ずいずいずっころばし意味怖い理由と保育の注意点

ずいずいずっころばし意味怖い

保育士がこの歌の本当の意味を知らずに教えると、保護者からクレームを受ける可能性があります。

この記事の3ポイント要約
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江戸時代の恐怖体験が由来

「ずいずいずっころばし」は将軍様へのお茶献上行列(お茶壺道中)を庶民が恐れて家に閉じこもった体験を歌にしたものです

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保育での活用は年齢に応じて

1歳児から5歳児まで年齢別に遊び方を変えることで、リズム感や協調性を育む効果的なわらべうたとして活用できます

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安全配慮と説明が必要

爪切りやアクセサリー除去などの安全対策と、保護者への歌の背景説明が保育士には求められます

ずいずいずっころばしの歌詞が怖いとされる理由

 

「ずいずいずっころばし」は一見楽しい童謡に聞こえますが、実は江戸時代の庶民の恐怖体験を歌ったものです。徳川三代将軍・家光の時代から約200年間続いた「お茶壺道中」という行列が背景にあります。sengoku-his+3

お茶壺道中とは、将軍御用の宇治茶を京都から江戸まで運ぶ行事でした。この行列は大名行列と同等かそれ以上の権威があり、庶民は粗相があると厳しく罰せられる可能性がありました。そのため人々は行列が通る際、家の中に隠れて戸をぴしゃりと閉め、子どもたちも外に出ることを禁じられたのです。ktr.mlit+2

「とっぴんしゃん」は戸を閉める音を表現しています。「ごまみそずい」は行列に対してごますりをする庶民の姿を皮肉った表現という説があります。つまりこの歌は、恐ろしい権力に怯える庶民の日常を子ども向けの遊び歌に変えたものなのです。hijikataen+1

怖い意味があるとされる背景はこれだけではありません。一部では性的な隠語を含むという俗説も存在します。江戸時代の遊里文化では、あからさまな表現を避けながらユーモアや皮肉を込めた戯れ歌が好まれ、そうした文化が歌詞に反映された可能性も指摘されています。notecrux+1

ただし明確な証拠はありません。江戸時代の文献にこの歌が登場する記録も確認されていないため、起源については諸説あると理解すべきでしょう。

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ずいずいずっころばしの歌詞全文と各フレーズの意味

歌詞は以下の通りです。

参考)ずいずいずっころばし 歌詞の意味・解釈

🎵 歌詞全文

  • ずいずいずっころばし ごまみそずい
  • 茶壺に追われて とっぴんしゃん
  • 抜けたら どんどこしょ
  • 俵のねずみが 米食ってちゅう ちゅうちゅうちゅう
  • おっとさんがよんでも おっかさんがよんでも 行きっこなしよ
  • 井戸のまわりで お茶碗欠いたのだぁれ

各フレーズの意味を見ていきましょう。

「ずいずいずっころばし」は「ついついころばし」が訛ったもので、すっ転ぶ様子を表現しています。「ごまみそずい」は、ある農家がずいき(里芋の茎)のゴマ味噌和えを作っていた場面、またはごますりを意味するという説があります。oshiete.goo.ne+2

「茶壺に追われて とっぴんしゃん」は、お茶壺道中が来たので慌てて家に入り、戸をぴしゃりと閉める音です。「抜けたら どんどこしょ」は行列が通り過ぎたので騒いでも大丈夫という意味になります。koregasiritai+1

「俵のねずみが米食ってちゅう」は、行列が通る間の静寂を表現しています。ネズミが米俵の米を食べる音さえ聞こえるほど静かだったということですね。「おっとさんがよんでも おっかさんがよんでも 行きっこなしよ」は、両親が呼んでも子どもは外に出てはいけないという厳しい掟を示しています。hijikataen+1

最後の「井戸のまわりで お茶碗欠いたのだぁれ」は、井戸端の危なっかしい様子を表現したもので、誰かが注意喚起のために井戸の周りに茶碗の絵を描いたという解釈があります。

参考)ずいずいずっころばしの意味は怖い?茶壺に追われてトッピンシャ…

つまり全体の意味はこうです。お茶壺道中という恐ろしい行列が来たので、庶民は家に閉じこもり、子どもたちも外に出ることを禁じられ、行列が去るまで静かに待っていた、という江戸時代の光景を歌ったものなのです。

ずいずいずっころばしを保育で使う際の安全配慮

わらべうた遊びには肌と肌の触れ合いが多く含まれます。子どもをケガさせないよう、保育士は爪を短く切っておき、腕時計やアクセサリーを外しておく必要があります。hoikushi-worker+1

基本ですが意外と忘れがちです。

「ずいずいずっころばし」は複数人で輪になって遊ぶため、十分なスペースを確保しましょう。保育室にゴミや危険なものが落ちていないか事前に確認し、使わないおもちゃも片づけておくと子どもたちの気が散らず、遊びに集中できます。hoikushibank-column+1

新型コロナ対策として、直接手を握らずラップの芯などを使う方法もあります。ラップの芯にお互いが内側と外側で持つ位置を色分けで印をつけると、子どもたちにもわかりやすいです。

参考)https://ypir.lib.yamaguchi-u.ac.jp/yg/298/files/167231

3人以上で遊ぶとゲーム性が高まり盛り上がります。ペアを組む際は、体の大きさや力の強さを考慮して保育者が調整すると安全です。相手を見つけられない子には、一緒に相手を探したり保育者が相手になったりするとよいでしょう。

タイミングやテンポをゆるやかに調整し、笑顔で声をかけて遊びを進行すると、子どもたちの集中力や期待感が高まります。遊びながらリズム感、模倣力、ふれあいの喜びを味わえるのが日本の伝承遊びの魅力です。

参考)ずいずいずっころばし|まな&ゆうによる振り付き動画

ずいずいずっころばし年齢別の遊び方とねらい

「ずいずいずっころばし」は1歳児から5歳児まで幅広く楽しめます。年齢によって遊び方やねらいを変えることで、発達段階に応じた効果が得られます。

📌 1歳児のねらいと導入

茶つぼに触れる動きを通じて、手指の感覚と音への親しみを育むことが目的です。保育者がまず茶つぼ(握りこぶし)を作って見せ、「ここに指つっこむよ」と誘導します。乳児でも身体的に参加可能な簡単な手遊びです。

📌 2歳児のねらいと導入

リズムに合わせて指を動かす模倣力や期待感を経験することが目標です。「ずいずいずっと!」とリズムを真似しながら、指操作を楽しませましょう。何回か行ううちに、拍に合わせて止まれるようになってきます。ypir.lib.yamaguchi-u.ac+1

📌 3歳児のねらいと導入

友だちとの掛け合いで順序や交代を理解し、協調性を育むことがねらいです。輪になって歌いながら遊ぶことで、触れ合い・順番・集中力・表現の共有感が育まれます。

📌 4歳児のねらいと導入

テンポや掛け方を感じながらリズム意識を高めることが重要です。ゲーム性のある手遊びとして楽しめる年齢なので、3人以上で遊ぶと盛り上がります。hoikukyuujin+1

📌 5歳児のねらいと導入

遊びのルールや進行を担う経験を通じて、自主性とリーダーシップを養うことがねらいです。5歳児程度になると、わらべうたのテンポや強弱の変化に対し、子どもたちだけで次第に上手に調節できるようになります。拍を持つことやその雰囲気の意味を感じることができ、より深く楽しめます。ypir.lib.yamaguchi-u.ac+1

年齢に応じた配慮が鍵です。

ずいずいずっころばし保育現場での活用タイミング

「ずいずいずっころばし」は通年使用できるわらべうたです。特に室内遊びや小グループ活動、天候で外遊びが難しい日に活用しやすい特徴があります。

集団の雰囲気を高めたい切り替え時にも効果的です。保育活動の導入・切り替え・集団遊びなど、幅広い場面で使えます。例えば朝の会の前や、次の活動に移る前の注意を引きたいときにも役立ちます。hoikucollection+1

「ずーいずーいずっころばし、ごまみそずい」とメロディにあわせて指先を移動させていく手遊びは、子どもたちの注意を自然と引きつけます。お友達に手で丸を作ってもらい、そのあいだを渡り歩くように移動する動作が、集中力を高めるのです。

参考)保育現場で大活躍!注意を引きたいときにも役立つ!人気の手遊び…

準備いらずで実施できる点も大きなメリットです。一人は片手を、それ以外の子は両手を前に出して丸を作り、片手が空いている子が「ずいずいずっころばし」を歌いながら順番に丸の中に人差し指を入れていくだけです。

参考)保育園で出来る準備いらずのゲーム・遊び42選|保育士・幼稚園…

保育士さん向けのお役立ち情報として、地方によって歌詞が違ったり独自のルールがあったりすることも知っておくとよいでしょう。子どもたちや保護者から地域の歌い方を教えてもらうことで、コミュニケーションのきっかけにもなります。

ずいずいずっころばし以外の定番わらべうた

保育現場では「ずいずいずっころばし」以外にも、年齢に応じたわらべうたを組み合わせることで、より豊かな保育活動が展開できます。メロディーやリズムを感じながら保育士とスキンシップを楽しみ、音色にあわせて手や足を動かす楽しさを知ることがねらいです。

参考)乳児が楽しめるわらべうた遊び!ねらいや人気のうた一覧

繰り返し遊ぶことで、記憶力や表現力も養われます。

0歳児から2歳児向けには、肌と肌の触れ合いを重視したわらべうたが適しています。ねんねの時期は、敷物やシートを敷いてその上に寝かせてから遊び始めましょう。環境を整えることで、子どもたちの気が散らず遊びに集中できます。

1歳児から5歳児向けには、手遊びやゲーム性のあるわらべうたがおすすめです。盛り上がる人気の手遊びとして、4歳児以上ならゲーム性のある手遊びも楽しめます。

参考)盛り上がる人気の手遊び16曲!【1歳児~5歳児向け・面白い】…

わらべうたを取り入れる際の注意点として、保育室にゴミや危険なものが落ちていないか確認してから楽しみましょう。あらかじめ使わないおもちゃなども片づけておくとよいです。

縄やボールを使うわらべうたの場合は、十分なスペースを確保しておく必要があります。子どもたちの安全を最優先に考えた環境設定が、保育士には求められます。

参考)【保育園】わらべうたを取り入れよう!ねらいや年齢別のおすすめ…

わらべうたを日々の保育に取り入れることで、日本の伝統文化に触れる機会を子どもたちに提供できます。リズム感や協調性を育む効果的なツールとして、ぜひ活用してください。

保育で使えるわらべうた遊びのねらいと実践方法の詳細はこちら

ずいずいずっころばし せがわ やすお  こどものとも 1995年2月