雪が降る保育園冬の歌雪だるま

雪が降る保育園冬の歌

雪が降る日に「冬の歌」を取り入れるねらい

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季節感を“体験”に変える

窓の外の雪・冷たさ・白さを、歌と手遊びで言葉にし、子どもの気づきを広げます。

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年齢別に“できた”を増やす

0歳児は揺れや音、1～2歳児はまねっこ、3歳児以上はリズム・役割など、発達に合わせて設計します。

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室内でも冬を楽しむ

雪の日は室内活動が増えやすいので、歌→製作→ごっこ遊びへ展開し、活動の流れを作ります。

雪が降る保育園冬の歌：0歳児～2歳児の手遊び

雪が降る日は、乳児にとって「外の変化」をまとまった言葉で理解するより、音・揺れ・表情のやりとりで季節を感じる日になりやすいです。そこで、曲の難しさよりも「繰り返し」「短いフレーズ」「保育者の声色と間」を重視すると、参加のハードルが下がります。保育士バンク！の冬の歌アンケートでは、乳児向けに「たき火」などゆったりした曲を0歳児クラスに取り入れる例が紹介されています。

ここでは「雪が降る」日に相性のよい“手遊びの作り方”を、既存の曲に寄せながら具体化します。なお、歌詞はそのまま提示せず、園の子どもに合わせてアレンジできる形にしてあります（著作権配慮のため）。

【進め方（乳児向け）】

導入：窓の外を一緒に見て「白いね」「ふわふわだね」と短く言語化する。
1回目：保育者が歌い、子どもは見ているだけでOKにする。
2回目：手だけ動かす（膝に座っている子は保育者が手を添える）。
3回目：楽器1種類だけ追加（鈴など、音が出しやすいもの）。

【手遊びの例（雪の動きを表す）】

“ひらひら雪”：両手の指先を上から下へ、ゆっくり落とす。
“つもる雪”：手のひらを下向きにして、机や膝をトントン（積もるイメージ）。
“ぎゅっ（雪玉）”：両手で丸める動き。
“ぽたっ（とける）”：指先をすぼめて落とす動き。

ポイントは、子どもが動きを間違えても正さないことです。雪のイメージは一つではなく、「ふわふわ」「つぶつぶ」「つめたい」など、感じ方の違いが学びになります。

また、保育士バンク！の2月の歌紹介では、乳児向けに「雪」「ゆきのこぼうす」などを取り入れる例が挙げられ、カスタネットや鈴でリズム遊びに展開できることも示されています。雪が降る日はまさに“今日の出来事”と歌がつながりやすいので、短い時間でも効果が出やすい日です。

参考）【冬に楽しめる雪のうた】子ども向けの雪の童謡・手遊びうた｜2…

雪が降る保育園冬の歌：3歳児～5歳児の歌

幼児クラスになると、歌うこと自体が“できる・そろう・続ける”活動になり、クラスの一体感づくりにも直結します。雪の日は外遊びが制限されやすい分、室内でのエネルギーの出口が必要になるので、テンポのある曲と、落ち着く曲を意図的に組み合わせると保育が安定します。

保育士バンク！のアンケート記事では、幼児向けの冬の歌として「雪のペンキ屋さん」「雪だるまのチャチャチャ」などが挙げられ、特に「雪のペンキ屋さん」は“製作の導入”に使えることが示されています。

【選曲の考え方（3～5歳児）】

3歳児：くり返しが多く、擬音があり、場面が想像しやすい曲。
4歳児：少し長い曲でも、サビや決めポーズがあると集中が保てる。
5歳児：役割（ソロ・掛け合い）や簡単な合奏を入れると満足度が上がる。

【歌を“活動”にする工夫】

歌の前：雪の写真（園庭・窓の外でもOK）を見て、色・形・音を言葉にする。
歌の中：決めポーズを1つだけ作り、サビや「チャチャチャ」などで全員がそろう瞬間を作る。
歌の後：製作へ（雪だるま、雪の結晶、白い絵の具遊びなど）。

【雪の日の“盛り上げ”と“落ち着き”の切り替え例】

盛り上げ：雪だるま系のリズム曲→手拍子→楽器（鈴・カスタネット）。
落ち着き：ゆったりした冬の曲→照明を少し落とす→絵本読みへ。

雪が降る日は「今日は特別」という空気が生まれやすいので、普段より“表現”に寄せると、子どもの満足度が上がります。たとえば「雪の音ってどんな音？」と聞くと、「しーん」「きゅっきゅっ（踏む音）」など、経験や想像が混ざった答えが返ってきます。そこを否定せず、歌の表現につなげるのが冬の保育の面白さです。

雪が降る保育園冬の歌：雪のペンキ屋さん

「雪のペンキ屋さん」は、雪で景色が白く変わる様子をイメージしやすく、歌→視覚→製作へ展開しやすいのが強みです。保育士バンク！の記事では、雪だるまのペープサートを用意すると世界観が楽しめ、1歳児クラスからはカスタネットや鈴などで楽器遊びも取り入れられると紹介されています。

また同じく2月向け記事でも、幼児向け冬の歌として「雪のペンキ屋さん」が挙げられ、雪だるまや雪の結晶などの製作の導入として使える点が述べられています。

【導入のしかけ（ペープサート／簡易でOK）】

白い画用紙（雪）を“さっと被せる”だけの仕掛けにする。
1回目は歌わずに見せ、2回目で歌に合わせて雪を増やす。
子どもに「次はどこが白くなると思う？」と予想させる。

【楽器の入れ方（発達に合わせる）】

1～2歳児：鈴を“1拍だけ”鳴らす場所を決める（例：最後だけ）。
3歳児：カスタネットで一定拍を刻む（速さは保育者が決める）。
4～5歳児：2グループに分け、鈴＝雪、カスタネット＝足音など役割を持たせる。

【意外と効く工夫（雪が降らない地域の園でも）】

雪が降らない地域や、雪を実際に見られない日でも、歌で“冬の現象”を疑似体験できます。たとえば、白い布を上から落とす、霧吹きで水を吹いて「冷たい空気だね」と話すなど、五感の入口を作ると、歌が単なる暗記になりにくいです。

「雪のペンキ屋さん」を“歌いっぱなし”にしないコツは、歌のあとに必ず1つ、子どもの言葉が出る問いを置くことです。

「雪のペンキ屋さんは、どこから来たのかな？」
「白くなると、何が見えにくくなる？」
「白いと、どんな気持ちになる？」

この問いは正解を求めるのではなく、子どもの世界の広がりを拾うためのものです。