀末から20世紀前半にかけて活躍したイギリスを代表する作曲家で、「愛の挨拶」「エニグマ変奏曲」なども代表作として知られています。

独学で音楽を学んだ人物です。

エルガーは音楽院で正規の音楽教育を受けた作曲家ではなく、ほぼ独学で音楽の技術を習得したという点でも異色の存在でした。生まれはイギリス中部のウスターシャー州ブロードヒース。父親が楽器店と音楽出版を営んでいたため、幼い頃から音楽に親しんだとされています。

「行進曲集・威風堂々(Pomp and Circumstance Military Marches)」作品39は、1901年に第1番・第2番が作曲・初演されました。その後、第3番(1904年)、第4番(1907年)、第5番(1930年)と続き、没後に草稿から発見された第6番はアンソニー・ペインによって補筆され、2006年に初演されています。つまり、エルガーが生前に完成させた曲は全部で5曲という点も、実は多くの人が知らない事実です。

  • 🎼 第1番(1901年):全6曲中もっとも有名。初演時に聴衆が2度のアンコールを要求したほどの反響を呼んだ
  • 🎼 第2番(1901年):第1番と同時期に作曲・初演。軽妙で勇ましい中間部が特徴
  • 🎼 第3番(1904年):全5曲中で唯一、中間部に2つの主題を持つ構成
  • 🎼 第4番(1907年):第2次世界大戦中にイギリス国民を励ました「自由の歌」の原曲
  • 🎼 第5番(1930年):晩年の作。拍子が途中で変わる複雑な構成
  • 🎼 第6番(2006年補筆初演):没後に草稿が発見され、補筆完成された

保育現場でよく使われる「威風堂々」のメロディは第1番の中間部(トリオ)です。あのゆったりと大らかな旋律が、卒園式や行事の入場BGMとして長年愛されてきました。

参考:エルガー「威風堂々」全曲の詳細解説(ピアノ曲事典)

威風堂々(原曲:エルガー) Op.39/Pomp and Circumstance Op.39 - シュミット, アドルフ - ピティナ・ピアノ曲事典
「威風堂々」はイギリスの国民的作曲家エドワード・エルガーの代表曲。原題は「Pomp and Circumstance」で、イギリスが誇る世界的劇作家ウィリアム・シェークスピアの戯曲「オセロ」の劇中の台詞から取られたもの。直訳すると「壮麗に、...

威風堂々の曲の原題が「悲劇」由来という意外な事実

「威風堂々」という曲名はとても堂々として前向きな印象を与えますが、その原題には意外な背景が隠されています。原題の「Pomp and Circumstance」は、シェイクスピアの悲劇『オセロ』第3幕第3場の台詞から引用されたものです。

これは知っておいて損はない豆知識です。

原文はこうです。「Pride, pomp and circumstance of glorious war(輝かしい戦場の誇り、その壮麗な様子よ)」という一節で、嫉妬に飲み込まれた将軍オセロが「もうこれで自分の幸福は終わりだ」と嘆き、失われた栄光に別れを告げる場面から取られています。つまり「Pomp and Circumstance」の原典での意味は、もはや手の届かない場所へ消えていった”輝かしい日々”への哀悼に近いのです。

「希望と栄光の国歌」として広まった曲が、実は喪失の叫びを出典とするというのは確かに皮肉ですが、エルガー自身は「行進曲としての栄光」を表現することに主眼を置いていました。日本語訳「威風堂々」は、曲のもつエネルギーを見事に体現した名訳と言えます。

  • 📖 「Pomp」の意味:華やかさ・壮麗・ものものしさ
  • 📖 「Circumstance」の意味:儀式張ったこと・物々しさ
  • 📖 出典:シェイクスピア悲劇『オセロ』第3幕第3場(主人公が破滅に向かう転換点)
  • 📖 日本語題「威風堂々」:多少意訳ながら、曲の本質を的確に伝えた名訳

この逸話は、音楽会や保育の場での「曲の説明タイム」に使えるエピソードでもあります。子どもたちに音楽への興味を持たせる際、「この曲には物語がある」と伝えるだけで、クラシック音楽がぐっと身近に感じられます。

参考:エルガー「威風堂々」原題と『オセロ』の関係(ONTOMO)

威風堂々の曲が保育・卒園式で使われる理由と活用法

保育の現場では「威風堂々」は定番中の定番と言えます。卒園式の卒園児入場、卒園証書授与のBGM、入園式の来賓入場など、あらゆる式典で重宝されてきた曲です。その理由は、曲の持つ「荘厳さ」「大らかさ」「感動を呼ぶスケール感」が、式典の雰囲気に見事にマッチしているからです。

活用シーンは式典だけではありません。

第1番の中間部のトリオは、テンポが緩やかで演奏時間もコントロールしやすく、ピアノ1本でも十分な存在感を出せます。保育士がピアノで弾く場合、難易度は中程度で、ゆっくりしたテンポで練習すれば比較的習得しやすいという特徴があります。ピアノ初心者向けの簡単アレンジ楽譜も数多く出版されており、ピアスコアやヤマハの楽譜サービスでダウンロード購入が可能です。

場面 使用タイミング ポイント
卒園式 卒園児入場・証書授与BGM ゆっくりめのテンポで厳粛な雰囲気を演出
入園式 来賓・保護者入場 明るい印象を持たせるために少し速めのテンポも◎
運動会 入場行進・開会式 主部(行進部分)を使うと歯切れよく行進できる
クリスマス会 メインプログラムの入場 荘厳感が祝祭の雰囲気を一気に高める

なお、ピアノ演奏のアレンジ楽譜を選ぶ際は「中間部のみのアレンジ」か「全体のアレンジ」かを確認することが大切です。式典での使用なら中間部のみで十分なケースがほとんどで、全体版は演奏時間が6分半ほどになるため、BGMとして使用する際は長さに注意が必要です。

つまり場面に合った版を選ぶことが条件です。

ピアノ演奏が難しい場合は、CDやデジタル音源を活用する方法もあります。保育向けの式典BGM集CDには「威風堂々」が収録されているものも多く、保育士向け専門出版社のリトルランドやラグから発売されているCDが現場でよく使われています。

威風堂々という言葉を保育で子どもに伝える独自アプローチ

「威風堂々」は単なる曲名・四字熟語としてだけでなく、子どもたちの自己肯定感や自信を育てる言葉として保育に取り入れられる可能性があります。これはあまり語られていない視点です。

卒園式の練習場面を想像してください。入場練習で子どもたちに「威風堂々って知ってる?」と問いかけ、「胸を張って、堂々と歩くっていう意味なんだよ」と教えると、子どもたちの背筋がすっと伸びることがあります。言葉が行動を変える力は、幼児期でも十分に働くのです。

言葉と動作をセットで教えるのが基本です。

たとえば、こんな声かけが効果的です。「威風堂々って言いながら歩いてみよう!」「威風堂々の顔はどんな顔かな?」という形で遊び感覚で取り入れると、難しい四字熟語でも子どもたちはすぐに覚えます。実際に音楽の授業でも、言葉の意味を体で表現する活動は語彙力・表現力の発達に効果的とされています。

また、保育士が保護者向けの卒園式プログラム解説欄に「今日の入場曲は『威風堂々』です。威厳があって立派なさまを意味する言葉で、今日の子どもたちの姿そのものです」という一文を添えるだけで、保護者の感動が格段に深まります。これは手間ゼロで実践できる工夫です。

  • 🌟 入場練習で「威風堂々」の意味を一言で説明する(「胸を張って堂々と歩くことだよ」)
  • 🌟 「威風堂々の顔」「威風堂々の歩き方」ゲームとして取り入れる
  • 🌟 プログラム冊子に曲の由来をひとこと添えて保護者の感動を深める
  • 🌟 運動会の入場行進で「威風堂々」を流し、意味と一緒に子どもたちへ伝える

言葉を知ることで、曲の聴こえ方が変わります。「この曲には名前があって、意味がある」という経験は、子どもたちにとってクラシック音楽への扉を開くきっかけにもなります。保育士としての音楽教育の幅を広げる意味でも、「威風堂々」という言葉と曲の背景を知っておく価値は大いにあります。

参考:BBCプロムスと「威風堂々」の関係・エルガーの詳細解説(世界の民謡・童謡)

威風堂々 エルガー 解説と意味
世界の民謡・童謡

十分なリサーチができました。次に構成を決めて記事を執筆します。


エルガー/行進曲[威風堂々]