プレイリスト 保育園 BGM ご飯 タイム

プレイリスト 保育園 BGM

プレイリスト 保育園 BGM
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場面ごとに分ける

登園・活動・ご飯・午睡・降園でBGMの役割を変えると、子どもの切り替えがスムーズになります。

🔇

音量は「会話が主役」

BGMは先生の声や子どもの会話の邪魔をしない範囲にし、場所ごとに一定の目安で管理します。

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著作権も一緒に確認

園内で流すだけか、動画配布・Web掲載をするかで手続きが変わるので、最初に運用ルールを決めます。

プレイリスト 保育園 BGM ご飯 タイム

 

ご飯の時間のBGMは、「落ち着く」だけでなく「食事のリズムを整える」役割が中心です。特に0〜2歳児は、刺激が多いと口の動きが止まったり、食具操作が雑になったりしやすいので、テンポの速い曲よりも、一定の拍感で展開が急に変わらない音源が向きます。市販の歌ものを使う場合は歌詞に気を取られる子もいるため、まずはインスト(オルゴールやピアノ、ボサノバ系など)の比率を高めると運用が安定します。

実務で効く小技は「ご飯の最初と終わりに同じ短いジングルを置く」ことです。開始の合図を口頭だけにせず、曲の“入り”を毎日同じにすると、先生が声を張らなくても子どもが気づきやすくなります。終わりも同様で、片付けの導線(食後のうがい・歯みがき、自由遊びへの移行など)に合わせて同じ終端ジングルを置くと、切り替えが早いクラスが増えます。

また「同じ曲を毎日流すと飽きるのでは?」という心配はよくありますが、食事のBGMは“鑑賞”より“環境”なので、むしろ固定がメリットになる場面が多いです。飽きを避けたい場合は、メインの雰囲気(テンポ帯・楽器編成)を固定しつつ、曲数を増やして日替わりにするのではなく、週替わり・月替わりなど変化の頻度を下げる方が、園全体の事故(急な音量差、曲調の落差)を防げます。

プレイリスト 保育園 BGM 著作権

保育園でBGMを流すときに最初に確認したいのは、「園内で流すだけ」なのか、「録音・録画して配布・公開する」のかです。教育機関での音楽利用には、一定条件下で許諾なしで利用できる場合があることが案内されていますが、条件(非営利、授業の過程、必要と認められる限度、権利者の利益を不当に害しない等)を外れると手続きが必要になります。JASRACの案内では、学校のホームページで音楽を流す場合などは手続きが必要になることが明記されています。

さらに、行事を収録してCD/DVDなどを配付する場合は、演奏自体の扱いとは別に「録音・録画」の手続きが必要になる点が重要です。現場では「園内で流しているだけだから大丈夫」の感覚のまま、卒園ムービーのBGMも同じにしてしまいがちですが、配付・公開は別の判断になります。動画配布の運用がある園は、普段のBGMから「著作権フリー(ロイヤリティフリー)音源」を一定割合で混ぜておくと、年度末の制作物で慌てにくくなります。

参考:教育機関での音楽利用の条件、ホームページ掲載や配付物での手続きの考え方

学校など教育機関での音楽利用

なお、施設BGM一般の考え方として、JASRACの資料には「お店などの施設」でCDや配信音源をBGM利用する場合の手続き、また手続き不要となるケース(教育機関での利用が免除対象の一つに記載されている等)も整理されています。保育園は店舗ではありませんが、「何が免除・何が別手続きになり得るか」を整理する読み物としては役立ちます。

参考:BGM手続きの全体像、手続き不要となる利用類型の例

https://www.jasrac.or.jp/users/facilities/pdf/facility12.pdf

プレイリスト 保育園 BGM 音量

園のBGMでいちばん起きやすい失敗は「曲が悪い」より「音量が合っていない」です。音量を上げると雰囲気は作りやすい一方で、先生の声が通りにくくなり、結果として先生が無意識に声量を上げ続けて疲弊します。音量の目安感として、一般向けに示されているdB例では、60dBが普通の会話、40dBが静かなオフィス、といった参考があり、園内では“会話が聞き取りやすい”側に寄せておくのが基本になります。

実装としては「スマホの目盛り」ではなく、せめて“同じ場所で同じ基準”にするのがポイントです。例えば、給食室前、保育室中央、廊下の3点など、測定点を決めておくとクラス間でばらつきが減ります。騒がしくなる時間帯(自由遊びの盛り上がり時)にBGMを上げて対抗すると、結果的に全員の声がさらに上がる“音量の軍拡”が起きやすいので、混乱時ほどBGMは下げる、という逆の発想が安全です。

意外と見落とされがちなのが「曲ごとの音量差」です。同じプレイリストでも、曲によって録音レベルが違うため、静かな曲の次に急に大きい曲が来ると、子どもがびっくりして落ち着きが崩れます。対策は、曲を足す前に一度“通し再生”してピークの曲を特定し、その曲を外すか、音量が揃っている音源(店舗向けBGMチャンネル等)に寄せることです。

プレイリスト 保育園 BGM 午睡

午睡のBGMは、「眠らせる音」ではなく「眠りを邪魔しない環境」を作る音が中心です。言い換えると、メロディが強すぎたり、転調や盛り上がりが頻繁だったりする曲は、眠りに入る子の邪魔になりやすいです。おすすめは、曲としての主張が弱い環境音に近いもの、またはオルゴールや単音中心の音色で、音の立ち上がりが柔らかいタイプです。

運用面では、午睡用プレイリストの曲数を増やすより「同じ曲を長めに」「同じ雰囲気で固める」方が、音量差事故を防げます。さらに、スピーカー位置が子どもの頭上に近いと、同じ音量でも体感が強くなるため、配置と向きは一度見直す価値があります。午睡室が廊下に近い園では、BGMよりも外部音(ドアの開閉、別室の活動音)が睡眠を壊す要因になりやすいので、BGMはマスキング目的で“ほんの少し”入れる、という考え方も有効です。

プレイリスト 保育園 BGM 独自

検索上位では「おすすめ曲まとめ」が多い一方で、現場で効く独自視点は「子どもではなく先生の行動を整えるプレイリスト設計」です。例えば、登園後の受け入れ〜自由遊びの時間に、曲の構成を“15分で一区切り”にしておくと、先生側が時計を見なくても次の動き(排泄誘導、片付け、主活動の準備)に入る合図になります。曲を「気分づくり」ではなく「業務導線のタイマー」として使う発想です。

もう一つは「保護者への見え方」を踏まえることです。玄関〜廊下に流れるBGMは、保護者が滞在する短時間に強く印象づきます。そこで、朝は“落ち着いた清潔感”、夕方は“安心感”が伝わる音色に寄せると、クラスの活動と無関係に園全体の印象が底上げされます。逆に、流行曲や強い歌詞の曲は、家庭の価値観に触れやすく、クレーム要因になり得るため、園としての方針(歌もの比率、ジャンルの線引き)を決めておくと安全です。

最後に、プレイリストは「作って終わり」ではなく、事故が起きたら更新できる仕組みにしておくのが重要です。曲の追加・削除の権限を誰が持つか、音量の初期値をどこに揃えるか、行事の撮影がある日は“著作権フリー寄せ”に切り替えるかなど、運用ルールが決まると、BGMが“便利な道具”として定着します。そうなると、先生の声かけが減るのではなく、必要な声かけがより届く状態になり、保育の質の底上げにつながります。


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