スペイン民謡・追憶の楽譜を保育士が使いこなす方法
楽譜の無断コピーは「個人練習用の1枚」でも、複数人への配布は著作権法違反になります。
スペイン民謡「追憶」の原曲と保育での楽譜活用シーン
「追憶」はスペイン民謡として広く知られていますが、実は直接のルーツはアメリカで生まれた讃美歌「Flee as a Bird」です。 1841年に出版された歌集「The Northern Harp」に収録された際、「Spanish Melody(スペインのメロディ)」という注釈がついていたことから、スペイン民謡を元にした曲とされています。 ただし、その「スペインのメロディ」が具体的にどの曲なのかは現在でも明確にはなっておらず、セゴビア地方の古謡とする説もありますが確証はありません。
意外ですね。
この曲が日本に入ってきたのは明治23年(1890年)のことです。 文部省唱歌『月見れば』として教材に採用され、戦後に「追憶」という題名で教科書に掲載されるようになりました。 歌詞は明治大学国文学教授・古関吉雄が昭和14年に英語詞を訳詩したものです。
保育の現場では、発表会や卒園式のBGM、また保育士自身の教養・弾き歌いの練習曲として「追憶」が使われることがあります。落ち着いたスローテンポで、Em(ホ短調)を中心としたシンプルなコード進行のため、ピアノ初心者でも取り組みやすい曲です。 旋律の美しさと懐かしさが世代を超えて親しまれており、保護者や祖父母への演奏でも喜ばれる一曲といえます。
| 活用シーン | おすすめポイント |
|---|---|
| 🎹 発表会のBGM | 落ち着いた雰囲気で場を演出できる |
| 👴 祖父母参観・行事 | 昭和世代に親しみやすい旋律 |
| 📚 保育士の自己研鑽 | 初〜中級向けで練習しやすい難易度 |
| 🎵 弾き歌いの練習 | シンプルなコード進行で伴奏が組みやすい |
スペイン民謡「追憶」の楽譜を難易度別に選ぶポイント
楽譜選びで最初に確認すべきは「難易度」と「楽器の種類」です。つまり、用途を先に決めることが基本です。
「追憶」の楽譜はピアノソロを中心に、ギターやウクレレ編曲版まで複数の種類が販売されています。 難易度は「超初級」から「中級」まで幅広く、超初級版は220円(税込)、初〜中級版は352円(税込)からダウンロード購入できます。 コンビニ印刷にも対応しているので、自宅にプリンターがない保育士でもすぐに入手できます。at-elise+2
- 🟢 超初級(220円〜):両手の動きが少なく、鍵盤に不慣れな方向け
- 🟡 初〜中級(352円〜):メロディと伴奏がバランスよく、練習量があれば弾きこなせる
- 🔵 ドレミ付き無料版:doreminotesなどのサイトで無料配布されており、印刷して使える
ドレミ付き楽譜は音符を読むのが苦手な保育士にとって大きな味方です。これは使えそうです。なお、無料版はあくまで個人練習用として公開されているケースが多く、複数人への配布は利用規約の確認が必要です。
楽譜選びで迷ったときは、ヤマハ「ぷりんと楽譜」や楽譜@ELISEのようなサービスで試し聴きをしてから購入することをおすすめします。 サンプル楽譜で譜面の難易度を視覚的に確認できるので、失敗が少ないです。print-gakufu+1
ヤマハ「ぷりんと楽譜」のスペイン民謡「追憶」ピアノソロ楽譜(難易度・サンプルページあり)
スペイン民謡「追憶」の楽譜と著作権:保育士が知るべき注意点
楽譜の無断コピーを同僚に配布すると、「私的複製」の範囲を超えて著作権法に違反します。 これはよくある誤解で、「みんなで練習するため」という目的があっても、著作権者の許諾を得ていない複製は違法になります。知らなかったでは済まないリスクです。bunka+1
文化庁が発行するガイドラインでも、購入した楽譜を複製して複数人に配ることは「著作権者の利益を不当に害する可能性が高い」と明記されています。 違反した場合、損害賠償など民事上の責任を負う可能性もあります。 著作権侵害は「知らなかった」では許されない、という点が重要です。copyright-topics+1
では、どうすれば合法的に使えるのでしょうか?
- ✅ 一人1ライセンス購入:各自がダウンロード購入すれば問題なし(110円〜)
- ✅ 著作権フリーの楽譜を使う:著作権の保護期間(作者没後70年)を過ぎた曲の楽譜は自由に利用可能
参考)https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/pdf/94053901_05.pdf
- ✅ 無料配布を明示しているサービスを利用:こどもMusiQなど、著作権フリーと明記された楽譜サイトを使う
- ❌ 購入した楽譜を職員室で回し刷りにする:著作権法違反になる可能性が高い
なお「追憶」の原曲・古関吉雄(1869〜1945年)は没後70年以上が経過しているため、原詞・原曲自体の著作権は消滅しています。ただし、現在販売されている編曲・アレンジ版の楽譜には新たな著作権が生じているため、アレンジャーの著作権が保護期間内である点に注意が必要です。
文化庁「楽譜の無断コピーが音楽の未来にピンチをまねいています」(著作権法の解説PDF)
スペイン民謡「追憶」の楽譜を無料・低コストで手に入れる方法
コストをかけずに楽譜を手に入れたい場合、無料で使える選択肢がいくつかあります。重要なのは、著作権フリーと明記されたサイトを使うことです。
まず「doreminotes.jp」ではドレミ付きの簡単楽譜を公開しており、BOOTHまたはPiascoreからダウンロードできます。 初心者でも読みやすいドレミ表記は、ピアノが得意でない保育士にも嬉しい配慮です。次に「こどもMusiQ」は音楽療法士監修のサイトで、保育で使える著作権フリー楽譜を多数無料公開しています。 全PDFが無料ダウンロード可能で、「追憶」に限らず保育に役立つ曲を幅広くカバーしています。kodomomusiq+1
有料でも低コストで済ませたい場合は、楽譜@ELISEの「超初級版」が220円(税込)と最も低価格帯です。 会員登録不要でゲスト購入もでき、購入日から1週間以内なら再ダウンロードも可能です。 スマホから購入してコンビニのコピー機で印刷すれば、即日手元に楽譜が届きます。at-elise+2
| サービス名 | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|
| doreminotes.jp | 無料〜 | ドレミ付き・BOOTH配布 |
| こどもMusiQ | 無料 | 著作権フリー・音楽療法士監修 |
| 楽譜@ELISE | 220円〜 | 超初級〜複数難易度・コンビニ印刷OK |
| ぷりんと楽譜(ヤマハ) | 352円〜 | サンプル閲覧あり・信頼の出版社楽譜 |
保育士だからこそ知りたい「追憶」の楽譜を使った弾き歌いのコツ
「追憶」をただ弾くだけでなく、歌いながら弾く「弾き歌い」にも挑戦してみる価値があります。弾き歌いは保育士のピアノスキルの中でも実用性が高い技術です。
「追憶」のメロディはEm(ホ短調)で書かれており、主要コードはEm・Am・Bm・D・Gと、比較的少ないコードで構成されています。 伴奏パターンは「ソ・ミ・ソ」のような分散和音(アルペジオ)が有名で、原曲の哀愁ある雰囲気を引き出すのに効果的です。 左手でアルペジオを奏でながら右手でメロディを弾く練習から始めると、無理なくスキルアップできます。
テンポは♩=60〜72程度がスタンダードです。これはメトロノームで言うと「ゆったり歩く速度」に近く、1小節を数えながら落ち着いて練習できます。急ぎすぎは禁物ですね。
歌詞の冒頭「星かげやさしく またたく御空(みそら)」という言葉は、現代ではやや古風な文語表現ですが、音にしてみると滑らかで歌いやすい日本語の響きがあります。 また、現代語では「仰ぎて(あおぎて)」と読みますが、昭和以前の発音では「おおぎて」とされていたという歴史的な豆知識も、お年寄りの前で披露すると喜ばれることがあります。
弾き歌いの練習を効率的に進めたい場合は、「保育士ピアノ実技」対策として動画解説を提供しているこどもMusiQのサービスが参考になります。 楽譜だけでなく演奏動画も確認できるため、指の動かし方や歌うタイミングのイメージが掴みやすくなります。


