新沢としひこ 世界中のこどもたちが 歌詞 虹 夢 声 花 ラララ

新沢としひこ 世界中のこどもたちが 歌詞

この記事でわかること
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歌詞の「意味」が行事で生きる

「笑う」「泣く」「歌う」の順に、子どもたちの心の動きと集団の一体感が描かれています。保育園で歌うときの“ねらい”を言語化できます。

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作詞作曲の背景が意外に深い

もともとの詩は別のトーンで、作曲との共同作業で「みんなの歌」に変化した経緯があります。現場での導入トークにも使えます。

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保育園の歌い方・構成のコツ

年齢別の歌わせ方、手ぶり、隊形、言葉の発音の整え方まで、発表会・卒園式で破綻しにくい形に落とし込みます。

新沢としひこ 世界中のこどもたちが 歌詞の意味:虹・夢・声・花

 

「世界中のこどもたちが」は、Aメロで「笑ったら/泣いたら/歌ったら」という感情の波をはっきり提示し、サビ(Bメロ的に扱われることもあります)で「ひろげよう ぼくらの夢を」「とどけよう ぼくらの声を」「さかせよう ぼくらの花を」「世界に虹をかけよう」と、行動の言葉に切り替わる構成が特徴です。

この構成は、ただ“優しいメッセージ”を言うだけではなく、「気持ち(情動)→行動(意思)」へ自然に背中を押す流れになっているため、保育園の合唱で“歌って終わり”になりにくいのが強みです。

特に「虹」は、子どもにとって具体物としてイメージしやすい一方で、先生側は「多様性」「希望」「つながり」など複数の読みを持たせられます。

現場の導入では、次のように“歌詞を短い言葉に翻訳”してから歌うと、音程より先に意味が揃います。

・「夢」=これからやってみたいこと

・「声」=自分の気持ちを言うこと/友だちを応援すること

・「花」=その子の良さ/できるようになったこと

・「虹」=みんなで作るきれいな景色(クラスの思い出)

参考)童謡・唱歌 世界中のこどもたちが 歌詞 – 歌ネット

また、同じ歌詞でも、行事の文脈で刺さるポイントが変わります。

✅発表会:届く声=客席に“伝える”体験

✅卒園式:咲かせよう花=成長の言語化

✅日常:広げよう夢=遊びや挑戦への接続

こうした整理をしておくと、保護者に向けたクラスだより・発表会プログラムの説明文が書きやすくなります。​

新沢としひこ 世界中のこどもたちが 歌詞と作詞作曲:新沢としひこ・中川ひろたか

この曲は、作詞が新沢としひこさん、作曲が中川ひろたかさんとして広く紹介されています。

さらに興味深いのは、歌ができる前段階として、当初は「世界中のこどもが」という“別の詩”があり、それが作曲家とのやりとりで「世界中のこどもたちが」へ変わっていった、という制作エピソードが公開されている点です。

日本童謡協会の文章では、もともとの詩は「朗読してほしい詩」の想定で、少し沈んだトーンだったこと、しかし中川さんの曲がついたことで、みんなで歌うメッセージの歌へ性格が変わったことが語られています。

また「こどもが」より「こどもたちが」の方が“曲に乗る”ため変更した、さらに「ラララ」を入れて調子を作った、という具体的な編集点まで明かされています。

この話は、保育園の現場にも示唆があります。

・言葉は“正しさ”だけでなく“歌いやすさ”で変わる

・歌は“個人のつぶやき”から“みんなの声”へ変換できる

・「ラララ」は意味のない飾りではなく、息継ぎ・表情・一体感を作る装置になる

制作の背景を知っていると、先生が「この“ラララ”は元気のスイッチだよ」と言語化でき、子どもたちの表現が揃いやすくなります。

参考:制作背景(「こどもが」→「こどもたちが」「ラララ」追加など)の経緯が詳しい

一般社団法人日本童謡協会:新沢としひこ「世界中のこどもたちが」制作エピソード

新沢としひこ 世界中のこどもたちが 歌詞を保育園で:発表会・卒園式の選曲

「世界中のこどもたちが」は、卒園式や園の行事で歌われる例が複数見つかり、いわゆる“卒園ソング”文脈でも定着していることがうかがえます。

その理由は、メッセージが大きいのに言葉が難しすぎず、「夢」「声」「花」「虹」といった語が、年長児でも想像しやすい比喩でまとまっている点にあります。

保育園で使うときの実務的なポイントは、「歌詞の聞こえ方」を先に整えることです。

・「せかいじゅうの」の言い出しが走ると、全体が早口になるので“ゆっくり言う練習”を別で作る

・「ひろげよう/とどけよう/さかせよう」の3連は、動詞が続くぶん発音が雑になりやすいので、語尾の「よう」を揃える

・「にじを かけよう」は余韻が残る言葉なので、最後の母音を伸ばしすぎず“響かせて止める”意識を合わせる​

行事別の演出アイデア(やりすぎない範囲)も、歌詞と相性が良いです。

🎤発表会:サビで一歩前に出る隊形チェンジ(「夢をひろげる」動きの象徴)

🌈卒園式:サビの最後だけ手を上げて虹の形を作る(手話のように見えて上品にまとまる)

📷写真映え:最後の「虹」を作る瞬間が、静止画でメッセージになりやすい

ポイントは、歌詞の意味と動きが一致していることです(意味のない振りは集中を割ります)。​

新沢としひこ 世界中のこどもたちが 歌詞の歌い方:ラララ・テンポ・年齢別

この曲の「ラララ」は、歌詞サイトでも明確に挿入されており、曲の印象を決める重要パーツです。

制作エピソードでも「ラララを入れていい?」という相談が出てくるほどで、ノリと集団性を作る“意図ある仕掛け”として扱われています。

年齢別のアプローチを分けると、練習がスムーズです。

・3歳:Aメロは“言葉をそろえる”より、強拍(歩くような拍)に乗る体験を優先(ラララで口を開ける)

・4歳:サビの「ひろげよう/とどけよう/さかせよう」を、1行ずつ意味カードで理解してから歌う

・5歳:Aメロの「笑う/泣く/歌う」を表情で変え、サビは“まっすぐ前を見る”など表現の統一を狙う​
テンポについては、速くしすぎると「言葉が届く歌」から「勢いだけの歌」になりやすいので注意が必要です。​
また、Aメロは語りかけ、サビは呼びかけに近いので、同じ音量で押し切らず「サビで少し前に出る」ダイナミクスを作ると、歌詞が立ち上がります。​

ミニ練習の例(5分で回せる形)

  1. 先生が「笑ったら」「泣いたら」「歌ったら」を普通の声で読み、子どもが同じ言い方で返す

  2. 次に表情だけ変えて返す(声量は変えない)

  3. 最後にサビだけ歌う(Aメロは歌わない)

    短時間でも“表現の型”が残りやすく、行事前の微調整に向きます。​

新沢としひこ 世界中のこどもたちが 歌詞から広がる独自視点:詩→詞の変化を保育に応用

日本童謡協会の文章では、作詞者自身が「詩(朗読のためのもの)」が「詞(歌うためのもの)」へ変わっていく体験を、作曲家との共同作業として語っています。

この“詩→詞”の変化は、保育でも応用できます。たとえば子どもがつぶやいた一言(詩の芽)を、みんなで唱和できる言葉(詞)に整えると、クラスの合言葉や歌の導入が自然に生まれます。

具体例として、日常の会話から「みんなの詞」を作る方法です。

・子どものつぶやき:「きょう、くもがわらってる」

・クラスの詞:「みんなが笑ったら、空も笑う」

この形は、まさに歌詞の核と同型なので、「世界中のこどもたちが」を歌った後に“自分たちの言葉版”を作る活動へつなげられます。​

さらに意外に効くのが、「ラララ」の扱いを“逃げ道”にしないことです。

ラララは、歌詞が言えない部分の埋め草ではなく、息をそろえ、口を開け、気持ちを前へ運ぶ練習になり、発表会での一体感を作ります。

「ラララは、みんなの心をそろえる合図」と説明してから歌うと、子どもがふざけにくく、まじめに楽しむ方向へまとまりやすくなります。


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