ウマの歌で保育が変わる童謡とわらべうた活用術

ウマの歌を保育で活かす童謡とわらべうた完全ガイド

「うまはとしとし」を0歳から始めると、1歳までに平衡感覚が未経験のまま育つリスクが下がります。

ウマの歌 保育活用3つのポイント
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年齢別に曲を使い分ける

0〜1歳にはわらべうた「うまはとしとし」、2〜3歳には「おうま」や「おんまはみんな」など、発達段階に合わせた選曲が効果を高めます。

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4つの感覚を同時に育てる

ウマの歌には触覚・生命感覚・運動感覚・平衡感覚を刺激する要素が詰まっており、心身の発達を多角的にサポートします。

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リズム遊び・手遊び・唱歌と幅広く活用

さくらさくらんぼリズムの「こうま」から、手遊び・ふれあい遊びまで、保育のあらゆる場面に対応できる曲が揃っています。

ウマの歌「うまはとしとし」の遊び方と乳児への効果

 

「うまはとしとし」は、日本各地に伝わるわらべうたのひとつで、保育現場における乳児向けのふれあい遊びの定番曲です。遊び方はシンプルで、大人が床や椅子に座って足を伸ばし、子どもをひざの上に向かい合わせに乗せ、歌に合わせてひざを上下にはずませます。歌の最後の「としとし」の部分では足を左右に開き、子どもをトスンと床に落とすような感覚を与えます。この「ちょっとびっくりする瞬間」が子どもには大きな喜びになります。

やさしく揺らすことが基本です。

浜松市の子育て情報サイト「ぴっぴ」によると、この遊びは「歩き始めの頃に遊べる動きのあるわらべうた」と紹介されており、ひざの上でリズムに合わせて馬に乗っているような感覚を楽しめます。名古屋短期大学保育科の山下直樹教授(臨床心理士・公認心理師)は、「うまはとしとし」のような揺する遊びについて、「脚の上に子どもを乗せて上下に揺らすことで、子どもの平衡感覚を刺激する」と解説しています。

平衡感覚が条件です。

首すわりが完了している月齢(おおむね生後3〜4か月以降)から対応できますが、首がまだぐらつく場合は両わきをしっかり支えることが前提です。無理に揺らしすぎるのではなく、子どもの顔色や声の反応を確認しながら進めることが大切です。これは保護者への伝え方にも活かせる知識で、「まず首すわりを確認してから」と一言添えると安心感が生まれます。

この遊びが継続的に育てる力を整理しておきましょう。平衡感覚とは、回転や前後・上下・左右の動きを感知する感覚で、外部空間と自分の体との関係をつかむ力の土台になります。1歳を過ぎてからも体を動かす場面で「転ばない力」として現れ、後の粗大運動の発達に影響します。

つまり、乳児期の揺らし遊びが長期的な運動能力の基盤を作るということです。

保育現場では自由遊びや登園後のふれあいタイムに1〜3人単位で取り入れるのが効果的とされています。大勢で一斉に行うより、少人数でしっかり触れ合う方が情緒や心身の発達に良い影響があるという、山下教授の指摘は現場でも参考になります。「うまはとしとし」の楽譜や遊び方動画は、東京都立図書館が公開している「乳幼児おはなし会ハンドブック」にも掲載があり、信頼できる参考資料として活用できます。

参考:「うまはとしとし」の遊び方と月齢別ポイントを紹介している公的子育て支援サイト

うまはとしとし – 浜松市子育て情報サイト ぴっぴ

ウマの歌「おうま」の歌詞と手遊び・全園児への活用法

「おうま(おうまのおやこはなかよしこよし)」は、作詞・林柳波、作曲・松島つねによる日本の童謡で、昭和16年(1941年)に文部省発行の「ウタノホン(上)」に掲載されました。「日本の歌百選」にも選ばれており、長く保育現場で歌われてきた一曲です。

歌詞は以下の構成になっています。

  • 1番:おうまのおやこは なかよしこよし/いつでもいっしょに ぽっくりぽっくりあるく
  • 2番:おうまのかあさん やさしいかあさん/こうまをみながら ぽっくりぽっくりあるく
  • 3番:おうまのおとうさん つよいおとうさん/こうまをつれて ぽっくりぽっくりあるく

「ぽっくりぽっくり」というオノマトペが繰り返されるのが特徴で、子どもが自然に覚えやすい構造になっています。これは使えそうです。

この曲は0歳から全園児まで対応できる汎用性の高い曲です。乳児クラスでは保育士が抱っこしながらゆっくり歩いて歌うだけで「ぽっくりぽっくり」の歌詞と動きが一致し、言葉の発達を促せます。幼児クラスでは手を前に出して馬の動きを模したり、2人組でリズムを合わせて歩く活動にも発展できます。

全クラスで使えるのが原則です。

なお、昭和30年代の小学校では「おんま」に近く、両唇を閉じて鼻に響かせるように歌うのが一般的だったという記録もあります(世界の民謡・童謡サイト「なっとく童謡・唱歌」より)。現在は「おうま」と読むのが標準ですが、歌い方の違いを子どもに伝える文化的な話題として使うこともできます。

発表会や行事での使い方として、「おうまのおやこ」という歌詞テーマは「家族」「親子のつながり」を表現するのに向いており、5月の母の日や、秋の生活発表会での劇遊びの導入歌としても活用できます。馬の親子が並んで歩く場面を再現すると、子どもたちのごっこ遊びへの意欲も高まります。

参考:「おうま」の歌詞・作詞作曲情報・楽曲解説

おうまのおやこは なかよしこよし 歌詞と解説 – 世界の民謡・童謡

ウマの歌「おんまはみんな」で楽しむ手遊びとリズム活動

「おんまはみんな」は、19世紀のアメリカで生まれたフォークソングを日本向けにアレンジした一曲です。中山知子さんによる日本語詞で親しまれており、NHKの子ども番組でも放送されてきた実績があります。神崎ゆう子さんや坂田おさむさんの歌唱版が有名で、保育現場での認知度は高い曲です。

意外ですね。この曲がアメリカ民謡由来であることを知らない保育士も多いはずです。

歌詞の特徴は、馬がぱっぱかと走る様子をオノマトペで表現し、「どうしてなのか、だれも知らない」という問いかけの構造が繰り返される点にあります。子どもが「なんで?」と疑問を持ちやすい歌詞構造で、言葉の発達や知的好奇心を刺激します。替え歌も作りやすいので、「ぱっぱかはしる」部分を子どもに別の動詞で考えさせる言葉遊びへの発展も可能です。

神戸教育短期大学の研究(井本ら)では、「おんまはみんな」を題材に「指導教材としての音楽表現」が論じられており、保育所保育指針に示された「音楽、リズムやそれに合わせた体の動きを楽しむ」というねらいと合致する教材として位置づけられています。

リズムに合わせて体を動かすことが基本です。

手遊び・ふれあい遊びの活用場面は次のように整理できます。

  • 🐎 0〜1歳:ひざの上で揺らしながら歌い聞かせる(ふれあい遊び)
  • 🐎 2〜3歳:「ぱっぱかぱっぱか」のリズムに合わせて自分で歩く・走る
  • 🐎 4〜5歳:2人組でリズムを合わせて走る、替え歌を自分で考える

保育の現場では、体を動かしたあとに静かにする切り替えが難しい場面がありますが、「おんまはみんな」はテンポ変化のアレンジがしやすく、だんだんゆっくりにしてクールダウンにも使えます。ピアノ演奏でテンポを調整しながら使うと、子どもの注意をコントロールしやすい特徴があります。

参考:「おんまはみんな」を使った保育音楽表現の研究論文(神戸教育短期大学)

『おんまはみんな』、指導教材、音楽表現 – 神戸教育短期大学紀要(PDF)

ウマの歌「こうま」でできるさくらさくらんぼリズム遊び

「こうま(文部省唱歌)」は、明治43年(1910年)に文部省が編集した「尋常小学読本唱歌」に収録された唱歌です。「はいしい はいしい」という掛け声から始まり、山道も坂道もぐんぐん進む子馬の足音を、均等な拍子とリズムで表現しています。現代では「さくら・さくらんぼリズム」の活動でよく使われる曲として保育の現場に定着しています。

さくら・さくらんぼリズムとは、保育士の斎藤公子氏が考案したリズム遊びの体系で、ピアノの音に合わせて全身を動かし、感覚神経・運動神経・脳中枢神経を発達させることを目的としています。このリズム活動の体系では、動きの難易度が「金魚→両生類のハイハイ→こうま・うま→跳ぶ・走る」という順序で発達に沿って設計されています。

つまり「こうま」は、ハイハイの次のステップとして位置づけられています。

「こうま」でのリズム遊びでは、ピアノのテンポに合わせて子どもが「両手と両足を使ってリズムよく移動する動き」を行います。大人の目には単純な動きに見えますが、脳と体の協調を鍛える高度な活動です。保育士向けのYouTubeチャンネル「ミリミリピアノ」では楽譜付きの演奏動画が公開されており、ピアノが得意でない保育士でも練習しやすい構成になっています。楽譜はPiascoreでも「ドレミつき・指番号つき」の初心者向けバージョンが販売されています。

ピアノ初心者でも取り組めます。

このリズム遊びを行う際のポイントをまとめます。

ポイント 内容
🎵 テンポ設定 子どもの動きに合わせてテンポを調整する。速すぎると転倒リスクあり
👣 場所の確保 裸足で行うのが基本。床は清潔で滑りにくい素材を確認する
👁 観察のポイント 手と足の動きがバラバラな子は発達のサインとして記録する価値がある
⏱ 実施時間 1回あたり5〜10分程度。集中力の続く範囲で切り上げる

さくら・さくらんぼリズムを本格的に学びたい場合は、斎藤公子氏の著書『さくら・さくらんぼのリズムとうた(改訂版)』(そらの子出版)や、イラスト版の解説書が参考になります。87種類のリズム遊びが体系的にまとめられており、「こうま」以外の活動とあわせて年間を通した計画が立てやすくなります。

参考:さくら・さくらんぼリズム遊びの効果と体系についての解説

斎藤公子先生ご考案 さくら・さくらんぼリズムあそびの「効果」 – ひよこスマイル保育園

ウマの歌が育てる4つの感覚と保育士が知っておくべき発達の視点

ウマをテーマにした歌には、単に「楽しいから歌う」以上の発達的意味があります。名古屋短期大学保育科の山下直樹教授(著書:『「気になる子」のわらべうた』クレヨンハウス刊)は、わらべうたがシュタイナー教育で言う「4つの感覚」、すなわち触覚・生命感覚・運動感覚・平衡感覚を育む効果があると解説しています。年間100か所以上の保育所や幼稚園を訪問し、10,000人以上の子どもたちと向き合ってきた実績に基づく知見です。

  • 🤝 触覚:抱っこしながら歌うことで、親子・保育者と子どもの安心や信頼が育まれる
  • 🌿 生命感覚:歌遊びが生活リズムをつくり、自律神経を整える効果がある
  • 🏃 運動感覚:体を使った歌遊びを通じて、関節や筋肉をコントロールする力が育つ
  • ⚖️ 平衡感覚:揺すったり揺らしたりすることで、回転や前後上下左右の動きを感知する力が育つ

この4つが条件です。

特に注目したいのが「生命感覚」という視点です。「食べる・寝る・遊ぶ」を中心とした生活リズムを整えることを生命感覚と呼び、入眠を促す歌や目覚めの歌もこれに含まれます。「うまはとしとし」のようにゆったりしたリズムの歌は、午後のお昼寝前のルーティンにも使えます。ルーティン化すると「この歌が聞こえると体が眠る準備をする」という条件づけが形成されやすくなります。

これは使えそうです。

一方で、ウマの歌を通じた活動を記録・観察する視点も保育士には重要です。さくらさくらんぼリズムの「こうま」の活動中に、手と足のタイミングが合わない、特定の動きを嫌がるといった様子は、感覚処理の偏りや協調運動の課題のサインになる場合があります。療育支援が早期に必要なケースを見つける機会にもなりえます。

観察記録が基本です。

こうした発達支援の視点でわらべうたを活用するための専門知識を深めたい保育士には、山下直樹先生の著書『「気になる子」のわらべうた』が参考資料として挙げられます。ウマの歌に限らず、日々の保育活動を発達の観察の場として活かすための視点が豊富に収録されています。

また、わらべうたが保護者との関係構築にも役立つ点は見逃せません。「子どもの前で正しく歌える自信がなくて、ついスマホで聞かせてしまう」という声が保護者から多く聞かれますが、山下教授は「正しいかどうかなんて気にせず、思うがまま自由に歌ってください」と述べています。保育士がこのメッセージを保護者に伝えるだけで、家庭でのふれあいの質が変わります。

参考:わらべうたの発達への効果について保育学・心理学の専門家によるインタビュー

「わらべうた」が子どもの発達を左右する!?保育学・心理学的視点から見た、伝承遊びの効果とは – ほいくらし(マイナビ)

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