となりのトトロの歌詞をひらがなで保育に活かす方法
ジブリ映画の主題歌「さんぽ」や「となりのトトロ」は、保育現場でも大人気の定番ソングです。子どもたちと一緒に歌うとき、ひらがな歌詞があると読み聞かせにも使いやすく、活動の幅がぐっと広がります。
子どもが歌えない原因は保育士の「音程」ではなく、「知らない言葉」が歌詞に含まれていることがほとんどです。保育士がひらがな歌詞を使って言葉の意味を補いながら歌うと、3歳児クラスでも約80%以上の子が自主的に口ずさむようになると報告されています。
となりのトトロ「さんぽ」のひらがな歌詞(全文)
歌詞を読み上げるだけで子どもが動きを止めます。それくらい、言葉のリズムが完成されています。
「さんぽ」は作詞・中川李枝子、作曲・久石譲によるオープニング曲で、映画公開当初から保育現場で繰り返し歌われてきた一曲です。 以下がひらがな全文です。
参考)さんぽ – <となりのトトロ>-歌詞-Various Art…
| 番 | 歌詞(ひらがな) |
|---|---|
| 1番 | あるこう あるこう わたしはげんき あるくのだいすき どんどんいこう さかみち トンネル くさっぱら いっぽんばしに でこぼこじゃりみち くものすくぐって くだりみち |
| 2番 | あるこう あるこう わたしはげんき あるくのだいすき どんどんいこう みつばちぶんぶん はなばたけ ひなたにトカゲ へびはひるね ばったがとんで まがりみち |
| 3番 | あるこう あるこう わたしはげんき あるくのだいすき どんどんいこう きつねもたぬきも でておいで たんけんしよう はやしのおくまで ともだちたくさん うれしいな ともだちたくさん うれしいな |
「くさっぱら」「じゃりみち」「まがりみち」など自然の言葉が並んでいます。それが基本です。 散歩の活動前に歌うと、子どもが「これから冒険に行く!」という気持ちになりやすいため、外遊びの導入として特に効果的です。
参考)さんぽ 歌詞 井上あずみ となりのトトロ OP ふりがな付 …
となりのトトロ「となりのトトロ」のひらがな歌詞(全文)
こちらはエンディング曲で、よりファンタジー感のある言葉が登場します。意外ですね。
「となりのトトロ」は作詞・宮崎駿、作曲・久石譲によるエンディング曲です。 歌詞には「こみち(小路)」「パスポート」「オカリナ」など、子どもには少し難しい言葉が含まれていますが、だからこそ保育士が橋渡しして言葉の意味を伝える場面が生まれます。
| ブロック | 歌詞(ひらがな) |
|---|---|
| イントロ | トトロ トトロ トトロ トトロ |
| 1番Aメロ | だれかが こっそり こみちに このみ うずめて ちっさなめ はえたら ひみつのあんごう もりへのパスポート すてきなぼうけんはじまる |
| 1番サビ | となりのトトロ トトロ トトロ トトロ もりのなかに むかしからすんでる となりのトトロ トトロ トトロ トトロ こどものときにだけ あなたにおとずれる ふしぎなであい |
| 2番Aメロ | あめふり バスてい ズブヌレ オバケがいたら あなたのあまがさ さしてあげましょう もりへのパスポート まほうのとびら あきます |
| 2番サビ | となりのトトロ トトロ トトロ トトロ つきよのばんに オカリナふいてる となりのトトロ トトロ トトロ トトロ もしもあえたなら すてきな しあわせが あなたにくるわ |
「こどものときにだけ あなたにおとずれる」というフレーズは、作詞した宮崎駿の独自の世界観が凝縮されていて、歌詞全体が映画のストーリーと深くリンクしています。 つまり、映画を見た子どもが歌を聞くと、場面が頭に浮かぶ仕組みになっているということです。
参考)https://otokake.com/matome/fxSrO2
となりのトトロの歌詞に出てくる難しい言葉の保育での伝え方
歌詞の難しい言葉を知らずに歌わせても、子どもの語彙は育ちません。これは使えそうです。
「こみち(小路)」とは細い道のこと、「パスポート」は「どこかに行くための特別なチケット」と言い換えると、3〜5歳児も理解しやすくなります。 「ズブヌレ(ずぶ濡れ)」は全身びしょびしょの状態で、梅雨の時期に雨の話題と組み合わせると、子どもが自分の経験と結びつけて覚えやすくなります。
- 🌿 こみち:「公園の細い道」「木の間の通り道」などと言い換えてみましょう
- 🎫 もりへのパスポート:「森に入るための魔法のチケット」として絵カードにすると視覚的に伝わります
- 🌧️ ズブヌレ:梅雨・水遊びの前後に使うと、日常語として定着しやすいです
- 🎶 オカリナ:「土でできた笛の楽器」と伝え、実物や写真を見せると興味が広がります
- 🌙 つきよ:「お月様が明るく輝く夜」として、お月見の季節と合わせて教えると効果的です
難しい言葉は一度に全部教えなくていいです。1回の保育活動で1〜2語に絞るのが原則です。子どもが「この言葉知ってる!」と感じる体験の積み重ねが、言語発達につながります。
となりのトトロの歌詞を使った保育活動アイデア
保育士がひらがな歌詞を「印刷して配るだけ」では、著作権違反になる場合があります。知らないと損します。
「さんぽ」「となりのトトロ」の楽曲はJASRACが管理していて、保育現場での演奏・合唱自体は著作権法35条の教育機関例外として許可されています。 しかし、歌詞を印刷して保護者へ配布したり、SNSや動画に掲載したりする場合は別途許諾が必要で、無許可で行うと損害賠償請求の対象になることもあります。jasrac+2
ひらがな歌詞を保育活動で安全・効果的に使う方法はこちらです。
- 🎤 朝の会での歌唱導入:口頭で歌詞の言葉を一つ紹介してから歌うと、子どもの理解が深まります
- 🖼️ ペープサートとの組み合わせ:トトロやサツキのキャラクター画は著作権があるため、自作の絵を描いて使うのが安全です
- 🎨 絵本や絵カード:「もりへのパスポート」「あまがさ」などの言葉を絵カード化して、言葉遊びコーナーで活用できます
- 🏃 散歩前の導入歌:「さんぽ」を歌いながら出発することで、子どもの活動意欲が高まります
- 📲 動画配信に使う場合:YouTubeはJASRACと包括契約をしているため、楽曲のアップロードは問題ありませんが、映像・歌詞テキストのみの配布は別途確認が必要です
実際、保育士が知らずに行った著作権違反(歌詞のコピー配布・キャラクター印刷物の無許可配布など)は、1件あたり数万円〜数十万円規模の損害賠償に発展した事例があります。 「教育目的だから大丈夫」という思い込みは、ここが危険です。
参考)【著作権法に注意】学童や保育園で知らないとヤバい違反行為
教育機関での音楽利用ルールはJASRACの公式ページで最新情報を確認できます。
JASRAC 学校など教育機関での音楽利用 ― 著作権法第35条の範囲や手続きが詳しく解説されています
保育士目線で見るとなりのトトロ歌詞の「隠れた育ち」ポイント
「となりのトトロ」の歌詞は、実は作詞者の宮崎駿がサツキとメイのお母さん視点で書いた可能性がある、という独自の読み解きがあります。 「あなたにくるわ」という女性的な言い回しがその根拠で、これを保育士が子どもに伝えると、単なる「楽しい歌」から「家族の愛情の歌」として深みが増します。
参考)名曲「となりのトトロ」 宮崎駿監督は名作詞家である!【とりか…
歌詞が持つ「育ち」の要素を整理すると、以下のようになります。
- 🌱 自然への好奇心:「このみをうずめる」「ちっさなめがはえる」→植物の生長に興味を持つきっかけに
- 🤝 思いやりの表現:「あまがさをさしてあげましょう」→相手を気遣う行動の言葉としてモデルになります
- 🌟 ファンタジーと現実の橋渡し:「ひみつのあんごう」「まほうのとびら」→想像力を育てる言葉が豊富に含まれています
- 📅 季節感の言葉:「あめふり」「つきよのばん」→季節の行事・絵本と組み合わせた言語活動につながります
保育士として歌詞をただ歌わせるより、「この言葉、どういう意味だと思う?」と問いかける一言を入れるだけで、活動の質が大きく変わります。これだけ覚えておけばOKです。
歌詞の意味を子どもと一緒に考える「歌詞読み聞かせ」は、3〜5歳の語彙発達と想像力両方にアプローチできる活動として、最近の保育研究でも注目されています。 ひらがな歌詞を使いながら、まず保育士自身が歌詞の世界観を深く知っておくことが、子どもへの豊かな言葉がけの土台になります。
