戦いの歌 保育園 ごっこ遊び
戦いの歌 保育園 ごっこ遊びで使うBGMの選び方
保育園のごっこ遊びに「戦いの歌」を使うときは、まず“子どもが安全に演じられるテンポ”かどうかを確認します。速すぎる曲は走り出しやすく、ぶつかり・転倒が増えます。最初は、テンポが一定で、強い音が連続しすぎないBGMが扱いやすいです。
保育向けの音源としては、「劇遊び ごっこ遊び BGM&効果音~行事・日常お役立ちセット」の中に「アクション・バトル(戦いの音楽)〈BGM〉」が収録されています。保育の場面で“身体表現遊びとしても使える”ことが商品説明に明記されており、現場導入の意図が読み取れます。
また同じ作品内には、戦い以外にも「追いかけっこ〈BGM〉」「不安がせまる…危機一髪!〈BGM〉」「逃げ回る〈BGM〉」「変身!〈効果音〉」など、場面転換に使える音がまとまってあります。戦いの歌だけで押し切るより、作戦会議=不安、追跡=追いかけっこ、登場=変身のように“音で物語を編集”すると、子どもが自然に役割を分担し始めます。
参考:保育向け音源(曲目に「アクション・バトル(戦いの音楽)〈BGM〉」あり)

戦いの歌 保育園 ごっこ遊びのルール作りと安全配慮
戦いの歌を流すと、子どもは気持ちが高まりやすい一方で、保育士の声かけが届きにくくなる瞬間が出ます。そこで、音を「盛り上げるため」だけでなく「止まる合図」にもします。例えば、戦いの歌が鳴っている間は“戦いの動き”、曲が止まったら“石になる(静止)”、次の音で“作戦会議(座る)”など、音の状態と行動を1対1で結びつけます。
安全のポイントは「接触の減らし方」をルールに落とすことです。剣や武器に見立てる道具を使うなら、新聞紙を丸めた棒など柔らかい素材にし、「当てない・ふれない・空を切る(素振り)」を基本にします。勝敗を決める場合も、体に触れる勝ち負けより「相手の陣地(マット)に入れたら勝ち」「宝物(ボール)を運べたら勝ち」のように“目的達成型”にすると衝突が減ります。
さらに、興奮を鎮める手順も一緒に作ります。たとえば、戦いの歌→静止→深呼吸→水分→次の遊び、という流れを毎回同じにすると、子どもは「楽しい」と「落ち着く」を往復できるようになります。これは行事の練習(発表会の導入や退場)にもつながる大事な力です。
戦いの歌 保育園 ごっこ遊びを劇遊びに発展させる手順
ごっこ遊びは、子どもが自分の体験や憧れを素材にして遊びを広げるのが魅力です。戦いの歌を使うなら、最初から“物語”を決めすぎず、場面を3つだけ用意すると回りやすくなります。例は次の通りです。
- 登場:ヒーロー/忍者/騎士が集まる(登場のBGM)
- ピンチ:悪役が来る、宝物が奪われる(不安・危機一髪のBGM)
- 対決:戦いの歌(アクション・バトル)で戦う
- 解決:勝利・お祝いのBGMで終わる
このように、戦いの歌は「対決」だけに限定して使うと、子どもが音を聞いた瞬間に役に入りやすくなります。保育士が語りすぎなくても、“音が脚本”になる感覚です。実際、保育向けセットは四季・行事・和風・洋風・表現音楽・効果音がまとまっていて、場面作りを補助する意図が説明されています。
また、劇遊びに伸ばすときは、動きの上手さより「役割の意味」を扱います。たとえば悪役も、ただ倒される存在ではなく「約束を守れない」「困っている」など理由を持たせると、子どもが“正義とルール”を話し合う機会になります。戦いの歌は派手ですが、ねらいは“言葉と関係性の育ち”に置けます。
戦いの歌 保育園 ごっこ遊びの年齢別アイデア(0・1・2・3・4・5歳)
年齢で同じ戦いの歌を使っても、活動の形は変える必要があります。特に0~2歳は“戦う”の意味理解より、音に合わせて体を動かす体験が中心になるため、戦いの歌は短時間・低音量・単純な動きにします。
- 0・1歳:太鼓のようなリズムに合わせて手を叩く、マット山を「よいしょ」と登るなど、接触のない動きにする。
- 2歳:追いかけっこ要素を少し入れ、「音が止まったらしゃがむ」など合図遊びにする。
- 3歳:役の言葉が増える時期なので、「守る人」「運ぶ人」など役割を分け、戦いの歌は短い“対決タイム”にする。
- 4歳:ルールの交渉ができるため、作戦会議を入れる。戦いの歌→会議→再挑戦の循環が作れる。
- 5歳:劇遊びとして構成しやすい。戦いの歌に加え、登場・不安・勝利のBGMを組み合わせ、子どもが自分たちで順番を決める。
特に5歳は、勝敗より「どうやって勝ったか(協力・工夫)」を語れるようになるので、戦いの歌の後に“ふり返りの時間”を取ると学びが深まります。発表会にする場合も、戦いの歌の長さは短く区切り、見せ場は「作戦会議」「仲間を助ける」など関係性が伝わる場面に置くと保護者にも意図が伝わりやすいです。
戦いの歌 保育園 ごっこ遊びの独自視点:わらべ歌の「戦い」表現から学ぶ
ここは検索上位の“BGM紹介”とは少し違う視点として、わらべ歌の資料から「歌と遊びは本来セット」という感覚を取り入れます。兵庫県のわらべ歌資料では、わらべ歌が遊びと密接で、歌詞どおりに動作をする歌があることが説明されています。つまり、子どもは昔から「歌=動きの合図」として遊んできた、という見方ができます。
この視点で見ると、戦いの歌も“鑑賞用”ではなく、子どもが動作や役割を共有するための道具になります。例えば「戦いの歌が鳴ったら剣を振る」だけではなく、「戦いの歌の間は“体を大きくする(強そうに見せる)”」「音が小さくなったら“忍者みたいに小さくなる(しのび足)”」のように、音の変化を動きの約束にします。こうすると、同じ戦いごっこでも“暴れたい遊び”から“表現遊び”へ変わります。
さらに、わらべ歌には数え歌やしりとり歌など、言葉のリズムで集団がそろう仕組みが多く掲載されています。戦いの歌の前後に、短い掛け声(例:作戦会議の合図、整列の合図)を入れておくと、音楽が止まった後も集団が崩れにくくなります。戦いの歌を「刺激」ではなく「構造」にしていく発想です。
参考:わらべ歌は「遊びと密接した歌」であること、手まり歌など多様な例が掲載
https://www.kodomo-kai.or.jp/hyogo/wp-content/uploads/sites/31/2016/05/warabeuta.pdf

ブレイブ・ソルジャーズ ヒュルトゲンの戦い(吹替版)

