タンギング リコーダー やり方 保育
タンギングの基本とリコーダーのやり方保育
タンギングは、リコーダー演奏で音を「はっきり始める」「区切る」ために、舌の動きで息の流れをコントロールする技術です。
保育の場では「指が合っているのに音が汚い」「音が途切れない/途切れすぎる」などの困りごとが、実はタンギングの理解不足に直結していることが多いです。
声楽を学んでいる人の視点で言うと、タンギングは“発音”そのものです。子どもが言葉を話すように吹けた瞬間、音の輪郭がそろい、合奏での一体感が急に出ます。
参考)タンギングのやり方(リコーダー)【第2回】|ベネッセ教育情報…
まず大人側が押さえておくべきポイントは、「息を止める」のではなく「舌で息を一瞬せき止める感覚」を教えることです。
保育向けに導入するときは、難しい説明よりも順番が重要です。鹿児島県の器楽指導資料では、(1)声を出して「トゥー」で歌う→(2)息だけの「トゥー」→(3)リコーダーで吹く、の手順で段階化しています。
この流れは、声楽でいう「発声→無声化→実音(楽器)」の移行と同じで、指導者が変わっても再現性が高いのが強みです。
保育の現場で使える、タンギング導入のミニ手順をまとめます。
- 口だけ:声ありで「トゥー、トゥー」を一定テンポで言う(舌先が上の歯ぐき付近に触れて離れる感覚を観察)。
- 息だけ:声を消して同じ「トゥー」を行い、息の“オン・オフ”を舌で作る。
- リコーダー:出しやすい音(資料では「シ」「ラ」)で短いリズムを吹く。
タンギングの「トゥー」と「と」やり方保育
タンギングの言葉は「トゥー」が定番ですが、実は「と」と発音させるほうが理解が早く徹底する、と明記された指導資料があります。
同資料では、「と」で口腔が開き、共鳴が得やすく、後々“響きのある音色”につながる点まで述べています。
ここが意外に重要で、保育では「言いやすい音=できる音」になりやすいです。つまり、子どもが言いやすい発音に寄せると、タンギング以前の“息の質”まで改善しやすい。
声楽経験者なら、「母音の開きが変わると息の通り道が変わる」感覚があると思いますが、それをそのまま器楽指導に転用できます。
ただし、注意点もあります。「トゥー」に慣れた子にいきなり「と」だけを強制すると、舌先が強く当たりすぎて、音が硬くなったり、必要以上に短く切れたりします。
そこで保育では、使い分けが現実的です。
- 音の出だしがボヤける子:まず「と」で口腔を開かせ、立ち上がりを作る。
- 音が短く切れすぎる子:資料にもあるように「トゥー」と「トゥー」の間が「トゥッ」にならないよう意識させ、息の流れを細く長く保つ。
さらに、ベネッセ教育情報では「た行」の多い言葉で練習する方法が紹介され、舌が自然に動くことを利用しています。
例として「たこ焼き」「鳥取」「リコーダー」などを挙げ、指使いは何でもよいので“言葉を発するだけでも”タンギング練習になるとしています。
保育ではここをゲーム化すると強いです。
- 「たこやき」1回で1音、みんなで同じテンポで合わせる
- 「とうきょうとっきょきょかきょく」など早口言葉は、上手な子の挑戦タイムにする(全員にやらせない)
タンギングができない原因とリコーダーやり方保育
「タンギングができない」は、実際には複数の原因が混ざって起きます。保育での改善は“原因の切り分け”が最短ルートです。
原因として多いのは、姿勢・くわえ方・息・舌のどこかが崩れているパターンです。
鹿児島県資料は、正しい姿勢(顔は正面、肩や首に力を入れない、リコーダーは斜め前など)を細かく示し、フォームが音づくりの土台だと整理しています。
くわえ方も、「口の奥まで入れず、吹き口の先をくわえる」「下唇に軽く乗せ上唇で包む」と具体的で、保育者が観察しやすいチェック項目です。
息の使い方も見落とせません。同資料では「細くてまっすぐな息」「鼻からゆっくり吸う」など、息の質そのものを育てる練習が提示されています。
声楽学習者にとっては当たり前の“息の流れ”ですが、子どもにとっては初めての身体感覚です。
タンギングが崩れる子ほど、息が太すぎたり、逆に弱すぎたりして、舌だけで何とかしようとして失敗します。
保育の指導で使える「よくある症状→対処」を、短くまとめます。
- 音が「ドゥ」っぽく濁る:舌先が前歯に当たりすぎの可能性、まず「トゥー」で軽く触れて離す。
- 音がブツブツ切れる:「トゥッ」になっている可能性、資料の注意点どおり“間を詰めすぎない”練習に戻す。
- 合奏で音の頭が揃わない:声あり→息だけ→楽器、の順に戻して同じリズムで揃える。
また、保育では「音が出ない=指のせい」と誤解されやすいので、タンギング練習は“指を簡単にする”のが鉄則です。
ベネッセ教育情報も、言葉での練習時は指使いは何でもよいとしており、まず舌の動きと息の感覚を作る意図が読み取れます。
タンギングの練習言葉と保育のやり方リコーダー
保育で練習を継続させるには、「練習」ではなく「ことば遊び」に見せる設計が効きます。
ベネッセ教育情報が提案する“た行の多い言葉”は、そのまま活動に落とし込めます。
おすすめは、難易度を3段階にして、子どもが自分で選べるようにすることです。
- レベル1(短い):たこ/とと/とり(「た」「と」が言えるかを見る)
- レベル2(ふつう):「たこ焼き」「鳥取」「リコーダー」(語頭だけでなく語中も舌が動く)
- レベル3(挑戦):「東京特許許可局」など(上手な子の見せ場、全体強制にしない)
ここで声楽の観点を足すなら、「子音は短く、母音で息を運ぶ」という感覚を、楽器のタンギングにも移植します。
つまり「ト(子音)」で息を切り、「ゥー(母音イメージ)」で息を流す、という二段構えにすると、音が硬くなりにくいです。
テンポの上げ方にもコツがあります。急に速くすると舌が追いつかず、結果として“息で切る”癖に戻ります。
そこで、(1)ゆっくりで粒を揃える→(2)同じ粒のまま少しだけ速くする→(3)速くする代わりに音数を減らす、の順で調整すると、成功体験を維持できます。
活動の最後に「できた音」を残す工夫も、保育では効果的です。
- みんなで同じ音(例:出しやすい音)を「トゥー」で4回そろえて終わる。
- 先生が良いタンギングの見本を吹き、子どもに“何が違ったか”を一言で言わせる(言語化で定着)。
タンギングと声楽の息のやり方保育(独自視点)
検索上位のリコーダー記事は「トゥー」「た行言葉」「舌で切る」を中心に説明しますが、声楽の学びを持つ人が保育で強く活かせるのは“息の設計”です。
特に、子どもがタンギングを「舌の速さ競争」にしてしまうと、音の芯が薄くなり、合奏では埋もれやすくなります。
声楽では、息を「支える」「細く長く保つ」などの言い方をしますが、鹿児島県資料の息の練習はまさに同じ方向を向いています。
例えば「どこまでも続くような細くてまっすぐな息」「シャボン玉をつくるような息」という比喩は、保育でも伝わりやすく、息が整うとタンギングも勝手に整いやすいです。
さらにあまり語られにくいのが、タンギングと“共鳴の作り方”の関係です。
同資料は「と」で口腔が開き共鳴が得やすいと述べており、これは声楽でいう母音形成と同じく、音色の質に直結します。
つまり保育では、タンギングを「音を切る技」だけで終わらせず、「良い音色を作る入口」として扱うと、表現まで伸びやすいです。
実践の小ワザとして、声楽的な導入を“短く”入れるのがおすすめです。
- はじめに10秒だけ「鼻から吸って、細く吐く」を全員でやる(息の質を揃える)。
- その直後に「トゥー」で4回だけ吹く(息が揃った状態で成功しやすい)。
- 音が硬い子には「と」、音が切れすぎる子には「トゥー」を戻し先として渡す(迷子にならない)。
最後に、保育では手入れが雑だと、上達以前に音が不安定になります。鹿児島県資料には、吹き口から息を吹いて水分を出す、ガーゼ等を巻いた掃除棒で管内を拭く、プラスチックは時々水洗い可(お湯は変形の恐れ)など具体的な手入れが載っています。
「タンギングが悪い」の前に「楽器が鳴りにくい」状態を除くことも、指導の再現性を上げる重要ポイントです。
保育・器楽指導の発音練習(「と」が理解しやすい理由、タンギング手順の具体例)
http://www.edu.pref.kagoshima.jp/curriculum/ongaku/syoon/es-kigaku.pdf
タンギングの言葉練習(「た行」の多い言葉で舌を自然に動かす発想、家庭でもできる練習例)
タンギングのやり方(リコーダー)【第2回】|ベネッセ教育情報…

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