おやつの歌を保育園で活かすための歌詞・手遊び・ねらい完全ガイド
「おやつの歌」はただ流して終わりにしていませんか。実は、歌の前後の「設計」を変えるだけで、子どもが自分から着席する確率が8割を超えるクラスもあります。
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おやつの歌 保育園で使われる定番2曲の歌詞と特徴
保育園で「おやつの歌」と呼ばれる曲には、大きく分けて2つの定番があります。1つは「時計がなります ボンボンボン」で始まる曲(作詞・作曲:則武昭彦)、もう1つは「おやつをたべよう たべよう」で始まる曲(作詞・作曲:人見将之)です。どちらも保育現場での”共通言語”として広く使われており、YouTubeや保育系メディアでも多数の実演動画が確認できます。
「時計がなります」タイプは、時計の音(ボンボンボン)を手拍子や膝タップで表現できるため、着席したままでも全員のリズムが揃いやすいという特長があります。「おやつをたべよう」タイプは、いちご・みかん・ケーキなどの食べ物が歌詞に登場し、子どもが自分の好きなおやつを連想しながら楽しめる構成になっています。つまり使い分けの基準は「落ち着かせたいか、盛り上げたいか」です。
なお、歌詞の全文掲載については著作権上の注意が必要です。実際に保育系メディアの多くが「著作権の関係で歌詞は記載しない」と明記しており、現場での口頭共有や実演動画の参照が標準的な方法になっています。
- 🎶 「時計がなります」タイプ:落ち着き重視。着席を促す導入に最適。
- 🍓 「おやつをたべよう」タイプ:食べ物が登場。食育と楽しさを同時に演出。
- 📋 歌詞の全文引用は避け、実演動画や口頭共有で確認するのが安心です。
歌詞の全文はYouTubeの保育士実演動画で確認するのが最も確実です。
ほいくis公式YouTube「おやつのうた(おやつ)|手遊び歌を保育士が実演」
(実際の振り付けと歌詞の確認に使える公式動画です)
おやつの歌 保育園での手遊び振り付けのコツと年齢別対応
おやつの歌に手遊びを加えると、子どもの注意が保育士に集まりやすくなります。大阪芸術大学の研究(白倉朋子, 2021)によると、手遊びは「短時間で子どもたちを集中させる効果がある」と指摘されており、導入として実際に83%の保育者が活用しているというデータもあります(笠井ほか, 2015)。これは使える数字ですね。
ただし、振り付けが複雑すぎると逆効果になります。できる子だけが前のめりになり、できない子が不安になって余計に動き出すことがあるからです。基本は「全員が同時にできる」動きに絞るのが原則です。
0〜2歳向けの振り付けのポイント
0〜1歳は歌のリズムを体で感じることが最優先です。保育士が膝の上で子どもと一緒に体を揺らしたり、手のひらをそっとたたく程度が適切な動きになります。椅子からの立ち上がりを誘発する振り付けは避けましょう。2歳になると、「ボンボンボン」のフレーズに合わせた手拍子程度なら多くの子が参加できます。
3〜5歳向けの振り付けのポイント
3歳以上では、動きに少し意味をもたせると参加意欲が高まります。
- ⏰ 時計の動き:両手で丸(時計)を作り、指で針を示す
- 🙏 いただきます:手を合わせてお辞儀
- 🤝 なかよく:自分の両手をぎゅっと握る(隣の子との接触を省いた安全な代替動作)
4〜5歳児には「ボンボンボン」の合図係を日替わりで担当させると、子どもの主体性が育まれます。声がけの回数を保育士側が意識して減らしていけるのも大きなメリットです。
大阪芸術大学「保育における『手遊び』の効果」(研究論文PDF)
(手遊びの教育効果と保育現場での活用実態がまとめられた学術資料です)
おやつの歌 保育園でのねらいを指導案に落とし込む方法
「おやつの歌」をただ歌っている場合、指導案に書くねらいに困ることがあります。これは保育活動として意味づけが曖昧になっているサインです。ねらいを明確にすると、週案や月案の記述がぐっと楽になります。
保育園でのおやつには、栄養・エネルギーの補給という役割があります。子どもは大人と比べて胃が小さく、一度にたくさん食べられません。そのため午前・午後のおやつは「補食」として位置づけられており、単なる楽しみではなく生活の基盤を支える時間です。歌をその入口として使う理由も、ここにあります。
指導案に書きやすいねらいの例を4領域で整理すると、以下のようになります。
- 🌱 生活・健康:歌を合図に切り替えを行い、落ち着いて着席する
- ❤️ 情緒・表現:みんなで歌うことで安心感をもち、食事を楽しみにする
- 👥 社会性・人間関係:順番を守る、待つ、あいさつ(いただきます)を身につける
- 🥗 食育:よく噛む、味わう、食べ物への感謝を育む
「食育」としておやつの歌を位置づける場合は、旬の果物や季節のおやつを話題にするひと言を歌の前後に加えると、より指導案との一貫性が出ます。例えば「今日のおやつはいちごだよ。いちごは何月が旬か知ってる?」という一言だけで、食育の記録に残せる言葉かけになります。これは使えそうです。
(保育園でのおやつの栄養的役割・補食としての意味が整理されています)
おやつの歌 保育園で切り替えを整えるルーティン設計と声かけの型
歌を歌っても子どもが落ち着かないケースは、「いつ歌うか」「歌ったら何が始まるか」が日によってブレているケースがほとんどです。つまり歌そのものではなく、歌の前後の設計が問題なのです。
ルーティンを固定化するだけで、保育士が「早くして!」「座って!」という声かけをする回数が大幅に減ります。現場の保育士の感覚的な共通見解としても、「歌が合図になれば個別対応に手を回しやすくなる」という点は広く認識されています。おすすめのルーティン設計は以下の通りです。
- ✅ ステップ1:音の合図(ピアノのワンフレーズ、手拍子、チャイムなど)→歌のスタート
- ✅ ステップ2:歌が終わったら「手を洗いに行く人」を少人数ずつ誘導
- ✅ ステップ3:手洗い後は席で待つ(できたら小さく褒める)
- ✅ ステップ4:配膳が整ったら「いただきます」(短く・明確に)
声かけの型も決めてしまうのがコツです。歌が説明の代わりになるので、保育士からの言葉は短い指示だけにします。
| ✅ OK例 | ❌ NG例 |
|---|---|
| 「歌が終わったら、手洗いに行こう」 | 「今からおやつだから、走らないで、押さないで、順番で…」 |
| 「歌が終わったら座って待ってね」 | 「何回言ったらわかるの?早く着席して」 |
もう一つ見落とされがちなのが、歌が終わった後の「待ち時間の不安」です。配膳に時間がかかる日は、歌が終わった後に子どもが動き出しがちです。待ち時間には同じメロディで「静かに待とうバージョン」を口ずさむか、「何のおやつか当てクイズ」を挟むと活動が途切れません。待ち時間の行動を1つだけ決めておくことが条件です。
おやつの歌 保育園で活かす独自視点:「おやつ時計」で可視化する食育の仕掛け
検索上位の記事では「歌詞」や「手遊び」の紹介が中心ですが、保育現場では”生活リズムの可視化”まで連動させると、おやつの歌がさらに機能します。そのヒントになるのが「おやつ時計」という発想です。
文部科学省の学校教材には、おやつの時間・量・食事への影響を「時計」で振り返る活動例が掲載されています。この発想を保育園に応用すると、難しい栄養の説明をしなくても「おやつは夕ご飯を助けるもの」という概念を子どもに伝えられます。3〜5歳向けに壁面を使った「今日の流れ時計」を設置するだけで、食事と生活のつながりが見えやすくなります。
🕒「いま:おやつのじかん」→ 🧸「このあと:じゆうあそび」→ 🏠「おうち:ゆうごはん」
この可視化が機能すると「もっと食べたい」「まだ遊びたい」という場面でも、次の見通しが共有できるので気持ちが切り替わりやすくなります。意外ですね。さらに保護者対応にも効きます。お迎え時に「今日はおやつが少し遅れたので、夕食に影響しない量に調整しました」のように、判断の軸を説明しやすくなるからです。
現場の掲示に使えるひと言メモも整理しておきましょう。
- 📌「おやつは”ごはんの代わり”じゃなく、”ごはんを助ける”もの」
- 📌「たくさんより、ちょうどいい量で元気が続く」
- 📌「歌が終わったら、手洗い→着席→いただきます」
職員間でも共通理解を作る資料として、文部科学省の教材は無料で参照できます。おやつの量・時間・食事との関係を整理したい場合に活用してみてください。
(おやつの時間・量・食事への影響を”時計”で振り返る活動例が掲載されています。職員間の共通認識づくりにも活用できます)


