竹馬の作り方を角材で簡単に手作りする保育のコツ

竹馬の作り方を角材で手作りする保育士向け完全ガイド

足板の角材が厚すぎると、子どもが竹馬に乗れずに転倒リスクが2倍になります。

この記事でわかること
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角材の選び方と寸法

ホームセンターで入手できる角材の適切なサイズ(厚さ・幅・長さ)を数値で解説します。

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手順と固定方法

ロープや針金を使った足板の固定手順を、保育士でも短時間で作れるよう丁寧に説明します。

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安全対策と発達効果

ヤスリがけ・先端保護・使用後の点検など、保育現場で欠かせない安全ポイントをまとめています。

竹馬の作り方に必要な角材・材料の選び方

 

保育現場で竹馬を手作りするとき、最初につまずくのが材料選びです。「どの角材を買えばいいのかわからない」という保育士さんは少なくありません。ここでは、ホームセンターですぐに手に入る角材の選び方を具体的な数字で解説します。

足板用の角材の基本サイズは、長さ約28cm・幅5cm・厚さ2cmが目安です。 1本の角材で2本分(左右それぞれに2枚1組で合計4枚)の足板が取れるため、120cm×5cm×2cmの角材を1本買ってホームセンターで4等分にカットしてもらうのが最も効率的です。ホームセンターのカットサービスは1カット50〜80円程度で対応してもらえます。

竹(ポール部分)は2本必要で、長さ約1.5〜1.8m程度のものを選びます。年長クラス(5〜6歳)向けなら1.6m前後が乗りやすいサイズです。節の間隔が均一なものを2本選ぶと、左右の高さが揃いやすくなります。つまり、節の位置を確認してから選ぶのが原則です。

材料リストをまとめると以下の通りです。

材料 数量・規格 目安価格
竹(ポール) 2本(長さ約1.6m・直径2〜3cm) 1本200〜500円
角材(足板用) 120cm×5cm×2cmを1本→4等分 200〜400円
ポリエステルロープ 5mm径×10m(2本分) 200〜300円
ビニールテープ 1〜2巻 40〜100円
紙やすり ♯120・♯240セット 100〜200円
古い靴下・布(先端保護用) 各2枚 0〜100円

竹と角材を合わせた材料費の合計は、1台あたり500〜1,000円前後です。これはクラス全員分(20名)を準備しても1万〜2万円の範囲に収まる計算になります。市販の竹馬キットが1台2,000〜4,000円することを考えると、手作りは材料費を最大で半分以下に抑えられるというメリットがあります。これは使えそうです。

竹の入手先として、ホームセンターには売っていない場合もあります。その場合は竹材専門店や通販、または地域の竹林オーナーへ声がけするのも一つの方法です。保育園の近くに竹林がある場合は、子どもと一緒に竹を取りに行く体験型の活動として発展させることもできます。

参考:竹材の専門店による竹馬の作り方PDF(材料・手順の詳細資料)

竹材専科 竹馬の作り方(PDF)

竹馬の作り方の手順:角材の固定方法をやさしく解説

材料が揃ったら、いよいよ組み立て作業です。慣れれば1時間以内で1台完成させられます。全体の流れを把握しておくことが大切です。

【ステップ1】竹の長さを揃える

2本の竹を並べ、節の高さが左右でそろうように確認してから、のこぎりで下端を切りそろえます。左右で節の位置がずれると、乗ったときに高さが変わって不安定になります。子どもの身長よりも少し長めにするのが基本で、竹の先(上端)がアゴのあたりに来るくらいのイメージが目安です。

【ステップ2】竹の節と角材の角をヤスリがけする

紙やすりで角材の四隅と端面をしっかり削って面取りします。目の粗いもの(♯120)で削り、仕上げに細かい(♯240)で整えると手触りが滑らかになります。この一手間が子どものけが防止に直結します。竹の節部分も小枝や突起を取り除き、ヤスリをかけておきましょう。

【ステップ3】ビニールテープで節を太くする

足板が乗せる節の直下に、ビニールテープを3〜5周ねじりながら巻きます。節の幅を少し太くすることで、足板が下にずり落ちにくくなります。テープを巻いた部分の直径は、巻く前より約3〜5mm大きくなるイメージです。

【ステップ4】角材2枚を合わせ、一方の端をテープで固定する

2枚の角材(足板)を重ね合わせ、一端(後端)から約3cmのところをビニールテープでまとめます。これで「蝶番」のように開閉できる形になります。

【ステップ5】ロープで足板を竹に固定する

ロープを3.5〜4mに切ったものを2本用意します。足板を竹の節の上に挟み、斜めに3周ほどロープを巻き付けます。その後ロープを左右に分けて、足板の前側で固く結びます。さらに後ろ側でも結んでダブルで固定することが重要です。ロープがゆるいと足板が使用中に回転・落下して転倒事故につながります。固定は「引っ張ってもズレないこと」が条件です。

【ステップ6】竹の上端を保護する

竹の上端(握り部分の上)に、丸めた古い靴下をスポンジ代わりに当てて輪ゴムで固定し、さらに布で覆ってビニールテープで留めます。転倒したときに周りの子どもへの接触ダメージを大幅に軽減できます。これは必須です。

仕上げに足板の表面に油性マジックで名前や絵を描かせると、子どもが自分の竹馬に愛着を持ちやすくなります。作成活動そのものを「製作あそび」として保育に組み込むことで、工程への関心も高まります。

参考:幼稚園教諭経験10年の著者による手作り竹馬アイデアのまとめ記事

子供と一緒に昔からの遊びを楽しもう!手作り竹馬のアイデア集(ragnet.co.jp)

竹馬作りで見落としがちな角材の安全チェック3つ

竹馬は子どもが実際に乗る遊具です。見た目がきれいに仕上がっても、安全面の確認が足りないと使用中に事故が起きるリスクがあります。意外と見落とされがちな安全チェックを3点、具体的に確認しましょう。

① 角材の面取りは「角を触って確認」する

ヤスリがけをしても、角材の四隅がまだとがっているケースがあります。完成後に指先で角部分を軽くなぞり、引っかかりや刺さる感覚がないかを確認してください。子どもはバランスを崩したときに足板の縁に手をつくことがあります。角が残っていると皮膚を傷つける可能性があります。痛いですね。

② ロープの締め付け状態は「完成後48時間後」にも再チェックする

新品のポリエステルロープは、使用・乾燥を繰り返すうちに約10〜15%程度伸びて緩みが出やすい性質があります。作成直後はしっかり固定されていても、子どもが数回乗るだけでゆるみが生じることがあります。1〜2日後に必ず足板を手で引っ張ってズレないかを確認し、ゆるみがあれば締め直しましょう。ロープの緩みが原因で足板が外れると、転倒・骨折リスクに直結します。再確認が原則です。

③ 竹の先端の保護が「外れていないか」を毎日確認する

竹の上端を保護する布や靴下は、子どもの遊び中にテープがはがれて外れることがあります。保護なしの竹の先端は非常に鋭く、転倒時に目や顔に当たると重大なけがになりかねません。竹馬を使用する日は、毎朝使用前に先端の保護状態を必ず点検する習慣をつけてください。「毎朝1分の点検」を保育士の業務ルーティンに加えるだけで、大きなリスクを回避できます。

チェック項目 確認のタイミング チェック方法
角材の面取り 完成直後 指先で全辺をなぞる
ロープの緩み 完成後48時間・使用前毎回 足板を手で引いてズレを確認
先端保護の状態 毎朝使用前 テープのはがれ・布のズレを目視

保育施設での遊具事故に関する事例は、こども家庭庁が公表している事故事例データベースにも蓄積されています。手作り遊具は「自分で作ったから大丈夫」という思い込みが最も危険です。安全チェックは毎回行うが基本です。

参考:保育現場での遊具・運動に関する安全管理の留意点をまとめた文部科学省資料

学校施設における事故防止の留意点について(文部科学省・PDF)

竹馬作りを活かす!子どもの発達と保育計画への組み込み方

竹馬の手作りは「作って終わり」ではありません。保育士として、竹馬遊びそのものが子どもの発達にどう貢献するかを知っておくと、保育計画に意図的に組み込めます。

竹馬に乗るという動作には、足裏のメカノレセプター(感覚受容器)への刺激、小脳・大脳の協調的な働き、腹筋・背筋などの体幹筋の活用が同時に起こります。研究によると、3〜6歳の時期はバランス感覚が急速に発達するゴールデンタイムとされており、この時期に多様な運動経験を積むことで将来の運動能力の土台が作られます。また、バランス能力は9歳までに集中して鍛えることが重要とされていることも見逃せません。

竹馬遊びを保育に取り入れる適切な年齢の目安は4歳ごろからです。4歳になると走る・登るなどの基礎的な動作が安定し、竹馬に必要なバランス能力の下地が整ってきます。ただし個人差は大きいため、無理に「全員乗れること」を目標にしないことが大切です。

保育計画への組み込みのポイントを整理すると以下の通りです。

  • 🌱 製作あそびとして:年長クラスで「自分の竹馬を自分で作る」体験として計画すると、道具の使い方・安全意識・達成感を同時に育てられます。
  • 🏃 運動あそびとして:乗れるようになったら「竹馬でどこまで行けるか」など遊びの目標を設定すると、内発的な動機付けにつながります。
  • 🤝 異年齢交流として:年長が年中・年少に「乗り方を教える」役割を担う活動にすると、社会性・自己肯定感の育ちに結びつきます。

竹馬が乗れない子どもへの支援方法として、最初は「壁や保育士の手を借りながら片足ずつ乗る」練習が効果的です。歩幅は最初30cm以内にして小刻みに進むこと、目線を足元でなく遠くに向けることが乗れるようになるコツです。保育士自身が見本を見せると子どもの意欲が上がりやすくなります。これは使えそうです。

参考:竹馬遊びと子どもの発達・バランス感覚の養い方を詳しく解説した記事

竹馬はバランス感覚を養ってくれる|おすすめの現代版竹馬3選!(HugKum)

竹馬作りの保育士だけが知る「高さ設定ミス」で起きる転倒の原因

保育士の間でもあまり語られない盲点が、竹馬の「足板の高さ設定ミス」による転倒です。初めて竹馬を作る保育士が陥りやすいのが、「低い方が安全だろう」という思い込みです。

実は、足板の高さを地面から10cm未満に設定すると、歩くたびに足板の端が地面に引っかかりやすくなります。その結果、子どもが前方に倒れやすくなり、むしろ転倒リスクが高まります。逆に地面から15〜20cmの高さに設定すると、竹がしっかりと斜め前方に傾けられ、重心が安定します。足板の高さは「低ければ安全」というわけではないということですね。

竹の節を使って高さを固定する場合、年長クラス(5〜6歳)の子どもには、下から2〜3番目の節(地面から約15〜25cmの位置)に足板をセットするのが現場での標準的な設定です。これは子どもが自分の体重を前方にかけながら歩けるちょうどよいバランスポイントです。

足板の高さを後から変えられるように作っておくと便利です。具体的には、ロープ固定の場合は結び目を解けるようにしておき、使いながら子どもの成長に合わせて節を一段ずつ上げていきます。竹の全長を子どもの身長より5〜10cm長めにカットしておくと、高さを3〜4段階上げられる余地が生まれます。つまり、長めに作ることが長く使えるコツです。

また、足板の角度にも注意が必要です。足板の後端(かかと側)を前端(つま先側)より少し高めに固定することで、足が自然なアーチを描いて乗りやすくなります。前後の角度差は約5〜10度程度が目安です。はがきの短い辺の長さ(約10cm)を基準に後端を持ち上げるイメージです。

高さ設定・角度設定が適切であることを確認してから子どもに渡すことで、初日から「乗れた!」という成功体験を得やすくなります。最初の成功体験が、継続的な練習意欲につながります。これが条件です。

足板の高さ 子どもの状態 推奨
10cm未満 足板が地面に引っかかりやすく転倒しやすい ❌ 非推奨
15〜25cm 竹を前傾させやすく体重移動がスムーズ ✅ 推奨(年長向け)
30cm以上 バランスが難しく初心者には不向き ⚠️ 上級者向け

参考:角材を使った子ども用竹馬の具体的な作り方と高さ設定のポイントを詳しく解説した記事

【簡単】1時間で作れる!竹馬の作り方・子ども用(CCガジェット)

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