手遊び歌 保育園 赤ちゃん
手遊び歌 保育園 赤ちゃん ねらいを発達で整理
赤ちゃん(特に0歳児)に手遊び歌を入れるとき、いきなり「一緒にやろうね」を目標にすると、現場ではズレが起きやすいです。まずは“同じリズムと表情を共有する”ことをねらいの中心に置くと、反応の個人差があっても保育者が評価しやすくなります。手遊び歌は短時間で取り組め、言葉のリズムや模倣の楽しさなどをねらいにできる点が保育現場で扱いやすいとされています。
発達の観点で見ると、赤ちゃんが「手遊び歌に参加している」サインは、手の動きだけではありません。例えば次のような反応が出ていれば、ねらいは十分に達成されつつあります。
- 目で追う(保育者の手元や表情への注視が続く)
- 音が鳴る瞬間に身体が止まる/揺れる(リズムへの同期)
- 同じところで笑う(予測が生まれている)
- 途中で声を出す(応答の芽)
ここで意外と見落とされがちなのが、「曲の終わり方」です。赤ちゃんは“終止形”が分かりやすいほど安心します。たとえば「手はおひざ」で終わるタイプの曲は、次の活動への切り替え合図として使いやすいと紹介されています。
手遊び歌 保育園 赤ちゃん 人気の選び方(0~1歳児)
0~1歳児におすすめされやすいのは、ゆっくりしたスピードで、シンプルなリズムの手遊び歌です。理由は単純で、赤ちゃんは情報量が多すぎると「何を見ればいいか」が分散し、模倣が始まる前段階で疲れてしまうからです。年齢別の考え方として、0~1歳児にはゆっくりしたスピードのシンプルなリズムが合う、という整理がされています。
実務での“選曲基準”を、保育者目線でチェックリスト化すると迷いが減ります。
- 動作が2~3パターン以内(開く・閉じる・たたく等)
- 歌詞が繰り返し中心(聞き取りより予測しやすさ重視)
- オチがある(「静かになる」「笑う」「終わる」が明確)
- 個別対応ができる(膝の上、向かい合い、輪でも成立)
人気曲を取り入れるときのコツは、曲そのものより「提示の仕方」です。大きな身振りで分かりやすく伝えること、子どもが集中できる環境を整えることがポイントとして挙げられています。
手遊び歌 保育園 赤ちゃん 静かになる導入のコツ
赤ちゃんクラスは、静かにすること自体が目的ではなく「次の活動に安心して移れる状態」を作ることが本質です。そのために、静かになる手遊び歌は“毎回同じ手順”で使うほど効果が出やすくなります。静かになる手遊び歌として、乳児も真似しやすい曲や、「手はおひざ」で終わって姿勢が整う曲などが紹介されています。
おすすめの運用は、1セットを短く固定する方法です。
- ①座る場所へ誘導(声量は普通)
- ②手遊び歌(声量を少し落とす)
- ③最後の合図(例:手はおひざ、のような終止)
- ④0.5秒止まる(“静けさ”を保育者が先に作る)
- ⑤次の活動を短い言葉で告げる
意外と効くのが「止まる技術」です。歌い終わっても保育者が動き続けると、赤ちゃんは“次も何か起きる”と期待して身体が止まりません。終わりのポーズを決めて静止するだけで、クラス全体の落ち着きが上がることがあります(道具も声掛けも増やさないのがポイントです)。
手遊び歌 保育園 赤ちゃん アレンジで盛り上げる
赤ちゃん向けのアレンジは、歌詞を増やすより「情報を減らして分かりやすくする」方向が安全です。年齢や季節に合わせて曲をアレンジするのもおすすめとされており、難易度調整は現場で必須の技術になります。
アレンジの軸は、次の4つだけ覚えると回しやすいです。
- テンポ:遅くするほど参加しやすい/速くするほど興奮しやすい
- 声の大きさ:小さくするほど注目が集まりやすい(ただし聞こえる範囲で)
- 動作の大きさ:大きくするほど模倣の入口になる
- 触れ方:膝の上で“ふれあい”に寄せると0歳児に届きやすい
さらに、保育園ならではのアレンジとして「生活動作に接続する」やり方が強いです。例えば帽子が出る歌を戸外活動前に使い、帽子をかぶっているかを子どもと確認できる、という具体例が紹介されています。
- 「ぼうし」の歌 → 帽子を持つ→かぶる→鏡を見る(短い生活の流れが作れる)
- 「おひざ」で終わる歌 → 絵本導入に直結(話を聞く準備が整う)
- 「てをたたく」歌 → 手洗い前後の切り替えに(動作が生活に近い)
手遊び歌 保育園 赤ちゃん 独自視点:観察メモでレパートリー化
検索上位の記事は「おすすめ曲一覧」「ねらい」「年齢別」が中心になりがちですが、現場で差がつくのは“翌年も使える資産化”です。そこで独自視点として、手遊び歌を「観察の道具」として運用し、クラスの発達を記録に残す方法を提案します(曲そのものを増やすより、使い方を洗練させる発想です)。
やり方はシンプルで、同じ曲を2週間だけ固定し、反応を3項目でメモします。手遊び歌は模倣の楽しさや言葉のリズムなどをねらいにでき、観察の視点とも相性が良いと整理されています。
- 注視:手元を見る/顔を見る/どこを見ることが多いか
- 予測:同じ場所で笑う・体が動く等が出てきたか
- 応答:声・手・身体のどれで返すか(個人差の型が見える)
このメモがあると、次に曲を変える判断ができます。例えば「注視はあるが予測が弱い」なら、オチが分かりやすい曲に寄せる。「応答が声中心」なら、手の動作を減らして歌を楽しむ方向にする、などです。結果として、レパートリーは“曲数”ではなく“使い分けの精度”として増えていきます。
有用:手遊び歌のねらい・効果・保育者の実演ポイント(環境づくり、大きな身振り等)
保育におすすめの手遊び歌53選|ねらいと盛り上げ方のポイント…
有用:0~1歳児に合う手遊び歌の考え方(ゆっくり・シンプルなリズム等)
https://www.hoikunohikidashi.jp/?p=16763611

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