ブルクミュラー 25の練習曲の楽譜を選ぶ完全ガイド

ブルクミュラー 25の練習曲の楽譜を徹底解説

同じ楽譜でも、出版社が違うだけで子どもの上達スピードが2倍変わることがあります。

ブルクミュラー 25の練習曲 楽譜 完全ガイド
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楽譜の種類と価格帯

660円〜2,200円まで13種類以上の版が存在。出版社によってスラー・運指・解説の充実度が大きく異なる。

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難易度とレベルの目安

バイエル終了後が目安。25曲は★1〜★4の4段階に分類でき、曲順=難易度順ではない点に注意。

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保育士が活かせるポイント

25曲すべてに情景タイトルがあり、子どもへのイメージ説明がしやすい。発表会・コンクール課題曲にも採用多数。

ブルクミュラー 25の練習曲とはどんな曲集か

 

ブルクミュラー「25の練習曲」は、ドイツ出身のヨハン・フリートリッヒ・フランツ・ブルクミュラーが19世紀半ばに作ったピアノ初心者向けの練習曲集です。 正式な原題は「ピアノのためのやさしく段階的な25の練習曲(作品100)」であり、小さな手を広げるための運指法も盛り込まれています。

参考)ブルクミュラー『25の練習曲』の難易度や特徴についてピアノ講…

各曲には「アラベスク」「貴婦人の乗馬」「タランテラ」など情景を想起させるタイトルが付いており、子どもでもイメージを持ちながら弾けるのが大きな特徴です。 複数の出版社では「バイエル終了後に使用する練習曲集」と位置づけており、初級から中級への橋渡し教材として広く使われています。

保育士がピアノ技術の底上げを図るうえでも、この曲集は有効です。 25曲の中には発表会の定番曲や、全国規模のコンクール課題曲として指定されるものも含まれており、実践的な演奏力を磨けます。

ブルクミュラー 25の練習曲の難易度と練習の進め方

「25の練習曲」は曲順=難易度順ではありません。 ピアノ講師による難易度分析では、★1(素直な心・アラベスク・牧歌など)から★4(タランテラ・舟歌・つばめ・貴婦人の乗馬)まで4段階に整理されています。

難易度が高い順ではなく、「克服したいテクニックが含まれている曲」を選んで進めるのが効果的です。 例えばレガート(なめらかなつなぎ)の強化には1番「素直な心」、速いパッセージの練習には2番「アラベスク」、ペダルの習得には21番「天使の声」と22番「舟歌」が適しています。pia-note+1

これが基本です。ただし、1ページの曲は比較的取り組みやすく、2ページの曲は難易度が上がる傾向があるため、まずは1ページ完結の曲から始めると無理なく進められます。

参考)ブルグミュラー25の練習曲一覧表|練習する順番は?難易度も解…

難易度 代表曲(曲番号) 主な習得技術
素直な心(1)・アラベスク(2)・牧歌(3) レガート・スタッカート・速いパッセージ
★★ 子供の集会(4)・進歩(6)・優美(8) 和音・シンコペーション・リズム感
★★★ 清い流れ(7)・バラード(15)・アヴェ・マリア(19) ペダル・短調表現・装飾音
★★★★ タランテラ(20)・舟歌(22)・貴婦人の乗馬(25) 複雑な拍子・跳躍・総合技術

ブルクミュラー 25の練習曲の楽譜を出版社別に比較

実は「同じブルクミュラー」でも、出版社によって曲タイトルの和訳だけで13通り以上の違いがあります。 「La candeur」を「すなおな心」とする版もあれば「あどけなさ」とする版もあり、子どもへの説明の仕方が変わってきます。

参考)各社版楽譜 – ブルグミュラーコンクール

価格は660円〜2,200円まで幅広く、主要な版の特徴は以下のとおりです。

  • 📗 全音楽譜出版社(880円):1950年代からの定番版。北村智恵校訂・ショット版底本。練習の手引きと解説付き。初めて購入する方に最も普及している版。
  • 📘 音楽之友社・原典版(660円):初版譜のアーティキュレーションを採用した原典版。楽譜下にミニクイズ掲載で子どもの自主性を引き出す。
  • 📙 東音企画・今井顕校訂版(990円):原典スラーと現代フレージングを並記。別冊「指導マニュアル」付き。2024年改訂済みで最新の研究成果を反映。
  • 📕 ヤマハ・ディズニー版(1,320円):全ページにディズニーキャラクターが登場。子どもの興味を引きやすく、楽語解説も充実。
  • 📓 ドレミ楽譜出版社・CD付き版(2,200円):ハンス・カン氏による模範演奏CD付き。全曲見開き2ページ以内で譜めくりが少ない。

保育士として指導で使うなら、イラストや解説が充実した版が読み聞かせのような使い方ができます。

参考:各社版の詳細な楽譜比較(ブルグミュラーコンクール公式サイト)

各社版楽譜 – ブルグミュラーコンクール

ブルクミュラー 25の練習曲の楽譜を無料で入手する方法

ブルクミュラーの楽曲は著作権が消滅しており、パブリックドメインです。 そのため、インターネット上で無料ダウンロード・印刷ができるサービスが複数存在しています。

参考)https://www.ongakunoohanasi.com/free-scores/burgmuller.html

これは使えそうです。代表的な無料楽譜配信サービスとして、「音楽のお話」(ongakunoohanasi.com)では、楽譜作成ソフトFinaleで作成されたブルクミュラー楽譜を無料でダウンロード・印刷できます。 ただし、無料版は校訂者による解説や運指の指示が省略されていることが多いため、学習目的には解説付きの市販楽譜との併用がおすすめです。

一方で注意が必要なのは、著作権が消滅しているのはブルクミュラー本人が書いた原典楽譜の部分だけという点です。 各出版社が加えた運指・解説・イラスト・スラー編集などは、その出版社の著作物として保護されています。「ネットで見つけたPDF」を指導で印刷配布する行為が、誰かの著作権を侵害していないか確認する必要があります。

参考:パブリックドメインのブルクミュラー楽譜ダウンロード

ブルグミュラー25の練習曲 楽譜 無料 ダウンロード | ピアノ 楽譜
ブルグミュラー 楽譜 無料ダウンロードサイトです。

ブルクミュラー 25の練習曲を保育士が活用するための独自視点

保育士がブルクミュラーを学ぶ意味は、弾けるようになること以外にもあります。 各曲のタイトルは「アヴェ・マリア」「舟歌」「バラード」など、保育の場での絵本読み聞かせや季節行事のBGMとして直接使えるレパートリーでもあります。

つまり「練習曲」と「保育用BGM」が同時に学べるということです。たとえば第19番「アヴェ・マリア」はクリスマス行事のピアノ伴奏として演奏でき、第22番「舟歌(バルカロール)」は昼寝の時間の流れるようなBGMにそのまま活用できます。 発表会でよく弾かれる第2番「アラベスク」や第15番「バラード」は、保育参観の場でも映えるレパートリーです。

幼児音楽教育の観点からも、ブルクミュラー25の練習曲はソナチネアルバムへのつながりを意識しながら選曲することが重要だと、保育者養成校の研究でも示されています。

参考)https://shirafuji.ac.jp/shirafuji_gakuin/wp-content/uploads/2023/04/201802nakamura.pdf

参考:保育者養成校におけるピアノ指導法の研究(白藤学院)

https://shirafuji.ac.jp/shirafuji_gakuin/wp-content/uploads/2023/04/201802nakamura.pdf

参考:ブルクミュラー25の練習曲の難易度・特徴をピアノ講師が解説(edyclassic)

ブルクミュラー『25の練習曲』の難易度や特徴についてピアノ講…

ブルグミュラー 18の練習曲 (zen-on piano library)