われは海の子歌詞意味
戦後、7番の歌詞は軍国主義的として削除されました。
われは海の子一番の歌詞意味
「われは海の子 白波の さわぐいそべの松原に 煙たなびくとまやこそ 我がなつかしき住家なれ」という一番の歌詞は、海辺の生活を鮮やかに描いています。
「とまや(苫屋)」とは、菅や茅などを編んで作った粗末な家のことです。
漁師の質素な暮らしぶりが表現されています。
松林のある磯辺で、漁師小屋の煙突から煙が立ち上る光景は、作詞者の宮原晃一郎が幼少期を過ごした鹿児島県の錦江湾の風景とされています。
つまり故郷の情景ですね。
この一番では「私は海の子供として、波しぶきのあがる海岸の松林で、粗末ながら懐かしい家に住んでいた」という意味が込められています。
海との深い結びつきが基本です。
われは海の子二番の歌詞意味と成長
「生まれて潮にゆあみして 波を子守の歌と聞き 千里寄せくる海の気を 吸ひてわらべとなりにけり」という二番の歌詞は、海で育った少年の成長物語です。
「ゆあみ(湯浴み)」は産湯のことを指しており、生まれてすぐ海水で体を洗ったという意味になります。波の音を子守唄にして育ったということですね。
「千里」は約4000キロメートルですが、ここでは「はるか遠くから」という意味で使われています。遠い海から寄せる潮風を吸いながら、立派な男の子に成長したという内容です。
この表現は保育の場面でも活用できます。海水浴の前に子どもたちへ「昔は赤ちゃんが生まれると海の水で体を洗ったんだよ」と話すと、海への親しみが増すでしょう。
われは海の子三番の歌詞意味と自然描写
「高く鼻つくいその香に 不断の花のかをりあり なぎさの松に吹く風を いみじき楽と我は聞く」という三番では、海辺の豊かな自然が描かれています。
「不断の花」とは一年中咲き続ける花のことで、強い磯の香りの中に絶えず花の香りが混ざっている様子を表現しています。波の白い泡を花に喩えた比喩表現という解釈もあります。
「いみじき楽」は素晴らしい音楽という意味です。渚の松林に吹く風の音が、少年には美しい音楽のように聞こえるということですね。
現在一般的に歌われるのはこの三番までです。保育現場で子どもたちに教える場合も、この三番までが基本となります。
われは海の子削除された歌詞の理由
実は「われは海の子」は本来7番まで歌詞がありましたが、終戦後GHQの指導により4番以降が教科書から削除されました。
削除の理由は、7番の歌詞「いで軍艦に乗組みて 我は護らん海の国」という表現が、軍国主義や国防思想を想起させるとされたためです。昭和22年4月の学制改革以降、小学校では3番までしか教えられなくなりました。
昭和33年から再び教科書に掲載されるようになりましたが、3番までという形式は変わっていません。鹿児島市の祇園之洲公園にある歌碑にも、3番までの歌詞しか刻まれていません。news.1242+1
この歴史的背景を知ることで、一つの童謡が時代の影響を受けてきた事実が理解できます。保育者として歴史を知っておくと良いでしょう。
われは海の子作詞者と背景
作詞者は鹿児島市出身の宮原晃一郎(1882-1945)で、10歳まで鹿児島で過ごした後、北海道に移住しました。
参考)https://www.asahi-net.or.jp/~cp7t-mrt/music/syouka02/uminoko.html
1908年、小樽新聞社記者だった宮原は、文部省の新体詩懸賞募集に「海の子」という詩を応募し、佳作入選しました。この詩に曲がつけられ、国文学者の芳賀矢一が編曲したとされています。utaten+1
明治43年(1910年)発行の『尋常小学読本唱歌』で発表され、長い間多くの人々に親しまれてきました。2007年には日本の歌百選にも選出されています。douyou-shouka.himawari-song+1
宮原は北欧文学の翻訳者であり童話作家でもあり、故郷の錦江湾を懐かしんで書いたこの詩が、日本を代表する唱歌になりました。
作曲者は長らく不明とされています。
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われは海の子を保育で活用する方法
保育現場で「われは海の子」を取り入れる際は、文語体の難しい言葉を子どもたちにわかりやすく説明することが重要です。
「とまや」「ゆあみ」「わらべ」など古い言葉を、絵カードや写真を使って視覚的に示すと理解が深まります。海の絵本と組み合わせて、海辺の生活を想像させる活動も効果的です。
夏の海水浴やプール遊びの前後に歌うことで、海への親しみと興味を育てることができます。メロディーが力強く、「わーれは うーみのこ」と言葉を延ばすリズムが調子良いため、子どもたちも歌いやすいのが特徴です。
年長児であれば、「昔の人はどんな生活をしていたか」を考える総合的な学習の題材としても活用できます。子どもたち一人ひとりが主体的に取り組める工夫が大切ですね。
海と日本の文化を学ぶ参考資料として、上記サイトでは全7番の歌詞とその意味が丁寧に説明されています。
われは海の子に込められた海への想い
「われは海の子」は単なる童謡ではなく、海と共に生きる日本人の姿を表現した作品です。
参考)われは海の子
力強いメロディと詩的な歌詞が特徴で、海と自然の美しさを賛美しています。子どもたちに自然の偉大さと海の魅力を教える素晴らしい教材となります。
文部省唱歌には子どもが主人公として登場する歌はほとんどなく、この歌は自分の歌として歌うことができたため親しまれました。大人になっても好きな歌として挙げる人が多いのはこのためです。
保育者として、この歌を通じて子どもたちに海洋国家日本の素晴らしさ、自然との共生、言葉の美しさを伝えることができます。文語体の難しさはありますが、その分言葉の豊かさを感じさせる教材です。
海辺の保育園や幼稚園では特に、地域の特性を活かした保育活動の一環として取り入れると良いでしょう。子どもたちが海を身近に感じ、環境への関心を育てるきっかけになります。

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